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2024.07.12 心理学

フロイトが確立した「無意識」とは?3つの領域のについて解説

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フロイトが提唱した無意識とは、

過去の経験や体験によって作り出される
自分で自覚(意識)してない心の深層

のことです。

わたしたちが普段何気なく口にする「無意識」。

しかしこの無意識とは本当は
どんなものなのか、なんであるのかを
説明できる人は少ないのでしょうか。

そして無意識とは
あまり私たちに影響を与えないものだと
思われていますが、

実は大きな影響を与えるのです。

今回は
フロイトが確立させたと言われている概念
無意識についてお伝えするとともに、

フロイトが提唱した「精神分析」
「局所論」「心的構造論」についてわかりやすく
ご紹介していきます。

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目次

    1.フロイトについて

    「無意識」の概念や「精神分析」を確立したとして知られる精神科医そして心理学者のジークムント・フロイト(1856-1939)。

    この章では彼が提唱した「無意識」や「精神分析」について説明していきます。

    1-1.フロイトの無意識

    フロイトは意識が自分で自覚できる心の領域に対して、無意識とは自分で自覚することのできない抑圧された心の深層のことを指し、過去の経験や体験によって作り出されるものと唱えました。

    そしてフロイトは人間は常に自分の行動を自分でコントロールしているのではなく、無意識にある欲求や願望が自分の行動をコントロールしていると考えたのです。

    当時の人々は人間は自分の行動を自分でコントロールできる存在として認識していたのでとても大きな衝撃を与えることになりました。

    1-2.無意識を見つけるまでの経緯

    無意識という概念はフロイトが考えたように思われていますが、実はフロイトより前に無意識の存在は知られていました。

    しかし無意識は目に見えるものではなく、無意識の考え方を確立することが難しかったのです。

    そんななか、フロイトが無意識について考えるきっかけとなったのが神経学病理学者のジャン=マルタン・シャルコーのもとでの留学でした。

    シャルコーとは「ヒステリー(声が出なくなったり体のあちこちが痛くなったたりする)は心理的原因で起こる病気」と考えていた神経病理学者で、「催眠」をヒステリー患者の治療に行っており、フロイトは彼のもとで神経学を学びました。

    その時にシャルコーが講義で催眠を使い患者にヒステリーと同じ症状を出現させたり、消したりさせていたのをみて、「人の心には意識されない大きな力がある」と無意識について考えるきっかけとなりました。

    そしてシャルコーから学んだ催眠を使い精神科医として多くの神経症の患者の治療に携わりながら「自由連想法」や「夢分析」といった治療法、精神分析を生み出し、無意識についての考え方を確立していきました。

    1-3.精神分析とは 

    フロイトが作り上げた「精神分析」とは一般的には自由連想法や夢分析のような治療方法のみのように考えられていますが、本来は人のある行動には「無意識的な何か」が潜んでおり、その「何か」を探していく学問であり、人の心の悩みを治療する方法というような広い意味を持ちます。

    先ほどもお伝えしたとおり、思い浮かんだものを話してもらい無意識に気づいてヒステリーなどの症状を治す「自由連想法」や、夢には抑圧した願望や欲求、無意識が出てくるとし、夢を理解することで患者の無意識を理解していく「夢分析」など、クライアントの無意識を解き明かしていくものが精神分析と言われております。

    精神分析とは

    • 心の悩みを治す治療法
    • 人間の無意識を理解する方法
    • 上記2点からわかった理論

    参考文献:図解雑学 精神分析 (図解雑学シリーズ) 小谷野 博(著),富田 三樹生(監修)

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    2.フロイトの無意識についての理論

    フロイトの「無意識」を語る上で外せないのが「局所論」と「心的構造論」になります。

    この章ではこの2つの理論についてご紹介いたします。

    2-1.心は3層から成る「局所論」

    フロイトが「無意識」について最初に提唱した理論が「局所論」になります。

    この局所論とは、心は意識、前意識、そして無意識の3層から成るという考え方です。

    この3層についてそれぞれお伝えしていきます。

    意識とは私たちが自覚できている心の領域のことを指します。

    例えば、あなたは今まさに自分が文字を読んでいると自覚できているかと思います。

    このように自分で自覚できるものが意識になります。

    そして前意識とは普段は自覚することができないが自覚しようとすれば自覚することができる心の領域のことです。

    私たちは過去の友人の名前を常に覚えているわけではないかと思います。

    しかし何かをきっかけに思い出そうと努力すれば思い出すことができるはずです。

    まさにこれはその友人の名前が前意識にあったということになります。

    無意識とは私たちが自覚できていない心の領域のことを指します。

    私たちは歩くときにどちらの足から先に出すか、いちいち考えずに行動に移すことができますよね。

    また、慣れた通勤の道順なども良い例です。

    会社までの道のりや電車の乗り換えは入社、転職して最初の1週間くらいは頭で考えながら行いますが、慣れてくるとほとんどの人が道順を考えずに会社まで行けるようになります。

