ポータブルスキルとは、
業種や企業が変わっても使える、
あなたの実力を底上げするスキルです。
身につければどこでも誰とでも
成果を出し、活躍できるという特徴から
ポータブルスキルを学ぶ需要が
近年、より高まっています。
そこで、この記事では
ポータブルスキルの意味を始め、
主要なポータブルスキル一覧を
15選にまとめて解説していきます。
ご紹介するポータブルスキル一覧は、
転職や昇進などといった
将来のキャリアを構築していくために重要なスキルです。
記事の後半では、
ポータブルスキルを身につける
メリット3選もお伝えしていきますが、
この記事を読み終えた後に
下記の記事も合わせて読むことで
さらにポータブルスキルへの理解が深まると思います。
それでは、ポータブルスキル一覧についてご紹介していきます。
目次
1.ポータブルスキルとは?
1-1.ポータブルスキルの構成要素
厚生労働省によると、ポータブルスキルの構成要素は下記の通りとなっています。
【仕事のし方】
現状の把握 | 取り組むべき課題やテーマを設定するために行う情報収集やその分析のし方 |
---|---|
課題の設定 | 事業、商品、組織、仕事の進め方などの取り組むべき課題の設定のし方 |
計画の立案 | 担当業務や課題を遂行するための具体的な計画の立て方 |
課題の遂行 | スケジュール管理や各種調整、業務を進めるうえでの障害の排除や高いプレッシャーの乗り越え方 |
状況への対応 | 予期せぬ状況への対応や責任の取り方 |
【人との関わり方】
社内対応 | 経営層・上司・関係部署に対する納得感の高いコミュニケーションや支持の獲得のし方 |
---|---|
社外対応 | 顧客・社外パートナー等に対する納得感の高いコミュニケーションや利害調整・合意形成のし方 |
上司対応 | 上司の報告や課題に対する改善に関する意見の述べ方 |
部下 マネジメント |
メンバーの動機付けや育成、持ち味を活かした業務の割当のし方 |
出典元:厚生労働省
1-1-1.ポータブルスキル『仕事のし方(対課題)』
1つ目は、課題への取り組みに対するスキル全般を指す「仕事のし方」です。
言い換えれば、「業務やプロジェクトをどのように進めていくか」を示すスキルです。現状の把握や課題設定、予期せぬ状況への対応力などが例としてあげられます。
1-1-2.ポータブルスキル『人との関わり方(対人)』
2つ目は、対人関係におけるスキル全般を指す「人との関わり方」です。
社内の視点で言えば、マネジメントや部下への指導といった教育面はもちろん、報告の的確さや意見の伝え方などの情報伝達の力も含まれます。
社外の面でいうと、営業や接客、交渉にプレゼンなど、お客様に対するコミュニケーションを指し、求められるスキルの幅は非常に広い要素と言えます。
1-2.ポータブルスキルの対義語
どこでも成果を生み出せる万能なポータブルスキルですが、対義語として「アンポータブルスキル」というものがあります。
ポータブルスキルとは、直訳すると「持ち運び可能なスキル」と言われていますが、アンポータブルスキルには「持ち運びできない=活かせる場所が限定されている」という側面があります。
専門的な知識やスキルのことを表し、特定の分野において差別化が図れるというメリットがあります。
もちろん、どちらも一長一短な面があり、一概に良し悪しと判断することはできません。状況に応じて、必要なスキルを身に着けていくことが重要です。
2.【一覧】ポータブルスキル15選
ここでは、厚生労働省が発表している「仕事のし方」「人との関わり方」の要素に加えて、それらの土台となる「思考力」篇を追加した3つのカテゴリー別で、重要なポータブルスキル一覧について解説していきます。
先にお伝えすると、
主要なポータブルスキルの一覧は下記の15選です。
- タスク管理スキル
- リサーチ力
- リスクマネジメント能力
- 目標達成の能力
- 問題解決の能力
- リーダーシップ能力
- マネジメント能力
- ヒアリング能力・傾聴スキル
- 交渉力・提案力
- プレゼン・スピーチスキル
- 戦略的思考
- ロジカル・シンキング
- 『リフレーミング』思考
- 『As ifフレーム』思考
- 『メタ認知』思考
それでは、下記で解説していきます。
2-1.「仕事のし方」篇
現状把握、課題設定といったポータブルスキルの構成要素を満たす、5つの能力・スキルの一覧を解説していきます。
タスク管理スキル | タスクの整理や優先順位の明確化を行うスキル |
---|---|
リサーチ力 | 正確な情報・必要な情報を集めて整理する能力 |
リスク マネジメント能力 |
事前にリスクを察知する能力や、あらかじめリスクに備えて対策を講じる能力 |
