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2024.05.23 自己成長

自己実現とは?自己探求の3つのアプローチと具体的な2つの実践法

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【自己実現】を手にするために
必要なことは何か。

「自己実現とは、目標達成や夢の実現、
また理想を手に入れること」

多くの場面では、このような
意味で使われている言葉です。

しかし、
この使われ方には、落とし穴があります。

それは、自己実現を手にする代わりに、
大切なものを犠牲にしてしまっている人が
多いということです。

これまで
自己実現に向き合うビジネスパーソン、
また主婦や学生の方々を対象に

5,600回以上の研修や
グループコーチングを行ってきた私が、

現場レベルで目の当たりにしてきた
ケースがあります。

具体的には、

  • 「目標を達成した!」
  • 「夢を実現しました!」
  • 「理想を手にいれました!」

といった方の中には、
「素直に喜べない現実」
に直面する方もいたのです。

例えば、

  • 健康を損ない体がボロボロ
  • 家族の理解が得られず、孤独で不安
  • 劣等感が埋められず、常に自分や人を責め続けている

といった喜びと現実のバランスを
崩してしまっているケースです。

今回この記事を書くにあたって、
上記のような「影」の部分を解消し、

適切に自己実現を達成するための
ヒントをお伝えしたく思い
まとめてみました。

そこであらためて各文献を調べてみると、
「自律性の発揮」や「内面の統合」、

また人間関係を通じての「成長過程」と
自己実現には、さまざまな意味が
含まれるのがわかってきました。

実は知っているようで曖昧なのが、
自己実現という言葉だったのです。

この記事では
曖昧な自己実現の意味を整理し、
「自己実現を達成している人」
の特徴から、その具体的な方法を
お伝えしています。

自己実現を理解していくことで、

  • 個人の能力や強みを発揮し、
  • 充実感や感謝、また達成感や喜びといったポジティブな感情を手に入れ、
  • 自分と他者、また社会とのつながりの中でバランスをもった生き方ができる

と、心理学や哲学者たちの研究で
明らかになっています。

今回の記事でビジネスや人生に活かせる
「自己実現」の適切な理解と実践方法を
手に入れてください。

著者:足達 大和
全米NLP協会公認・NLPマスタートレーナー

当サイトの運営元である「NLP-JAPAN ラーニング・センター」の専属トレーナー。5,600回以上という圧倒的な回数の研修実績を持つ。

NLP-JAPANラーニング・センターとは、日本最大手の「NLP総合スクール」で、NLP業界の世界5大組織と連携。日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関。

目次

    1.自己実現とは

    自己実現とは

    この章では、アメリカの心理学者である、アブラハム・ハロルド・マズローの視点から、心理学における自己実現についてお伝えしていきます。

    1-1.マズローの自己実現とは

    自己実現とは、健康や安全、また社会的なつながりや承認を超えて、自分の目的のみを満たす活動であるとマズローは言っています。

    自分に最も適した達成すべき活動をみつけ、自分の可能性を発揮すること

    これは自己実現を説いた心理学者マズローの言葉です。

    そして自己実現とは、極めて個人的な個性発揮の欲求とも言います。

    「達成すべき目標」「自分の可能性を発揮」という、とてもポジティブな言葉で表現されています。

    しかし自己実現とは、「目標達成」や「夢の実現」といった、ただ単にポジティブな言葉を並べたものではありません。

    また家族や健康を考えない身勝手なものでもありません。

    実は深みをもった自己実現を語るうえで外せないのが、マズローが提唱した「欲求階層説」と呼ばれる考え方です。

    1-2では、マズローの「欲求階層説」について解説していきます。

    1-2.【自己実現の欲求階層説】

    「欲求階層説」は人生だけでなく、マーケティングや経営、また人材育成の参考にされている考え方です。

    ポイントは2つあり、一つは人には「成長欲求」と「欠乏欲求」があるということ。

    そしてもう一つが欲求には各階層があり、下層の欲求が満たされて上位の欲求を人は満たそうとするという考え方です。

    欲求の階層

    5つの欲求に関してそれぞれ下の階層から順に解説していきます。

    生理的欲求 ピラミッド型で表したとき、土台となる、生きていくために必要な睡眠や食欲、排泄や性欲などの本能的な欲求。
    安全欲求 寝る場所が確保されていることをはじめとする安心して生活したいという欲求。
    社会的欲求 仲間や友達、また家族といった他者とのつながりを持ちたいという欲求。(帰属欲求)
    承認欲求 認められたい、尊敬されたいといった欲求。
    自己実現欲求 自分の能力や才能を存分に発揮したいという欲求。