    他にも、高所が苦手な人は高いところに行くと急に足がすくんだり気持ちが悪くなったりすると思います。

    このような現象はまさに無意識が働いているということになります。

    そして無意識とは過去の経験や体験に基づいて形成されるので、もしかするとこのような自分の意図しない行動や反応が起きる理由をご存知の方もいるかもしれません。

    氷山、意識、前意識、無意識

    局所論のポイント

    意識

    ・・・ 私たちが自覚できている心の領域

    前意識

    ・・・ 普段は自覚することができないが自覚しようとすれば自覚することができる心の領域

    無意識

    ・・・ 私たちが自覚できていない心の領域。

    また、フロイトはこのように3層構造になっている人の心を氷山にたとえ、氷山の水面上の見える部分が意識、水面下の浅い部分が前意識、そしてさらに深い部分を無意識というように、人の心は意識できる一部分と意識することができない部分があると考えました。

    そしてこの考え方を元にフロイトは心の動きについての理論を展開していきます。

    2-2.心の動き「心的構造論」

    先ほど紹介した「局所論」をフロイトが進化させ、「人の心の動き」を説明したものが心的構造論になります。

    心的構造論ではエス、自我、超自我という概念を使って人の心の動きが説明されております。

    「エス」とは心の1番奥底、まさに無意識にあるもので、欲望の宝庫になります。

    私たちが何か行動をする時、このエスの欲望が行動の原点となります。

    そしてこのエスとは欲望のままに働くため、膨大なエネルギーを秘めています。

    「自我」とはエスの欲求を調整する役割を担っているものです。

    自我は、エスが欲望をそのまま現実世界で行動に起こそうとすることを止めて、現実世界にあった方法で欲望を満たせるように調整しようとします。

    また、フロイトはエスと自我の関係を馬と騎手に例え、エスを動き回る馬、自我を動き回る馬を操る騎手として表現しております。

    「超自我」とは自我に対して行動の規範を突きつける役割を担っているものになります。

    また、自我が超自我の規範に従わない場合、自我を罰する役割も担っています。

    そのため自我が規範に従わないと私たちは緊張を覚えたり、不快感を感じたりするようになります。

    そしてこの超自我とは過去の体験や経験の道徳的影響を受けて作り出されるものなので個人によって異なります。

    この3つの概念を例を挙げながらご説明します。

    例えばあなたが仕事の会議中におなかが減ったとします。

    この時エスしか働いていないのなら会議中に食べ物を食べようとします。

    しかしここで超自我がはたらき今までの経験から得た、「会議中は食べ物を食べてはいけない」という規範を自我に突きつけ、自我がエスを調整し、「会議が終わったら食べる」「今は我慢する」といった行動を取らせようとする。

    まさにこれが心的構造論でいう心の動き方になります。

    このようにフロイトはエス、自我、超自我を用いて人の心を説明しました。

    心的構造論のポイント

    エス

    ・・・ 心の1番奥底にある欲望。エスの欲望が行動の原点。

    自我

    ・・・ エスの欲求を調整する役割

    超自我

    ・・・ 自我に対して行動の規範、
    過去の体験や経験の道徳的影響を受けて形成される。

    参考文献:図解雑学 精神分析 (図解雑学シリーズ) 小谷野 博(著),富田 三樹生(監修)

    3.心の不調の原因

    ヒステリーや強迫神経症、恐怖症などの精神に不調をきたす神経症は何が原因だったのでしょうか。

    この章ではフロイトが唱えた「神経症」の原因をお伝えします。

    フロイトは「神経症」は無意識にある過剰に抑圧された欲求や願望が見える形で現れるものと考えました。

    私たち人間は成長するにつれて社会に適合するために、意識から感情や欲望を排除したり、自分の精神を守るため、過去の忘れたいネガティブな記憶などを無意識に抑圧していきます。

    そして欲求や願望が過剰に抑圧されるとそれが精神疾患として現れるフロイトはこのように考えたのです。

    私たちの心は特に不安を感じるとその不安から自分を守るためにさまざまな行動にでます。

    その不安な気持ちを思い出せないように心の中で「抑圧」したり、その不安な出来事を自分のことと感じないように自分から切り離して「隔離」したりと、防衛本能を働かせ、心を安定させようとします。

    このような心の働きによって、知らぬ間にさまざまな感情や経験が無意識に過剰に抑圧されることで、神経症の症状があらわれるということです。

    このような原因から、相手の無意識を明らかにしていく精神分析は神経症の治療に役立つとされていたのです。

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    最後に

    今回はフロイトの提唱した「無意識」についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。

    フロイトは無意識と意識の関係を氷山に例えましたが私たちの心の中で意識と無意識の占める割合は大きく異なります。

    一般的に心で意識が占めている割合が1〜3%に対して無意識が占めている割合は97~99%とも言われております。

    このことからもわかるように私たちの行動のほとんどは無意識によって左右されているのです。

    そんな大きな力を秘めている過去の体験によって形成されている無意識。

    自分の意図するようにコントロールできたとすると人生そのものも大きく変わってきます。

    実践心理学NLPではまさにこの「無意識」をコントロールし、活用する方法がいくつかあります。

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