NLPは、最先端の実践心理学。
Neuro Linguistic Programming
(神経言語プログラミング)の
頭文字を取ったもので、
別名「脳と心の取扱説明書」とも
呼ばれています。
この記事では、心理学NLPについて、
プロがわかりやすく解説した入門書である
『成功心理学 プロが教えるNLP入門』を元に、
心理学NLPの特徴やスキル、
どのようなことに使えるのかといったことを、
分かりやすく解説していきます。
目次
1.書籍『成功心理学 プロが教えるNLP入門』とは
まずは、書籍『成功心理学 プロが教えるNLP入門』について、簡単にご紹介いたします。
『成功心理学 プロが教えるNLP入門』は、心理学NLPのプロ3名によって執筆された入門書です。
著者は、日本最大手の「唯一のNLP総合スクール」NLP-JAPANラーニング・センターの代表であり、ビジネスNLPの第一人者である芝健太と、
日本で唯一、世界最高峰の4つのマスタートレーナー資格を有する、全米NLPマスタートレーナーである居山真希子と、
広告コピーライターとして25年以上のキャリアを持つ、全米NLP協会公認のNLPトレーナー桶谷和子の3名です。
心理学NLPの成り立ちや特徴、どのようなことに活かせるか、そして日常ですぐに使える考え方や具体的なスキルについて、豊富な事例とともに解説されています。
本書は、2011年に成美堂出版より刊行された『プロが教えるはじめてのNLP超入門』の内容の一部をリニューアル、改題して、2022年にGENIUS PUBLISHINGから出版された書籍です。
2022年の発売直後には、Amazonの売れ筋ランキング『実践経営リーダーシップ』部門で第1位※を獲得しています。
書籍の内容を解説した動画もございますので、あわせてご覧ください。
→ 【Amazon1位】書籍『成功心理学 プロが教えるNLP入門』をポイント解説!
著者の1人である居山真希子による解説動画はこちら。
→ 人生の質を高める成功心理学NLPとはーNLP入門書の決定版『成功心理学 プロが教えるNLP入門』
※2022/12/22時点
2.NLPで解決できること、実現できること
2-1.NLPを学ぶと可能になる3つのこと
NLPを学ぶことで可能になることは、大きくまとめると次の3つが挙げられます。
- 目標を明確化する
- 感情のコントロールができる
- 思考や行動パターンを変化させる
それぞれ見ていきましょう。
①目標を明確化する
NLPには、自分自身とのコミュニケーションを上手にとるための手法がたくさんあります。
自分自身とのコミュニケーションというと、少し想像しづらい場合もあるかもしれませんが、自分の本心と向き合ったり、気持ち・考えを整理していくようなイメージです。
例えば、「自分はこのままでよいのだろうか?」「何をしたら良いかわからない」こういった悩みや迷いに対して、
どのような方向に行くと人生が充実するのか?自分はどのような人になりたいのか?などを明らかにしていくことができるようになります。
②感情のコントロールができる
感情は、出来ごとそのものが引き起こすのではなく、私たちが持っている価値観や捉え方によって変わってくるものです。
ですから、出来ごとをどのように捉え、何を感じるのかということは人それぞれです。
NLPでは、視点や捉え方を変える方法を学ぶことができますので、もしもマイナスな思考・感情が引き起こされたとしても、そこから抜け出すすべを手に入れることができます。
また、いつでも自分が望む状態を引き出す「スイッチ」を作るためのスキルもあります。
感情に振り回されるのではなく、自分が欲しい感情、ありたい状態を選び、コントロールすることができるのです。
③思考や行動パターンを変化させる
コンピューターのプログラムを上書きするかのように、私たちの思考・行動パターンを変化させられるのも、NLPの一つの特徴です。