    繰り返しになりますが、この説の大切なポイントの一つが、生理的欲求や安全欲求などの低層の欲求が満たされて、はじめて上の層を目指す様になるということです。

    前述したように自己実現については、心理学者や哲学者の諸説があります。

    補足として代表的な考え方を以下にご紹介しておきます。

    • ユング(カール・グスタフ・ユング)の自己実現
    • 自己実現とは個性化である。個性化とは、個人の中に存在するあらゆる可能性を自律的に実現し本来の自分に向かうこと。また、自分の良い面と悪い面をありのままに受容できること

    • ホーナイ(カレン・ホーナイ)の自己実現
    • 自己実現とは真の自己として成長するプロセスである。他者との建設的な摩擦と、自分として生きることに安心感を与える他者との善意を重要視すること

    • ロジャース(カール・ロジャース)の自己実現
    • あるがままを受容し、防衛性から解放され、より大きな自律性や統合性に向けて心理的に成熟していくこと。

    「個性化」「自律性」「統合性」といった理解に苦しむ言葉が並びますね。。。

    続いての章で、これらの理解を深めていただくために、自己実現をした人の特徴についてお伝えをしていきます。

    2.自己実現を達成した人の特徴

    自己実現を達成した人の特徴

    この章では、自己実現を達成した人の特徴についてお伝えしていきます。

    ぜひ、自分や周囲の人に、照らし合わせながら読んでみてください。

    2-1.自己実現を達成した人の特徴

    自己実現をあらためてシンプルに捉えるために、マズローの「自己実現を達成した人の特徴」をここでご紹介します。

    マズローは自己実現を手にした人たちの特徴の研究を行いました。

    例えば、相対性理論を発見し天才物理学者と呼ばれるアインシュタインや、

    アメリカの元大統領、フランクリン・ルーズベルトの妻であるエレノア・ルーズベルトといった著名人をはじめ、

    学生など多くの人を対象に研究しました。

    その結果、自己実現を達成した人は、以下のような特徴を持つとしています。

    【自己実現を達成した人の特徴】

    • 現状を効果的にとらえ、曖昧さに耐えることができる
    • 自分や他者をあるがままに受容することができる
    • 思考や行動が自発的である
    • ユーモアのセンスがある
    • 創造的である
    • 人生を客観的な見地から見ることができる
    • 人類の幸福に関心がある
    • 人生の基本的な経験に対し、深い理解を持つことができる
    • 多くの人とよりは、むしろ少数の人と深く充実した人間関係を築いている

    といった項目です。他にも自己実現について調べると、

    • 自律性や統合性があること
    • 人間関係で生じる課題をクリアにしていくこと
    • 夢中になるものがあること
    • 自分の個性(強み)を発揮すること
    • 自分を超えた目的や使命を果たそうとすること

    と自己実現を調べれば調べるほど、さまざまな言葉が登場してくるのですが、実はこの記事の「キモ」となる重要なキーワードがあります。

    続いては、自己実現を達成するための、重要な「キモ」となるキーワードについてお伝えしていきます。

    2-2.自己実現の「キモ」は自己探求

    自己実現をする上で欠かせないキーワードがあります。

    そのキーワードが、【自己探求】です。

    • 真の自己、そして本来の自己とはどんな自分なのか
    • 自分の発揮していきたい強みとは何か
    • 自分を超えた目的や使命とは何か

    自己実現を手に入れるためには、先人たちの文献に出てくるこれらのキーワードを探すことが必要になります。

    逆に望んでいるものがわからない、自分の中にある潜在的能力がわからないのでは、何を追い、何をしていいのかがわかりません。

    そのため下記を自己探求することにより、

    • 夢中になるものは何か
    • 自分の個性や強みとは何か
    • それらを体験するために、欲求階層の何を見直す必要があるのか

    自己実現に近づく可能性が生まれてくると考えられます。

    ■参考文献

    人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ
    A.H. マズロー (著),出版社:産能大出版部

    ヒルガードの心理学 第16版
    スーザン・ノーレン・ホークセマ他,出版社:金剛出版

    心理学 新版 (New Liberal Arts Selection)
    無藤 隆 (著)、森 敏昭 (著)、遠藤 由美 (著)、玉瀬 耕治 (著) ,出版社:有斐閣

