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2024.07.03 NLP

NLPの前提が深いと言われる理由/18の前提の解説と意味をご紹介

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実践心理学NLPでは、
「前提」となる考え方があります。

これらを考え方のベースにすることによって、
NLPをより早く習得できたり、
理解を深めることができるでしょう。

本記事では、
NLPトレーナーの認定資格を持つ筆者より、
僭越ながら、18個のNLPの前提について

全ての項目で意味や考え方を
詳しく解説していきます。

目次

    1.NLPの前提18個と考え方

    NLPとは前提となる考え方が全部で18個あります。
    本章にて、すべての項目とその考え方を解説していきます。

    特に、私が大切にしているのは13番と17番で、
    自分の仕事や人生にもたくさん活用しています。

    1-1.相手の世界観を尊重する。

    自分と相手とで同じ「世界」の中に生きていても、

    「どのように見えるか」
    「どのように聞こえるか」
    「どのように感じるか」

    という「世界観」は人それぞれ違うものです。

    そのため、自分の世界観、つまり価値観ともいえるものを相手に押し付けずに、相手の世界観を尊重することが大切です。

    例えば、会社のメンバーの親睦を目的とする飲み会を企画したとしましょう。

    「会社の飲み会」という、いわば「世界」は同じだったとしても、チームメンバーの中には楽しみにしてくれるメンバーもいれば、逆に、行きたくないと感じるメンバーもいるかもしれません。

    このように、同じ世界・空間にいたとしても、人によって「世界観」が違うことは生活している中で、しばしば起こります。

    もし、NLPの前提を知らないとすると、自分はせっかく楽しいと思って企画しているのに、中には「参加したくない」と思っている人がいることに対して、

    「せっかくの機会なんだからもっと楽しんでよ。」

    などと、自分の「世界観」をつい押し付けてしまいそうになるかもしれません。

    こうした時に相手の世界観を尊重しようと思うことができると、例えば、飲み会の参加条件を決めて、

    「社員同士の親睦のために参加してくれたら嬉しいけど、参加は任意だし、好きなタイミングで帰宅してもらっても大丈夫だよ。」

    と伝えられるかもしれません。

    まずは、自分と相手の世界観は違うのだ、ということを受け入れることから始めましょう。

    1-2.状況と行動と変化は、状況(コンテクスト)とエコロジーの観点から判断(評価)される。

    まず、コンテクストというのは、「どのような状況なのか」という意味があります。

    また、エコロジーというのは、心理学NLPでは「なにかの行動をとることによって、それまでの状態が変化する可能性があるかどうか考えること」という意味があります。

    状況や行動や変化は、完全に「正解」ということも「間違っている」ということもありません。

    その時の状況であったり、ご時世であったり、その場にいる人によって、評価が変わるということを押さえておくことが必要です。

    例えば、健康のことを考えて「タバコをやめよう」と決意してそのように行動したとしましょう。

    タバコをやめることにより、肺へのダメージは減るかもしれませんが、もしかすると、「イライラする」「ストレスがたまる」というような「変化」が起きるかもしれません。

    このように、状況、行動、変化については、ただ、良し悪しがあるわけではなく、この行動によって影響を及ぼすものがあるのかどうかをトータル的に評価されるということです。

    必ず正しい、ということも必ず間違っているということはない、ということも、考え方のベースとして持っておくと、柔軟な思考をすることができるでしょう。

    1-3.クライアントからの抵抗は、ラポールが不足しているということ。

    「ラポール」というのは、実践心理学NLPでは「信頼関係」という意味を持ちます。

    信頼関係が築けていることを「ラポールが築けている」と表すこともあります。

    クライアント(相手)へ何かをお願いしたり、フィードバックをした時などに「抵抗」、つまりYESでない反応があった時には、抵抗したり、YESではない反応を示した相手が悪いというわけではありません。