「今の自分は、なりたい自分とは違う」
「○○さんの様になりたいけど、無理だ」
こうした自分に対するマイナスなイメージは、自分自身が頭や心のなかで、そのようにパターン化させてしまったもの。
こうしたパターンがあると、負のスパイラルにハマってしまいやすいのです。
NLPには、このパターンそのものに働きかけられるスキルがあり、マイナスに感じているパターンを、望ましいパターンに書き換えることができます。
2-2.NLPがもたらす好ましい変化とは
前項でご紹介した以外にも、NLPでは、次のような変化を手にすることができます。
①自分の中に抱えている問題を克服する
例えば、心の傷やトラウマ、恐怖症(高所、閉所、動物など)、あがり症などの改善・克服をすることができます。
もともとNLPは、セラピーの分野からスタートしており、ベトナム戦争後は、帰還兵のPTSDの治療にも役立てられました。
他にも、禁煙やダイエットのサポート、ストレス耐性を向上させることも可能です。
②コミュニケーション能力が格段に高まる
脳や心の仕組みも学んでいきますので、深層心理の原理・原則を理解し、人の心の動きが手に取るようにわかるようになります。
短い時間で、深い信頼関係を築く力や、優れた聞き方、話し方のスキルも身につけられ、周りの人に対して影響力を発揮できるようにもなります。
③ビジネスシーンでの飛躍
夢や目標を実現させる力や自分をコントロールする力を高めたり、営業・セールスの成約率やマネジメント能力の向上など、
人生やビジネスの幅広い分野で使えるスキル・考え方を手にすることができます。
3.NLPのしくみ
冒頭でお伝えしたとおり、NLPは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の頭文字を取ったものです。
- Neuro=神経
- Linguistic=言語
- Programming=プログラミング
この3つの要素からNLPは成り立っています。
3-1.NLPの3つの要素
①N=神経(Neuro)
Neuro(神経)は、人の神経系や脳のシステムのことを指しています。
私たちは、目や耳、皮膚の感覚などを通して情報を取り込み、世界を認識しています。
言い換えると、外部の情報を、五感から脳にインプットし、その情報を元に、感情や思考、行動などをアウトプットしているのです。
これらの一連のシステムのことを指しています。
②L=言語(Linguistic)
Linguistic(言語)は、脳が情報を処理するためのコード(記号)のことです。
私たちは五感を通して得た情報を、「言葉(言語)」で処理しています。
例えば、「きれいな花」「楽しそうな犬の鳴き声」「冷たい風」「おいしいごはん」といった具合に、目で見たもの、耳で聞いたもの、触れたり味わったりしたものを、言葉に置き換えて、情報に意味を与えているのです。
③P=プログラミング(Programming)
Programming(プログラミング)は、出来ごと、物ごとに対する反応のパターンのことです。
有名なお話で「コップ半分の水」というものがあります。
コップ半分の水を「まだ半分もある」と捉えるか、「もう半分しかない」と捉えるかは、その人が生まれ持った性格に加えて、これまでに経験・体験したことから意味付けを行っています。
私たちは過去の経験や体験をベースに、目の前の出来ごと・物ごとを判断するパターンを持っているのです。
3-2.脳と心の取扱説明書
3つの要素からわかるように、NLPは、私たちの神経(脳)の働きを分析し、言葉という道具を用いて、脳のプログラミングの過程に働きかける心理学です。
より良いプログラムを作り、望ましい感情や思考、行動を手にすることが目的であり、こうした特徴から、NLPは別名「脳と心の取扱説明書」と呼ばれています。
4.他者とのコミュニケーションに使えるスキル
4-1.信頼関係を築く4つのスキル
