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2024.07.15 人間関係

【帰属意識とは?】時代により変わる組織への愛着

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帰属意識は優秀な人材に
長く働いてもらうためにも
抑えておきたいポイントです。

しかし、
帰属意識はなかなか高めることが難しく、
あっという間に下がってしまいます。

そこで、重要な鍵を握るのは
会社の仕組みと役職者のみなさんです。

この記事では、帰属意識のメリットから、
低下してしまう原因、
帰属意識を高める方法をご紹介します。

さらに5章では、
より効果を高めるために必要な
方法もお伝えしていきます。

ぜひ最後までご覧ください。

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目次

    1.帰属意識とは

    1-1.帰属意識の意味

    帰属意識とは、ある組織や集団の中で、『自分自身がその中の一員である』と感じられることです。

    この帰属意識自体は、集団や組織に属している多くの人が感じている部分ではあります。

    しかし、大切なのは、単に組織や集団に所属しているのではなく、所属する組織や集団の一員としての自覚や愛着を持っているかどうかです。

    組織や集団の対象は様々で、学校や会社、地域のコミュニティなど自分自身が所属してる組織・集団すべてが当てはまります。

    この帰属意識には程度があり、帰属意識が高まると集団や組織にとって様々なメリットをもたらします。

    詳しくは2章でご紹介いたします。

    ただ、押さえておかなければならないのは、組織や集団の一員としての自覚を、一方的に押し付
    けてはならないということです。

    帰属意識は無理に価値観を押し付けられたとしても、本人が納得した上で一員としての意識や自覚を持たなければ生まれません。

    むしろ、押し付けられたことで、組織や集団の価値観に合わないと判断し、その場を離れていってしまいます。

    帰属意識について正しく理解することが、組織や集団をより良くしていく第一歩です。

    1-2.帰属意識とエンゲージメントの違い

    帰属意識を高めていくにあたり、エンゲージメントという概念も理解しておく必要があります。

    ビジネスにおいて用いられるエンゲージメントとは、会社の一員としての愛着があり、自分自身が会社や仕事に貢献したいと感じることです。

    帰属意識が所属している意識に対し、エンゲージメントは組織に他する貢献したいという気持ちや、仕事に対するポジティブな捉え方など所属している意識以上の愛着があるという概念です。

    このような違いはあるものの、エンゲージメントの根底にあるものが帰属意識と言われています。

    世間でいう帰属意識を高めることは、エンゲージメントを高めることも含んでおり、会社に対しての愛着をどう養うかは、経営者やマネージャーを含めた役職者の重要な役目です。

