今あなたは、もしかしたら失恋のショックの渦中にいるのかもしれません。
失恋は、つらいものですよね。
考えないようにしようと思っても、気がつくと、終わった恋の記憶を、映画のシーンを何度も再生するかのように思いだしている自分に気づく。
それはまるで恋をしたときに、気がつけば好きな人のことを考えてしまうように、失恋もまた、無意識に何度もそこに思いを馳せてしまうものです。
- つらい。さみしい。
- イライラすることもある。
- こんな自分はもう、いや。早くここから抜け出して、元気な自分を取り戻したい。
でも、その方法がわからないから、苦しいのですよね。
大丈夫。あなたは必ず、元気になって、輝きを取り戻すことができます。
そして、ぐるぐると続く負のループには、あなたが気づいていないかもしれない脳の仕組みや、心の中で決め込んでいることが影響していることもあります。
数々の恋愛や婚活のサポートに関わり、実践心理学NLPを習得した私から、失恋から立ち直る方法をご提案します。あなたはその方法を知って、少しずつでもいいので、できることから取り組めばいいのです。
失恋の痛みで、元気を無くしてしまったあなたが、早く本来のあなたに戻り、新たな一歩を踏みだせますように。
どうぞ、気を楽にして、読み進めてください。
※実践心理学NLPは「脳や心の取扱説明書」と言われています。
NLPはセラピーとして誕生したため、現在メインに扱われているコミュニケーションや目標達成はもちろん有効ですが、心理的なマイナス面の向上にもとても効果的です。
目次
1.失恋から立ち直る8つの方法
この章では、失恋から立ち直るための、具体的な方法を解説します。
その前にひとつ、恋愛や婚活のご相談に専門家として関わってきた私から、お伝えしたいことがあります。
失恋をつらいと感じるのは当然のことで、多くの人は、なかなか立ち直れずに悩むものだということです。
恋愛感情というのは、とてもパワフルで、うまくいっているときは、このうえない幸せを感じますよね。そのぶん、失ったときの悲しみも強く、つらいものなのです。
だからどうぞ、落ちこんでいる自分を責めたり、否定したりしないでくださいね。
そのうえで、早く立ち直る方法があるとしたら、ぜひやってみたいと思うはず。
今からそれを、お伝えします。方法は全部で8つあります。
お勧めの方法としては、1から順番に取り組むことですが、ピンときたものだけ取り組んだり、順番を変えても構いません。ぜひ、あなたに合う方法で、ご活用くださいね。
1-1.ネガティブな感情が湧くことを、受け入れる
失恋の痛みから立ち直るための第一歩は、ネガティブな感情が湧くことを受け入れることです。
傷心の人は「いつまでもクヨクヨしていてはダメだ」というように、ネガティブな感情が湧く自分を、律しがちです。
しかし、感じないようにしようとしても、自然に湧いてしまうのが、感情です。
誰だって、失恋をすれば、悲しんだり苦しんだりするものです。
愛し愛され、共に過ごしたパートナ―を失えば、その喪失感は途方もないものでしょう。
その別れが、パートナーの心変わりによるものであれば、自信を無くしてしまうこともあるかもしれません。
いずれにせよ、ネガティブな感情が湧くのは、当然のことなのです。状況により違いはあるものの、失恋には、哀しみ・苦しみ・さみしさ・怒り・もどかしさといったネガティブな感情が伴います。
こうした感情を否定せず、感じるままに任せてしまいましょう。
抑えようとすればするほど、そこに意識が向くことになります。抑えるのではなく、あるがままに任せ、感情を感じきることで、次のステップへと進みやすくなります。
【例】
ネガティブな感情が湧いたら「私は今、〇〇なんだな」と言ってみる |
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ネガティブ感情を受け入れて、したいことをしてみる |
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自分で自分に「〇〇だよね」と、共感の声かけをする |