コミュニケーションの前提として、お互いに信頼関係が築けていることが最も重要です。
話の内容がどれだけ魅力的でも、聞く気のない相手には全く伝わりません。
心理学NLPでは、信頼関係を築くことを「ラポールを築く」と言います。
ラポールとはフランス語で「橋をかける」という意味で、相手と自分の間に橋がかかっている状態、つまり心が通じあい、互いに信頼し、相手を受け入れている状態のことです。
このラポールを築くために使える代表的なスキルとして、次の4つが挙げられます。
- 相手の警戒心を解く:ミラーリング
- 相手のペースに合わせる:ペーシング
- 会話を弾ませる:バックトラッキング
- 心理状態を読み解く:キャリブレーション
それぞれのスキルの具体的な方法については、書籍『成功心理学 プロが教えるNLP入門』に詳しく記載されていますので、興味のある方は手にとってみてください。
4-2.質問や会話のスキル
NLPには、相手の話を正確に理解し、自分のメッセージをスムーズに伝えられるようになるための2つの考え方があります。
それは、「メタモデル」と「ミルトンモデル」です。
①メタモデル
メタモデルは、相手の話を正確にとらえるための質問のスキルです。
私たちは会話をする時に、無意識に情報の削除・歪曲・一般化ということを行っています。
削除とは、持っている情報の全てを話すわけではないこと、歪曲とは、自分の解釈を加えて話すこと、一般化とは、一部の出来ごとを全体に当てはめて話すことです。
例えば、子どもが「クラスのみんなが持っているゲームが欲しい!」と言った時。
「クラスのみんな」という言葉は、ゲームを持っている人の具体的な情報が「削除」されています。
また、こうした発言をする時はたいてい、仲の良い友達2~3名について言っていたりしますが、この数名の発言があたかもクラス全体の総意であるかのように「一般化」しています。
「上司から嫌われているんだ」と嘆く同僚の話を聞いたときには、きっと同情するかもしれません。
しかし、この発言だけでは、どのような行動から嫌われていると感じたのか、具体的な情報は分かりません(削除)。
例えばそのように感じた理由が、挨拶したのに返事をしてもらえなかったという場合、返事をしてもらえない=嫌われているという、話し手独自の解釈が混ざっています(歪曲)。
もしかしたら、ただイヤホンをしていて挨拶が聞こえていなかったのかもしれませんし、緊急事態があり、ものすごく集中していたのかもしれませんよね。
このように、会話の中で抜け落ちた情報を復元して、正確に把握していくためのスキルがメタモデルです。
②ミルトンモデル
ミルトンモデルは、逆メタモデルとも言われ、あえて言葉を曖昧にして話すスキルです。催眠言語とも呼ばれていて、相手の潜在意識にダイレクトに働きかけることができます。
具体的な情報がない分、受け取り手が自由に解釈して、最もしっくりくる意味で自分に落とし込むことができるのです。
また、例え話(メタファー)も、ミルトンモデルの一種です。
例えば、上司から「自己研鑽の時間を30分は取るようにしたほうが良い」と言われたとして、実際に行動に移せる方はどれくらいいらっしゃると思いますか?
多くの方が、正しいことを言われても、なかなか動く気にならないというのが実際のところではないでしょうか。
このことを伝えるためにメタファーを用いるとこうなります。
もしもあなたが木こりだったとしたら、とにかく木を切って、斧が刃こぼれしていようが、気合いで毎日仕事をしていくのと、毎日斧を研いでから木を切るのは、どちらが効率的だと思いますか?
きっと後者だと答えますよね。ではこれが仕事の場面だったらいかがでしょう。
がむしゃらに働くのももちろん悪くはありませんが、少しでも勉強の時間を確保して学んだ方が、その後の成長に差が出ることが想像できますよね。
あなたも30分でも良いので、勉強の時間を持つことをおすすめします。
いかがでしょうか?
