何でも完璧に仕上げたいと思う
性格や特性のことを
完璧主義と呼びます。
「100点じゃないと納得できない」と
感じたり、
「失敗は許されない」と
感じることはありませんか。
当てはまる方は、
完璧主義の可能性が高いです。
完璧主義には、
メリットもあればデメリットもあります。
「完璧にしなくてはいけない」
という思いが強すぎると、
ストレスを感じたり、
疲れすぎてしまったり、
人生に生きづらさを
感じてしまうかもしれません。
この記事では、完璧主義の人の特徴と
その和らげ方について
ご紹介していきます。
3章では、
完璧主義を根本的に
和らげる方法についても
ご紹介していきますので、
ぜひ最後まで読み進めてみてください。
完璧主義と上手に付き合って、
今以上に充実感や達成感にあふれる
豊かな人生を送ってみませんか。
目次
1.完璧主義とは
完璧主義とは、なんでも完璧にこなしたいと思う性格や特性のことをいいます。
そのため、常に質の高いものを目指し、レベルの高い成果を出すことができます。
また、完璧な状態にするために努力することができます。
反対に、自分に厳しすぎて融通が利かないという性格や特性でもあります。
仕事や日常生活など、必要以上に高い目標を設定してしまったり、完璧を追求して頑張り過ぎてしまうため、ストレスがかかりやすいとも言われています。
そして、高い目標を掲げているため、達成したときに達成感が高く、燃え尽き症候群になりやすいという一面もあります。
このように完璧主義には、見方によってはメリットもデメリットも両方あります。
この記事では、完璧主義との上手な付き合い方についてお伝えしていきます。
完璧主義との上手な付き合い方を学んで、ぜひその特徴を活かしていきましょう。
2.完璧主義の特徴
では、完璧主義には、どのような特徴があるのでしょうか。
2章では、完璧主義の人の特徴についてお話していきます。
2-1.責任感が強い
完璧主義の特徴の1つ目は、責任感が強いことです。
責任感の強い人は、任されたことは必ずやり遂げるという意識が強く、完璧になるまで突き詰めようとする傾向があります。
妥協を許さずに、責任を持って完璧に物事をやり遂げるため、周囲からは信頼を得やすいです。
ですが、その反面、一人でやり切ろうと抱え込みすぎたり、他人を頼ることが苦手という特徴もあります。
そのため、疲れてしまったり、ストレスがかかりやすくなってしまう可能性が高いです。
中には、他人の妥協も許せず、完璧を求めてしまう方もいらっしゃるようです。
その場合は人間関係に亀裂が入る可能性があるため注意が必要です。
2-2.理想が高い
完璧主義の特徴の2つ目は、理想が高いことです。
完璧主義の人は、一般的な人よりも求めるレベルや基準など理想が高く、何事においても100点かそれ以上でなくてはならないという意識を強く持っています。
そのため、任せたことに対しては、非常に高いクオリティで結果を出します。
例えば、仕事で会議の資料を作ることを任されたとします。
完璧主義の人は、一般的な人が「これくらいでいいか」と思う、70点や80点では納得しません。
100点になるために最善の努力をし、高クオリティなものを提出するため、優秀な人材として重宝されやすいです。
ただ、100点を求めすぎるがゆえに、費やす時間が多くなり完成までに時間を要してしまいます。
期日ギリギリに仕上げることが多いため、スピードを要する案件には弱い傾向があります。
2-3.自分に厳しい
完璧主義の特徴の3つ目は、自分に厳しいことです。
完璧主義の人は、自分に厳しすぎるというくらい厳しい目で自分を見ています。
「0」か「100」かで物事を判断するため、少しでもできていない部分があると、失敗と判断してしまいます。
その分、達成するための道筋や計画を立てることに長けています。
ただ、念入りに計画を立ててから行動に移すため、行動を起こすまでが遅いという特徴もあります
2-4.プライドが高い
完璧主義の特徴の4つ目は、プライドが高いことです。
プライドが高いと聞くと、マイナスな印象がある方が多いかもしれませんが、
そうではなく、熱心に物事に取り組んだり、誇りを持って取り組んでくれるというプラスな面もあります。
