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2024.08.15 人間関係

承認欲求とは?私たちが持つ承認欲求と付き合うために

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承認欲求という言葉が
近年飛び交うようになりました。

「認められたい」
「うらやましがられたい」

または、

「承認欲求が強い人がいて困っている」

今の時代はこのように感じている人が
ほとんどです。

実はこの承認欲求は、
誰にでもある健全な感情なのです。

しかしこの承認欲求が強くなってしまうと
人間関係や、日々の生活にも
支障が出てしまいます。

今回はそんな承認欲求と
うまく付き合う方法や、
承認欲求の満たし方などを
この記事では紹介いたしますので、

ぜひご覧ください。

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目次

    1.承認欲求とは?

    承認欲求とは一言で表すと

    「他人からの肯定や認められたいという欲求」のことです。

    「たくさんの人から認めてもらいたい」

    「たくさんの人から褒められたい」

    「たくさんの人から大切にしてもらいたい」

    など、他人からの承認を得ることで、

    人間は自分の価値を再確認でき、安心感が生まれます。

    1-1.承認欲求は誰もがもっている

    実は承認欲求は全員が持っている欲求なのです。

    「いや、そんなことない」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

    しかし、振り返ってみてください。

    褒められたり、認められたときに、嬉しい気持ちになり、もっと褒められたいと感じることがあったのではないでしょうか。

    まさにそれが、承認欲求です

    人間の感情に潜在的にあるのが承認欲求なのです。

    その承認欲求の考え方として、心理学の世界で紹介される自己重要感について解説したいと思います。

    自己重要感とは、「自分は重要な存在だ」と、自分が自分に対して素直に思えている感覚です。

    人間は、自分で「自分を肯定、認める」自己承認と、

    第三者から認められたいと感じる「他人からの承認」

    =他者承認の両方を満たすことによって自分の価値を見出しています。

    どちらか片方だけ満たされていても、自分の価値は見出せないのです。

    2つの承認が満たされることによって、自己重要感も満たされ、「自分には価値がある」と考えられるのです。

    つまり、

    自己承認+他者承認=自己重要感

    のように考えられます。

    そのために、誰しもが承認欲求はあり、生きていくうえで承認欲求を得ることは不可欠なのです。

    承認欲求は誰もが持っていて、満たしたいと思っていることを押さえておいてください。

    ※自己重要感についてはこちらの記事をご覧ください。

    『自己重要感』がわかれば、自分も他人も幸せにできる

    1-2.承認欲求と自己顕示欲との違いとは

    承認欲求と似た言葉で、自己顕示欲という言葉があります。

    実は大枠での意味は同じなのですが、違いがありますので、ご紹介いたします。

    自己顕示欲

    自己顕示欲とは、他人から評価されることをすすんで望む欲求のことを指します。

    例えば、

    「〇〇さんに褒められたいからこの仕事頑張ろう」

    「たくさんの人に認めてもらいたいから努力しよう」

    のように、認めてもらうために自分から動く、能動的な考え方です。

    承認欲求

    一方で、承認欲求はそのままの自分を認めてもらいたいという欲求になります。

    例えば、

    • 「自分の出した結果を褒めて欲しい」
    • 「自分の性格を認めて欲しい」

    などのように、ありのままの自分を認めて欲しいという欲求なので、受動的な考え方になります。

    このような違いがありますが、大枠としては自分を認めてほしいという考え方です。

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    2.マズローの欲求5段階理論

    承認欲求という考え方の原点はアメリカの心理学者である、

    アブラハム・マズローが唱えた、マグローの欲求5段階理論(欲求の理論)から生まれました。

    マズローの欲求5段階理論とは人間の欲求は階層的になっており、

    下位の階層が満たされると、上位の欲求が生じていくという仕組みです。

    生理的欲求 基本的な生存に必要な欲求 例)食欲、睡眠欲
    安全保障の欲求 生理的欲求が満たされたあとの個人的な身体的な安全と安定の欲求 例)金銭欲
    社会的欲求 他者との関係性や所属意識を持つ欲求 例)団体や会社に所属して安心感を得たい
    承認欲求 他者から認められたい、評価して欲しいという欲求
    自己実現欲求 最高次元の欲求。理想の自分になりたいと自己実現と成長の欲求