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これらの方法は、いくつかの例です。
大切なのは、感情をあるがままに受け入れることなので、方法にこだわる必要はありません。あえて失恋ソングを聞いて泣く、今の気持ちを紙に書くなど、他にも方法はあるかもしれません。
あなたに合った方法を見つけて、自分に寄り添ってあげてください。
1-2.起きたことへの捉え方を変えて、気持ちを切りかえる
失恋から立ち直るためには、起きたことへの捉え方を変える、という視点を持ってみてください。
ひとつの出来事は、いろいろな捉え方をすることができます。
例えば「友人の仕事の都合で、一緒に新しいお店に行く予定がキャンセルになった」という出来事。これを「がっかり!せっかく楽しみにしていたのに。」と落胆するのも自然なことですが、捉え方を変えれば「残念だけど、その分自由な時間ができた。何をしよう?」と希望に変えることもできます。
こうした、出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、捉え方を変える方法は、実践心理学NLPでリフレーミングといいます。このリフレーミングを、失恋に応用するのです。
具体的には「〇〇を、ポジティブに捉えるとしたら?」という質問がお勧めです。
【例】
出来事 | 自分の仕事が忙しくて、すれ違いが続き、別れてしまった |
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リフレーミング |
今も、仕事が忙しいのは事実。 理解のある新たなパートナーに、出会えるかもしれない。 |
出来事 | 彼の浮気が原因で、別れてしまった |
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リフレーミング |
もしかしたら、女性にだらしない人だったのかもしれない。 今度は、誠実な男性を選ぼう。 |
出来事 | 大好きだった彼に、一方的にふられてしまった |
---|---|
リフレーミング |
あれだけ人を好きになったのは、久しぶり。 この経験は、きっと私の女っぷりを上げてくれるはず。 |
いかがでしょうか。
少し、気が楽になりませんか。
コツは、無理してポジティブに持っていこうとしないこと。
「もし、ポジティブに捉えるとしたら?」というように、気軽に考えてみてください。答えが出てこなければ、それもOKです。
また、時間を置いてトライしてみるのもいいでしょう。
過去の経験は、これからの自分を変えていくための学びになります。自信をつけるためのトレーニングとして捉えてもいいですね。
実践心理学NLPのリフレーミングの良いところ
事例で見たように、同じ出来事でもフレームを変えることで、別の視点を持たせることができ、物事の感じ方を変えられます。そしてNLPのリフレーミングは様々な場面で利用できるので、人生の選択の幅を広げ、どのような出来事にも自分にとって、必ずプラスの意味があると気付かせてくれます。
1-3.脳の機能(RASラス)を味方にして、見る世界を変える
失恋から早く立ち直るためには、RAS(ラス)という脳の機能を味方にしましょう。
RASとは、Reticular Activating Systemの略で、日本語では網様体賦活系(もうようたいふかつけい)と言います。
これは、脳の機能を表した言葉で、この機能をシンプルにいうと「人が何かに意識を向けると、脳はそれについての情報を敏感にキャッチする」というものです。
【例】
- バイクが好きな彼ができたら、街中でバイクに目にいくようになった
- 猫を飼ったら、雑貨屋さんで猫のキャラクターグッズをすぐ見つけてしまう
- ヨガを習いたいと思っていたら、TVやネットでヨガ情報が目に入る
これらは全て、RASの働きによるものです。
脳が、自分が意識を向けたものの情報を、よりキャッチしやすいように働いているのです。
このRASを、失恋を癒すために活用しましょう。
