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2024.07.31 人生

根本解決!モチベーションが下がるきっかけの対処法を立場別で紹介!

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モチベーションが下がるきっかけは
人それぞれです。

モチベーションの低下は...

  • 生産性が著しく落ちる
  • 結果が出なくなる
  • 自主的に動かなくなる

など、

効率を悪化させる温床とも呼べるので、
可能な限り避けたい状態です。

しかし、このモチベーションの低下は
対策していようといまいと、

誰しも起こりうる可能性があります。

そこで、この記事では、
モチベーションが

  • 下がってしまうきっかけ
  • 下がった部下への対処法
  • 下がった自分への対処法

を、心理学の観点からご紹介します。

いつ、モチベーションが下がる
きっかけが起きてもいいように、

対応できるよう方法を知り、
備えておきましょう!

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目次

    1.モチベーションが下がるきっかけ

    モチベーションとは「動機」を意味する言葉ですが、一般的には「人が何かに取り組むときの動機づけや目的」のことを指します。

    モチベーションが下がるきっかけは人それぞれですが、どのようなきっかけで下がってしまうのでしょうか。

    1章で詳しく見ていきましょう。

    1-1.やりたい仕事ではない、自分には合わないと感じる

    そもそも、仕事の内容がやりたいことではなかったり、自分には合わないと感じたりしているとモチベーションは下がります。

    その場合、仕事はただの苦痛であり、「作業」になってしまいます。

    できると思って入社したものの、いざやってみたら合わないということはしばしば起こります。

    「〇〇したい!」などの自発的な思いがないと、どんなに頑張ろうとしても気持ちが乗ってこないのは当然のことです。

    自発的に動くことができなくなるとミスや叱られることが増えていきます。

    さらにやる気を失う原因になり悪循環となります。

    経験したことがある方も多いのではないでしょうか。

    1-2.仕事のやりがいがわからなくなる

    仕事において、達成感や成長した実感がなくなりやりがいが見出だせなくなるケースは多々あります。

    また、仕事に慣れてしまいマンネリ化したことでやりがいを見失ってしまう場合もあります。

    仕事への意欲がなくなり「自分は何のために仕事をしているのだろうか」と感じる原因になります。

    章の初めでモチベーションとは「人が何かに取り組むときの動機づけや目的」のことを指すとお伝えしましたが、「何のために」の部分がまさに目的に当たります。

    それを見失ってしまえば当然モチベーションが下がる原因となります。

    1-3.業務量が多く、キャパオーバーになる

    人にはそれぞれ一度にできる仕事量に限界があります。

    業務量が多く、その限界を超えてしまうとキャパオーバーになります。

    キャパオーバーになると頭の中がぐちゃぐちゃになり、やるべきこと、後回しにしても良いことの区別すらつかなくなりより一層作業スピードが落ちます。

    また、業務をこなせたとしても流れ作業となってしまい、モチベーション高く取り組めなくなります。

    日々同じことの繰り返しで淡々とこなすことに意識が向いてしまっているかもしれません。

    その結果、プライベートの時間を十分に取ることもできなくなり、常に疲れた顔つきをしていて覇気が感じられなくなっている可能性もあります。

    1-4.劣悪な人間関係

    職場の人間関係が悪いときにモチベーションが低下することがあります。

    人間関係が悪い職場は居心地が悪く、仕事に集中することができません。

    常に周囲に気を配ったり意識を向けたりしなければならず、ストレスが溜まります。

    他のことに意識が向いていると業務に全集中することができずミスの原因となることもあります。

    「何をするかより誰とするか」という言葉もあります。

    それほど人間関係は、なにか物事をするときに影響を与えうるのです。

    1-5.キャリアプランがない

    キャリアプランがないと先が見えずモチベーションが下がることがあります。

