人生や仕事で目的意識を持つと
日々のモチベーションが上がりやすくなります。
さらに、人生や仕事が楽しくなったり、
ネガティブな出来事への対応力や
立ち直る力が高まります。
もし人生や仕事に目的意識がない自分に
不安を覚えるなら、
今からでも決して遅くありません。
少しずつ取り組んでいけばいいのです。
この記事では、目的意識を持つことのメリットや
実践心理学NLPを使った目的意識の見つけ方を
お伝えしていきます。
ぜひ参考にして下さい。
目次
1.目的意識とは
目的意識とは、仕事や日常において「何のためにこれをやるのか」、自分の行動や発言が明確になっている状態のことを言います。
目的意識があるとやるべきことや方向性がはっきりするので、目的に沿った行動をしたり、迷った時に決断しやすくなるのです。
2.目的意識を持つことのメリット
目的意識を持つことのメリットは沢山あります。
- モチベーションがあがる
- 毎日が楽しくなる
- ネガティブなことがあっても
立ち直りが早くなる - 不安や誘惑に対し強くなる
- ぶれにくくなる
- 迷った時の指針となる
- 柔軟性が発揮される
- 仕事や人生の方向性があるので
生きるのが楽
など
です。
2-1.小さな目的意識で、モチベーションを上げる
小さな目的意識を持つと、モチベーションが上がります。
例えば皆さんにとって単純作業と思える、誰でもできる仕事があるとすれば、それは何でしょうか。
そのような小さな単純作業1つとっても、目的意識があるかどうかでモチベーションが変わり、仕事の効率にも影響してきます。
私は過去、塾の講師をしていました。
集客のための販促ツールとして、チラシを封筒サイズに折って、蛍光ペンといっしょに透明袋に入れたセットを1000部作るという作業がありました。
もし1部30秒で作るとしたら、30秒✕1,000部=30,000秒=500分=8時間20分です。
他にもやることが沢山ある中で、これを単なる作業でやろうとすると、気の遠くなる時間です。
実際に、当時の部下がつまらなそうに目的意識を持たずに行っている様子を見て、
「少しでも早く」かつ「丁寧に」仕事を進めるため、以下のような目的を持って貰おうと一緒にやりながら会話をして伝えました。
「この封筒から、〇〇中学の生徒が来てくれるかもしれない。来て欲しいよね。」という思いや、
「どうしたら1部作るのできるだけ早くできそう?もし半分の時間でできれば、授業準備や子供たちとの時間に使えるよね。」といった具合です。
結果、より早くセットする方法を一緒に考えながら楽しく集中し、短い時間で作業することができました。
このような些細なことでも目的意識があると精度が高く、スピード感を持って行うことができるのです。
目的意識は、大きくても小さくても本質は同じです。
目的意識を持つことで、モチベーションが上がり、目標達成の可能性が高くなるのです。
2-2.大きな目的意識で、ぶれない自分になる
大きな目的意識を持つことで、自分の軸が定まり、ぶれない自分になります。
大きな目的意識とは、
自分を超えた、人や地域、会社などのために貢献したいというものです。
例えば「仕事をする目的は?」と聞かれたら、皆さんはどのように答えるでしょうか。
私であれば、「より多くの方に心理学NLPを知ってもらい、人生や仕事で悩んでいたり苦しんでいたりする人が笑顔になるお手伝いをする。」
また、「この心理学NLPを子供の教育にも活用して、日本の教育そして未来に貢献したい。」という目的があります。
このように思うことで、うまくいかないことやネガティブなことがあり落ち込んだとしても、
「この大きな目的のために頑張ろう」と直ぐに立ち直れたり、仕事上どうしたらいいか迷った時に目的に沿った選択ができやすくなります。
他にも大きな目的意識を持つことのメリットはあります。
「業界をより良くしたい」や「より多くの人に貢献する」といった目的意識を持つことで、人が共感し、周囲の人が応援してくれたり、人が力を貸してくれる可能性が高まります。
結果、目的や目標達成しやすくなるのです。
企業における企業理念やビジョンはそのためにあります。
社員がその理念やビジョンに目的意識を持って行動することで企業は成果を出しやすくなり、発展していき、業界や国、世の中に貢献していくことができるようになるのです。
個人も同じように、大きな目的意識を持って行動し続けることで、個人の目的や目標、夢といったものが現実になりやすくなるでしょう。
今の日本では、目的意識は特に無くても生きていけるかもしれませんので、なければダメというわけではありません。