目標達成の能力 | 目標を成し遂げるためのアイデアを生み出す力や意欲を保つ能力 |
問題解決の能力 | 課題を発見し、改善を繰り返しながら解決する能力 |
「仕事や課題に対して、どのようなアプローチを取るか」というのが、これらのスキルの共通点です。すべてのビジネスパーソンにとって基礎となる能力と言えます。
これらの能力が高い人は、業務の効率化が上手く、スピーディに状況を整理しながら仕事をこなしていくため、上司や周囲からの評価や信頼が高まる傾向にあります。
2-2.「人との関わり方」篇
ここでは、コミュニケーション能力を細分化し、対人関係の能力を広く押さえた5つの能力を解説していきます。
リーダーシップ 能力 |
ビジョンを持ち、影響力を発揮して周囲の人を率いる能力 |
---|---|
マネジメント能力 | 部下に合わせて指導を行い、強みを伸ばす能力 |
ヒアリング能力・ 傾聴スキル |
相手の悩みや課題を上手く引き出し、聞き取るスキル |
交渉力・提案力 | 相手と上手く信頼関係を築きながら、メッセージを魅力的に伝える能力 |
プレゼン・ スピーチスキル |
話の内容や構成を組み立て、一対多の場で上手に振る舞い、相手に深くメッセージを伝えていくスキル |
多くの人にとって馴染みのあるコミュニケーション能力ですが、細分化すると、求められるスキルは多岐に渡ります。
どの能力も、仕事で結果を出す上で不可欠な能力であり、磨けば磨くほど有利になる能力とも言えます。
2-3.「思考力」篇
最後に、あらゆるスキルや能力を支える部分として、「思考力」にあたる5つのスキル一覧を解説していきます。
戦略的思考 | 様々な課題に対して、勝つためのアプローチを描く能力 |
---|---|
ロジカル・ シンキング |
論理的に物事を考えて正確に状況を把握したり、分かりやすく整理する能力 |
リフレーミング 思考 |
思考の枠組みをガラリと変え、物事の良い側面を見つけ、それを活かす能力 |
As if フレーム思考 |
「もし〇〇だとすればどうか?」という問いを持ち、柔軟な思考でアイデアや施策を生み出すスキル |
メタ認知思考 | 客観的に捉え、状況をフラットに捉える能力 |
思考はあらゆる行動のベースとなり、対課題/対人ポータブルスキルの両方の質を左右する重要な要素です。
例えば、対課題のスキルにおいて、戦略的な思考やロジカル・シンキングは、行動の選択肢を増やしたり、どんな状況にもスムーズに対応することを可能にします。
また、『リフレーミング』や『As ifフレーム』のスキルは、思考の幅を広げることに活かせるため、より円滑な人間関係を築いていくことに大きく役立ちます。
【関連記事】
→ 一瞬で世界を変える【リフレーミング】の効果と活用事例を詳しく解説
3.ポータブルスキルを身につけるメリット3選
3-1.市場価値が上がる
どの市場でも活躍できる能力が身につくため、どんな企業からも求められるようになり、市場価値が高まります。
いまや転職が当たり前の時代に入り、いつ、誰と、どこでも活躍できるポータブルスキルの需要は以前と比べさらに高まっています。
ポータブルスキルを身につけることは、将来のキャリアに備え、市場価値を高めていくために大切です。
3-2.磨けば磨くほど有利
ポータブルスキルはどれも、定量的ではなく定性的という特徴があります。つまり、学びに終わりがなく、どこまでも追求できる能力です。そのため、高めた分だけ有利となり、周囲と差がつく要素と言えます。
3-3.自分の実力に自信がつく
ポータブルスキルを身につけ、磨いていくことで「自分はどこに行っても活躍できる」という自信がつくようになります。
転職先を選ぼうとするときにも、業界や業種で選択肢を狭めることなく、自信を持ってやりたい仕事を選べるようになるでしょう。
身につければ多くのメリットがあるポータブルスキルですが、多くの場合、身につけるには時間を要するため、なるべく早い段階から、ポータブルスキルを意識的に身につけていくことが大切です。
4.ポータブルスキルの効果的な鍛え方
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ポータブルスキルの種類は非常に多く、独学で身につけるのはあまり現実的でないという特徴があります。
効果的に身につけたい、構造からしっかり学んでいきたいと思われた際は、ビジネススクールの講座を受けることも効果的な鍛え方の一つです。
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- 自信やセルフイメージを高める
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