    キャリアプランとは、これから先どんな人生を歩んでいきたいのか、どんなキャリアを築いていきたいのかを考える中長期的な計画のことです。

    このプランをもとに逆算をし、必要な資格や能力を身につけたり経験を積んだりしていきます。

    先が見えないことに熱を注ぐことはできません。

    キャリアプランを決めることで自分のやるべきことや進むべき道が見え、具体的な行動を決定することができるのです。

    また、キャリアプランを持っていたとしても、いざ取り組んでみると、自分に合っていないと気付き、いつの間にかモチベーションが下がってしまっている場合もあります。

    その場合は、随時、キャリアプランを見直し、今の自分に合うキャリアプランに更新していく必要があります。

    1-6.評価に納得できない

    正しく評価されていなかったり、自分の思う評価とギャップが生じたりしているとモチベーションが下がります。

    評価は昇給や昇格に影響を与えます。

    次の1-7で詳しくお伝えしますが、昇給や昇格することをモチベーションとして働いている場合、

    正当な評価が得られないと不満につながり、モチベーション低下に繋がります。

    また、自分の頑張りに対して正当な評価を得られてないないと感じる場合もモチベーション低下に影響します。

    1-7.給与や待遇に不満がある

    給与や福利厚生などの待遇に不満がある場合、モチベーションが下がることが多いです。

    もちろん生きていく上で「お金」は必要不可欠なものです。何か物を得たり、サービスを受けたりする際にもなくてはならないものです。

    人によってはボーナスが出たら

    • 旅行に行こう
    • 引っ越しをしよう
    • ずっと欲しかった〇〇を買おう

    などと計画をし、モチベーションを保っているのかもしれません。

    また

    昇給するために頑張って結果を出そうとしている人がいるとして、どんなに頑張って結果を出しても大して昇給しないと知ってしまったらどうでしょうか。

    モチベーションが下がることは避けられないでしょう。

    1-8.心身の不調

    心身の疲れから体調不良になりモチベーションが下がっている場合があります。

    そもそも身体のだるさからやる気が出ません。

    みなさん、熱が出た時のことを思い出してみてください。

    弱気になったり、いつもなら怒らないようなことでもイライラしたりした経験はありませんか?

    このように、人は体調を崩すと、メンタル面にも影響が出ると言われています。

    普段なら気にならない些細なことにも影響を受け、モチベーションが下がることもあります。

    1-9.会社の未来が見えない

    会社の未来が見えないと自分の未来も不明確になり不安になります。

    そうなってしまうと仕事に集中するどころか、より安定した環境へ移動することを考える人も出てくるでしょう。

    また、昇給がなかったり低かったりしても自分の将来へ不安を抱えることになります。

    未来が見えないことで感じる不安は人によって違いますが

    • 貯金ができず生活が不安定
    • 会社の存続
    • キャリアを築くことができない

    など、

    また、漠然とした不安と戦っている場合もあるでしょう。

    万が一、会社がさらに傾いた場合、路頭をさまよう可能性もよぎるため、その不安がストレスを呼び、モチベーションが下がってしまう可能性があります。

    1-10.燃え尽きてしまった

    何か目標などがあり頑張り続けていた人や仕事とプライベートの境がなく仕事をし続けた人が突然やる気を失ってしまいモチベーションが下がることがあります。

    皆さんすでにご存知かと思いますが、いわゆる「燃え尽き症候群」と呼ばれるものです。

    燃え尽き症候群とは前述の通り、高いモチベーションを保っていた人が突然やる気を失ってしまうことです。

    うつ病の一種とされています。

    症状としては

    • 「情緒的消耗感」
    • 「脱人格化」
    • 「個人的達成感の低下」

    の3つがMaslach Burnout Inventory(注1)により定義されています。

    具体的な症状としては、

    • 朝起きられない
    • やる気が起きない
    • 虚無感を感じる  など

    自分が意識していないところで気を張りながら頑張っていたはずの糸がプチッと切れてしまうこともあるのです。

    (注1)燃え尽き症候群の尺度のこと。

    参考:バーンアウト (燃え尽き症候群)