    また、同様にあなたのお願いやフィードバック自体が間違っているわけでもないのです。

    では、何が起きているのかというと、そのクライアント(相手)と自分の間での信頼関係(ラポール)が不足していて、築ききれていないことが予想されます。

    例えば、会社の後輩が自分の指示やフィードバックに対して、快く受け入れてくれなかったという経験はありませんか。

    客観的に見ても、自分からの指示やフィードバックそのものは間違っていない時に、そしてその後輩も、決して悪い人ではないのにもかかわらず、どうしていまいちな返事が来るのでしょうか。

    逆に、同じ指示やフィードバックをしても受け入れてもらいやすい人が周りにいるとしたら、自分との「違い」は何でしょうか。

    もちろん、一概にこれだけとは言いませんが、「相手との信頼関係」の度合いによってお願いやフィードバックを受け入れたくなるか、受け入れにくくなるかの分かれ道になるのです。

    つまり、もし相手からの抵抗を少なくしたい、より円滑にコミュニケーションを取っていきたい場合は、相手との「信頼関係」を構築することが大切です。

    1-4.その人の行動がその人自身ではない。( 人を受け入れ、行動を変化させる)

    人は、相手の行動や言葉などから「その人らしさ」を感じることが多いでしょう。

    そして、行動や言葉1つ1つに意味をもたせたくなるかもしれません。

    もちろん、行動や言葉1つ1つを積み重ねて「その人」は、形成されるかもしれませんが、それらはあくまでも「単体」であって、その人自身を示すとは限りません。

    そのため、1つの行動に対して、「この人はこういう人なんだ」と決めつけてしまうことはもったいないと思います。

    とはいえ、行動や言葉1つ1つに対して意味を持たせたり、考えたくなることは私たち人間の「性」ともいえるでしょう。

    ではどのように考えるとよいのでしょうか。

    例えば、会社の同僚に、挨拶の声がいつも小さく、笑顔もなくて挨拶の雰囲気が暗い人がいたとすると、

    「この人、暗い人なのかな」とその人を判断してしまうかもしれません。

    ですが、実際に話してみると、もしかしたら、明るく話してくれる可能性があります。

    「挨拶が暗い」という1つの面だけを見て、その人を「暗い人」と決めてしまうのはもったいないです。

    その時々の行動はあくまでも1つの側面として捉えて、様々な面から見て、その人と関わっていくことをおすすめします。

    1-5.人は、持てる限りのリソースを使って最善を尽くしている。

    リソースというのは、「資源」とも言い換えられます。

    人はその時々で、自分が持っている限りのリソースを使って最善を尽くしているのです。

    それは例えば、人脈かもしれないですし、目標達成への強い決意かもしれません。
    リソースは人それぞれによって違います。

    この前提を持っておくことによって、自分は目標達成ができる人であると、まずは自分自身で思うことができるでしょう。

    また、相手に対して何か伝える必要があるときにも、相手は今、ベストを尽くしてくれていると考えることで、フィードバックや伝え方を工夫することに繋がります。

    1-6.問題、制限とは「チャンス」である。

    なにか問題が起きたり、制限されてしまう状況下にあると、「ピンチ」と感じてしまうことがあるかもしれません。

    ですが、この問題、制限というのは、「チャンス」と捉えることによって、自分が行動できる幅が大きく増えたり、
    難しいと思っていたことも実現させることができるかもしれません。

    実際、私自身、何度も問題や制限を感じて凹みそうになったことがありました。

    ですが、それらが起きた時に、「自分が大きく変われるチャンスかもしれない」とか
    「この経験が、後で後輩を指導する身になった時に、活かせるネタになるかもしれない」