失恋が辛いのは、お別れした後も、相手に意識が向くからですよね。相手に意識が向けば、RASは自然とその情報を集めてしまいます。彼とデートした場所が目についたり、彼の名前の文字を見つけたりしては、悲しくなるのです。
この意識を、別な方向に向くようにすればよいのです。
まずは、彼に意識が向きそうになるものを、身のまわりから排除してみましょう。
- SNSのフォローを外す
- 彼にもらったアクセサリーを処分する
- 一緒に撮った写真をスマホから消す
- デートでよく着たワンピースをフリマに出す
思い入れが強すぎて処分することができない品物は、目につかない場所にしまうのもありですし、写真なら、スマホ以外の場所に保存しておくといいでしょう。いずれにせよ、意識が向く機会を、無くしていくことが大事です。
次に、空いた空間に違うものを入れます。
- SNSのフォローを外し→憧れの人をフォローする
- 彼にもらったアクセサリーを処分し→新しいアクセサリーを買う
- 彼と一緒に撮った写真を消し→お気に入りの場所の写真をどんどん撮る
- デートでよく着たワンピースをフリマに出し→おしゃれなワンピースを買う
このように、新たなものを取り入れて、そこに意識が向くようにします。
新たなものは、好きなこと・楽しいことにしましょう。するとRASは、新たなものに関する情報を集めてくれるので、自然と彼のことを考えなくなります。
代わりに、あなたの脳は、好きなこと・楽しいことで満たされていくのです。
1-4.別の人の視点で、自分にアドバイスをする
失恋の心の痛みを癒すのに「別の人の視点で、自分にアドバイスする」という方法が、とても効果的です。
失恋のように、辛い感情のさなかにいるときは、どうしてもそこにどっぷり浸ってしまいがちです。抜けたいと思っても、なかなか抜けられない。そこで有効なのが、自分ではない人物になりきってみるという方法なのです。
これをすると、一度、自分という立場から離れることになるので、辛い感情からも離れることができます。
さらに、別の人の視点で、今の自分にアドバイスをすると、思わぬ気づきや学びを得ることができます。すると「なんだ、そんなに落ち込まなくてもよかったな」とか「気持ちを切りかえて、次に進もう」というように、気持ちの変化が訪れるのです。
このように、別の人の視点で考えてみることを、ポジションチェンジといいます。
別の人というのは、よく知っている人でもいいし、芸能人や歴史上の人物、架空のキャラクターなど、好きなように設定して構いません。「この人だったら、どんなアドバイスをするだろう?」と想像できる人がお勧めです。
設定できたら、早速、ポジションチェンジのワークをしてみましょう。以下の方法で、取り組んでみてください。
【ポジションチェンジのワーク】
- 椅子を2つ用意します。
- 別の人になりきって、別の人の椅子に座ってください。
- 目の前の椅子には、自分が座っていることをイメージしてください。
- 別の人になりきった視点で、目の前の椅子に座る人にアドバイスをするとしたら、何と言うでしょう?感じたことを、言葉にしてみましょう。
このポジションチェンジは、フリッツパールズのゲシュタルト療法が発端となっています。「エンプティチェア(空の椅子)」と呼ばれる技法があり、それを元にしています。
ここでは、【失恋に別の視点でアドバイスする】ことが目的ですので、椅子が無ければ、クッションなどでもOK。二つの人形を並べて、片方が自分、もう片方が別の人、とイメージするのもありです。
おもしろいもので、このワークをすると、予想だにしないような言葉が自分から出てくることがあります。その言葉に癒されたり、気づきを得たら、どうぞそのまま受け入れてみてください。必ずや、失恋から早く立ち直るための、手助けになるはずです。
1-5.自分の好きなことを、どんどんやってみる
失恋からなかなか立ち直れない。そんなとき、少しでも元気になるために、自分の好きなことをどんどんやってみてください。
失恋を癒すためのシンプルな手段は、それについて考えてしまう時間を減らすことです。そうはいっても、いろいろな感情や思い出が、自然と浮かんできてしまうのが、失恋の厄介なところですよね。だからこそ、それらを無理に抑えようとするのではなく、意識のスペースを別なもので埋める、という手段が有効なのです。