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    2.モチベーションが低いデメリット

    モチベーションが低いとどのようなことが起こってしまうのでしょうか。

    場合によっては会社の業績にまで影響を及ぼす可能性があります。

    どんなデメリットがあるか見ていきましょう。

    2-1.意欲が低下する

    モチベーションがないと頑張る理由や目的がないので意欲が低下します。

    意欲が低下してしまうと自発的に行動しなくなります。

    ただ言われた仕事をこなすだけになり必要最低限の仕事しかしないため成長も成果も何も得られなくなります。

    仕事にやらされている感がでてしまい、より一層やる気が低下していくのです。

    個人にとっても不利益ですが、会社にとっても不利益な状況に陥ります。

    また、仕事以外のことに関しても意欲を失っていくため、息抜きが上手くできずどんどん悪循環のループにはまっていきます。

    2-2.職場環境が悪化する

    職場の環境はそこにいる人にも左右されます。

    類は友を呼ぶと同じように醸し出す雰囲気は周囲に伝播していきます。

    1人のモチベーションが下がり意欲が低下し自発的に行動しなくなってしまうと周囲にも知らず知らずの内に悪影響を及ぼしてしまっている可能性があります。

    また、他の人はモチベーション高く仕事に臨んでいるが1人のモチベーションが下がってしまっている場合、双方でのモチベーションにギャップが生まれます。

    その結果、関係が悪化し職場環境が悪くなる可能性もあります。

    仕事は1人でできるものではなく、人間関係やチームワークが重要になってきます。

    個人だけの問題ではなく、チーム、ひいては会社全体を乱す可能性すらあるのです。

    2-3.生活の質が低下する

    モチベーションが下がると仕事だけではなく生活の質にも影響を及ぼしてしまいます。

    全てのことに無気力になり、趣味や勉強などにも関心を持てなくなります。

    また、睡眠の質も同時に低下し疲れを取ることも難しくなります。

    生活の質は仕事の疲れやストレスの解消において大きな役割を持っています。

    生活の質が仕事の質やパフォーマンスに直結すると言っても過言ではないほど大きく影響しています。

    2-4.効率が下がる

    モチベーションが下がるとひとつひとつの業務に身が入らず、効率が下がります。

    また、効率をより良くするにはという方向に思考が向くこともないので改善する可能性も低いです。

    仕事が終わらない

    残業をする

    プライベートの時間を確保できなくなる

    上記のような悪循環が起こることも...

    さらに、チームでプロジェクトを進めている場合には1人の業務効率が下がり業務が滞るとプロジェクト全体へ影響を及ぼします。

    2-5.精神を病み、仕事ができなくなる

    モチベーションが下がるきっかけとして心身の不調を挙げましたが、不調を我慢しながら働き続けていると

    いずれ精神を病んでしまい、仕事すらできなくなってしまう可能性があります。

    休職することになったり最悪の場合、退職しなければならなくなるかもしれません。

    どちらの場合でも1人分の業務を担う人がいなくななるため人手不足に陥る可能性は高まります。

    モチベーションの低下は大切な仲間を失うだけではなく、実働人数の変化により事業の進捗にも関わってくるのです。

    3.モチベーションを上げる方法

    ここまでで、モチベーションの重要性はご理解いただけましたでしょうか。

    下がったままでいると、2章でご紹介したようなデメリットがこの後の人生で続いてしまうことになります。

    ではその状況を脱却し、モチベーションを上げるにはどうしたらよいのでしょうか。

    その方法を5つご紹介します。

    3-1.福利厚生の充実

    福利厚生が充実しているとモチベーションが上がる可能性があります。

    例えば

    • リフレッシュ休暇を設ける
    • 社内にカフェテリアを設置する
    • ランチ会や飲み会を設ける

    など、

    さまざまな福利厚生が挙げられます。

    福利厚生は会社が社員のために設ける制度であり、より働きやすくなるための制度であるべきです。

    福利厚生の目的は、社員がより働きやすくなる環境を作ることです。

    社員のモチベーションの源泉を見つけ、それに合う福利厚生を作ることはモチベーションアップに繋がります。

    3-2.キャリアプランや目標を明確にする

    キャリアプランや目標を明確にすると、やるべきことや自分の進むべき方向が明確になるので、モチベーションが上がります。

    例えば、やりたいことを見つけられたとします。

    本気でやりたいことを叶えたいと思った場合、自分のやるべきことが詳細に見えてきませんか?

