新たな仕事をはじめるとき、人は、やる気に満ちています。慣れない仕事を覚える懸命さや、誰かに貢献できているという思いが、人にやる気を起こさせます。
しかし、仕事に慣れてくると、その思いは徐々に衰え「なんとなく、やる気が出ない」という状況に陥りがちです。
この記事では、こうした「やる気が出ない。でも、仕事をしなければならない。どうしたらやる気が出るだろうか?」という悩みを解決すべく、自身の内面を変化させることで人気の心理学NLPをベースに仕事のやる気の"正体"と、すぐに実践できる、やる気アップの方法をお伝えします。
目次
1.仕事の「やる気」の正体
仕事の「やる気」とは何でしょうか?
やる気の正体を知ることで、やる気を上げやすくなります。
まず知っていただきたいのは、以下の2点です。
- やる気の正体から見る、やる気の出し方
- やる気をダウンさせる要因
そこでこの章では、上記2点について、お伝えします。
1-1.仕事の「やる気」の正体とは
やる気の出し方を言及する前に、そもそも、仕事のやる気とは何なのかを紐解きましょう。
仕事のやる気とは「ポジティブな気持ち」であり「目的意識」です。
- ポジティブな気持ち
- 目的意識とは
例えば、
「この仕事を頑張れば、一人前になれる!」
など、純粋に仕事に対して抱く思いもあれば、
「あの営業先に行けば、気になっている女性に会える!」 など、ごく私的なものも含みます。
喜び、楽しさ、うれしさなど、何らかのポジティブな気持ちが、やる気アップにつながります。
例えば、
「この新薬が認可されれば、多くの患者を救える!」
「この数字を達成すれば、部署全体に昇給がある!」
というように、何らかの目的があり、そこに向けてのモチベーションのことです。
こうした動機づけが、やる気を増大させます。
1-2.やる気がダウンする要因
ポジティブな気持ちや目的意識があったとしても、日々の業務を繰り返すうち、やる気がダウンするようなことが起きます。
実はそこにはいくつかの要因があります。
要因を知ることで、やる気のダウンを防ぎ、上げやすくなります。
例えば、以下のようなことがあると、やる気は削がれます。
- マンネリ化
- 人間関係の悩み
- メンタル面の悩み
・仕事に慣れ、同じことの繰り返しに飽きてしまう
・変わり映えのしない日々の中、仕事以外に刺激を求めたくなる
・当初の目的意識に、情熱を感じなくなる
・苦手な上司と働くことに、ストレスを感じる
・言うことを聞いてくれない部下を持ち、仕事が進まない
・どうしても打ち解けられない同僚がいる
・自分だけが熱くなり、周りと温度差を感じる
・ミスを繰り返し、自信がなくなる
・あまりに膨大な仕事を任され、途方に暮れてしまう
こうしたやる気ダウンの要因は、誰の身にも起こりえます。
大切なのは、自分でやる気を増大させる方法を知っておくことです。自分が、やる気アップの方法を心得ておけば、どんな要因が沸いたとしても、自らを奮い立たせることができるのです。
次の章では、心理学NLPの視点に立った、実践的なやる気アップの方法をお伝えいたします。
NLPの視点を取り入れる理由は、人の思考や行動パターンを大きく変化させることが実証されており、現在では、ビジネスや教育の現場でも活用されているためです。
もともとはセラピーから生まれたものになり、人の気持ちを高め、動かすことに長けているため、やる気を高める・ダウンを防ぐことに効果を発揮します。
2.仕事のやる気を出す10の方法
1章で述べたように、仕事のやる気は「ポジティブな気持ち」や「目的意識」が元になっていることがわかりました。
したがって「ポジティブな気持ち」や「目的意識」を持てば、やる気が出るともいえます。
この章では「ポジティブな気持ち」や「目的意識」を引き出すための具体的なアクションについてお伝えします。
2-1.髪型・服装を変える
やる気が出ないときは、まず、自分の外見を変えてみましょう。
髪型やファッションを変えるだけで、気分も一新され、ポジティブな気持ちになることができます。
実際に筆者は、制服を着用しての仕事がほとんどでしたが、どんなにやる気が出ないときでも、制服に着替え身だしなみを整えた瞬間に、やる気スイッチが入ったものです。
例えば、以下のように気分が変わります。
- 過去の自分を脱却し、ステージアップした気になる
- なりたいキャラクター(さわやかな人、仕事ができる人、洗練された人など)になりきることができる
- 好きなものを身につけることで、気分よく過ごせる
- 身ぎれいにすることで、さっぱりする
外見を変えると、セルフイメージも変わります。セルフイメージとは、自分自身が描く、自分へのイメージです。「おとなしい」とか「明るい」などの、性格に関するものもあれば、「人見知りをしてしまう」「計算が得意」など、行動に関するものもあります
やる気を出すためには「熱い思いで仕事をするビジネスマン」など、なりたい姿にセルフイメージを設定し、仕事に行くのが楽しくなるようなスタイルチェンジをしてみましょう。
例えば、こんな方法がお勧めです。
- 仕立てのいい、上質なスーツを着る
- 明るい色のネクタイをする
- チャレンジしたことのないヘアスタイルにしてみる
- 見るたびに嬉しくなるような、いい時計をする
- 肌触りのよいシャツを着る
- 自分へのご褒美にアクセサリーを買う
こうしたことで、今までマンネリ化していた仕事にも、フレッシュな気持ちで取り組むことができます。周りからも「髪切ったんだね、いいね」とか「今までと雰囲気が違うね、似合うよ」などと褒めてもらえるので、ますますポジティブな気持ちになることができます。
髪型・服装のチェンジは、簡単で即効性がありますので、ぜひ、トライしてみてください!