プライドが高いが故に、完璧を追い求めてしまいます。
ただし、プライドが高いため「失敗したくない」という気持ちも強く、自信のないものには消極的だったり、入念に時間をかけたりする傾向が高いです。
また、ある意味で自分のやること成すことに自信があり、周囲には頼らずに自分の殻に閉じこもりやすくもあります。
そのため、失敗や挫折という経験には弱いため慎重に進めていかないと、立ち直れなくなる危険性もあります。
2-5.承認欲求が強い
完璧主義の特徴の5つ目は、承認欲求が強いことです。
承認欲求が強い人は、周囲に認められたいという気持ちが非常に強く、認められるために完璧を目指します。
認められるためであれば、貪欲に努力することができることは、強みでもあります。
合格の基準が他人の目や評価になってしまっているため、周囲に認められなかった場合、
自暴自棄になったり、自己嫌悪に陥りやすいという不安定さがあります。
3.完璧主義を和らげる3つの方法
2章では、完璧主義の特徴についてご紹介しました。
良い側面もあれば、生きづらさを感じるようなマイナスな側面もあります。
3章では、そんな完璧主義のマイナスな一面を、少しでも和らげたり解消する方法についてお話していきます。
3-1.第三者になって物事を見てみる
完璧主義を和らげる方法の1つとして、第三者になって物事を見てみるという方法があります。
2章でお伝えしましたが、完璧主義の人は責任感が強かったり、自分に厳しかったりするため、与えられたことに一生懸命に取り組むことができます。
それに加え、プライドが高いという要素もあるため、周囲の意見を取り入れることなく、自分の主観的な視点のみで物事に取り組みます。
言わば、没頭しやすく集中力が高いのですが、一方で他人の視点を一切介さず自分だけの考えで物事を進めるので、自己中心的で傲慢とも言えます。
ですので、自分ではない第三者になって物事を見てみることで、新しい視点や意見から気づきを得ることが、完璧主義が緩むきっかけになる可能性があります。
例えば、
上司から急遽、「明日までにお願い」と仕事を頼まれるということがあったとします。
■完璧主義のAさん
絶対に失敗は許されない。完璧に仕上げないと。
■仕事を楽しむBさん
仕事を頼まれて嬉しい。楽しみながらやろう!
■楽観的なCさん
まあ、急遽頼まれたし7割くらいで大丈夫だろう。
このように、同じことを頼まれても人それぞれ捉え方は違います。
ですので、完璧主義の方はこういった他の人の見え方を味わうことで心が軽くなり、完璧主義が緩むかもしれません。
また、もう一つ別の角度から見てみると、例えば仕事を頼んだ上司の視点からだと、
「7割でも早く提出してくれると安心する。」
「方向性が間違っていても早い段階で修正ができる。」
など完璧に仕上げてから報告をされるよりも、完成度はまずまずでも早めに報告をされる方がありがたいというケースも考えられます。
ですので、何か頼み事をしてきた人の立場になって考えてみることで、相手からするとこう動いて欲しいだろうということを予測できるようになると、
完璧主義以外の選択をとることができるというように可能性が広がります。
まずは、自分以外の第三者の視点で物事を見てみる練習をしてみてください。
自分以外の第三者の視点に立つ際に、心理学NLPでよく活用される「ポジション・チェンジ」と呼ばれるワークがあります。
具体的なトレーニング方法については、以下の記事をご覧ください。
↓
ポジション・チェンジとは?「仕事や人間関係」の悩みを解決する手法
3-2.客観的なゴール達成の基準を知る・つくる
完璧主義を和らげる2つ目の方法として、客観的なゴール達成の基準を知る・つくるという方法があります。
完璧主義の人は理想が高く、掲げる目標も非常に高いものが多いとお話ししましたが、そもそもの達成の基準が高いです。
例えば、会議でのプレゼンを頼まれたとします。
人それぞれ成功したと思えるゴールは違いますが、一般的な人と完璧主義の人とでは以下のような違いがあります
■一般的な人のゴール
- 最後まで話せる
- 分かりやすく伝えること
■完璧主義の人のゴール