ですが、人生や仕事に目的意識があると、日々が楽に楽しくなる可能性が高まるはずです。
大切なのは、いくつになっても自分にとってワクワクするような目的意識を探し続けることです。
まずは、目の前の仕事や取り組んでいることに目的意識を探してみることから始めてみるのはいかがでしょうか。
3.目的意識がないと何が起こるのか
目的意識がないと起こることは、メリットと表裏一体です。
- 仕事でのやらされ感
- 嫌なこと、やりたくないことだらけになる
- 自分ごとにならないので、
何をやってもつまらない - ネガティブなことがあると、
なかなか抜け出せない - 何が大切か判断できず、迷走する
などです。
仕事に対してモチベーションはなく、次の給料日のことだけが楽しみ。やりたくない事だらけで、いかにに手を抜くかということを考える。
同じ不満を持つ人とグループをつくることで安心感を得て、常にネガティブなことを口にする。
口だけで仕事も成果が出なくなり、周囲からの評価も下がり、ますます自分のモチベーションが下がっていく。
下手をすると、こんな悪循環を生みやすくなるのです。
もちろん、目的意識がなくても与えられた仕事をしっかり行っていくことは社会人としては当たり前とも思いますが、
さらにその上の相手の期待を超える働きや成果があって初めて周囲に認められ、昇進したり、給与が上がっていくのではないでしょうか。
目的意識がないと、このような相手の期待を超えるところまで行くことが難しくなくなってしまうのです。
4.目的意識を見つける『問いの力』
目的意識を見つけるために、ここでは心理学NLPでお伝えする脳の機能「問いの力」を使っていきます。
物理学者のアインシュタインは「問いの力」、つまり質問の威力についてこのように言っています。
「もし自分が死にそうになって、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、最初の55分は適切な質問を探すのに費やすだろう。」
言い換えれば、私たちが人生や仕事の問題を解決したり、目標達成するためには「どれだけ適切な問いができるか」にかかっているということです。
そしてこれは心理学NLPでお伝えする、私達の脳が持つ「質問をされると自動的にその答えを探そうとする脳の機能」からも非常に重要ということが言えます。
例えば、「昨日の夜は何を食べましたか?」と聞かれ、「昨日の夜はテレビを見てました」と答える人はいません。
私達は自然と問いの答えを探し「〇〇を食べた」と答えます。
つまり私達の脳は質問にあらがえず、質問をされると強制的に答えを探し出そうとしてしまうものなのです。
このような脳の機能をうまく使い、人生や仕事で起きていることに対し、
適切な質問を自分や他人にすることで、目的意識を見つけたり問題を解決したりすることができるようになるのです。
4-1.目的意識を見つける質問
この章では、自分や他人が目的意識を持つためのより効果的な質問の仕方についてお伝えしていきます。
例えば日々の仕事において、
- この仕事を行うことで、自分にどんないいことがあるのだうか
- この仕事を行うことで、どんな次の行動に繋がるのだろうか
- この仕事を行うことで、自分のどんな能力が上がるだろうか、何ができるようになるだろうか
といった質問です。
また、さらに大きな目的意識に繋がる質問が以下となります。
- この仕事を行うことで、どんな価値が生みだせるのだろうか
- この仕事を行うことで、どんな自分になれるのだろうか
- この仕事を行うことで、会社にどんな貢献ができるだろうか
- この仕事を行うことで、どうしたらお客様の役に立つことができるだろうか
- この仕事を行うことで、世の中にどんないい影響を及ぼせるだろうか
などです。
これら全部を行う必要はありません。
今日やるべき仕事。または仕事全般という大きな意味等、色々試して見て下さい。しっくりくるのが見つかったらそれでOKです。
そして、それをメモし手帳や机に貼ったりして、いつでも見られる場所においておくといいでしょう。
また、仕事に限らず、趣味や勉強など色々な活動の目的意識を見つけること勉強など色々な活動の目的意識を見つけることも可能です。
この章で触れた心理学NLPは「脳の取り扱い説明書」とも言われ、「問いの力」をさらに磨いていく学びが豊富にあります。
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5.目的意識にもいい悪いがある!?
