ポジティブ・シンキングとは、物事を肯定的に捉え、
くよくよしないで前向きに進んでいく考え方です。
もしも、なかなかポジティブになり切れないようでしたら、
自分の根底にあるモノを見つめ直し、解決することが必要です。
どれだけポジティブ・シンキングを意識しても、
無意識に自分を否定していたり、
自分に自信がなかったりすると、意識した通りになりません。
ここには、過去のネガティブな体験や、
小さい頃に親から言われていたことなど、
様々なことが関係しています。
そこで、ポジティブになりたいけど
なり切れないあなたにもお役に立てるよう、
実践心理学NLPの知識を交え、この4つのことをご紹介していきます。
目次
1.ポジティブ・シンキングができている人の特徴
2.ポジティブ・シンキングになる手順
3.ポジティブ・シンキング定着のコツ
4.ポジティブ・シンキングになり切れない背景
これらは、私が社会人になってすぐの頃に失敗でクヨクヨしてしまったときなど、とても役に立った内容でもあります。
それでは早速見てきましょう!
※実践心理学NLPとは別名「脳や心の取扱説明書」と言われています。
元はセラピーとして誕生したNLPですが、コミュニケーション、目標達成、心理的なマイナス面の向上、セルフイメージの向上にも実践的で役立つため、多くの経営者や管理職層、コーチ、教育関係者など様々な方が学んでいます。
1.ポジティブ・シンキングができている人ってどんな人?
ポジティブ・シンキングができている人には、9つの共通する特徴があります。
- 笑顔
- 姿勢が良い
- リフレーミングがうまい
- 健康的で規則正しい生活を送っている
- 切り替え上手(立ち直りが早い)
- 周りとよい人間関係を築いている
- 声にハリがある
- 頼られている
これら8つについて、詳しく見ていきましょう。
1-1.笑顔
ポジティブ・シンキングができる人の特徴は、笑顔です。
全英オープンで42年ぶりに日本人選手として42年ぶりにメジャー制覇を果たした女子ゴルフの渋野日向子選手がいますね。
42年ぶりのメジャー制覇という偉業もさることながら、その「シンデレラ・スマイル」と呼ばれた笑顔に注目が集まったこともみなさんの記憶に新しいのではないでしょうか。
笑顔には、それほどの影響力があるのです。
ただ、ヘラヘラと笑顔でいるというわけではなく、仕事やプライベートで落ち込むことがあったとしても、笑顔で前を向いている人は、ポジティブ・シンキングが常にできている人に共通して言えることです。
何か予想外な出来事や失敗があっても、笑顔でいると「こんな経験もできるなんて嬉しい」と考えられます。
笑顔で落ち込むことは、人間誰しも難しいですよね。
1-2.姿勢が良い
ポジティブ・シンキングができている人には、姿勢が良い人が多いです。
身の回りのポジティブな方や、有名人の方を想像してみてください。
例えば、2022年冬季オリンピックで銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表の「ロコ・ソラーレ」のチームメンバーです。
試合中、選手同士で掛け合う言葉や会話、スッと伸びた姿勢、明るい笑顔を決して絶やさない姿など、それらのどれもが強い印象を残しています。
逆に、マイナス思考のときは自然と前かがみになり、姿勢がわるいことで、
「なにか落ち込む出来事があったのか」と想像させますよね。
というように、姿勢が良く顔も上がり前を向く様子は、明るくポジティブに見えます。
また、姿勢が悪いと、思考自体もネガティブな思考に陥りやすくなり、良い姿勢を維持して視線を上げるように心がけると、気持ちも合わせて前向きになり、ポジティブな思考になります。
心身は、表裏一体と言われる理由がわかりますね。
1-3.リフレーミングがうまい
ポジティブ・シンキングができている人は、リフレーミングが上手い人が多いです。
リフレーミングとは、物事の捉え方をマイナスからプラスへ変えてしまう手法のことです。
例えば、何かに失敗してしまったとします。
そのときに、
「なんで私はあんなことをしてしまったんだろう」
という思考をするのではなく、
「この方法では、失敗してしまうということがわかった。勉強になった」
このように考えることができると、
心が軽くなり、次は頑張ろうという気持ちを持つことができるようになります。
すでに起きてしまったことに対して、振り返って嘆くのではなくプラスに捉えて前に進む姿勢が、ポジティブ・シンキングができている人の特徴です。
東京2020パラリンピック水泳で金メダルを獲得した、アメリカ代表のマケンジー・コーン選手さんはこのリフレーミングを積極的に実践しています。
ネガティブな思考になったら、それを受け入れ、『誰も完璧じゃない』『他のみんなにも起こっていること』と捉えなおすようにしているそうです。
1-4.健康的で規則正しい生活を送っている
ポジティブ・シンキングができている人は、健康的で規則正しい生活を送ることを大事にしています。