    これらの欲求は、下位の欲求が満たされると

    上位の欲求が現れるようになっている、段階式になっているとマズローは説いています。

    1-1でも述べさせていただきましたが、このマズローの欲求5段階理論からもわかるように、

    人間誰しも、承認欲求を持っています。

    そのなかでも日本人は特に、三段階目の社会的欲求と四段階目の承認欲求が満たされていないと言われています。

    対人関係においてこの5段階を見極め、その欲求を満たしてあげることがとても大切だとされています。

    3.承認欲求が強くなった理由

    近年では、承認欲求というワードが飛び交うようになり、

    • 「自分は承認欲求が強いかもしれない」
    • 「承認欲求をもっと満たしたい」
    • 「承認欲求を求めている人が多い」

    と感じている方も多いのではないでしょうか。

    実は、これには時代の影響があるのです。

    大きく分けて3つあると考えています。

    3-1.SNSの影響

    近年ではSNSが日常化され、自分の価値観や、考えを簡単に発信できるようになりました。

    その発信に対して、様々な人から「いいね」や「コメント」を得られることが

    承認欲求を刺激し、承認欲求を強めている要因になっています。

    3-2.競争社会の拡大の影響

    現代社会では、個人の成功や評価が重視されるようになりました。

    そのために、他者からの肯定、認知や承認が自分の評価や社会的地位に直結すると考えられ、

    承認欲求が強くなっていった要因と考えられます。

    3-3.教育や職場環境の変化

    教育や職場環境においても、成果や評価が重要視されるようになりました。

    教育機関や職場において、試験の成績や業績評価が重視され、

    それに応じて個人の能力や価値が判断される場面が増えることが多くなりました。

    このような環境で、人々は自らの能力や成果を高める目的が、他者からの評価や承認を得ることに変わっていき、

    承認欲求が強くなっている要因だと考えられます。

    このような時代背景からも承認欲求が強くなっていると考えられます。

    この傾向が悪いというわけではなく、時代の変化にも適応しつつ、うまく承認欲求と向き合う必要があります。

    4.承認欲求が強い人の特徴

    この章では、承認欲求が強い人の特徴をご紹介します。

    4-1.他人と比較することが多い

    承認欲求が強い人の特徴の1つ目は「他人と比較することが多い」ということです。

    承認欲求が強い人は、自分の価値や能力を他者との比較によって評価します。

    そのため、自分が他者と比べてどれだけ優れているか、どれだけ劣っているのかを強く意識してしまう傾向があります。

    また、過剰に自分と他人を比較してしまうことにより格差を感じ、自己肯定感が下がることや、

    人生の満足度などにも直結する場合があり、心理的に不安定になってしまうこともしばしばあります。

    4-2.肯定的なフィードバックを望む傾向がある

    承認欲求が強い人の特徴の2つ目は「肯定的なフィードバックを望む傾向がある」という点です。

    承認欲求が強い人は、特に自分の行動や努力が認められ、評価されることを求めているので、

    否定的なフィードバックについて受け入れることが難しいことが多々あります。

    改善点を指摘されるよりも、長所や頑張りを褒められる方が、本人にとっては何倍も価値があるというわけです。

    褒める、認める、ねぎらうといったような肯定的なフィードバックをすることによって、

    承認欲求をはじめ、満足感や自己肯定感も高まります。

    4-3.自分を大きく見せようとする

    承認欲求が強い人の特徴の3つ目は、「自分を大きく見せようとする」ということです。

    誰かに認められたい、という強い気持ちから、

    「自分の凄いところを分かってほしい」というような自己顕示欲が生まれ、無意識のうちに自分を大きく見せようとする傾向があります。

    そのため、少し無理をしてでも高級なブランド品を購入することもあります。

    趣味なども、自分が心からやりたいというよりも、

    自慢できる(承認欲求が満たせる)という目的を先行させて取り組むこともあります。

    5.承認欲求を満たすための4項目

    承認欲求を満たすためには、4つの項目を承認することが大切です。

    自分で自分を承認することも大切ですがこの章では、

    相手の承認欲求を満たすための4つの承認方法をご紹介いたします。

    5-1.存在承認

    承認欲求の基本となるのが「存在承認」です。存在証明とは、

    「そのままの自分でいいんだよ」

    というように、存在そのものを認めてあげることです。

    自分を自分で肯定することで、他者の承認を得ることに依存することがなくなります。

    具体的な方法としては、

    • 感謝をたくさん伝えてあげる
    • 挨拶を欠かさず行う
    • 変化に気づいてあげる
    • 気さくに話しかけてあげる

    などをすることによって、相手は承認欲求が満たされていきます。

    5-2.行動承認

    次に「行動承認」です。

    これは相手が起こした行動を認めるということです。

    例え良い結果でなかったとしても、取り組んだり、行動したこと自体が素晴らしいことだと認めましょう。

    具体的な方法としては、

    • 中間報告の際に経過を認め、褒める
    • 行動した結果だけでなく、行動したことや背景を褒める
    • 例え、失敗したり良い結果がでなかったとしても肯定する

