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2024.06.07 NLP

ニューロ・ロジカル・レベルとは?基本的な考え方と活用方法を解説

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ニューロ・ロジカル・レベルとは、

心理学NLPの開発者の一人、
ロバート・ディルツ氏が開発した
人の意識や変容を6つのレベルに分けた
考え方のモデルです。

心理学NLPの考え方の一つで、
各レベルによって人生に様々な影響を与えます。

考え方を正しく理解すれば、人を動かすための
効果的なコミュニケーションが可能となります。

この記事では、
ニューロ・ロジカル・レベルの基本から
日常生活での具体的な使い方を解説します。

目次

    1.ニューロ・ロジカル・レベルとは

    ニューロ・ロジカル・レベルとは、心理学NLPの開発者の一人、ロバート・ディルツ氏が提唱した、人の意識、変容、成長などを6つのレベルに分けた考え方のことです。

    ①環境、②行動、③能力、④信念・価値観、⑤自己認識、⑥スピリチュアルのレベルがあり、マネジメント、人間関係、子育て、恋愛など様々な場面で活用されています。

    ■ 提唱者のロバート・ディルツ氏とは

    ロバート・ディルツ氏は、心理学NLPの第一人者であり、アップル、マイクロソフト、IBMなど、世界の大企業をクライアントに持つ有力なコーチ、コンサルタントとして知られています。

    また彼は、世界No.1コーチと言われる、アンソニー・ロビンズ氏が悩んだ時、「僕にコーチングをしてほしい」と相談される人物です。

    ロバート・ディルツ氏は、40年以上に渡って、NLPの研究、開発をしています。

    そのうちの一つである、ニューロ・ロジカル・レベルは、文化人類学者のグレゴリー・ベイトソンの研究から発想を得て、1998年に開発されました。

    2.人の意識は6つのレベルに分けられる

    ニューロ・ロジカル・レベルは、人の意識を6つのレベルに分けたピラミッド型で表わされます。

    【ニューロ・ロジカル・レベルの6つの階層】

    1. スピリチュアル:地域社会・職場・家族などの中での自分
    2. 自己認識:自分の役割・ミッション
    3. 信念・価値観:信じていること、思い込み
    4. 能力:才能、リソースなど
    5. 行動:振る舞い、体験など
    6. 環境:身の回りを構成するもの

    スピリチュアルは、在り方を表し、他のレベルは、それぞれ5W1Hで表すことができます。
    スピリチュアルが逆三角形なのは、個人を超えたさらに大きな概念として、後から追加されたからです。

    上位のレベルが下位のレベルに大きく影響する

    ニューロ・ロジカル・レベルでは、ピラミッドの上位のレベルが、それよりも下位のレベルに大きく影響します。

    人は、「自己認識」から「信念・価値観」が作られ、「信念・価値観」に合った「能力」を磨き、「能力」を活かせる「行動」をして、その「行動」が「環境」にも影響していきます。

    人は、そう簡単には変わらないと言われています。しかし、あることをきっかけに、一瞬にして激変することがあります。

    それは、それまで経験したことのない強烈な出来事と遭遇したときです。

    きっかけは、異例の昇進、ヘッドハンティング、大切な人の死、親になる、結婚、出会い、別れ、または何かを背負う覚悟かもしれません。

    これらをきっかけに、上位のスピリチュアルや自己認識がガラリと激変することがあります。

    上位のレベルが変わると、それまで信じていたものが上書きされて、価値観そのものが変わり、それによって、能力、行動、環境の全てが、あっという間に変化することが想像できると思います。

    次から、ご理解いただきやすいように、最下層の「環境」レベルから順に解説していきます。

    2-1.環境レベル

    ピラミッドの最下層にあたるレベルです。

    周りの環境や状況、見えるもの、聞こえるもの、感じているものなどを表し、Where?(どこ?)When?(いつ?)を意識するレベルです。

    例えば、何かの分野の資格取得を目指す場合、どこで学ぶか、いつ学ぶか、学習ツールはどれにするかなどが環境レベルです。

    6つのレベルの中で、一番コントロールしやすく、1つ上の階層の「行動」を変えたい時は、環境から変えることが有効です。

    2-2.行動レベル

    下から2番目の階層の行動レベルは、食べる、寝る、勉強するなどの自分自身の行動のことです。

    行動、振る舞いなど、What?(何を?)を意識するレベルです。

    行動レベルは、自分の意志次第で、コントロール可能ですが、自分でコントロール出来る分、自分を律する力が必要となります。

    何かの分野の資格取得を目指すなら、資格取得に必要な知識を覚える、試験問題を解くことなどが行動レベルです。

    2-3.能力レベル

    下から3番目の階層である能力レベルは、才能、能力、リソースなど、How?(どのように?)を意識するレベルです。

    能力は、基本的に行動の積み重ねによって身につくため、能力を身につけるには、一つ下の階層の行動が必要不可欠なのです。

    上位を支えるレベルも非常に重要だということです。

    ここまでのご説明では、上位のレベルのほうが大切に思われるかもしれません。
    しかし、決してそうではないということです。

    何かの分野の資格取得を目指す目指す場合、どのように勉強すれば、資格を取得するための能力を身に着けられるかを意識します。

    2-4.信念・価値観レベル

    下から4番目の階層にある信念・価値観レベルは、信じていること、思い込みなど、Why?(なぜそれが大切か?)を意識するレベルです。

    なぜ?やるのかが明確であれば、人はモチベーションが働きます。しかし、もしも「なぜ?」が曖昧であれば、行動が遅れたり、そもそも行動できなかったりします。

    何かの分野の資格取得を目指す場合、なぜ、資格を取得したいのか理由が明確になっていないと行動するための意欲が持てず、行動ができなければ、能力も身につかないでしょう。