2-2.片鼻呼吸法を行う
仕事のやる気を出す有効な手段として、「片鼻呼吸法」があります。
やる気は、脳の働きに左右されます。脳の働きが良ければ頭がスッキリし、仕事の効率が上がったり、良いアイデアが浮かんだりして、やる気も湧いてくるのです。
片鼻呼吸法は、ヨガの呼吸法のひとつで、左右の鼻を交互に使って呼吸をします。
左右の鼻呼吸を交互に繰り返すことによって、脳の血流が上がり、酸素や養分が十分に巡ります。その結果、頭がスッキリとし、仕事のやる気が出てきます。
具体的には、以下の方法で行います。
【片鼻呼吸法のやり方】 |
1.体の中心を軸にし、姿勢を整え、楽な座り方で座ります。 |
2.右手の親指で右の鼻、右手の人差し指で左の鼻を閉じることができるか、確認をします。 |
3.目を閉じて、数回、両方の鼻で呼吸をします。おちついたら、鼻呼吸に移ります。 |
4.【左のみで吸う】右の鼻の穴を閉じて、左の鼻でゆっくり息を吸います。(5拍かけて吸う) |
5.【右のみで吐く】左の鼻の穴を閉じて、右の鼻でゆっくり息を吐き出します。(5拍かけて吐く) |
6.【右のみで吸う】右の鼻で息を吸います。(5拍かけて吸う) |
7.【左のみで吐く】右の鼻の穴を閉じて、左の鼻でゆっくり息を吐き出します。(5拍かけて吐く) |
8.4~7の手順を1セットとして、10回以上繰り返します。 |
9.最後は、両方の鼻で、深く静かな呼吸を数回繰り返します。 |
この片鼻呼吸法は、仕事のちょっとした合間に行うことができます。デスクでのブレイク中、トイレに立ったときなど、回数を調整しながら気軽に行うことができますので、ぜひ、トライしてみてください。
中には周りの人に見られ「何をしているの?」と怪しまれてしまったらと不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
その際は「仕事のやる気スイッチを押す、片鼻呼吸法だよ」と、ぜひ、周囲の人にも教えてあげてください。
※出典・参照元:ヨガの呼吸法|代表的な6つの方法
2-3.まずは動くと決める
なかなかやる気が出ないときには「まずは、動く!」と決めてしまいましょう。
やる気が出ないとしても、まずは身体を動かして、行動してみる。すると、自然にその後の行動につながるものです。
この方法は、アスリートたちのウォーミングアップにも取り入れられています。やる気が出ないときでも、まずは身体を動かす。すると、「やる気が出ている!」と脳に錯覚させることができるのだそうです。
例えば、企画書の作成。やらなければ、と思っているのに、どうしてもやる気が起こらない。現実逃避で、もっと簡単な、他の作業に手をつけてしまう・・・ということはないでしょうか。
そんなときも、まずは行動。嫌々でも「企画書のファイルを開く」というアクションに出ましょう。それができたら「仮タイトルを書く」。それができたら「最初の一文を書く」。
心理学者のショーン・エイカーは、著書の中で「動いてしまえば、習慣化できる」と語っています。
あまり気負わず「出来るところまで」と決めて動けば、その後もスムーズに行動できるものです。やる気が出ないときは、「えいやっ!」と勢いをつけて、最初のアクションに出てしまいましょう。
2-4.やる気がある人を演じる
やる気が出ないときには、「やる気があるふり」をするのもひとつの手です。
具体的には、誰かやる気に満ちた人物をイメージして、まるでその人のように振る舞う、ということです。
例えば、身近に、いつもやる気に満ちあふれた上司がいたとしたら、上司の表情や身振り手振り、声のトーンや話し方を思い浮かべ、まるで自分がその上司になったように振る舞うのです。