    などがあります。

    このように行動を承認することによって、

    自分の行動に加え、行動した自分自身の価値を感じたり、満足感や幸福感を得ることができます。

    5-3.成長承認

    3つ目は「成長承認」です。

    これはこれまでとどれくらい成長したのかというのを認め、肯定することです。

    そして、まだ伸びしろがあることも併せて伝えることで、

    自己価値や成長意欲があがり、承認欲求が満たされる傾向があります。

    具体的な方法としては、

    • スピードが上がったね
    • 前回よりもスキルアップしているね
    • 前回と比べて、視野が広くなったね

    など、過去の自分と比較して、どれくらい成長したのかを承認することが大切です。

    5-4.結果承認

    最後に紹介するのは「結果承認」です。

    目標や目的の達成や、成果が出たことに対して肯定し、認めることです。

    具体的には、

    • 社内で一番の成績をあげたことを肯定し、褒める
    • スポーツな競争での勝利を褒める、認める
    • 賞を授与することでの肯定

    などがあげられます。

    以上4つが承認欲求を満たすための4つの項目でした。

    相手がどの段階を満たしてほしいのかを見極め、承認してあげることがとても大切です。

    6.承認欲求が強い人との関わるためには

    承認欲求が強い人と、どのようにして関わればいいのか悩んでいらっしゃる方もいると思います。

    承認欲求は、行動のエネルギーや、人間関係の構築に大きなメリットがあります。

    しかしその一方で、人間関係や日々の生活までに影響を及ぼしてしまうこともあります。

    この章では承認欲求が強い人との関わり方のポイントについてご紹介いたします。

    6-1.理解と共感を心がける

    まず、1つ目として、「理解と共感を心がける」という点です。

    承認欲求が強い人は自分を知ってもらい、認めてもらいたいという気持ちが強い傾向があります。

    そのために、自分の話や成果に対するアピールが多い可能性があります。

    それに対して、気持ちや立場を理解し、共感することが大切で、

    あなたの味方であるということを伝えることが大切です。

    話を理解し、共感をするというシンプルな内容ですが、承認欲求を満たすためには大切な要素です。

    6-2.バランスの取れた関係性を心がける

    2つ目としては、「バランスの取れた関係性を心がける」という点です。

    承認欲求が強い人を肯定し、認めてあげることはとても大切ですが、

    過度に肯定してしまうと、その人に頼り切ってしまうようになり、偏った関係性になってしまいます。

    承認欲求を満たすことは大事ですが、頼り切りな関係性になることによって、

    「この人に全部お願いしよう」となり、自立意識が下がってしまうことがあります。

    そのために自分や相手のためにもバランスの取れた関係性が必要なのです。

    6-3.安心できる環境を作る

    3つ目としては、「安心できる環境を作る」という点です。

    承認欲求が強い人は、人一倍周りの目を気にして、第三者からの意見や言動を無意識的に考えてしまいます。

    そのため、一旦第三者から関与されない、自分だけの環境を作ってあげることも大切です。

    それの方法は、人によって異なりますが、

    • 「一旦一人で落ち着きな」と声を掛ける
    • 安心できるスペースを作って上げる
    • 気分転換につれていってあげる

    など

    気を張った生活から1度離れられるような環境を作ってあげることがとても大切になります。

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    7.承認欲求とうまく付き合うためには

    これまで承認欲求について詳しく解説させていただきました。

    人間、誰しも持っている承認欲求とうまく付き合うには承認欲求の仕組みを知り、うまく向き合うほかありません。

    「コレ!」といった絶対的な正解はなく、あなたなりの答えがあると思います。

    ぜひ、うまく付き合う方法を自分なりに見つけていってください。

    さて、当メディアサイトを運営しているNLP-JAPANラーニング・センターでは、

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