    など、前向きな「チャンス」として捉えるだけで、問題や制限を感じる場面でも、自分自身の状況の見え方が変わり、行動や気持ちが変わりました。

    問題、制限はピンチではなく、「チャンス」なのです。

    1-7.行動をキャリブレートする。

    「キャリブレート」とは、つまり「よく観察すること」と同意です。

    相手がどのような行動をしているのかをキャリブレート(よく観察する)ことで何がわかるのでしょうか。

    例えば、後輩と話をしている時に、普段は取らないような挙動が多く見えたとすると、「焦り」や「不安」を感じていることが伺えるかもしれません。

    それに気づくことができると、「何か困ってることはある?」と質問することができて、後輩が相談を打ち明けやすくなるかもしれないですね。

    また別の日に、後輩が評価面談から帰ってきた時に、笑顔いっぱいで帰ってきたとすると、「良い結果だったのかな」と予想することもできます。

    笑顔であることから、良かったことや、今後、どのように頑張っていきたいのかを聞くことによってより、モチベーションアップのサポートをすることができるかもしれません。

    または、後輩に「これをお願い」と指示を出した時に、言葉では「承知しました」と了承していたとしても、表情をよくよく見ると、なんだか不満そうに見えることがあるかもしれません。

    もちろん、そのような状況がないのがベストですが、そんなときは、ただ指示をするだけでなく、

    「なにか思ってることがあるのかな」と一歩踏み込んで聞くことができると、後輩の本音を聞き出しやすくなるかもしれません。

    これらは全て、その人の「行動」をよく見てもう一歩踏み込んで、その人のことをわかろうとすることで可能になります。

    人は発している言葉が全てではないので、このように無意識に出てくる行動をキャリブレート(観察)することで相手の感情の変化などに気づきやすくなります。

    1-8.地図(マップ)は領土(テリトリー)ではない。

    地図は、その領土そのもの全てを表しているわけではありません。

    領土そのものは誰がどう見ても同じものです。

    ですが、地図は種類によってどこまで建物を書いているか、店名などの詳細をどこまで表示しているかは異なります。

    ここでは地図を「人の考え方」だと捉えてみてください。

    地図それぞれにも違いがあるように、人の考え方にもそれぞれ違いがあります。

    そのため、自分の考え方でも省略されているものがあるかもしれませんし、相手の考え方でも、自分が考えていることが省略されていることがあるかもしれません。

    人と話していて、「なんで話が通じないんだろう」「どうしてこれがわからないんだろう」など不思議に思ったことはありませんか。

    これはあなたとその人の前提の知識であったり、考え方(地図)が違うからこそ
    起きてしまうことであり、どちらかが悪いというわけではありません。

    上手く相手とコミュニケーションを取るためには、

    「相手と自分が持っている前提知識(地図)は違うかもしれない」

    「相手と自分の考え方(地図)は違うかもしれない」

    という前提を自分の中に作っておくことです。

    こうすることによって、もし、相手が自分が話している内容が理解できない、賛同できないとなった際に、どちらかが間違っていると思うのではなく、

    「もっと詳細な情報も入れながら伝えてみよう」

    「相手と自分は地図が違うから、もっとコミュニケーションを取る回数を増やしてみよう」

    などと、相手と寄り添え合える方法を探せる心の余裕を持ちやすくなります。

    また、よくある会社の上司・部下のミスコミュニケーションも、前提(地図)の違いで起こります。

    例えば自分が上司で、会社の新入社員の方に、「資料を修正したら報告して」とだけ伝えたとします。

    上司は当然、修正箇所も明記して報告をするもの、と考えていますが、まだ仕事に慣れていない部下からすると、

    「修正できたら『修正できた』と報告しよう」とだけ考えている場合もあります。

    こんな時に、部下に「気か利かない」などと伝えてしまってはいけません。

    状況を変えたい時に、「部下がより指示通りに動きやすくなるためには、どこまで伝えたら良いのか」を自分が考えて動いてみることも良いと思います。

    1-9.あなたの心/ 精神を管理しているのはあなた自身。よってその結果もあなたの責任である。

    周りでどんな出来事が起きていようとも、それをどう捉えるかは「自分自身」なのです。

