社会人として仕事をしていると、
「視座を高めなさい」
「視座が低い」
と上司や先輩から
言われたことがあるかもしれません。
また、
自己啓発のための勉強を
しているときにも
「視座」という言葉を
耳にすることがあるでしょう。
それでは、視座を高めるとは
どのようなことなのでしょうか。
また、どうすれば視座を
高めることができるのでしょうか。
本記事では、
視座を高めることについて、
そして
脳の仕組みを駆使した
高め方について徹底解説します。
目次
1.「視座を高める」とは?
「視座を高める」とは、どのようなことなのでしょうか。
言葉の意味から紐解いていきます。
1-1.視座とは
視座とは「物事を見る姿勢や立場」のことを指します。
そして、視座を高めることは自分の物事を見る立場を上げていくことを意味しています。
例えば、あなたにはあなたの視座があります。
これまでの経験や現在の能力に基づいて、あなたの立場から周りのことを見て、判断して、行動しています。
そして、他の人には他の視座があります。
仕事の場面であれば、新人や中堅、上司部下、社長や取引先など、様々な視座があります。
新人であるならば、新人として目の前の仕事に取り組み、指示されたことを実行するでしょう。
そして、中堅社員であれば新人より知識や視野が広かったり、3年後、5年後といった先のことを見据えて指示を出したりできるでしょう。
さらに、上司や社長とさらに責任のある立場になれば、他部署や業界、社会全体への影響などを踏まえながら仕事を進めています。
また、10年後など、さらに長期的な視点を持ってビジネスに取り組んでいます。
このように、視座=物事を認識する時の立場が変われば、ものの見方や考え方、行動が変わります。
そして、この視座を高めれば高めるほど、より多くのことや先のことを見据えて行動できるようになるため、
視座を高めることはビジネスマンとして必須の課題となります。
1-2.視点や視野とは何が違うのか?
視座と似たような言葉として、「視点」や「視野」があります。
視座を高めることを考えるにあたって、一度、これらの言葉の違いを整理しておきます。
まず、視点は物事を見たり考えたりする立場のことです。
「点」という言葉が入っているため、人や立場などある1点から見たこと・考えたことを指すイメージです。
店長のAさんの視点、お客様の視点といったように使用します。
一方で、視野は物事を考えたり判断したりする範囲のことです。
これは、ある1点ではなく、見えるものや考えることの幅を指します。
仕事で例えると、新人には新人の視野がありますが、先輩や上司など立場が上の人になればなるほど
新人の視野を含め、さらに幅広い範囲をその人の視野として持っています。
冒頭でもご紹介した通り、視座は物事を見る姿勢や立場のことを指します。
視点や視野と置き換えて活用することができますが、これら2つと比較すると、どの立場や役割で見て考えたことにフォーカスが当たっています。
それぞれ微妙に異なった意味があるので、場面に応じて使い分けるようにしましょう。
参照元:
2.視座が高い人の特徴
1章で「視座が高い」とはどういったことかを掴んでもらえたと思います。
では、視座が高い人はどのような特徴を持っているのでしょうか。
より具体的に視座が高い人の人物像を深堀りしてみましょう。
2-1.他の人の立場に立って考えることができる
視座が高い人は、他の人の立場に立って物事を考えることができます。
これが最初にして最も重要なポイントです。
例えば、仕事の場面であれば、このようなことが考えられます。
お客様だったらどういう提案が嬉しいだろう」
上司だったら、自分がどう動くと助かるだろう」
また、日常の場面においても、
友達が忙しそうだから、旅行の予約は私が進めようかな」
体調が悪そうな方が近くに立っているから、自分の席を譲ろう」
などと考えることができます。
このように、自分以外の立場に立つことができ、それによって何がベストか、どう行動すれば良いのかを判断できることが、視座の高い人の最も大きな特徴です。
2-2.知識が豊富
視座が高い人は、他の人の立場に立って考えられるだけの知識を持っています。
時には、自分の経験したことない立場・役割の人のことを考える必要が出てきます。
このときに、これまでの経験や勉強してきた知識が役立ちます。
例えば、初めて面会する取引先の社長とやり取りがある場合、
これまで取引先の方から聞いてきた情報や仕事上の経験、またマナーや経営者の考え方などの知識があると、
その社長の立場に立ちやすくなり、求められていることもわかりやすくなるのではないでしょうか。
このように、知識やその活用力が大きいほど、より精度が高く他の人の立場について考えられるようになるのです。
2-3.先回りして行動ができる
視座が高い人は、自分に関わる人が何を必要としているかを理解しているので、先回りして行動することができます。
日常の場面であれば
- グラスが空く直前に次の飲み物を勧める
- 体調が悪そうな様子を見極めてこっそり声をかけにいく
という行動に表れます。
また、ビジネスの場面であれば、
- 上司が到着する前に会議の座席や資料のセッティングが終わっている
- 指示するより前にやるべきことを見つけて取り組む
- 催促される前に報告をする、といった行動が挙げられます。
相手が何かを言う前に動いてもらえるので、周囲はこのような視座の高い人のことを必然的に重宝するようになるでしょう。
このように、視座が高い人は他の人の立場に立ちながら考えて行動できるため、優秀な人と認識されたり、ありがたがられる存在となっています。
そして、この視座の高さは当然、自分で意識して努力することで高めることができます。
次の章では、視座の高い人になるための方法をご紹介します。
3.脳の仕組みを活用して視座を高める方法
視座を高めるための方法にはいくつか選択肢があります。
ここでは、より効果的に視座を高められるように、私たちの脳の仕組みを活用した方法をお伝えします。
具体的には、脳の仕組みを活用し、天才たちが結果を出す仕組みを研究・体系化した学問である、
実践心理学NLPで紹介されているスキルや考え方を交えて話を進めていきます。
