「組織づくり」について、
世の中には、やった方が良いと
されている情報がたくさんあります。
もしかしたら情報がたくさんありすぎて、
- 何から取り組めばよいのかわからない
- 何が自分の組織にあっているのかわからない
こうした状況に陥っている場合も
あるかもしれません。
組織づくりがうまくできれば、
組織を安定的に成長させることが可能です。
そこで、この記事では、
組織づくりの目的を明確にしたうえで、
組織づくりの秘訣をお伝えしていきます。
目次
1.組織づくりの概要
この章では組織づくりの概要と、組織づくりをしていく必要性について、目的やメリットとともに紹介していきます。
1-1.組織とは
組織づくりについて詳しくお伝えする前に、まずは「組織」の定義を確認しておきましょう。
あなたは、「組織」とはどのようなことを意味するかわかりますか?
『図解 組織開発入門』では次のような内容が記載されていました。
日本の経営コンサルタント波頭亮はこう言っています。複数の組織構成員の有機的共働によって、より効率的に共通の組織目標を達成することを通じて、各組織成員の得る個別効用を極大化させるための集団
図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ (p.9) 坪谷邦生(著)
つまり、組織はただの「集まり」ではなく、組織としての目標を達成するために、組織のメンバー一人一人が働くことによるメリットを最大化する集団です。
1-2.組織づくりとは
組織づくりとは、経営理念をベースに、人事評価の制度や組織の構造、働く環境などを整えることを意味します。
先ほどの組織の定義で言うと、「経営理念」が共通の「目標」ということです。
この組織づくりがうまく機能していかないと、表面上は平気に見えても、内部的には綻びがある場合があり、後々、組織にとって大きなダメージになることがあります。
組織づくりに必要な要素は大きく分けて、下記の3つに分けられます。
- 場
- 人
- 心
組織をうまく機能させるためには、この「組織づくりに必要な3つの要素」が土台となるので、しっかりと整えておく必要があります。
また、組織づくりには、組織として目指していく理想のビジョン・方向性なども明確にする必要があります。
仮に、組織づくりでやった方が良いと言われていることすべてを、自分の組織にも取り入れたとします。
ここにビジョンや方向性がないと、例え「組織をよくするために」という想いでやっていたとしても、蓋をあけてみると、思い描いていた組織とはかけ離れたものになってしまう可能性があります。
組織づくりをしていく前に、組織としてどこを目指していくのか、理想のビジョンを明確にしておきましょう。
時間はかかるかもしれませんが、細部まで考えておくことが大切です。
1-3.組織づくりの目的
組織づくりをする目的は、組織全体が健全な働き方で、組織としてのビジョン達成に向けて取り組めるようになることを指します。
まず、前提として、組織とは不安定なものです。
組織内での異動や人の出入りがあったり、市場のニーズの変化に合わせて、組織も変化していく必要があるからです。
そんな変化があっても、安定して成長していくことが組織にとってはとても重要です。
1-4.組織づくりのメリット
組織づくりをする一番のメリットは価値観が統一されることです。
組織として、同じ意思をもって働けているかどうかで、組織としての強さは変わっていきます。
例えば、同じ組織のメンバーに、「みんなで協力してやっていきたい人」「仕事は極力一人でやっていきたい人」の2つのパターンの人がいたとします。
この二人の人たちは、意見が噛み合わず、うまくやっていくには、少し苦労をすることが想像できます。
このような状態が、組織全体として起きてしまっていると、本来機能するはずのものも機能しなくなるでしょう。
また、同じ価値観をもって働けている人たちが、同じ環境にいると、お互いを刺激し合うことが可能になるので、当事者たちが成長していくことはもちろん、組織全体の成長にも大きな影響があります。
参考:組織のつくり方・育て方: 黒木亮祐(著)
図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ 坪谷邦生(著)
2.組織づくりがうまくいく秘訣5選
この章では、組織づくりがうまくいく秘訣を5つご紹介します。
- 価値観を統一する仕組みづくり
- 役割を明確にする
- 働きやすい環境を作る
- 教育体制が整っている
- 組織メンバーとコミュニケーションを十分に取っている
早速見ていきましょう。
2-1.価値観を統一する仕組みづくり
まず、価値観を統一するための仕組みを作ることが組織づくりにおいては大切です。
組織としての価値観は、経営理念を業務の中で実践していくことで統一されていきます。
ですが、「1日で価値観は統一できない」です。
そのため、日々少しずつでも、管理職やチームのリーダーが、経営理念について詳しく説明する時間を作ったり、実際に声に出して読み合わせを行い、理解を深めていく必要があります。
そうすることで、はじめのうちは企業の価値観に、抵抗感や違和感をもっていた組織のメンバーにも、だんだんと考えや方針が定着していきます。
この仕組みがあるかないかで、将来の組織の強さに直結します。
2-2.役割を明確にする
この「役割」とは、組織メンバーそれぞれの役割のことを指します。
今日、自分が何をするべきなのか、誰から業務の指示を仰げばいいのかなど、明確になっていることで業務をスムーズに進められます。
反対に、役割が明確になっていないと、「この仕事のことは誰に相談すればいいのだろう...」「次の業務は何をするべきなのか」などといった疑問が生まれたときに、スピード感がなくなる原因となります。