意味としては同じことを言われても、伝わり方が違うのを実感して頂けたのではないでしょうか。
このように、様々な手法を用いて、自分の伝えたいことをスムーズに伝えるのがミルトンモデルです。
5.NLPで自分自身とコミュニケーションする
NLPには、他者とのコミュニケーションに使えるスキルだけでなく、自分自身とのコミュニケーションを良好にしていくスキルもたくさんあります。
自分とのコミュニケーションは、夢や目標を達成したり、悩みや問題を解決するために欠かせません。
5-1.思い込みに気づいて、変える
私たちは無意識に、様々な思い込みを作ってきています。
- 自分は○○な人だ。
- 男は/女は、○○であるべきだ。
- ○歳になったら、○○するのが普通だ。
このような自分自身に対してのイメージや、常識だと思っていること、こうあるべき、と思っていることなどです。
心理学NLPでは、こうした思い込みのことを「ビリーフ」と言います。
自分を力づけてくれるポジティブなビリーフを持っていると、自分の能力を発揮しやすい状態であり、仕事や人生がうまくいっていると感じられる場合が多いです。
一方でネガティブなビリーフを持っている場合、自分の能力を発揮しづらく、人生がうまくいかないと感じる状態に陥っている可能性があります。
過去に自分を守るために作り上げたビリーフが今のあなたには不要となり、よくない影響を与えてしまっている場合がありますので、このような場合には、ビリーフを書き換えていく必要があります。
ビリーフを変えていくことを「ビリーフチェンジ」と言い、次のようなスキル・プロセスを用いていきます。
- リフレーミング
ものごとの見方・捉え方を変える - メタファー
ビリーフを発見して、捉え方を変える - リインプリント
ビリーフを作り出した時に戻り、新しいビリーフに変える - 肯定的意図
ビリーフが持つポジティブな意味を探り、ビリーフを変える - サブモダリティ
五感からアプローチして、ビリーフを変える
これらのスキルも、書籍では手順を具体的に紹介していますので、ぜひご覧ください。
5-2.なりたい自分に近づくスキル
自分とのコミュニケーションに使えるスキルはたくさんありますが、今回はNLPの原点とも言える「モデリング」というスキルをご紹介します。
モデリングは、模範・お手本となる人物の考え方や行動を科学的に真似をすることです。
NLPも、卓越した結果を出した天才セラピスト3名の治療方法を、モデリングしたことからスタートしています。
大まかな手順は以下の通りです。
- 手にしたい成果を明確にします。
- その成果を実現するためのスキルを持っている人(モデルにする人)を決めます。
- 目の前にスクリーンがあると想像し、そこにモデルを投影します。投影したら、その人の表情や身振り手振り、声のトーンなどを具体的にイメージします。
- 投影したモデルに、自分が取りたい行動を取らせ、観察します。
- このモデルに、きぐるみを着るようにあなたが入り込んでみます。
- モデルに入った状態で、体を動かして、見えるもの、聞こえるもの、感じるものを言語化していきます。
- モデルから出てみて、モデルから得た力を使って、取りたい行動を取ってみます。
- イメージ通りに動けるように、何度も繰り返して練習します。
以上が、モデリングの大まかな手順です。
ここでモデルにするのは、身近な方、歴史上の人物、漫画などの登場人物など、どのような方でも大丈夫です。
卓越した人物の考え方、思考・行動パターン、話し方、立ち居振る舞いなどを真似ることで、その人物と同じような成果・結果を得ることができるようになっていきます。
ほかにも書籍では、
- 自分のスイッチを入れる:アンカリング
- 思考を柔軟にする:ポジション・チェンジ
- 未来の成功を先取りする:ビジョンタイムライン
など、様々なスキル・手順が紹介されています。
6.人生を大きく変える実践心理学
NLPは、
- 目標達成、問題解決の能力を高めること
- 人生のビジョン、ミッションを明確にすること
- コミュニケーション能力を飛躍的に向上させること
- 心の傷やマイナス面を解消すること など
人生をより良くするために必要なことを、バランスよく学ぶことがでる実践心理学です。
欧米では、オバマ元大統領やクリントン元大統領を始めとする政治家や、レディー・ガガ、ビル・ゲイツなど、各界の第一線で活躍されている方が学ばれ、
日本でも、経営者やビジネスパーソンをはじめ、医師、弁護士、教育関係者、カウンセラー、コーチ、セラピスト、主婦、そして学生など、幅広い方が学んでいらっしゃいます。
当メディアサイトを運営しているNLP-JAPAN ラーニング・センターは、心理学NLPを学ぶことができるスクール運営も行っています。
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参考
・芝健太、居山真希子、桶谷和子『成功心理学 プロが教えるNLP入門』GENIUS PUBLISHING