すでに結果を出している人を真似ることで、自分の中にその人物の感覚をインストールし、行動・思考レベルに落とし込み、同じように望む結果を得ることを、モデリングといいます。
やる気が出ないときには、やる気に満ちた人物を思い浮かべ「もし、〇〇さんだったら、どう行動するだろう?」と考え、その通りに行動してみましょう。 この習慣を重ねていくと、やがて、自分もその人物のようにやる気に満ちあふれていることに気づくでしょう。
※モデリングとは、心理学NLPスキルです。自分がお手本にしたい「結果を出している人」の思考や行動を演じることで、同じような思考や行動を取れるようにしていく効果があります。
2-5.ポジティブな声かけをする
やる気が出ないときには、周囲の人に対して、ポジティブな言葉がけをしましょう。
ポジティブな言葉がけをすると、相手を元気づけることはもちろん、自分自身の気持ちも明るくなります。相手も自分もポジティブな気持ちになれば、仕事へのやる気も湧いてきます。
あなたにも、落ちこんでいるときに、誰かが言ってくれたひとことで、嫌な気持ちがふっと吹き飛んだ経験はありませんか。ポジティブな言葉は、気持ちまで明るくする、強い心理作用があるのです。
具体的には、以下のような言葉がけが有効です。
「今日も、がんばろう!」
「今回の仕事、きっとうまくいくよ」
「いい仲間に恵まれて、幸せだ」
「よし!もうひとがんばりだ」
「きっと、成功するよ!」
たとえやる気の出ないときでも、こうしたポジティブな言葉を口にしていると、だんだんとその気になってくるものです。やる気のないときほど、前向きな言葉を選ぶようにしましょう。
2-6.日記を書く
仕事のやる気を出す手段として、日記をつけることをお勧めします。
ただの日記ではなく、"仕事のプラス面"にフォーカスした日記です。
具体的には、一日を振り返り、仕事面での良かったこと・新しいこと・やりがいを感じたことなどを書きだします。
脳は、自分にとって重要な事柄を、強くフォーカスするという特性があります。この特性を利用し、あえて"仕事のプラス面"を強くフォーカスする時間をつくるのです。
例えば、以下のような内容です。
- プレゼンがうまくいった
- 隣の部署のステキな先輩社員と、言葉を交わせた
- 新しいポジションを任せてもらえた
- 会社の近くに、新たなランチスポットを見つけた
- お客様から褒められた
"プラスの出来事を思い出して書く"という行為により、仕事の良い面に意識が向くようになります。仕事の良い面に意識が向けば、自然とポジティブな気持ちになるので、仕事のやる気も湧いてくるのです。
些細なことでも、良い面を見つけて日記に書く。この習慣で、あなたのやる気は日々、上昇してゆくことでしょう。
2-7.自分にパワフルクエスチョンをする
仕事のやる気を出すには、何がやる気の妨げになっているのかを知ることも重要です。
そのためには、自分への"問い"が有効です。
この有効な問いを「パワフルクエスチョン」といいます。
パワフルクエスチョンとは、最良の答えを導き出すことができる質問です。
質問することで、「フォーカスを変え」「さらなる可能性や選択肢を生み出すもの」として、パワフルクエスチョンはコーチングやコンサルティングなどで用いられています。
これを使うことで、何がやる気を止めているか?を具体的にしやすくなります。
具体的には、以下のように問いかけます。
やる気が出ない
- →なぜ、やる気を失ってしまったのか?
- →なぜ、自分はやる気がないと思うのか?
- →やる気を出さないことで、メリットを得ていないか?
- →やる気のない現状は、どんなマイナスがあるか?
- →やる気を削いでいる原因は何か?
- →やる気が有り、無し、両方を経験することで何が得られたか?