    また、期限を明確にすることで、「いつまでに何をすべきか」を逆算でき、詳細な行動計画を立てることが可能になります。

    明確な目標と行動計画があると、自分の未来を見失うことはないので、モチベーションが上がっていきます。

    1人で考えて自分なりの答えを見つけることも可能です。

    しかし、上司や先輩が部下の理想像やビジョンを明確にできるよう、導いてあげることも方法のひとつです。

    他にも、

    • モデルケースとなる人を示す
    • 社内で結果を残している人の座談会などを開催する

    上記のようなことを行うなど、当人のやる気を刺激すると良いかもしれません。

    3-3.社内コミュニケーションをとる

    積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築いておくことでモチベーションを上げることができます。

    コミュニケーションを活発に行なっておくと相手の変化に敏感に気づくことができます。

    変化に気づくことができるようになると何か声がけができたり策を講じることができます。

    自分のことを気にかけてもらえていると感じることで心を開いてもらえる確率が上がるのです。

    何事も人との信頼関係は重要です。

    例えば、

    仕事で何かプロジェクトを進めるとき、信頼関係がない人と進めることはできますか?

    プライベートで遊ぶとき、信頼できない友達と遊びたいと思いますか?

    信頼関係を築くには

    • 相手に関心を持つ
    • 相手の良いところを褒める
    • 相手との約束を守る

    など、

    他にも様々な方法がありますが重要なポイントは相手が嬉しいと思うか一緒にいて心地よいと思うかどうかです。

    一度、自分がどうされたら嬉しいのか考えてみましょう。

    ただ、あなたのされて嬉しいことと、相手がされて嬉しいことは違うので注意が必要です。

    押し付けにならないようにあくまで相手の立場に立って考えることが必要です。

    3-4.評価制度の確立

    1-6でお伝えした通り、評価に納得できない場合にモチベーションが下がる場合があります。

    その場合、評価基準が不明瞭で「私の方が成果出してるはずなのにあの人の方が評価が高いのはなぜ」などの不満が生まれてしまうのです。

    そうなる前に初めから明確な評価基準を設け、こう言った基準で平等に評価をつけていると説明することができます。

    共通の基準を確立し、制度を整えておくことで不満の声に対して説明することができます。

    評価する側としての説明責任も果たすことができるのです。

    3-5.職場環境の整備

    職場の環境を整え働きやすくすることでモチベーションを上げることができます。

    また、職場環境は仕事の効率にも影響を及ぼします。

    職場環境を整えていく上で重要となるのは、下記にご紹介する2つの視点です。

    ①場の環境

    ここで言う「場の環境」とはオフィスの清潔さや集中ブースなどを設けていることです。

    まず、オフィスが清潔でなければ他のことに気がいき、仕事に集中できなくなります。

    また、デスクがごちゃごちゃしていたり、オフィス全体のモノが整っていなかったりしても集中することが難しくなってしまいます。

    よくある話ですが、人は視覚からの情報に影響を受けやすい傾向にあるので、デスクの上にモノが散乱していると、脳内も整理しづらくなってしまう可能性があります。

    脳が整理されていないと仕事の効率にも影響を与え悪循環です。

    オフィスの綺麗さは仕事の進行にも大きく関わるのです。

    また、集中ブースなどを設けていることで一人で集中したいときや他の人とともに進めたいときの切り替えができるようになります。

    目的別に利用できるスペースがあると業務が進めやすくなるので効率も上がります。

    ②人間関係

    人間関係も職場の環境に該当します。

    皆さんもご存知かと思いますが、退職理由で「職場の人間関係」が上位にランクインしています。

    それだけ働くうえでは重要な要素と言えます。

    人間関係がギスギスしていたり集中しづらい環境で働いていてはモチベーションは上がりません。

    風通しが良く誰とでも円滑にコミュニケーションが取れるような環境を作っていく必要があります。

    積極的なコミュニケーションを心がけましょう。

    4.【対部下】部下への本質的なモチベーション対策

    3章では、即効性のある一般的な方法をご紹介してきました。

    ここで、重要なポイントとして、モチベーションはメンタル面が大きく関わっています。