    いくら企業に利益や結果をもたらしたとしても、会社の一員としての意識がなければ、あっという間に企業から離れていってしまうのです。

    優秀な人材に、会社の一員としての意識を持って、長く働いてもらいたいと考えるようになり、帰属意識が注目されているという背景があります。

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    2.帰属意識が高いことの4つのメリット

    帰属意識が高いことで特にビジネスシーンでは、どのようなメリットがあるのでしょうか。
    2章では4つのメリットをご紹介します。

    2-1.社員のモチベーション向上

    帰属意識が高いことで、社員の業務へ対するモチベーションが向上することが知られています。

    会社の一員として受け入れられている、という安心感がある環境で仕事に取り組むことができるためです。

    そのため、新たな仕事へ挑戦しよう、より結果を出せるように工夫しようと前向きに仕事に取り組むことができるようになるのです。

    2-2.離職率の改善

    帰属意識が高いことで、離職率を改善することが期待できます。

    会社の一員という意識を持って、仕事へ取り組んでいることで、今所属している会社にいることへの意味や価値を実感できるためといわれています。

    いくら結果を出しても、会社の一員としての自覚が持てないままでは、他の場所で働いても同じではと考えるようになってしまいます。

    今、所属している会社で働いていることに価値を見いだせることで、長く働いてもらうことが叶うのです。

    2-3.作業効率・生産性の向上

    帰属意識が高いことで、作業効率や生産性が向上することが考えられます。

    2-1でもご紹介しましたが、帰属意識が高いことでモチベーションが上がり、仕事への意欲が高まります。

    そのため、業務を効率的に行おうと工夫し、新たな方法にも挑戦しようとするため、生産性の向上も期待できます。

    さらに、積極的に業務へ取り組む姿勢があるため、周囲への働きかけも積極的になり、連携や共有などが円滑になり、作業効率や生産性が向上します。

    2-4.組織の強化

    帰属意識が高まることで組織が強化されていきます。

    会社という組織に所属している一員であると、1人1人が意識することで、結束力が生まれていき組織が強くなると考えられるためです。

    2-1でもお伝えしましたが、社員のモチベーション向上にも繋がるため、様々な考えが生まれ、会社としての幅も広がることが期待されています。

    組織が強化されることで、会社としてもより高みを目指していけるようになるのです。

    3.帰属意識を低くしてしまう4つの要因

    ここまでは、帰属意識が高いことのメリットをご紹介してきましたが、帰属意識が低下することにより様々な問題を引き起こしてしまいます。

    大抵の場合、様々な要因が複雑に絡み合って、帰属意識を低くしてしまっていると考えられており、こうした要因を正確に把握しておくことも必要不可欠です。

    ここでは、特に代表的な4つの要因についてご紹介します。

    3-1.雇用形態の変化

    帰属意識を低下させる要因のひとつに、そもそもの時代の背景として、雇用形態が変化していることがあげられます。

    少し前までは、1つの企業で長く働き、定年を迎え、退職するという流れの終身雇用が一般的でした。

    長い間働くことにより、自然と会社の理念や方針を十分に理解し、会社の一員としての自覚を持てるようになっていました。

    ただ、時代の変化とともに、転職が主流になり、ひとつの会社に長く勤めることが少なくなりました。
    それに伴い、自然と帰属意識を持てるようになるという状況が少なくなりました。

    更に、今までは会社が第2の居場所として存在していましたが、今では会社が収入を得るため、新しいことへチャレンジするための手段となってきています。

    具体的には、

    • 夢ややりたいことをするために資格取得のために今の会社に入社した
    • 新しいことへチャレンジするための1つのステップとして今の会社に入社した

    などの例が挙げられます。

    このような時代背景を踏まえると、どうしても帰属意識が低くなりやすい傾向にあると言えます。

    そのため、帰属意識を低くしないようにするための対策は必須です。

    対策を取らないままでは、帰属意識は低くなっていく一方なのです。

    3-2.評価への不満

    帰属意識を低下させてしまう要因として、社員の評価に対する不満が挙げられます。

    会社の一員としての意識を持ち、どれだけ結果を出したとしても、その結果を適切に評価されないままでは、会社への不信感や他の会社へと意識が向いてしまい、自然と帰属意識が低くなってしまいます。

    そして、会社を離れていってしまうのです。

    評価基準に則って、評価している場合にも、評価基準自体が古いことから不満を生み出してしまっていることも考えられるため、適宜評価基準を見直す必要が考えられます。

    3-3.理念が不透明

    会社の掲げる理念が不透明なままでは、帰属意識は低くなってしまいます。

    理念が不透明なままでは、どのような姿勢で仕事へ取り組むべきなのか、会社でどのようなことが求められているのか分からなくなってしまいます。

    ゴールが見えない中、ただ無目的に行動することは難しいのです。

    さらに、企業にはそれぞれ目指しているビジョン・ミッションがあり、それが理念として反映されているはずです。

    その理念が不透明なままでは、同じ業界・業種の他社との差別化ができず、この会社の一員であることの価値を見出せなくなってしまうのです。

    会社がどのような理念を持ち、どのような目的に向かっていくのかを明らかにすることに加え、それを浸透させていく必要があるのです。

    3-4.コミュニケーション不足

    帰属意識が低下する要因に、コミュニケーション不足が考えられます。

    コミュニケーションが不足していることで、チームとして働いている感覚をなかなかつかめず、孤独を感じてしまいます。

    チーム、会社の一員として働いているという感覚を持てないままでは、帰属意識を保つことばかりか帰属意識を持つこと自体が難しくなってしまいます。

    ただ、注意しなければならないのは、日頃から適切なコミュニケーションを心がける必要があるということです。

    一方的に話すことや、業務のときのみコミュニケーションを取るのでは、効果は見込めません。

    業務以外の場面でも、積極的にコミュニケーションを取ることで、チームや会社の一員といて受け入れられているという感覚を持つことができ、業務の際にも社員1人1人が力を存分に発揮できるようになります。

    4.帰属意識を高める一般的な4つの方法

    ここまで、帰属意識のメリット、低下させてしまう要因についてご紹介してきました。

    4章では、帰属意識を高める一般的な4つの方法についてご紹介します。

    4-1.コミュニケーションを活性化させる仕組みづくり

    コミュニケーションを活性化させる仕組みを作ることで、帰属意識を高めることが期待できます。

    たとえば、社内イベントを定期的に開催することや、社内コミュニケーションをできる場を設けるなどの、コミュニケーションを活性化させる仕組みを作ることが重要です。

    このように、普段関わることのなかった部署の方や、上司や部下ともコミュニケーションを取ることができるようになり、会社の一員としての意識を養うことができます。

    最近では、大手飲料メーカーのサントリーが、コミュニケーションを活性化させる仕組みとして、社長のおごり自販機というものを設置しました。

    この仕組みは、社員証を2人でかざすことで、無料で飲み物がもらえるというものです。

    これにより、普段関わることのない部署の方や、上司と部下のコミュニケーションの場ができ、職場でのコミュニケーションが活発になったと話題になりました。

    このように様々な形で、コミュニケーションを活性化させる仕組みを作ることは可能です。

    自社にあった方法を見つけ、取り入れることで帰属意識は高まっていきます。

    4-2.企業の理念・価値観共有の場を作る

    企業の理念や価値観を共有できる場を設けることで、帰属意識を高めることができます。

    帰属意識が低下してしまう要因でも取り上げましたが、企業の理念や価値観が不透明、社員に浸透していないままでは、帰属意識は高まりません。

    そこで、企業の理念や価値観を共有できる場を設け、社内に浸透させていくことで、社員1人1人が同じ目標に向かって進んでいるチームとしての意識をもたせることができます。

