用語集:リフレーミング - NLP-JAPAN ラーニング・センター 東京・名古屋・大阪・福岡

NLP用語集

リフレーミング

リフレーミングとは、人の能力や起きた出来事、
状況に対して、捉え方(枠組み)を変えることで、別の視点を持つというスキル
です。

リフレーミングは、「リ(再び)フレーム(枠組み)」という名前の通り、
背景や前提を見直し、捉え方をガラリと変えていく、心理学NLPのスキルの一つです。

思考を柔軟にして多角的に捉えたり、
行き詰まった状況を打破して理想に向かえる有効な状態を作り出すことができます。

例えば「コップに入った半分の水」があったとして、
「半分もある」と捉えるのか、「半分しかない」と捉えるのかでは、
同じ水の量でも感じ方が変わります。

このリフレーミングには大きく分けて、
「状況のリフレーミング」と「内容のリフレーミング」の2つの種類が存在します。

状況のリフレーミング

状況のリフレーミングとは、人の能力や物の性質について、
「他のどのような状況だとしたら役立つか?」という視点で
状況や背景のフレーム(枠組み)を変える方法です。

状況のリフレーミングの特徴は、「人や物の良さをより活かすこと」という、
可能性を引き出すことを主眼としているところです。

人や物の能力、特性、性質の価値が、ある状況では発揮しづらい、
あるいはデメリットになってしまうという場合に活用できるスキルとなっています。

方法としては、下記のような「問い」を駆使して、
状況の枠組みを変えていきます。

「他のどのような状況だとしたら役立つか?」
「役立つ場面があるとしたら、それは何か?」

このように、状況のリフレーミングを駆使することで、
本体の価値を発揮したり、非効率な状態を避けるといった効果があります。

状況のリフレーミングの具体例

状況のリフレーミングの有名な例として
「ポストイット(付箋)の誕生」が挙げられます。

ポストイット(付箋)は元々、
意図して作られたものではありませんでした。

多大な資金を投入して、強力な接着剤として開発しようとした結果、
粘着力が弱い失敗作ができあがってしまったのです。

そこで、失敗して生まれた接着剤の「くっついては剥がれる」という性質に着目し、
「他のどのような状況で使えるか?」という状況のリフレーミングをしたところ、
誕生したのがポストイット(付箋)でした。

当初は失敗作として開発されたものが、状況のリフレーミングによって、
今では誰もが一度は使ったことのある文房具として広く普及していきました。

内容のリフレーミング

内容のリフレーミングとは、出来事の内容について、
枠組みを変えて別の視点を持つというスキルです。

意味そのものに対する捉え方を変えることから、
別名で「意味のリフレーミング」とも呼ばれています。

具体的には下記の問いを活用して
リフレーミングしていきます。

その物事・出来事には
他にどんな意味があるだろうか?」

その物事・出来事に
プラスの価値があるとしたらそれは何か?」

内容のリフレーミングを行うことで、
一見、ネガティブに思える出来事に対しても、
自分にとってプラスとなる意味や意義を見出すことができます。

内容のリフレーミングを象徴した有名な話

「内容のリフレーミング」を的確に表している、
「塞翁が馬」という話があります。

昔、老人が飼っていた馬が逃げてしまいました。

周りの人は老人に同情しました。

しかし、その逃げた馬は、立派な馬を連れて帰ってきました。

今度は、周りの人は老人を祝福しました。

しかし、立派な馬に乗った老人の息子は、落馬して足の骨を折ってしまいました。

すると、周りの人は老人の息子に同情しました。

しかし、老人の息子は足を骨折したおかげで、戦争の徴兵から免れることができました。

この話から学び取れることは、起こる出来事はあくまでも中立で、
ポジティブやネガティブといった意味付けは、解釈次第だということです。

内容のリフレーミングをすることで、逆境や挫折、失敗といった出来事も、
さらに成長するきっかけへと変えることができます。。

リフレーミングの方法

脳と心の取扱説明書』と呼ばれる心理学NLPでは、
主に下記の切り口でリフレーミングを行います。

定義を変える「〇〇は、□□である」

例)優柔不断で決断できない

→優柔不断ということは、相手の意見を尊重している証拠だ
→優柔不断ということは、誰かのために尽くすことができる

仮定を考える「もし〇〇だったら」

もし自分にとってプラスの意味があるとしたら、それは何か」

もしできたとしたら、状況はどのように変わるか。そのために何ができるか」

もし〇〇の立場なら、どう考えるか。」

分解して考える「具体的にはどう〇〇なのか?」

例)時間がなくて困っています

→「具体的には何時間あれば足りるのか」
→「本当に数分も時間が捻出できないのか」
→「時間がないことが困っている本当の原因なのか」

これらはほんの一部ですが、
リフレーミングではあらゆる問いを活用して、
思考を柔軟にし、視点を増やしていきます。

最後に

今回ご紹介したリフレーミングは、心理学NLPのスキルの1つで、
すぐに実践することができる上、効果を実感しやすい手法です。
日常でぜひ活かしてみてください。

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