    なので、自分にとって都合が悪いと感じる出来事があったとしても、周りの誰かのせいだと考えたり、誰かを責めたりすることは健全ではありません。

    自分自身の行動や決断は、自分のその時の心や精神で決めたものなので、たとえそれが上手くいかなかった時でも、自分の心と精神が責任を持つべきなのです。

    私はこれを最初に学んだときには、「それって何が起きても自分のせいってことじゃん。」などと、ひねくれたことを感じてしまったのですが、

    裏を返すと、「自分で決めたことに自分で責任を持てるならもっとこうしてみよう」と意味でもあると考えるようになり、自分から動き出せるようになりました。

    1-10.心と身体は1つのシステムである。

    心と身体はお互い作用し合っているので、どちらの状態も健康であることが大切です。

    例えば、「悲しい」「苦しい」「嫌だ」とマイナスな気持ちになってしまった時、

    風邪を引いているわけではないのに、なんだか身体が重く感じたり、頭痛がしてしまったことはありませんか。

    また、逆に風邪を引いている時になんだか気分も沈みやすくなったりすることも記憶にあるかもしれません。

    心と身体は一つのシステムだということは、どちらかの状態が、もう一方にも大きく影響してしまうということです。

    この前提を知っておくと、心の状態が不健康だった時に、身体を休めることに専念して、心を穏やかにできるかもしれませんし、

    逆に、身体が不健康だった状態の時には、安心できる場所に身を置くことで、身体の不調も戻りやすくなるかもしれません。

    心と身体はセットで自分自身ですので、どちらも大切にできるといいですね。

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    1-11.人は、成功や自分が望むアウトカムを達成するために、必要なリソースを全て持っている。

    アウトカムというのは、目標やゴールのことを指します。

    リソースは1-5でもご紹介しましたように、資源という意味があります。

    人は、目標達成やゴールへたどり着けるための資源、材料というものを既に全て持っています。

    なので、もし目標達成できていない状況にいたとすると、それは、リソース(資源)が足りてないのではなく、上手に使えていないだけなのです。

    言い換えると、使い方さえわかれば、いつだって人は目標達成をすることができるのです。

    この前提を知った時に、私が一番学びになったことは、目標達成はいつでも、誰にでもできる、やるかやらないかを決めるだけであるということです。

    例えば、資格を取りたいと思っているけど、「時間がなくて勉強できない」と諦めてしまっていたとします。

    ですが、実際は、「時間を作る方法」を知っていたり、「勉強ができる」という能力面の、リソースは持っています。

    資格を取るために「勉強する時間を作る」と自分で決めて行動さえすれば、「時間がある」という状態にできるかもしれないのです。

    全てのリソースを持っていると自覚したうえで、どのように行動するのかを、自分で決めることが大切だと私は感じています。

    1-12.すべてのプロセスは、全体性を広げるためにある。

    プロセス(過程)というのは、自分の思考(世界観)を広げていき、よりよい自分になるための道のようなものであるということです。

    例えば、目標達成のための努力であったり、日々の生活の中で、もちろん良いことも起きると思いますし、同じくらい、悪いことも起きるかもしれません。

    • 「今日ついてないことがあったな」
    • 「こんな失敗をしてしまった」
    • 「◯◯さんと人間関係のトラブルが起きた」

    など、一見過ごしたくない時間であったり、
    無駄な時間と感じてしまうことが起きてしまいますが、

    これは、自分の世界観や思考力を広げるための、一つのステップのようにも捉えることが出来ます。

    人気の講演家も、テレビに出てくる面白い芸能人も人生が全て上手くいっているとは限りません。

    むしろ、一見悪く見えるプロセス(過程)を過ごしたことによって新しい発見があったり、

    考え方を知ることができたりとその人自身に「深み」を持たせてくれる大切な時間と思うことができるのです。

    また、プロセスは全体性を広げるためにある、という一つの事例としてお付き合いしている人との将来(全体性)を考えた時に、「結婚する」のか「別れる」のかを決めるタイミングがあるとします。