意識のスペースを埋めるのによいのは、何といっても自分の好きなことです。好きなものに意識が向いているときには、暗い気持ちにはなりにくいですよね。
【例】
- 趣味のパン作りをする
- お気に入りのカフェでスイーツを食べる
- 新しい街の探索に出る
- 気のおけない友人とおでかけする
- 好きな俳優の映画を観る
- 新しいコスメを買いにいく
好きなことは人それぞれですので「自分だったら何をしたいかな」と考えてみてください。先にご紹介したRASの働きと、ここでご紹介するような行動を取ることの両方で、立ち直りが早くなっていきます。
ただひとつ、気をつけてほしい点があります。それは、無理に楽しもうとしない、ということです。
失恋後はどうしても、気分がふさぎがち。もしかしたら、好きなことをしている最中にも、相手のことを何度も考えてしまうかもしれません。でも、それはそれでOK。自然なことです。
無理やり忘れようとか、楽しもうとがんばるのではなく、意識を別なもので埋めている時間を増やす、というイメージです。
気を楽にして、取り組んでみてくださいね。
1-6.気持ちに寄り添ってくれる人に、話を聞いてもらう
失恋から立ち直るためには、今の気持ちに寄り添ってくれる人に、徹底的に話を聞いてもらうといいでしょう。
辛い感情があるとき、起きた出来事や、今、感じていることを、人に話すことで、気持ちの整理がついたり、安心感を得られることがあります。さらには、自分の思いを誰かにわかってもらえたという経験を経て、次のステップに進むこともできるのです。
他にも、話すことで得られるのは、こんな効果です。
- 起きた出来事の整理ができる
- 抱えていた思いを出すことで、気持ちが楽になる
- 心のもやもやが晴れて、スッキリする
- 話ながら泣くなど感情表現すると、心の浄化にもなる
- スッキリしたので前に進もうという気持ちになる
話を聞いてもらう相手は、慎重に選ぶ必要があります。大切なのは「自分の気持ちに寄り添ってくれる人」であることです。
アドバイスやジャッジをせず、ただただ共感し、受け入れてくれる人。こういう相手に話すことで、心が癒され、失恋から立ち直る手助けになるからです。
深刻な失恋で、なかなか立ち直れないときにおすすめの相手は、カウンセラーです。こうした人達は、心のプロであり、話を聴くプロです。カウンセリングの最も重要なスキルは、傾聴。相手の話を正しく聴き、その思いを受容するスキルです。
基本、カウンセラーは、アドバイスはしません。クライアントが、思いを話すことで、自分で気づきを得たり、前に進む手助けをしてくれるのです。
プロのカウンセラーに頼むほどではないし、それはハードルが高い・・・という場合、信頼できる友人でもいいでしょう。
そして友人はプロではないので、アドバイスやジャッジをする可能性もあります。ひどく落ち込んでいるときに、そうした意見を聞くと、余計に傷ついてしまうこともあるので、そこだけはご注意を。
あなたのことをわかってくれて、味方になってくれる人がいいですね。
1-7.異性の友人と楽しい時間を過ごす
1~6の方法で、少し元気になってきたら、新たな恋への準備も兼ねて、もう少し積極的な行動をとってみましょう。最初の行動としてお勧めするのは、異性の友人と楽しい時間を過ごすことです。
まずは、恋愛を意識せずともOKです。失恋中は、とかく視野が狭くなりがちです。そうしたなか、異性の友人に意識を向けることで「世の中には、彼以外にも男性がたくさんいるんだな」という気持ちになるでしょう。
あるいは、お食事に行くなど、疑似デートをすることで、友人として大切に扱われ、失いかけた自信を取り戻すこともあるでしょう。
そういうことができる友人がいない、という場合も、難しく考える必要はありません。異性と、ちょっとした関わりを持つだけでも十分です。例えば、こんな感じです。
- 仕事中、頼れることがあれば男性にお願いする
- 仕事中、同僚とランチしてみる
- 男女、数人で食事に行く