    さらには評価制度を共有する場も設けることで、評価への不満を軽減できるだけでなく、評価基準を更新していることもアピールでき、会社への信頼感に繋がります。

    4-3.役割の明確化

    役割を明確化することで、帰属意識を高めることが期待できます。

    様々な業務を行う中で、自分の行っている業務が、何に繋がっていくのかわからないまま、日々与えられた仕事をただ行うだけと感じてしまうと、社員のモチベーションは低下してしまいます。

    そこで、業務の役割を明確化することが必要です。

    役割を明確化することで、社員の責任感が芽生えるとともに、会社の一員として自身が何を行っているのか、会社にどのように貢献しているのかという自覚をもたせることができるようになります。

    会社の一員として会社に貢献できていると感じさせることで、帰属意識を高めることができます。

    4-4.個性の尊重

    帰属意識を高めるには、個性を尊重することが非常に重要です。

    先にもお伝えしましたが、日々価値観やニーズは変化しています。

    価値観が多様化する中、個性を尊重することは帰属意識を高めるためにも、働きやすい環境を作るためにも非常に重要なことです。

    しかし、多くの企業がこうした理念や価値観を掲げているにもかかわらず、実際には取り組めていないという現状があります。実際に何らかの方法を取り入れないままでは、帰属意識が高まることはありません。

    そこで、帰属意識を高めるためにも、多くの企業と差別化をはかる上でも、1人1人の個性を理解し、尊重していることを表す必要があります。

    具体的な方法として、1対1のコミュニケーションを取る、『1on1』という方法があります。

    この『1on1』とは、会社や組織に所属する一人ひとりとの関わりを通じ、仕事の悩みや本人の強みを伝えるなどの双方向のコミュニケーションを通じて行う人材育成の方法です。

    こうした方法を実際に取り入れ、実行していくことで、社員は『自分は受け入れられているんだ』、『自分は会社から必要とされているんだ』と感じるようになり、帰属意識が高まっていきます。

    さらに、社員を大切にしてくれる会社として、社員が会社に好感を持ち、ここで働きたいと感じさせることが期待できます。そして、感じたことから社員の一員としての意識がより高まっていくのです。

    5.すぐに帰属意識を高めるには?

    4章の4-1~4-3では、会社の制度や仕組みに関する3つの方法をご紹介しました。ただ、これらの方法は規模が大きく即効性はなく、効果が現れるよりも前に優秀な人材は徐々に会社を離れていってしまいます。

    一方で、個性の尊重という方法は、誰でも実践でき、すぐに効果を発揮する方法です。

    そのため、会社単位で仕組みづくりを行う一方で、仕組みだけでなく、仕組みを動かしているような人々が、コミュニケーションという手段で帰属意識を底上げしていく必要があります。

    つまり、帰属意識をより高める上で鍵を握るのは、上司やリーダー、役職者、マネジメントを行う立場にいる方のコミュニケーションです。

    そういった方々のコミュニケーション能力を高めていくことで、帰属意識をより高めることができるようになります。

    会社全体で帰属意識を高めるために、まずはチーム内で帰属意識を高める必要があります。

    そのためには、部署やチームを取りまとめるような立場にいる方が、会社の理念や価値観を持つ必要があり、それをコミュニケーションで伝えていく必要があります。

    しかし、ただ一方的に、漠然とコミュニケーションを取ればいいというものではありません。

    積極的で的確なコミュニケーションを取る必要があります。

    ここでいう積極的で的確なコミュニケーションとは、人の心理的特徴や心理的特性を押さえた上で取るコミュニケーションのことです。

    人の心理を活用したコミュニケーションを取ることで、影響力のある話し方ができるだけでなく、人の深層心理に訴えかけることもでき、相手の帰属意思がさらに増していきます。

    「脳と心の取扱説明書」と呼ばれる実践心理学NLPでは、人の心理を捉えたコミュニケーションスキルを学ぶことができます。

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    6.最後に

    帰属意識が高いことのメリットや帰属意識が低下してしまう原因、高める方法などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

    社員の帰属意識は、日々のちょっとしたコミュニケーションでも大きく変化していきます。
    人の心理を押さえたコミュニケーションをぜひ実践してみてください。

    【参照元】

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