NLP上級:価値観の形成の決定要因
価値観の形成には、周りの環境や時代背景が大きく影響しています。
特に、両親や先生など、養育者、教育者からの言葉に強く影響を受けます。
自分が楽天的なのは、母親が発していた陽気な雰囲気と愉快な言葉かもしれません。
自分が、音楽が好きなのは、音楽の先生に憧れを持っていたからかもしれません。
ある人に好意を寄せているとしたら、
それは幼少期に大好きだった人物(先生や近所の人)に似ているからかもしれません。
このように、幼少期の自分の周りにいた人物がどういった人物で、
どのような価値観を持ち、
どのような言葉を発していたかを思い出す事は、
自分の価値観の形成を知ることになるのです。
次に、時代背景を知ることも、自分の価値観形成の過程を知る事になります。
例えば、年代ごとに以下の事件が挙げられます。
- 1960年代・・・高度経済成長期、安保闘争、全共闘、文化大革命
- 1970年代・・・ベトナム戦争、よど号ハイジャック事件、オイルショック
- 1980年代・・・バブル経済、男女雇用機会均等法、チェルノブイリ発電所事故、日本航空123便墜落事故
- 1990年代・・・バブル崩壊、地下鉄サリン事件、官僚汚職事件、東側諸国の崩壊、阪神・淡路大震災
- 2000年代・・・アメリカ同時多発テロ、イラク戦争、インターネットバブル
それぞれの時代ごとに、社会の出来事があり、
メディアを介して私たちの価値観の形成をしてきました。
それぞれの時代の事件は、私たちの価値観の形成に影響を与え、
"どう生きるべきか"といった命題を与えます。
また、当時のメディアがどのような音楽や番組を流していたかも関係します。
過去に、好んで見ていた番組は、どんなものでしょうか。
あるいは、良く好んで聞いていた音楽は何だったでしょうか。
このようにクライアントの価値観を知るためには、
過去の生育環境に関する質問や、時代背景などをヒントにすることもできます。