    そのため、信念・価値観レベルの「なぜ」を明確にしておくことは非常に大切です。

    2-5.自己認識レベル

    上から2番目の階層にある自己認識レベルは、自分は何者なのか、自分の役割・ミッションは何か、Who?(私は誰?)を意識するレベルです。

    アイデンティティやセルフイメージとも言われています。

    何かの分野の資格取得を目指す場合、自己認識が「自分はただ資格を取りたい人」であれば、途中で怠けてしまったり、挫折する可能性があります。

    反対に、自己認識が「自分は資格を取得する価値のある人」であれば、その自分に相応しい考えや価値観を持つようになり、そして発揮する能力や行動にまで影響を及ぼすことになっていくのです。

    2-6.スピリチュアルレベル

    1番上の階層にあるスピリチュアルレベルは、家族・職場・地域社会・宇宙や地球などの中での自分の存在、Being(在り方)を意識するレベルです。

    For Whom? (誰のために) For What?(何のために)を意識することで、世の中、世界へのどう貢献できるか、より高いレベルで物事を考えることができます。そうすることで、自分の中にブレない軸が定まります。

    何かの分野の資格取得を目指す場合、達成した結果、世の中にどう貢献できるかを考えておくことで、強いモチベーションを保つことができ、人生の選択肢が増えることにも繋がります。

    3.ニューロ・ロジカル・レベルを生活に活かす方法

    ニューロ・ロジカル・レベルの基本の考え方をお伝えしてきました。

    ニューロ・ロジカル・レベルは、コーチングやセラピーの分野で効果的に活用されることが多いですが、ここでは、すぐに使える日常生活で活かす方法を1つご紹介します。

    日常生活で特に効果を発揮するのが、褒める時と叱る時です。

    例えば、あなたが人のために何かをして、褒められたとしましょう。

    次のどちらを言われると、嬉しいでしょうか。

    「あなたが行った◯◯(行動)が素晴らしい!」

    「あなたは素晴らしい人です!」

    おそらく、「あなたは素晴らしい人です!」だと思います。なぜなら、ニューロ・ロジカル・レベルのピラミッドの上位レベルのスピリチュアルを指した言葉だからです。

    上位のレベルは、その人自身を表したり、その人が大切にしているものであるため、そこを褒められると、人は自然と嬉しい気持ちになるのです。

    叱るときは、褒めるときとは反対に、下位のレベルで叱ることが重要です。

    例えば、部下が遅刻をして、上司であるあなたが叱らなければならないときを想像してみてください。

    次のどちらの叱り方がよいでしょうか。

    「なぜ遅刻したんだ!だからお前はダメなんだ。」

    「なぜ遅刻したんだ!遅刻(行動)はよくないだろう!」

    1つ目は、相手の自己認識レベルへの指摘であるため、「あなた」=「ダメな人」という印象でメッセージが伝わり、相手を必要以上に傷つけてしまう可能性があります。

    そして、2つ目の叱り方は、遅刻という下位の行動レベルへの指摘であるため、人間性を否定しているわけではありませんから相手を傷つけることにはなりません。

    叱る時は、相手自身を叱るのではなく、相手の行動レベルで叱ることが、良好な人間関係を築くためには重要です。

    • 褒める時は、より上位のレベルで褒める
    • 叱る時は、下位のレベルで叱る

    この2つを意識するだけで、人間関係に大きな変化が起こるかもしれません。

    ニューロ・ロジカル・レベルの活用法の一例ではありましたが、ぜひ参考にしてみてください。

    4.まとめ

    ニューロ・ロジカル・レベルの基本的な考え方から、日常で活かしやすい「褒めるとき・叱るとき」のポイントをお伝えしました。

    【ニューロ・ロジカル・レベルの6つの階層】

    1. スピリチュアル:地域社会・職場・家族などの中での自分
    2. 自己認識:自分の役割・ミッション
    3. 信念・価値観:信じていること、思い込み
    4. 能力:才能、リソースなど
    5. 行動:振る舞い、体験など
    6. 環境:身の回りを構成するもの

    全てのレベルが影響しあっていますが、上位のレベルほど、下位のレベルに大きく影響しました。

    ニューロ・ロジカル・レベルは、使い方次第で、日常のコミュニケーションにも効果を発揮します。

    • 褒める時は、より上位のレベルで褒める
    • 叱る時は、下位のレベルで叱る

    心理学NLPは、ニューロ・ロジカル・レベルの考え方の他にも、目標達成や問題解決、セルフイメージの向上、心理的なマイナス面の改善など、仕事や人間関係、人生を豊かにするための効果的なスキルが豊富にあります。

    もしも、人を動かす効果的なコミュニケーションや心理学NLPにご興味をお持ちでしたら、心理学NLPを学んでみることをおすすめします。

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