これは、組織が大きくなればなるほど、複雑化していくものなので、細かいところまで明確にしておくことがポイントです。
2-3.働きやすい環境を作る
働きやすい環境は、組織のメンバーにとってはなくてはならないものです。
仕事をする上で、組織のビジョンと自分の将来のビジョンが合っているのか、自分の働き方は組織のためになっているのかなど、不安に感じるタイミングはたくさんあります。
そんなときにオススメなのが、「1on1ミーティング」です。
1on1ミーティングでは、最近の仕事の状況や、普段何をしているのかなど、その人の状況を詳しくしれたり、相手に合わせたコミュニケーションを取ることができますので、不安の解消やモチベーションの向上に繋がります。
このように、組織のメンバー一人一人に寄り添うことで、働きやすい環境を作ることができます。
2-4.教育体制が整っている
組織づくりを行う上で、教育体制を整えることはとても大切です。
まずは、新人向けの教育です。
新人向けの教育では、組織のルールや新人に求めていることなど、それぞれの組織で必要とされることを教えていく必要があります。
時間がかかって、面倒に感じてしまうものかもしれませんが、ここを疎かにしてしまうと後々、組織がうまく機能しなくなってしまう可能性があります。
また、新人教育と同じくらい大事にしたいのが、リーダーや幹部などの組織の中心となるメンバーの教育です。
そういった人たちへの教育の機会は見落としがちなポイントですが、組織の中心だからこそ、共通の認識を持っておくべきでしょう。
もし、組織を作っていて違和感があれば、教育体制を見直してみると良いかもしれません。
2-5.組織メンバーとコミュニケーションを十分にとる
組織を作っていくには、十分なコミュニケーションが必須です。
今の時代は、対面でのコミュニケーションと同じくらい、オンラインでのコミュニケーションも増えつつあります。もしかしたら、以前と比べて、仲間とのランチや飲み会などの機会も減った方もいらっしゃるかもしれません。
そういった状況であっても、休憩中や、業務の合間など、時間を見つけて組織メンバーと、他愛のないコミュニケーションを取ることで、信頼関係の構築に繋がります。
信頼関係が構築されれば、縦も横もつながりが強くなり、双方向に意見を言いやすくなったり、組織として生産性を上げることに繋がります。
ですが、中にはどうアプローチをかけて、話を引き出せばいいか分からない方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は雑談力やコミュニケーション能力を高めることが効果的です。
これらを身に付けることで、相手から聞きたい情報を引き出したり、気づきを与えて、相手主体で動いてくれるようになる可能性がグッと上がります。
3.組織づくりに役立つ本3選
この章では、組織づくりをするうえで役立つ本を3冊紹介します。
3-1.図解 組織開発入門
この本では、過去に組織づくりで結果を出してきた著名な人たちの理論を解説し、それをもとに、様々な組織の作り方を分かりやすくまとめられています。
組織づくりを始める前に読んでおきたい一冊です。
図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ 「理論と実践」100のツボシリーズ 坪谷邦生 (著)
3-2.組織のつくり方 育て方
この本の著者である黒木亮祐さんが実際に組織づくりを経験し、その経験をもとに、どの組織でも実践してきた5つの要素を軸として、解説している本です。
経験談も書かれているので、読んでタメになること間違いなしです。
組織のつくり方・育て方: 日本、アメリカ、中国、ブラジルで会社を立ち上げたお仕事ドクターの共通する組織づくり黒木亮祐 (著)
3-3.ドラッカー教授 組織づくりの原則原理
この本では、マネジメントで有名なドラッカーの言葉を、著者である佐藤等さんが用いて、組織づくりの目的から、中小企業の成長の事例までを解説しています。
特に中小企業の事例では、業種が異なる8社を紹介しているので、参考になる方も多いかと思います。
ドラッカー教授 組織づくりの原理原則 佐藤 等 (著), 清水祥行 (編集)
4.効率よく組織づくりをしていくために
ここまで、組織づくりの概要やポイントについてお伝えしてきました。
組織づくりは、やることが多く、根気のいることかもしれませんが、組織づくりがうまくいけば、安定して組織を成長させることができるでしょう。
ご紹介したポイントをもとに、組織づくりをしてみることで何か変化があるかもしれません。
ですが、組織づくりにおいて、最終的に一番大切になるのは、コミュニケーションです。
組織内の円滑なコミュニケーションの活性化によって、組織が変わるまでは、時間がかかってしまうものですが、確実に成果が出るものでもあります。
特に心理を深く理解した、人を動かすコミュニケーションは、どんな立場になろうとも、どんな職業であろうとも、仕事、人間関係において重宝される一生もののスキルです。
当メディアサイトを運営している、NLP-JAPANラーニング・センターは、脳と心の取扱説明書と言われている「心理学NLP」を使ったスクールを運営しています。
心理学NLPは、コミュニケーションを上達させたり、人との信頼関係を築くことに有効だと言われています。
その他にも、心理学NLPを学ぶことで、目標の達成能力を向上させたり、心理的なマイナス面を改善することも可能です。
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