    心理学辞典
    中島義明他,出版社:有斐閣

    最新 心理学事典
    藤永保 (監),出版社:平凡社

    3.自己探求の3つのアプローチ

    自己探求の3つのアプローチ

    自己実現という言葉に諸説あれば、具体的な取り組みも曖昧になってくるのは必然です。

    そこで先にご紹介した「自己実現を達成した人の特徴」を参考に、これまで数多くのコーチングや研修活動でクライアントをサポートしてきた私が、

    その特徴を持つ人たちが具体的にどんなことをしているのか、またしてきたのか、その結論として自己探求の3つのアプローチをご紹介します。

    具体的なアプローチは、「各階層別の現状の見直し」「強みの発見」「価値観の発見」です。

    3-1.マズローの五大欲求を各レベルで見直す

    1章でご紹介した欲求階層説の各レベルをチェックしていく方法です。

    この説の大切なポイントは、人は低層の欲求が満たされて、はじめて上層を目指す様になるということです。

    つまり、自己実現とは成長のプロセスでもあり、健康や安全、また社会的なつながりや承認を超えて自分を見出すことですので、

    一つ一つの階層を満たしていくことも自己実現の手掛かりとなります。

    以下の質問を参考に各階層のチェックを行い、適切な活動に取り組んでみてください。

    【欠乏欲求】

    • 生理的欲求:今の健康状態はどうか。必要な活動は何か。
    • 安全欲求:お金や生活全般の見直しで、安心できる快適な環境が手に入っているか。
    • 社会的欲求:親密さや受容、友情といった人間関係を満たせているか。改善すべき人との関わりは何か。
    • 承認欲求 : 承認や敬意を手に入れているか。誰に認められたいか。何で認められたいか。

    【成長欲求】

    • どんな強みを伸ばしたいか、どんな可能性や能力を発揮していきたいか。
    • 家族や社会、そして国といった自分以上の大きなシステムに対し何で貢献していきたか。
    • 基本的に安心できる環境や人間関係が手に入っている状況で、他の誰からもこれ以上の尊敬が不要で、これ以上の承認が不要であれば、あなたは何をやっていくか。(仕事においては、給料も同じです)

    3-2.強みを発見する

    自分がもつあらゆる可能性を発揮するために、取り組めることの一つが、自分の個性つまり自分の「強み」を発見して生かすということです。

    「強み」とは、以下のようなものを言います。

    • 新しいアイデアを創り出すことができる
    • 物事を注意深く、十分考えることができる
    • 他人のことを思いやり、人のために尽くすことができる
    • 人や自分を楽しませ、笑ったり、楽しむことができる
    • 新たなスキルやテーマをマスターし、学び続けることができる

    簡単に表現すると「能力」のことです。

    強みとなる能力の見つけ方は、3つあります。

    • 1つは自分自身で自覚できるもの
    • 2つ目は周囲の人に聞くこと
    • 3つ目は客観的なテストで診断すること

    以上の3つです。

    3-2-1.質問を活用して自分で見出す

    1つ目は以下のような自分に対する質問で見いだすことができます。

    • あなたが上手なこと、得意なことは何か?
    • あなたが時間を忘れ、没頭してしまうことは何か?
    • 人に見込まれたり、信頼されて、お願いされることは何か?
    • あなたにとって、習得が速いものは何か?
    • これまでの人生で、何に多くのお金を使ってきたか?
    • これまでの人生で、何に多くの時間を費やしてきたか?
    • あなたがワクワクしたり、ときめいたりすることは何か?
    • あなたが人にやって、喜ばれたことは何か?
    • 人から「スゴイ」「さすが」「センスがある」と言われることは何か?
    • あなたが今持っているもので、伸ばしたいと思っているものは何か?
    • 子供の頃の夢や憧れはなんだったか?

    これらの質問に答えながら、あなた自身にとって印象的な答えは何か。

    また答えは違っていたとしてもそこに共通して生まれてくる自分の強みや能力は何かを探求します。

    3-2-2.他者に聞く

    2つ目は、自分以外の他の人にあなたの強みを聞いてみることです。

    1つ目は自分の主観が入った答えですが、ここでは主観をとって他者の視点を活用していきます。

    自分では強みだと思っていても、他の人から見ればそうでもないと思えたり、逆に自分の弱みだと思っていたものが他者に貢献できる強みになっていたりします。

    ここでは、以下の質問を使ってあなたの周囲の人に聞いてみてください。

    • 私の長所は何ですか?
    • 私の強みは何ですか?
    • どんなところが秀でていますか?
    • どんな能力がありますか?
    • 私が持っているもので、貢献できる要素ですか?