- 男友達に「失恋しちゃったの」と言ってみる
- SNSで繋がっている男友達に「たまには、ご飯行こう」とメッセージしてみる
ポイントは、恋愛を意識しないことです。
相手が男性!と構えてしまうと、ぎこちない雰囲気になり、お互いに楽しめなくなってしまいます。目の前にいる相手との時間を楽しむ、人として仲良くするという感覚で、気軽に楽しむことがポイントです。
もうひとつ、楽しむためのポイントとして「相手に喜んでもらうためには?」というように"与える意識"で接することです。失恋直後のように、傷ついているときには、いつも以上に人の気持ちに共感できたり、人に優しくすることができるというメリットもあります。
返報性の法則(相手に何かしてもらうと、何かお返ししなくてはならない心理になるという法則)があり、自分が出したものが返ってくるのが、世の常です。
- 癒されたければ、自分から癒す。
- 愛されたければ、自分から愛する。
恋愛の相手ではなかったとしても、そうした意識で接すれば、お互いにすばらしい循環になるでしょう。
日常でもぜひ、誰に対してもこの意識を持って接してみてください。いつの間にか、失恋から立ち直っていたということも大いにあるはずです。
1-8.次の恋愛に向けて、行動する
失恋から立ち直る究極の方法、それは新たな恋をすることです。
1~7の方法に取り組んでみて、少し元気になってきたなぁと思えたら、新たな出会いへの準備をしてはいかがでしょうか。
失恋後はどうしても、悲しみ・苦しみに支配されてしまうものです。
これは、意識が、失った相手やその記憶で埋め尽くされてしまうからです。でも、新たな恋をすると、今度は、新たな相手に意識が向くため、失恋の記憶の居場所が狭められてゆきます。
簡単に言えば「考えなくなる」から、立ち直りが早くなるのです。
今の世の中、出会いの手段はたくさんあります。例えば、こんな方法はいかがでしょうか。
目的別に仕分けをしましたので、自分に合ったものを選んでみてくださいね。
【恋愛を意識しつつも、気軽にできる】
- マッチングアプリを利用する
- 婚活イベントに出かける
- オンラインの婚活イベントに参加する
【人間関係を広げる】
- 独身者限定のイベントに参加する
- 友人に紹介してもらう
- 異性の多そうな趣味をはじめてみる
【本気度強・結婚も視野に入れたもの】
- 結婚相談所
- 結婚情報サービス
(結婚相談所はカウンセラー等のサポートあり、退会時は成婚料が発生する。)
(登録データの中から自分に合ったお見合い相手を紹介してもらえる。サポートや成婚料は、基本無し。)
ポイントは、無理をしないことです。いきなりパートナーを見つけるというよりも、失恋から立ち直るために、新たな恋への準備をする、と気軽に考えるといいかもしれません。
そうすれば、仮に思うようにいかなかったとしても「これは、練習」と、感情を揺さぶることなくフラットに捉えることができます。
ぜひ、あなたに合ったペースで、取り組んでみてくださいね。
2.気づかないところであなたを苦しめる「思いこみ」について
この章では、あなたが全く気づかないところで、あなたの幸せな恋愛を阻害している要因がないかを探っていきます。もしあれば気づき、次こそは幸せな恋愛ができるようになる方法をお伝えしますので、自分は大丈夫だろうか?と思いながら続けてご覧ください。
恋愛がうまくいかなくなる要因のひとつに、自ら作り上げてしまった「思いこみ・信じ込み」が影響していることがあります。
思いこみは、実践心理学NLPの用語では「ビリーフ」といいます。
幼少期の経験がビリーフを作り、無意識のうちに恋人など、近しい人との関係に影響を及ぼしてしまう。その結果、恋愛がうまくいかなくなるということがあります。
そしてビリーフは無意識に作られていて、何かにつけ影響を及ぼすものの、頭ではわかっていないことがほとんどです。
【例】
兄弟姉妹の長女として育った場合に起こる可能性があること | |
---|---|
きっかけ |
弟が生まれて「お姉ちゃんなんだから、しっかりしようね」と言われたことをきっかけに、「私はお姉ちゃんだから、しっかりしなければいけない」というビリーフが作られた。 |
