ビジネスや良好な人間関係を築く上で、
注目されているスキル、観察力。
観察力とは、
身の回りの些細な変化に気付き、
新たな考えや発見を得るスキルのことです。
仕事、私生活で成功している人には
観察力が備わっていることが知られています。
そんな観察力を高めることは、
あなたの大きな強みとなることでしょう。
では、そんな観察力には、
具体的にどのようなメリットがあるのか、
どのように鍛え、高めていくのか、
観察力のある人にはどのような特徴があるのかなど
本記事では、観察力について詳しく解説、
そして観察力を鍛える方法についてご紹介します。
目次
1.観察力の定義
観察力とは、身の回りの状況や事象を注意深く、
細かく観察することで、
様々な知見や気付きを得られる力のことです。
ここでは観察力についてより詳細に説明していきます。
1-1.観察力と洞察力のつながり
「観察力」と似た意味の言葉として
「洞察力」があげられます。
「洞察力」とは、
身の回りの状況や事象を注意深く観察し、
目に見えない裏側までも推察し、
物事の本質を見抜く力のことです。
観察力と洞察力の異なる点は、観察力が表面上の見えている部分に対して注意深く見て、知見や気付きを得ることである一方、洞察力は表面上には見えない部分までを注意深く見て、見抜いていくことであるという点です。
例えば、あなたは、最近仕事が忙しくなってきたため、社内の様子を観察することにしました。
そこで、いつもよく話している同僚の様子を注意深く見て、今日はいつもよりも口数が少ないな、何かあったのではないか、と感じました。
ここでの「観察力」は
「いつもより口数が少ないな」と気付くこと、
また、ここでの「洞察力」は同僚の様子から、
「何かあったのではないか」と推察することです。
また、これらの2つはプロセスまでもが異なっています。
観察力は、現在と過去を照らし合わせて、現れた変化を捉えます。
一方、洞察力は、現状や変化を考慮し、推察や仮定を交えて見えない本質を捉えます。
先程の例を用いると、
観察力では、
いつもよく話している様子(過去)と
今日の口数が少ない様子(現在)
を照らし合わせることで、
「いつもより口数が少ない」
という変化に気付くことができます。
一方で、洞察力は
観察で気づいた口数が少ない(変化)ことや
最近仕事が忙しい(現状)ことを考慮し、
「何かあったのではないか」
という推察をすることで、本質を見抜くことができます。
ビジネスのみならず人生において、洞察力を鍛えることは、問題解決能力やコミュニケーションスキルの向上につながっていきます。
一見、観察力ではなく、洞察力を鍛えた方が良いのではないかと感じたかと思いますが、この洞察力の基盤となるのが観察力なのです。
観察力を用いることで、過去から現在で変化した部分に気付くことができます。
その変化を用いて推察することが洞察力です。
つまり、観察力を鍛えることは、洞察力の強固な土台作りへと繋がるのです。
1-2.観察力には種類がある
観察力は、観察する対象によって2つの種類に分類することができます。
1つ目 対象が「人物」
観察対象が「人物」であるときには、社内の同僚や上司、部下、社外の取引先、常連・新規のお客様に対し、
仕草や外見、話し方や表情をよく観察することで、その人の人柄や考え方、特徴に気付くことができます。
2つ目 対象が「モノ」
観察対象が「モノ」であるときには、社内の備品や機材、データなどの、誤りや破損、老朽化に気付くことができます。
これらにいち早く気付くことで、メールの誤送信やお客様が残念な気持ちになってしまうことを防ぐことができます。
これらの観察する対象の違いによって、得られる知見や気付きは異なります。
2.観察力のある人の特徴
観察力がある人には、共通の特徴が存在します。
- 1:様々なことに興味関心が高い
- 2:周囲の変化に敏感である
- 3:積極的に情報収集する
これらの特徴について詳しく紹介します。
2-1.様々なことに興味関心が高い
観察力が高い人は、視野が広く、常日頃から様々なことに興味関心を持っていることが多いです。
日頃から関心を持って、周囲の人やモノ、情報と関わっているため、生活の中、全てが情報源となり、多くの新しい知見や気付きを得ることができます。
2-2.周囲の変化に敏感である
普段の様子や状態から他の人が気づかないような些細な変化に気付くことができます。
他の人が中々気づかないような小さな変化にも気付けるため、変化に潜むビジネスチャンスを掴むことが多いという特徴もあります。
さらに、観察力の高い人は変化に敏感であるため相手の小さな変化を話題にでき、相手との信頼関係を早く築くことができます。
2-3.積極的に情報収集する
観察力が高い人は、普段から変化に気付くことが多いだけでなく、疑問や問題を解消しようという意識が高いです。
そのため、自ら積極的に物事を調べ、情報を収集することが特徴として挙げられます。
情報収集していく中で、物事を多角的に見る広い視野を得ることや柔軟な思考力を得ることができます。
そしてこれらが観察力をさらに磨く可能性があります。
3.観察力があることのメリット
なぜ、観察力が近年着目されているのでしょうか?