    親しい方でもいいのですが、上司や部下、または同僚や質問できる顧客からと、立場が違った人にきいてみると意外な強みが見つかる可能性が高まります。

    3-2-3.客観的なテストで見つける

    3つ目のオススメは、世界的な規模で展開されている「キャラクターストレングス」に関するチェックです。

    これは近年の心理学、ポジティブ心理学からきている考え方です。

    キャラクターストレングスとは、能力とは別に個性としての強みを意味するものです。

    近年の心理学、ポジティブ心理学では、この強みが特定され発揮されているとき、人は人生の充実度や満足度が高まると研究から明らかにしています。

    具体的には、「知識や知恵」「勇気」「人間性」「正義」「節制」「超越性」の6つがあると結論づけていて、詳細に分けると以下のようになります。

    ■知恵や知識
    創造性 新しいアイデアを創り出すことができる
    好奇心 現在起きている様々な物事に興味をもち、探求と発見することができる
    向学心 新たなスキルやテーマをマスターし、学び続けることができる
    柔軟性 物事を公平に見ながら様々な側面から考えを変えることができる
    大局観 他人への賢明で適切な助言を与える力と人や自分も含めて意味を成すような世界観を持つことができる
    ■勇気
    勇敢 脅威や試練や困難にひるまず立ち向かうことができる
    忍耐力 粘り強く続けて、達成することができる力。課題達成を喜べる
    正直/誠実 正直に誠実に自分を飾らず、自分の気持ちや行動に責任をもつ
    熱意 情熱をもって躍動感を感じながら物事にあたることができる
    ■人間性
    親切心 他人のことを思いやり、人のために尽くすことができる
    愛情 人との親密な関係を大切にして、人から愛し愛される双方向を大切にする
    社会的知性 人の感情を共感的に読み取って理解し、場にふさわしい行動ができる
    ■正義
    チームワーク チームの中での自分の役割を果たし、尽くすことができる
    公平さ 個人の感情や偏見をもたずに、平等に人と接することができる
    リーダーシップ 属するグループを励まし、良い関係を築きながら、事を成し遂げる
    ■節制
    寛容/慈悲 他人を許したり、受け入れることができ、次のチャンスを与えることができる
    慎み/謙虚 謙虚で身の丈以上に自分を特別視しないでいられる
    慎重 物事を注意深く、十分考えることができ、後悔するような言動はしない
    自己統制 自分を感じ、行為を調整すし、感情をコントロールする
    ■超越性
    審美眼 自然や芸術、または数学的な美しい真価を認めることができる
    感謝 良い出来事に気をとめて、感謝ができる力。感謝を伝えられる
    希望 良いことが起こることを信じて、努力を続けることができる
    ユーモア 人や自分を楽しませ、笑ったり、楽しむことができる
    スピリチュアリティ 人生の目的や宇宙の高次の目的に向かっての信念をもって進むことができる
    ■知恵や知識
    創造性 新しいアイデアを創り出すことができる
    好奇心 現在起きている様々な物事に興味をもち、探求と発見することができる
    向学心 新たなスキルやテーマをマスターし、学び続けることができる
    柔軟性 物事を公平に見ながら様々な側面から考えを変えることができる
    大局観 他人への賢明で適切な助言を与える力と人や自分も含めて意味を成すような世界観を持つことができる
    ■勇気
    勇敢 脅威や試練や困難にひるまず立ち向かうことができる
    忍耐力 粘り強く続けて、達成することができる力。課題達成を喜べる
    正直/誠実 正直に誠実に自分を飾らず、自分の気持ちや行動に責任をもつ
    熱意 情熱をもって躍動感を感じながら物事にあたることができる
    ■人間性
    親切心 他人のことを思いやり、人のために尽くすことができる
    愛情 人との親密な関係を大切にして、人から愛し愛される双方向を大切にする
    社会的知性 人の感情を共感的に読み取って理解し、場にふさわしい行動ができる
    ■正義
    チームワーク チームの中での自分の役割を果たし、尽くすことができる
    公平さ 個人の感情や偏見をもたずに、平等に人と接することができる
    リーダーシップ 属するグループを励まし、良い関係を築きながら、事を成し遂げる
    ■節制
    寛容
    慈悲
    他人を許したり、受け入れることができ、次のチャンスを与えることができる
    慎み
    謙虚
    謙虚で身の丈以上に自分を特別視しないでいられる
    慎重 物事を注意深く、十分考えることができ、後悔するような言動はしない
    自己統制 自分を感じ、行為を調整すし、感情をコントロールする
    ■超越性
    審美眼 自然や芸術、または数学的な美しい真価を認めることができる
    感謝 良い出来事に気をとめて、感謝ができる力。感謝を伝えられる
    希望 良いことが起こることを信じて、努力を続けることができる
    ユーモア 人や自分を楽しませ、笑ったり、楽しむことができる
    スピリチュアリティ 人生の目的や宇宙の高次の目的に向かっての信念をもって進むことができる