    そんな時に、相手から「結婚する?別れる?白黒はっきりつけようよ」という話をもらった場合、

    言われた側は、将来が制限されるような感覚になるかもしれませんし、逆に将来のためのきっかけをもらったという風に考えられるかもしれません。

    すべてが全体性を広げられるプロセスだと考えると、言葉や態度一つ一つに一喜一憂せずに、お互いにとって一番良い将来を切り開くことに繋がるでしょう。

    1-13.失敗はない、フィードバックがあるだけ。

    このテーマは読んで字のごとくです。

    NLPでは、「失敗」というものは存在しません。

    なにかの出来事や結果があるとしたら、そこから次回につながるフィードバックを得るだけだという考え方です。

    私はこのテーマに一番救われました。

    過去、NLPを知る前に、仕事で失敗をしてしまったと思い、ひどく落ち込んでしまい、ご飯も喉に通らず、ふさぎ込みそうになってしまったことがありました。

    そんな時に、NLPトレーナーの資格を持つ方から、こんな言葉を言っていただきました。

    「失敗?今回は上手くいかない方法がわかって、次回から何すればいいかフィードバックをもらえたのよ。いい経験ができたじゃない。次どうするか考えましょう。」

    この言葉で、私はとても気持ちが軽くなるだけでなく、次回同じことが起きないようにするための改善案を考えて実際に実行し、またフィードバックを得て改善し、、、

    と出来事の結果から「学び」を習得することに集中することができました。

    この考え方のおかげで、落ち込みにくくもなりましたし、マイナスな出来事があっても立ち直るまでの時間が短くなりました。

    1-14.相手の反応が、あなたのコミュニケーションの成果である。

    もし、自分が伝えた内容が相手に伝わってなかったとすると、それは相手の受け取り方が下手なのではなく、自分の伝え方に問題があったと捉えることがこの前提です。

    例えば、会社で自分が部下に指示をしたはずなのに、後日、全く指示が実行できておらず、やることも理解できていなかったとしたら、あなたはどのように指導しますか?

    「ちゃんと聞いていない部下が悪い」と指導することもできますが、これでは、相手に気持ちよく動いてもらったり、行動をすぐに変えてもらうことは難しいと予測できます。

    また、こうしたときに感情的になって怒ってしまえば、部下はより萎縮してしまいかねません。

    この前提で考えると、「自分のコミュニケーションがうまくいっていない」と、自分に不足している部分があったと捉えて、

    「私の伝え方が悪かったよね。どこがわからないか教えてもらってもいい?」と部下に伝えることができます。

    そうして、1-8でもご紹介したように、相手と自分の地図は違うため、相手が行動するために必要な情報を伝えることが大切です。

    1-15.必須多様性の法則:最も柔軟(フレキシブル)な行動をとることができる人/ システムがシステムをコントロールすることができる。

    この項目の「システム」というのは、例えば組織であったり、グループであったり、物事の一連の流れであったりします。

    このシステムをコントロールするためには、一つの方法や考え方に固執してしまうのではなく、もしうまくいかなかったら、別の方法や考え方を試してみる、というトライ&エラーができる柔軟性が必要です。

    そして、柔軟性があることによって、物事を良い方向に向かうことができるよう、また、悪い方向にいかないように、舵取りをすることも可能になるでしょう。

    特に組織やグループでは、メンバーはそれぞれ考え方や意見が違います。

    柔軟に考えて新しい方法を提案したり、メンバーの意見を上手にまとめられる人がより良い結果や成果を生み出しやすくなります。

    1-16.すべてのプロセスは、選択肢を広げるようにデザインされている必要がある。

    プロセス(過程)は、その後の選択肢を広げるようにデザインされていると、その選択肢から選んだものの結果の全体性が広がることに繋がります。

    そのため、1つ1つの方法や手段をもって構成されるプロセスには「柔軟性」が必要です。

    「これしかない」と決めきってしまうことは選択肢が広がらず、全体性も広がらなくなってしまいます。

    そのため、なにかの選択肢を選ばないといけない時に、その選択を実行するためのプロセスには柔軟性があるのか今一度見直してみると、その先の結果にも広がりが出るということです。