このような質問で、新たな気づきを得ることができます。
例えば、「なぜ、やる気を失ってしまったのか?」と問いかけたとき、「毎日が、パソコンに向かった無機質な作業の繰り返しだから」という答えが出たとします。
すると、「無機質」な「繰り返し」がやる気を削いでいることがわかります。
ならば、たまにはオープンテラスの青空の下で仕事をしてみるとか、メールの文章ひとつとっても、相手を気遣う一文を添えて人間味を感じるやりとりをしてみるなど、変化させることで、気分が変わります。
こうして、パワフルクエスチョンを活用し、思考や行動の対策を打つことで、やる気アップにつながります。
2-8.楽しむと決める
仕事のやる気が出ないときには、「やるからには、楽しむ!」と決めてしまいましょう。
はじめる前に「楽しむ」と決めることで、脳はその方向に向かっていきます。脳が楽しむと決めると、仕事の中でも"楽しい要素"に意識が向くようになります。
ある受験塾では、問題を「ゲーム感覚で解く」とアドバイスしました。すると、生徒たちが、まるでゲームのスコアを上げるかのように、勉強を楽しみはじめた、という例があります。
これを、仕事に置き換えることができます。例えば、決められたルーティンワークであっても、短時間で終わらせることをゲーム感覚で楽しむことができるなぁとか、気の進まない営業先への訪問であっても、できるだけ楽しく会話してみよう!などの意識づけができます。
どんな経緯であれ、今の仕事は、最終的には自分自身が選択したものです。自分で決めたことならば、楽しんでしまったほうが得。やる気が出ないときほど、まずは楽しむ、と決めてしまいましょう。
2-9.未来をイメージする
仕事のやる気が出ないときには、「このまま行くとどうなるか?」という未来をイメージするのもひとつの手です。
例えば、やる気が出ないまま、「今のままで過ごす、1年後・3年後・5年後はどうなっていくか?」と自分に質問します。
「脳は質問に答える」という性質があるため、答えを探しながら、探し出した答えをイメージします。そしてイメージは感情に紐づいています。
少しでも「今のままではまずい」「何かを変えなければ」と思ったとすれば、「やらなければ行けない」と「やる気のスイッチ」を入れやすくなります。
人によっては危機感を強く感じて、「火事場の馬鹿力」や「背水の陣」といった言葉があるように、思いもよらないパワフルな力を発揮します。
ポイントは、リミッターを外し、力を発揮するために、「今のままだと、どうなるか?」「やるべき仕事をやらずにいるとどうなるか?」ということを、ありありと想像してみることです。
他にも、以下のような質問が使えます。
- その仕事をやらなかったら、あなたはどうなりますか?
- あなたがやらなかったら、誰がやりますか?
- 仕事をやらずにやりたいことは、今、優先すべきものですか?
- 仕事をやらなかったとき、職場の人は何と言うでしょうか?
- 仕事をやらなかったとき、職場のチームはどうなりますか?
このような問いを投げ、その状況をイメージしてみましょう。
その状況に立たされた自分は、何を見て、何が聞こえ、何を感じているのか。
困惑した上司の顔や、お客様からの苦情の声、いたたまれない心境。
こうした状況を思い描けば、嫌でもお尻に火がつき、やる気が出るというものです。
2-10.心を整える
やる気を高めるために、心を整えましょう。
不安や恐れ、ストレスや心配事、あるいは自信が持てないとき。
気持ちが乱れたり、ネガティブになるなど、心が乱れ「やる気が低下」します。
そのため自分の心の状態に気づき、常に整えているのがベストです。
サッカー・元日本代表キャプテンとして活躍した長谷部 誠さんは、著書の中で以下のように話しています。
『心は鍛えるものではなく、整えるものだ。いかなる時も安定した心を備えることが、 常に力と結果を出せる秘訣だ。自分自身に打ち勝てない人間が、ピッチで勝てるわけがない。』
― 心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 長谷部誠 (著) 幻冬舎(出版社)―
この言葉から「心を整えることが、やる気やパフォーマンスの発揮に影響する」ことが分かります。
これを知っているアスリートたちは、プロのメンタルコーチを付けたり、メンタルトレーニングを行い、常に心を整えることに努めています。
さらに経営者やビジネスパーソンたちの中でも、人一倍、高い結果を出す人たちほど、心を整える力が高い傾向があります。
こうすることが効果的な理由は、心理学でいう「心と体はつながっている」という言葉からも分かります。
- 心の状態と行動
- 心の状態と思考や発想
- 心の状態と発揮できるパフォーマンス
などは、密接に影響しあっているということですね。
そのため、自分なりのベストなやり方を探しながら、心を整える時間を持つことが「やる気を高める」「やる気の低下を防ぐ」ことにつながります。
具体例として、以下は効果的です。
- 1日15分・瞑想する(できれば20分以上がベスト)
- 不安や恐れの原因を取り除く