    参考図書:ポジティブ心理学が1冊でわかる本
    イローナ・ボニウェル (著),出版社:国書刊行会

    これらの強みが無料でチェックできるサイトがあります。

    海外のサイトですが、左上の「言語を選択」で日本語にすれば、日本語で受けることができます。
    VIA Character Strengths

    自分と他者、そしてグローバルスタンダードで自分の強みを理解でき、それを体現できる活動を始めていけば、あなたの自己実現の一歩を進める手掛かりになります。

    3-3.価値観を見つける

    価値観とは、自分が大切だと思っていることです。

    心理学NLP(神経言語プログラミング)から価値観の実践についてご紹介します。

    NLP(Neuro Linguistic Programming)とは、卓越性の研究のことで、「使える実践心理学」「脳の取扱説明書」と呼ばれている天才たちのモデルをスキル化したものです。

    NLPでは以下のステップで紹介されています。

    1. 価値観を導出する
    2. 優先順位をつける
    3. 上位の価値観を実感できる活動をはじめる

    ※新しいことだけでなく、すでに行っている活動に意味付けして取り組むことでもできます。

    価値観とは、あなたにとって「大切なこと」です。

    例としては「自由」「仲間」「挑戦」「家族」「健康」「パートナー」「成長」といった名詞で表されたものになります。

    これは私たちを動かす原動力であり、キーワードになります。つまりツボです。

    NLPでは、ポジティブ心理学同様、これらの価値観を満たす行動が、充実感や満足感を得ることができると言います。

    さらに、実際に指導したクライアントは、確実にその成果を実感しています。

    また価値観はあなたにやる気やモチベーションを生み出す鍵となります。

    たとえば、1,000万の腕時計を手に入れるために、お金を集めようとする人は少なくても、

    大切な家族が誘拐され、「身代金1,000万を用意しろ」と、犯人に言われれば、必死になってお金を集めようとします。

    つまりやる気や覚悟が生まれます。

    同じ1,000万でも、大切なものに紐づいていれば、夢中になって動くことができます。

    逆に1円でも、価値に結びついていなければ、動く力になりません。

    あなたの意欲や覚悟、全てをかけても手に入れたい、あなたにとっての大切なもの、

    つまり価値観を理解することが、マズローが言う「自分自身である」という手掛かりになる鍵となります。

    あなたのキーワードとなる価値観を引き出す質問は以下の質問です。

    ※「挑戦」「独自性」「成長」といった短いキーワードで答えていくことがポイントです。

    • この人生で大切にしたいのは何か
    • この人生でなくてはならないものは何か
    • この人生で避けたいもの、いらないものは何か。
      (この答えの対極があなたの価値観です)