くよくよ悩まない前向きな考え方を維持するには、体や行動だけではなくメンタルを整えることもとても重要です。
特に、睡眠は、心身の健康には欠かせない要素の一つと言われています。
暴飲暴食を避け、早寝早起きを心がけるなど、規則正しい生活を送ることが、ポジティブ・シンキングができている人の共通項です。
1-5.切り替え上手(立ち直りが早い)
困難やトラブルにぶつかった時、失敗した時ポジティブ・シンキングができている人は、立ち直り・切り替え上手です。
失敗してしまったときに、落ち込んだとしても、
「なぜ失敗してしまったんだろう」
という後ろ向きな考え方をするのではなく、
「今回やってしまったから、次どうしたらできるようになるか」
と次に繋がる考え方にシフトチェンジします。
そう考えることを習慣化することで、次へのステップアップとして正面から向き合い、悲観的な感情に飲み込まれずに充実した一日を送れるはずです。
その代表は、例えばドン・キホーテ創業者の安田隆夫さんです。
安田さんは、5円の所持金から現在個人資産2,500億円以上にまで上り詰めました。
多くの挫折や失敗から切り替えて、当時の商店としては常識外れの戦略を打ち出し、業績を劇的に改善させました。
1-6.周りとよい人間関係を築いている
ポジティブ・シンキングができている人は、周りとよい人間関係を築いています。
ポジティブ・シンキングの人に共通して、笑顔でいることが多く、明るさを持ち合わせています。
そうすると、自然と周りとの関係性も明るくなり良い関係を築くことができます。
組織文化やモチベーション改革を手がけてきたジョン・ゴードン氏は著書「最強のポジティブチーム」の中で、このように記しています。
『ポジティブで結束力のあるチームには力があると気づいた。それは偶然の産物ではない。』
ポジティブなリーダーがチームをつくるのに役立ち、そのリーダーを中心に、チームメンバーとポジティブなチームとして絆を強くしているのです。
ポジティブ・シンキングができている人は、素直に周囲の人に助けや意見を求めることができるため、自然と良好な関係性を築くことができる傾向にあります。
1-7.声にハリがある
ここまでの結果でもありますが、ポジティブ・シンキングができていると、笑顔で姿勢がよく健康的なので、声にハリがあります。
声が小さく張りのない声で挨拶をしている人と、ピンッと張るような挨拶をしている人とどちらがポジティブな印象を持つかを考えたら一目瞭然ですね。
あなたの周りにもいませんか?
挨拶だけで、周りをパァーッと明るい元気な雰囲気にしてくれるような人です。
例えば、明石家さんまさんを思い出してみてください。
彼の笑い声とテレビ番組を仕切るあのハリのある声を聞くと、自然とポジティブな雰囲気が広がっていきます。
1-8.頼られている
ポジティブ・シンキングができている人に、何かを尋ねたりお願いすると、ポジティブな返事をもらえるので、結果的に頼られている人が多いです。
また、ここまでにご紹介してありますが、
ポジティブ・シンキングができていると、どんな失敗も経験として受け取るのでさまざまなことに前向きに挑戦します。
その豊富な経験値から、周りから頼られる傾向にあります。
2.ポジティブ・シンキングになる手順
ポジティブ・シンキングになるために、オススメの手順をご紹介します。
ポジティブ・シンキングになるためには、まず何をすればいいかわからない方も多いと思います。
そんな方に、まず最初におすすめしたい方法が、 【自分のネガティブなところを書き出す】です。
そして、書き出してみたら、下記4つのやり方を試してはいかがでしょうか?
① | 【リフレーミング】それをポジティブワードに変えてみる |
② |
【焦点を変える】その経験で感謝できるところはどこか? 「この経験は、自分にとっていい経験になった。ありがたい」という視点で振り返る |
③ | 【他者の視点に立つ】これを相談した相手はなんて言うだろうか?と思考を切り替える |
④ | 【思い込みを変える】それらのネガティブになるときに共通した、ネガティブポイント(思考スタイル)を見つけて変える |
具体的な例と共に手順を記しますので、やりやすいものから取り組んでみてくださいね。
①【リフレーミング】書き出したものを「ポジティブワードに変えてみる」 |
書き出してみたものを見てみると、否定的な言葉があると思います。
その言葉をポジティブな言葉に変えてみましょう。
ポジティブなワードに変換することで、自分には受け入れられないと思っていたものが、
すんなりと自分の中に受け入れることができるはずです。
例)
- ネガティブなところ:
- ポジティブワードに変えてみる:
なにか失敗をしてしまうと、数日間くよくよ落ち込んでしまう
↓
なにか失敗をしても、深く反省して、数日間じっくり考えることができる
これを実践心理学NLPでは、リフレーミングといいます。
リフレーミングとは、物事をプラスに捉える手法です。