    例えば、お付き合いしている人との将来をどうしていくかという会話では、「選択肢」は、「結婚する」「別れる」という項目が出るかもしれません。

    この選択肢を広げるとすると、例えば結婚せずに一緒にいる(恋人のままでいる)」とか「事実婚」とか「別居婚」であるとか、さまざまな将来を「選択肢」としてあげることができます。

    そして、選択肢を広げるためには、お互いの本音を言い合える関係性が必要です。

    そのプロセスとして、

    「日々のコミュニケーションは十分に取れているのか」

    「どちらかの意見だけが通りやすくなってしまっていないか」

    などを見直すことができます。

    選択肢はこれだけ、と狭めてしまわないような日々の過ごし方を意識してみましょう。

    1-17.誰かに出来ることなら、自分にもできる。

    こちらも読んで字のごとくですね。

    誰かにできることは、自分にもできるということは考えてみると、賛同できるかもしれませんが、

    いざ、目の前に立派な功績を上げた人がいたとすると、その人のことを「特別な人」だと思ってしまわないでしょうか。

    私自身、以前は

    「NLPのトレーナーはすごい人しかなれない」

    「自分には乗り越えられないのではないか」

    と考え、心配になっていました。

    しかし、この前提を見て、そして受け入れた時に

    「誰かができるなら、できるためのプロセスや方法があるはずだ」と思うことができ、「自分にはできない」というような思い込みが薄れた感覚がありました。

    そして、2023年に自分も実際にNLPトレーナーとして認定を受けた時には、この前提を身をもって体感することができたのです。

    1-18.意識が向いているところにエネルギーは流れていく。

    人は意識が向いているものに対してエネルギーが流れていきます。

    自身が達成したい目標やゴールがあった時に、そこに意識を向けられていると、自然と達成したいと思った方向が自分の意識として表面的に出てくるため、エネルギーが流れやすくなります。

    これは、脳の【RAS】という機能が実は影響しています。

    RASは「Reticular Activating System」を略した呼び方です。

    日本語で言うと網様体賦活系(もうようたいふかつけい)とも言います。

    ここでは、詳細の説明は省きますが、脳の機能としてどう働くかというと、人が関心を持っていることや興味があるものに対して、脳が情報をたくさん集めやすくなるということです。

    簡単な例でお伝えすると、ダイエットしたいと考えていたら街中のジムの広告に目がいきやすくなったり、それまでは何気なく、流し見していた健康食品のCMが気になるようになるのです。

    この機能を生かして、目標達成のためにどう活かすかというと、例えば、私は新卒1年目の時に、「新人賞」を絶対に自分が取りたいという目標がありました。

    その目標を達成しようと思った時に、RASが働いたのか、これまであまり本を読まない人生だったのですが、接客の仕事を上達するために、接客力の本を読み始めるようになりました。

    また、飲食店や服飾店などで、良い接客をしていただいた時に、何をもって自分は今「良い」と感じたのか考えるようになり、自分の仕事に置き換えたら何ができるかを考えて試して、と繰り返していました。

    自分の脳の関心ごとが「接客力向上」だったからです。

    半年〜1年ほどそのような日々を過ごして、社長からの指示により、社内のチームメンバーへどのような接客を心掛けているのか教える経験をさせていただきました。

    最終的には、目標の新人賞を獲得することができました。

    自分の関心ごと、達成したい目標はこれだと決めた上で、脳の機能をうまく活用することでゴール達成までの道のりが早くなるかもしれませんね。

    最後に

    いかがでしたでしょうか。

    NLPの前提を理解しておくだけでも、日頃の生活での自分の考え方や行動が変わることを実感できると思います。

    また、もし人間関係や目標達成において辛いと感じた時に、この前提の考え方に立ち返ってみると、何か新しい発見があるかもしれません。

    この前提を元により良い人生を目指したいと心理学NLPに興味をお持ちになりましたら、まずは基礎である、「NLPプラクティショナー認定コース」で講義や実践を通して学ぶことができます。

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