    やってみると気づくことがあります。

    それは先にご紹介した「強み」に関する答えと一致するものが出てきます。

    そこはあなたの自己実現を図るための重要な鍵となることでしょう。

    そして、これらの質問で出された答えに、あなたなりの優先順位を決めて、それを体現できる活動を始めてください。

    ※NLP(神経言語プログラミング)については、以下のページで詳しくご紹介しています。

    心理学NLPとは?「脳と心の取扱説明書」

    4.自己実現を達成するための具体的な2つの実践法

    自己実現を達成するための具体的な2つの実践法

    3章のアプローチで見つけた強みや価値観、また新たな活動を始めていく時に参考にしていただきたい方法を2つ紹介します。

    1つは具体的な目標を設定し、達成を目指すこと。もう1つは能力の発揮に効果的なNLPのモデリングと言われる方法です。

    4-1.具体的に目標を設定し、達成を目指す

    新しい活動を始めるためには、具体的な目標が重要です。

    ポイントは具体的であるということです。

    具体的であれば、具体的な行動計画が立てられます。

    その目標設定をする際の条件や心構えを「簡単な説明とその時の質問」も含めてNLPの視点から5つご紹介します。

    ①  肯定的な表現をすること

    欲しくない状態ではなく、欲しい状態を表現します。

    イライラしない自分ではなく、堂々とした自分。

    病気にならない自分ではなく、健康な自分といった表現です。

    質問
    「何をしたいか」「欲しいもの」「欲しい状態はなにか?」

    ②  自分の範囲にフォーカスすること

    目標や新しい活動においては、自分がコントロールできる領域に特定します。

    例えば、他者を変えるのではなく、人を変えるために自分は何をするか。

    また会社や組織を変えるために自分は何をやるのか、ということです。

    自分が何をするのか、ここがポイントです。

    質問
    「新しい活動やゴールの実現で、自分ができる領域は何か?」
    「自分がコントロールできるものは何か?」

    ③  達成した状態を五感で捉える

    脳の特徴を活かしたNLPのユニークな条件の一つが、達成した状態を五感で捉えるというものです。

    五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚です。

    新しい活動が進んでいる時、何が見えるのか、聞こえるのか、感じられるのか。

    ここをあらかじめ想像しておきます。

    人との関係性が課題であれば、新たなゴールを達成しつつあるあなたには、その人の表情が見えるでしょうし、その人との会話が聞こえることでしょう。

    またその時の体の状態は、リラックスした状態なのかもしれません。

    このように五感であなたの目標を形作ります。

    質問
    「その目標が達成した自分が見るもの、聞くもの、触れて感じるものは?」

    ④  具体的にすること

    これは説明不要だと思います。具体的、明確、特定することが重要です。

    質問
    「いつまでに、何を、誰と、どれぐらい(数値化)やるのか?」

    ⑤  目標を達成したその先にどんな可能性が生まれるのか?

    目標を達成したその先にある目標のことを、NLPではメタアウトカムと呼びます。

    メタとは「それを越えて」という意味。

    そしてアウトカムとは「結果」を意味する言葉です。

    つまり、メタアウトカムとは、その目標を達成するとどんな可能性が生まれるのか、どんな意義があるのか、と、目標の先にあるあなた自身の価値のことです。

    達成する人は、その部分を明確にしています。

    質問
    この目標を達成する意味は何か?
    達成するとどんな可能性が生まれるのか?

    さらに詳しい目標設定の方法は、こちらの記事をご覧ください。

    目標設定はこれで完璧!あなたの目標を実現する「目標設定8つのステップ」

    4-2.NLPのモデリングを活用する

    自己実現の一つの考え方の中には、自分の能力を発揮していくことが挙げられます。

    その能力を加速的に身に付けて学習できるのが、NLPのモデリングです。

    モデリングとは、理想や憧れとするロールモデル(手本)を決めて、話し方や歩き方、言葉の使い方など、徹底的に真似をしていく脳の機能を活かした手法です。

    企業におけるベンチマーキングと同じで、他社や他業界のエクセレントな業績や成長を自社の現状に置き換えながら応用していく手法、考え方としてはそれと同じです。

    「ユーモアがある」「創造的である」「自発的である」といった自己実現を手にいれた人の特徴をはじめ、

    あなた自身が伸ばしていきたい強みや能力を決めて、【誰のように】できるようになりたいか、そこを決めていきます。

    NLPでは以下のステップで紹介されています。

    1. 伸ばしたい能力や強みを決める
    2. 誰のようにできるようになりたいかロールモデル(手本)を決める
    3. 今の置かれた自分の状況で、そのロールモデルだったら、どのように振舞っているかをイメージし、よく観察する
    4. イメージの中でロールモデルの着ぐるみを着るように入り、同じように呼吸や話し方や姿勢や仕草を体験する
    5. 実際に体を動かしながら、そのモデルは何を考えているのか、何を大切にしているのか自分のミッションは何かを探求してみる。

    大切なポイントは、ロールモデルの呼吸や話し方、姿勢や仕草を徹底的に観察し、真似ていくことで、自分にないセンスが身についてくるということです。

    さらにモデリングの知識を深めたい方はこちらの記事もご覧ください。

    仕事や人生を一気に次のステージに高めるNLPのモデリングとは

    5.まとめ

    自己実現の正しい理解というよりは、実践的な使える自己実現についてご紹介しました。

    自己実現のキーワードは、【自己探求】です。

    • 健康や安心のために何に取り組むのか。
    • 社会とのつながりや承認を得るために何をする必要があるのか。
    • 自分の強みとは、生きる目的や使命とは何か。

    ご紹介した3つのアプローチと2つの方法で探求を始めてください。

    今回こちらでご紹介している心理学NLPは、現存する様々な手法の中でも応用範囲が広く、たくさんの方が学んでいる心理学になります。

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