ここでは、観察力のメリットについてご紹介します。
- 1:円滑なコミュニケーションができるようになる
- 2:冷静に問題を解決できるようになる
- 3:ミスやトラブルを減らせるようになる
3-1.円滑なコミュニケーションができるようになる
ビジネスや人間関係において、コミュニケーションは切っても切り離せないものです。
観察力があることで、初対面の相手とも円滑なコミュニケーションをとることができます。
会話の中で相手を観察すると、相手の表情の変化や感情の変化、相手の会話の特徴、身振り手振りなどの体の変化に気付くことができるようになります。
また、外見などの変化に気付くこともできるようになります。
こうした変化に気付くことで、
相手によって適した話題に変えたり、
相手と同じようなトーンで話せたりと、
コミュニケーションにおいて
相手への細やかな配慮ができるようになります。
特にビジネスの人間関係において、取引先や商談相手、会社の人との会話には観察力が非常に重要です。
相手の変化に着目した話題を出し、コミュニケーションをとることで、相手に信頼感や親近感を与えます。
3-2.冷静に問題を解決できるようになる
誰しも突然何かトラブルが起きた時、問題が発生した時、焦ってしまうことがあります。
しかし、観察力があることで、どんな問題にも冷静に対処できるようになります。
観察力があることで、何が原因で、どのような問題が起こっているのか、的確に気付くことができます。
更に、注意深く見ることで情報を収集することができ、対処法や打開策を提案することができるようになります。
目まぐるしく変化する昨今、観察力を持ち、問題に冷静に対処できる人はビジネスでは特に求められている人材と言えます。
3-3.ミスやトラブルを減らせるようになる
観察力があることで、業務上のミスにもいち早く気付くことができるようになります。
ビジネスでは些細なミスが大きくなり、取り返しのつかないトラブルになることも少なくありません。
トラブルが起きてしまうと、取引先や会社から信用を失いかねず、ビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。
そのため、些細なミスに気付き、トラブルが起きないよう未然に防ぐことのできる観察力はビジネスにおいて非常に有効であるといえます。
4.観察力の鍛え方
観察力を高めることで様々なメリットが期待できますが、一体どのような方法で鍛えることができるのでしょうか。
ここでは、4つの方法をご紹介していきます。
- 1:自分の優位感覚を知る
- 2:ポジションチェンジを行う
- 3:様々なことに興味を持つことを心がける
- 4:コミュニケーションを取る
4-1.自分の優位感覚を知る
NLPと呼ばれる心理学では、人は「視覚」、「聴覚」、「身体感覚」の3つの感覚区分によって、情報を処理していると言われています。
また情報処理の際に、優位に機能する感覚は人それぞれ異なっています。
そのため、ひとつの情報を処理するにも、様々な表現や表現の違いが生まれます。
この優位感覚を観察力で考えてみましょう。
「視覚優位」な人は、
見た目の変化に気付きやすいため、
相手の髪型や服装の変化、モノの破損や劣化などに
いち早く気付くことができます。
「聴覚優位」な人は、
音の変化に気付きやすいため、
相手の声のトーンやスピードの変化、
モノの音による異変にいち早く気付くことができます。
「身体感覚優位」な人は、
感触や味などの感覚の変化に気付きやすいため、
相手の普段と違う様子や雰囲気、
モノの肌触りや質感の変化にいち早く気付くことができます。
このように自分の得意・優位な感覚での変化にはいち早く気付くことができます。
一方で、自分の苦手としている感覚では、中々変化に気付くことができません。
自身の得意な感覚・苦手な感覚を知り、苦手な感覚を高めることで、観察力の向上が期待できます。
NLPという心理学では、それぞれの感覚を高める提案をしています。
NLPの優位感覚の詳しいことはこちら
↓
仕事や恋愛、そして人生に活用できるNLPのVAKとは
4-2.客観的な視点を養う
観察をする際に、つい自分自身の見たもの、感じたものばかりに意識が向いてしまいます。
観察力の向上には客観的にものごとを見ることも非常に重要です。
客観的な視点を養うために、ポジションチェンジが有効的とされています。
このポジションチェンジとは、
相手の立場・第三者の立場に立って
客観的に物事を見るということです。
別の立場に立って同じ物事を見る練習をすることで、物事を多角的に捉え、些細な変化に気付くことができるようになります。
特に第三者の立場に立って観察することで、より幅広い視点で物事をみることができるようになります。
そして、普段目に止めることもなかったところまで目を向けることができるようになり、観察力の向上につながります。
ポジションチェンジの詳しい方法はこちら
↓
ポジション・チェンジとは?「仕事や人間関係」の悩みを解決する手法
4-3.様々なことに興味を持つことを心がける
観察力のある人の特徴でもご紹介しましたが、周囲の変化に気づき、新しい知見や考え方を得るためには、まずは日頃から様々なことに興味関心を持つ癖をつけることが重要です。
日頃の様子を知らなければ、何かが変化したことにも気付くことができません。
人やモノ、情報をただ見るのではなく、これら全てに興味・関心を向けることでより多くの情報を収集することができ、ビジネスチャンスを掴むことができます。
4-4.積極的にコミュニケーションを取る
一見、観察力を高めることとコミュニケーションを取ることは、関係のないように感じるかもしれません。
しかし、様々な人とコミュニケーションを積極的に取ることで、観察において重要な、広い視野と柔軟な思考を手に入れることができます。
特に、他部署の人や普段関わりのない人とコミュニケーションを取ることで、新たな価値観を知ることができ、固定観念を取り外すことができるようになります。
5.最後にご提案
ビジネスにおいて注目されている観察力。
どんな時代にも、観察力があることで、円滑にコミュニケーションができたり、問題に冷静に対処できたりと、ビジネスの世界で成功すること、人間関係が良好になること間違いありません。
今回、ご紹介した鍛え方は日頃から取り組めることもありますので、ぜひ今日から実践してみてはいかがでしょうか。
当メディアサイトを運営しているNLP-JAPAN ラーニング・センターは、心理学NLPを学ぶことができるスクール運営も行っています。
心理学NLPは、別名「脳と心の取扱説明書」「天才たちの心理学」とも呼ばれている実践心理学。
- セルフイメージ、自己肯定感を高めること
- 目標達成、問題解決の能力を高めること
- 人生のビジョン、ミッションを明確にすること
- コミュニケーション能力を飛躍させること
- 心の傷やマイナス面を解消すること
など、人生をより良くするために必要なことを、バランスよく学べます。
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