- 最後まで噛んだり躓いたりせずに堂々と話し切る
- 相手の心に響くように、そして分かりやすく伝える
このように、同じことに取り組んだとしても、完璧主義の人はハードルが高いゴールを設定します。
そのため達成感をあまり味わえず、成功体験も増えていきません。
ですので、周囲の人のゴールを聞いたり、平均的な合格基準をネットで調べてみたりして、
まずは客観的なゴールを知るところから始めてみると、「ゴールが高すぎるかも」と気付くことができます。
そして、自分のゴール達成の基準を変更したり、新たにつくったりしてみると完璧主義が和らぐ可能性があります。
とはいえ、ゴール達成の基準が高いことは悪いことではないので、色々と試して自分のベストを見つけられると、今より上手に完璧主義と付き合っていくことができるかもしれません。
3-3.思い込みを変える
最後に、思い込みを変えるという方法があります。
人は、これまでの体験や経験から、「〜しなければならない」「私は◯◯だ」という思い込みを無意識のうちにつくっていると言われています。
心理学NLPでは、この思い込みをビリーフと呼び、日本語では「信念・価値観」のことを意味します。
このビリーフは私達の人生に大きな影響を与えていると言われています。
例えば、「私は何をやってもうまくいく」というビリーフを持っている人と、「私はいつも失敗する」という思い込みを持っている人がいるとします。
■「私は何をやってもうまくいく」というビリーフを持っている人
何をやってもうまくいくと思っているので、様々なことに挑戦する→躓いても前を向く→挑戦し続ける→成功する
■「私はいつも失敗する」というビリーフを持っている人
いつも失敗すると思っているので消極的→何かにつまずくことがあると、やっぱり私では失敗する→やめようかな→途中でやめて失敗に終わる
このようにそれぞれが持っているビリーフによって、歩む人生や選択が変わってきます。
また、完璧主義の人は、
- 「完璧にしなくてはならない」
- 「失敗してはいけない」
- 「完璧でなくては意味がない」
- 「完璧じゃないとカッコ悪い」
というビリーフを持っていることが多いとも言われています。
そのため完璧主義を和らげることはなかなか難しく、根本的なビリーフから変えていく必要があるのです。
では、どのように変えていくのでしょうか。
ビリーフを変えるためには、「肯定的意図」を理解することです。
肯定的意図とは、一見ネガティブに思える行動や思考、思い込みの背後にある、ポジティブな意図や目的のことです。
人生で起きるすべての出来事に意味があると言われているように、
パッと見たときに無駄だと思える行動だったとしても、何かしらの意味があって人はその行動や出来事に遭遇すると言われています。
例えば、「完璧にしなくてはならない」というビリーフの背後には、
完璧にすることで人の役に立てる
↓
人の役に立つことで人に喜んでもらえる
↓
人に喜んでもらえることで
自分も幸せを感じられる
といったように【幸せを感じられる】という肯定的な意図があるかもしれません。
この肯定的意図を知ると、完璧主義も悪くないと思えたり、
逆に完璧にこだわらず、肯定的意図を満たす他の行動、上記の例でいうと「幸せを感じられる」他の行動を起こせば完璧主義が和らいだりします。
このビリーフチェンジは、完璧主義の根本的な解決に最も効果的なものですので、ぜひ試してみてください。
ビリーフチェンジの詳しいやり方については、以下の記事に記載してありますのでご参照ください。
↓
人生を決定づける「ビリーフチェンジ」成功の鍵と8つのステップ
最後に
いかがだったでしょうか?
この記事では、完璧主義の特徴とそのやわらげ方についてお伝えしました。
もし、あなたが完璧主義の特徴に当てはまり、生きづらさを感じていたり、その性格を変えたいと思っているのであれば、この記事でご紹介した方法をぜひ試してみてください。
様々な方法を試してみても、改善までに時間がかかったり、あなた一人では変えることが難しい場合もあるかもしれません。
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