強化 |
お姉ちゃんとしてしっかり振る舞うことで褒められ、しっかりできなければ叱られ、ビリーフは強化された。 |
さらなる強化 |
褒められる・叱られるという体験を繰り返すことで、ビリーフは年々強化された。 |
パターンが生まれる |
幼少期の体験は忘れてもビリーフは残るので、人に頼ることや甘えることを良しとせず、すべてを一人でしっかりと背負うことが行動パターンになっていった。 |
パターンが悪い影響を及ぼす例 |
【仕事では・・・】 【恋愛では・・・】 |
【しっかり者】というのは良いことですが、このように悪い影響を及ぼすこともあります。そして、ビリーフに気づかないまま、次の恋愛をすると、また同じ経験を繰り返すことになるのです。
辛い失恋を経験すると「もう二度と、こんな思いをしたくない!」と思いますね。失恋から立ち直ったあなたが、幸せな恋愛ができるよう、一度、自分の内面と向き合ってみませんか。そこで得た気づきから「では、次の恋ではどうしたらいいか」という学びにしましょう。
以下、3つの事例をご紹介します。
ひとりっ子で育ったAさんのケース
Aさんは、ひとりっ子で育ちました。もともと、家で静かに過ごすのが好きなタイプ。子供の頃も、自分の部屋で本を読んだり、絵を書いたりして過ごすのが好きな子でした。
そんなAさんも、学校に行けば、友達と遊びます。しかし、どんなに楽しくても、ずっとお友達と一緒にいると、やがて疲れてしまうのです。
こうしたことから、Aさんの中には、無意識にこんなビリーフが生まれます。
「一人でいるほうが、ラク」
このビリーフは、恋愛にも影響します。彼のことが大好きで、一緒にいるのも楽しいのに、なぜかふと、「一人になりたいな」と思うのです。
Aさんはこのことを、彼にうまく伝えることができませんでした。
- 「そろそろ帰って休みたい」
- 「今度の休日は、家にいたい」などの発言を繰り返すようになりました。
すると彼は「自分といても楽しくないのだろうか」「自分は避けられているんだろうか」と思うようになり、その結果、破局してしまいました。
まずは、思いを伝えるようにしましょう。
「あなたのことが大好きで、一緒にいる時間は幸せ。ただ、ときどき、一人で過ごす時間も欲しい。」
ひとりっ子で育ったことを話してもいいし、一人で過ごす時間がリラックスになることを伝えることで、相手も安心してくれるようになるでしょう。
母親が過干渉だったBさんのケース
Bさんの母親は、子供への干渉が強い人でした。子供の頃から、Bさんの勉強、服装、友達関係、進路など、ありとあらゆることに口を出してきました。
Bさんが反発をすると「あなたのことが心配だから言っているのに。幸せになってほしいの。」と、さめざめと泣くのです。そうすると、Bさんは何も言えなくなり、つい母に従ってしまうのでした。
こうした経験から、Bさんには無意識にこんなビリーフができあがってしまいます。
「私がなにを言っても意味ない。好きな人の言うことをきいていれば大丈夫。」
このビリーフは、パートナーとの関係にもそのまま反映されました。意見を求められても、考える間もなく相手に合わせてしまうのです。
彼から「今度のデート、どこへ行きたい?」と訊かれれば「どこでもいいよ。あなたの行きたいところにいこう」「ランチ、何か食べたいものある?」と訊かれれば「これといって特に無いな。何でもいいから、あなたが決めてね。」と答える始末。
やがて彼は「自分の意見を何も言ってくれないから、張り合いがない」と言って、Bさんのもとを去りました。
まずは、自分の意見を取り戻すところから始めましょう。
何事においても、自分はどうしたいのかを考える。相手から意見を求められたら、考えることを放棄せず、自分に問うてみる。
そして、考えたことを、相手に伝える練習をする。または、本当に決められないことを相談し、提案してもらうのが心地いいのだと打ち明ける。
このようにしていくことで、相手も理解を深めてくれるでしょう。
父親が原因で、両親が離婚したCさんのケース
Cさんは、いわゆる「パパっ子」でした。父親のことが、大好きだったのです。