目的意識は私たちの人生や仕事、物事に対するモチベーションを上げてくれます。
大切なポイントはその目的を考えた時、自分がワクワクしたり、やりたいと思えるかです。
例えば、仕事をする目的が「生活費を稼ぐため」という目的を持っている人の場合を見ていきましょう。
この場合、多くの方は人生や仕事がワクワクするまでいかないでしょう。
「生きるためにはしょうがない」といった理由では目的意識を持つ恩恵を受けることはできません。
同じお金を稼ぐでも、「稼ぐことで高額なものを買いたい」、「好きな趣味に使いたい」と思うことで、ワクワクする、やりたいと思えます。
そして心理学視点から見たお勧めの目的意識は、利他的と呼ばれる、「人のためになる」といったものや、「自分の能力や価値が高まるもの」になります。
こういったものを目的にすると、人から喜ばれることで幸福感を感じたり、自分自身の能力が高まるので自己肯定感が高まります。
そうすると、さらに目的意識を持って進んでいくという好循環が生まれやすくなるからです。
また、利他的というものは人生で言うなら、友人や家族のためになる。
人のためになる。世界を少しでも良くする。
仕事でいうならば、お客様のためになる。地域に貢献する。業界を良くする。といった具合です。
このような目的意識を持つことで、人生や仕事をモチベーション高く、楽しく過ごしていくことができるようになるのです。
6.目的意識が持てない理由
6-1.目的を今まで考えたことがない
目的意識が持てない理由として、今まで特に考えてこなかったことがあげられます。
社会人になるまで何となく学校に通って人に言われるまま勉強して生きてこれたので、何をするにも目的を持つ必要がなかったのです。
一方、やりたくないことは明確だったりするので、やりたくないことをやろうとすると、モチベーションが上がらないということが起きてしまうのです。
6-2.目的が「人に怒られないこと」になっている
生育過程で常に親や学校の先生などから怒られたり、人と比べられたことにより、
「怒られないように」や「失敗しないように」という問題回避的な思考が強くなってしまう可能性があります。
そうなると、すべての目的が問題を避けるためとなってしまっており、本当の意味での目的意識を持てなくなってしまうのです。
7.目的意識の持たせ方
チームメンバーが仕事に目的意識を持っているかどうかは、ここまでお伝えしてきたようにモチベーションや効率に大きく影響します。
そこで、この章では部下やチームメンバーに目的意識を持って貰う方法をお伝えします。
7-1.1on1面談ですり合わせる
1on1面談で、企業理念やチームの目的とメンバーの目的をすり合わせることは重要です。
その際、2-2でお伝えした大きな目的意識の質問をしてみることが効果的です。
- 仕事を行うことで、どんな価値が生みだせるのだろうか
- 仕事を行うことで、どんな自分になれるのだろうか
- 仕事を行うことで、会社にどんな貢献ができるだろうか
- 仕事を行うことで、どうしたらお客様の役に立つことができるだろうか
- 仕事を行うことで、世の中にどんないい影響を及ぼせるだろうか
これらの質問で出てきた言葉と、企業理念やビジョン、チームの目的を照らし合わせてその共通点を見出して行くことで、企業やチームで働くことへのモチベーションが上がりやすくなるのです。
7-2.日々の仕事で伝える
日々の仕事で何かを依頼するときに、その目的を伝えてから依頼することです。
そして仕事がうまくいかない時などに「この仕事は何のためにやるのか?」や「この仕事を行うことで大切にしたいことは?」と繰り返し聞くようにします。
そうすることで、部下が目的意識を自然と意識するようになるため、1つ1つの仕事に自分で目的意識を持つことが当たり前になる状況をつくっていくことが可能となるのです。
まとめ
この記事では目的意識について話を進めてきました。
目的意識を持つことで、人生や仕事のモチベーションが上がり、ネガティブな出来事が会った時ときの立ち直りが早くなったり、目標達成がしやすくなるのです。
また目的意識を持つための方法として、実践NLPの脳の機能を使った問いの力もお伝えしました。
自分はもちろん、部下やチームメンバーが目的意識を持つことでモチベーションを上げ、仕事や人生が少しでも楽に楽しくなれば幸いです。