実践心理学NLPとは・・・
別名「脳の取り扱い説明書」と呼ばれる、コミュニケーションや目標達成・問題解決などに役立ち、日常ですぐに活用できる心理学。
オバマ大統領が学ぶなど、視座が高く優秀な人たちがビジネスや人生、人間関係をよりよくするために学んでいる。
3-1.視座の高い人を徹底的に真似する
視座の高い人になるためには、視座の高い人そのものになりきることが一番わかりやすい方法です。
これは、実践心理学NLPで「モデリング」と呼ばれる手法で、成果を出すための基本的なスキルとして紹介されています。
あなたの周りに「この人は視座が高いな」と思う人がいれば、その人の一挙手一投足をその人になりきったかのように真似します。
もしかしたら、視座の高い人が周りにいない、ということもあるかもしれません。
その場合は、著名人や偉人などをロールモデルとすることも一つの手です。
その人の著書や映像などを見ながら、気持ちまでロールモデルになり切りましょう。
心理学の世界では、思考と行動は相互に影響し合っていると考えます。
このように視座が高い人を徹底的に真似していると、その人がどのような視座を持っていて、何を考えて行動しているのかがわかるようになります。
モデリングについて、詳しくはこちら
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仕事や人生を一気に次のステージに高めるNLPのモデリングとは
3-2.視座が高い人のコミュニティに参加する
どうしても視座が高い人のイメージが湧かず、ロールモデルが見つからない場合、または、もっと視座の高い人と関わりたい場合には、
視座が高い人が集まる場所に参加することも一つの方法です。
例えば、社会人向けのスクールやオンラインサロン、SNSでの交流などが挙げられます。
特に、コロナ禍を経てからは、オンラインで勉強したり交流したりするコンテンツが増えて、
自分で決心さえすれば学びや交流の場へ手軽にアクセスできるようになりました。
視座が高い人の集まる場所に参加すれば、視座の高い人の行動や考え方をキャッチしやすくなります。
そして、その人たちと同じことを実践することで、あなたも視座が高い人になることができるでしょう。
3-3.勉強する
自分の視座を高めるためには、勉強することも大切です。
勉強することで、様々な知識を手に入れることができるので、ものごとの全体像がつかみやすくなり、
眼の前のことだけではなく、さらに先のことも考えられるようになります。
また、視座が高い人は相手の立場に立つことができるということは、これまで紹介してきました。
さらに上手に相手の立場に立つためには勉強し、多くの知識や考え方を取り入れることが役立ちます。
多くの知識や考え方を取り入れられれば、相手と同じビジョンを共有しやすくなります。
具体的には、視座が高いと思う人の書いた本や、自分が深めたいと思う分野の本を読んだり、動画を視聴することで、意識的に勉強してみましょう。
そうすることで、本の著者や動画に出てくる人と同じくらい知識をつけることができれば、その人になりきることができます。
3-4.「あの人だったらどうする?」を考える癖をつける
いろんな人の立場に立つための練習として、他の人だったらどう行動するかを意識的に考える時間を作りましょう。
例えば、営業の仕事をしている場合には、このように考えることができます。
取引先の方であればどのようにすれば喜んでもらえるだろうか?」
自分が上司の立場であれば、自分がどう動くと助かるだろうか?」
自分が社長だったら、どのような人を上に引き上げたいだろうか?」
他の人の立場に立って考えることは、実践心理学NLPでは「ポジション・チェンジ」と呼ばれています。
これは、目標達成や問題解決に幅広く応用できる基本スキルとして、成功者と言われる人たちの多くが取り入れている内容でもあります。
また、心理学的にも、この立場の移動がすぐできるようになれば、自分の能力を高めて結果を出すことに繋がることがわかっています。
相手の立場に立つ訓練をすることで、視座を高めていきましょう。
ポジションチェンジについて、詳しくはこちら
↓
ポジション・チェンジとは?「仕事や人間関係」の悩みを解決する手法
3-5.一つのスキルを徹底的に磨く
また、一つのスキルを徹底して磨いていくことも、視座を高めることにつながります。
あるスキルを一流と呼ばれるレベルに高められると、
その分野の基礎から応用、知識や考え方をマスターすることになるため、
その分野において最も視座の高い人になることができます。
スキルを磨くことに終わりはありませんが、
一つのスキルを一流と呼ばれるまで高められたら、また関連する他のスキルの取得にも着手するなどすれば、
さらに自分の幅が広がっていき、視座をもっと高めることに繋がるでしょう。
以上、視座を高めるためにできることを5つご紹介しました。
どれもすぐに実践に移すことができる内容なので、実践してあなたも視座が高い人になってくださいね。
4.さらに視座の高い人になるために
本記事では、視座を高めるということについて解説してきました。
視座が高いとはどういうことなのか、そして視座を高めるために何ができるのかを知り、今後の行動に活かしてもらえると幸いです。
そして、今回視座を高める方法をご紹介する際にお伝えした、実践心理学NLPのスキルについて興味がおありの場合には、
このメディアサイトを運営しているNLP-JAPANラーニング・センターで詳しく学ぶことができます。
当スクールでは、経営者や医者の方、自分の本を出版した経験のある方などにも多くご受講いただいていて、
そのような方々と一緒に学ぶことで、あなたの視座を高めることに役立つでしょう。
また、実践心理学NLPには今回ご紹介した「モデリング」や「ポジション・チェンジ」の他にも、
目標達成や問題解決、コミュニケーション能力の向上に役立つスキルが数多く存在するので、
あなたもすぐにビジネスや日常生活でNLPのスキル・考え方をご活用いただけるようになります。
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