Cさんの父親は、Cさんのことをとても可愛がってくれました。また、背が高く、端正な顔立ちだったので、学校の行事に来ると、同級生から「Cちゃんのパパ、かっこいいね」と言われることもしばしば。自慢のパパでもありました。
しかし、Cさんが小学校1年生のとき、両親は離婚。原因は、父親に別の女性ができたことでした。父親はその女性と再婚する道を選び、Cさんは母親と暮らすことになりました。
Cさんは幼いながらも、こうした背景を察しました。「パパと離れて暮らすことになる。パパは、わたしよりも、どこかの女の人のことが好きだからだ。」Cさんの心には、深い傷が残りました。
この経験から、Cさんには無意識にこんなビリーフができあがってしまいます。
「大好きな人はわたしを選ばないから、いつか別の人のところに行ってしまう。」
このビリーフは、そのまま恋愛に反映されてしまいます。
そう、パートナーのことが好きであればあるほど、浮気を恐れてしまうのです。
離れて過ごす日は「今、どこにいるの?何をしてたの?」と、ついつい、行動をチェックしてしまいました。彼の心移りが心配で、彼が共通の女友達と親しげに話すだけでも、モヤモヤしました。
あるいは、わざと「○○ちゃんみたいな子、好きなんでしょ。」と嫌味を言うこともありました。そんなこと言いたくないのに、言ってしまうのです。
やがて彼は「疑われることに、疲れた」と言って、Cさんのもとを去ってゆきました。
まずは、ビリーフがあったのだということに、自分で気づくことが大事です。
そのうえで、父親との関係と、今のパートナーとの関係は全く別物なのだと、きちんと理解しましょう。
今度、お付き合いをする相手には、自分の経験を話し、不安になりやすいのだということを伝えるのもいいでしょう。その上で、自分でも彼を信じる努力をすることです。
いかがでしょうか。
過去の経験により、無意識のうちに作られてしまったビリーフが、幸せな恋愛を阻害してしまった3つの事例をご紹介しました。
失恋は、自分にもこうした無意識に自分を突き動かすような、悪いビリーフが無いだろうか?と考える、ひとつのきっかけになるかもしれません。
もし、ビリーフがあることに気づいたなら、それは幸いなことです。うまくいかなかった要因が見つかり、次の恋愛に生かせる学びになるからです。
ビリーフを見つける問い
- Q1.パートナーとの関係がうまくいかなくなるとき、あなたの中には、どんなビリーフ(思い込み)があると思いますか?
- Q2.1のビリーフ(思い込み)は、過去のどんな経験から作られたものだと思いますか?
- Q3.1のビリーフ(思い込み)があったことを認識した上で、次の恋では、どのようなことに気をつけたらよいと思いますか?
ビリーフについて知るには、こうした書き出しワークに取り組む他、実践心理学NLPで体系的に学ぶことができます。
無意識に自分を突き動かすのは何なのか?自分のことをもっとよく知りたい、そして幸せな恋愛がしたいという場合、心理学を学ぶことがとても効果的です。
まとめ
失恋から早く立ち直るためには、辛い感情を否定せず受け入れた上で、そのことに意識を向ける時間を少しずつ減らしていくことが大事です。別なことに意識を向けるためにも、彼との記憶に繋がるものを日常から減らし、そのぶん好きなことや楽しいことに触れる機会を増やすことが有効でした。
また、気持ちがおちついてきたら、失恋を、悲しいだけの経験にせず、学びに変えることも大事です。終わった恋から何を学び、次に生かすにはどうしたらよいか。前向きに捉えられればすばらしいことです。
そうしていくうちに、少しずつでも元気になってきたら、実際に、次の恋愛へと行動することが、あなたを幸せな恋愛へと導くでしょう。
大丈夫。あなたはまた輝きを取り戻し、愛し愛され、幸せなパートナーシップを築くことができますよ。ぜひ、この記事をお役立てくださいね。
心理学NLPについて「もっと知りたい」とご興味をお持ちの方は、ぜひ下記もご覧ください。
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