(今私はどんな感情を感じているのか?どうしたら良いか?) - 自分のためだけの時間を用意する
- 規則正しい生活(食事、睡眠、生活リズムなど)
- アファーメーションを行う(※)
など
自分なりにいろいろと試しながら、ベストなものを模索しましょう。
(※)アファーメーションとは、自分自身へ肯定的な言葉を使い「影響を与える」手法です。
詳しくは以下の記事に紹介しますので、お役立てください。
3.本質的なやる気を出すための、質問をする
仕事のやる気について考えるときに、もうひとつ、呼び覚ますべき意識があります。
仕事のやる気とは、ポジティブな気持ちと目的意識のことでした。
しかし、これらは周りの環境や自分のコンディションに影響を受けやすく、状況によっては、ダウンしてしまうこともあります。
やる気ダウンしてしまったときには、2章でご紹介した方法が有効ですが、ここではもっと本質的な解決法をご提案します。
それは、「そもそも、やる気をダウンさせない」という方法です。
やる気をダウンさせないためには、
「決して揺るがない、"やる気の源泉"」
を知ることが有効です。
決して揺るがない"やる気の源泉"が得られれば、いつでもやる気を呼び覚ますことができます。
周りの環境がどうであれ、コンディションがどうであれ、左右されない自分になれるのです。
では、決して揺るがない、"やる気の源泉"とは、何か。
それは、"使命感"です。
人は誰しも「他者に貢献したい」という、根源的な欲求を持っています。自分がしたことで、誰かが喜んでくれたら、嬉しいですよね。相手の喜びと一体感を持つことで、自分も幸福感を得ることができるのです。
仕事とは、いわば、他者貢献を叶える場です。どんな仕事も、必ず誰かのお役に立っています。
そして、他者貢献は、他に変えがたい幸福感につながります。
このことから、目的意識を見失ってしまったときには、使命感にフォーカスした質問をしましょう。
- 自分の仕事は、誰のお役に立てているのか
- 仕事を通して、誰を笑顔にしたいのか
- 世の中に、どんなふうに貢献できているのか
こうした問いをすることで、「自分は、このために仕事をしている!」という使命感に火がつきます。
「目的意識」が「使命感をともなう、目的意識」にステージアップしたとき、何があっても揺るがない、やる気の源泉を得ることができるのです。迷いが生じたときには、使命感にフォーカスした問いを、自分に投げてみましょう。
4.あいつは、やる気がない!と周りから思われないために
最後に、自分はやる気があるのに、周りの人から「あいつは、やる気がない!」と思われないようにするための、注意事項をお伝えします。
無意識のうちに、マイナスイメージを与えてしまわないよう、心得ておきましょう。
どれだけやる気があっても、周囲からの見られ方次第では、「やる気がない人」と誤解されてしまいます。
これでは仕事や人間関係で損をしてしまいますね。
以下、すべて「仕事のやる気がない」と思われてしまう行動です。
- 猫背である
- ボソボソ話す
- だらしなく足を引きずって歩く
- 爪を噛む
- 報連相をしない
→姿勢が悪く猫背だと、元気がなさそうに見えます
→声が小さくボソボソ話すと、自信がなさそうに見えます
→ダラダラしていて覇気がない、という印象を与えます
→業務に集中しておらず、子供っぽいという印象を与えます
→上司や職場の仲間への報連相がないと、責任感がないと思われます
たとえ、本人にやる気があったとしても、こういった癖があると、思わぬマイナスイメージを与えている可能性があります。
人は、自分の見たものを過去の経験などと紐づけ、勝手に「やる気のない人物だ」と意味づけしてしまうことがあるからです。
また、こういう行動をしていると、自然と気持ちもマイナス方向に進むことがあります。日頃から、気をつけましょう。
まとめ
仕事のやる気の正体とは、"ポジティブな気持ち"と"目的意識"のことでした。
しかし、やる気は環境やコンディションの影響を受けやすく、特に、仕事のマンネリ化や人間関係の悩み、自分のメンタルによってはダウンしてしまうこともあります。
この記事では、仕事のやる気を出すために、"ポジティブな気持ち"や"目的意識"、さらにステージの高い"使命感をともなう目的意識"を湧きあがらせるための方法をお伝えしました。
外見から変えることや呼吸法、イメージング、ポジティブな言葉を使うこと、そして何より、自分への問いかけが、とても有効でしたね。
どれも、すぐに実践できることばかりですので、ぜひ、取り組んでみてください。
また、自身を高めたい、成長したいとお考えの方は、私自身も大きな変化が得られたNLPの知識を身につけることをおすすめします。
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あなたが、やる気に満ちあふれ、いつもポジティブな気持ちで仕事ができるよう、お祈りしています。
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