    そのため、根本から解決したいと思うのであれば心理学などを活用し、人材に対して「内面から」変えていく必要もあります。

    この章では心理学を用いた上司ができる職場のモチベーション対策をご紹介していきます。

    4-1.ラポール(信頼関係)を築く

    3-3で信頼関係の重要さに触れましたが、信頼関係のことを心理学用語で「ラポール」と言います。

    ラポールを築くことができるかどうかは仕事やプライベート、どの場面でも重要なポイントとなります。

    【ラポールを築くために重要なスキル】

    • マッチング
    • ミラーリング
    • バックトラッキング
    • キャリブレーション

    以下でそれぞれについて詳しくお伝えします。

    4-1-1.マッチング

    マッチングは主に聴覚情報を相手に合わせて話すスキルのことです。

    声のトーンや大きさ、話す早さなどが該当します。

    少し想像してみてください。

    あなたの話すスピードと相手の話すスピードが異なるとき(相手が早口)あなたはどう感じますか?

    あなたの情報処理が追いつくよりも早く新たな情報が入ってくることになります。

    最終的に何の話をしていたのか、何を伝えようとしていたのか理解できず、

    コミュニケーションが取りづらかったと感じる可能性が高いのではないでしょうか。

    これはコミュニケーションエラーに繋がりますし自分のペースが乱されてしまい違和感を感じてしまうかもしれません。

    そうならないために、相手に合わせるということが必要なのです。

    4-1-2.ミラーリング

    ミラーリングは主に視覚情報を相手に合わせることです。

    仕草や姿勢、動きなどをミラーのように合わせることで相手は無意識に親近感を感じます。

    ただ注意が必要です。

    相手に違和感を感じさせてしまうとラポールを築くことは難しくなります。

    あくまで自然に行うことが重要です。

    4-1-3.バックトラッキング

    バックトラッキングとは簡潔に言うと「オウム返し」のことです。

    相手の言った言葉をそのまま言うことで、相手は安心感や信頼感を得ることができます。

    具体的には、

    相手「最近〇〇で悩んでいるんです」

    あなた「〇〇で悩んでいるんですね
    〇〇のどんなところで悩んでいるんですか?」

    といったように、

    まずは相手が話した内容をオウム返ししてから話の本題に入っていくという流れです。

    そのまま返す理由は、相手の使った言葉を別の言葉い言い換えたときにその言葉が相手の伝えたかった意味合いと一致しているとは限らないからです。

    バックトラッキングは、必要以上に行うと、むしろ不自然な結果になるため、慣れていないと違和感を感じさせやすいスキルでもあります。

    このスキルは、特に練習して、違和感なく使えるようになることが大切です。

    4-1-4.キャリブレーション

    キャリブレーションは「観察する」スキルのことを指します。

    『目は口ほどにものを言う』という言葉があるように目や表情からも相手の感情を読み取ることができます。

    例えば、何か質問をいただいたときに、あなたの返答に対して口では「わかりました」と言っているが、表情が納得していないということはありませんか?

    これは言葉と心が一致していない状態です。

    もしキャリブレーションができておらずこのまま終話してしまった場合、

    相手はスッキリせずなにかもやもやした思いを抱えたままになってしまいます。

    最悪の場合には「この人は欲しい答えをくれないから 聞くのをやめよう」と思われてしまう可能性もあります。

    そうならないためにキャリブレーションし相手の仕草や表情に敏感に反応していくことが重要なのです。

    ラポールについてより詳しく知りたい方はこちら

    ラポールとは?押さえておきたい基本スキルを心理のプロが徹底解説

    4-2.自己重要感を満たす

    自己重要感とは「自分は重要な存在だという感覚」のことです。

    褒められたり、他者から認められることでこの感覚は満たされていきます。

    ここでひとつ質問をします。

    下記の図の、どちらの方が、心が満たされると感じるでしょうか。

    人は自己重要感が満たされていると自分に自信を持つことができたり、自分を好きだと思える状態で生きていくことができます。

    せっかく生きるなら皆がそう思えるほうが素敵だと思いませんか?

    自己重要感をより詳しく知りたい方はこちら

    『自己重要感』がわかれば、自分も他人も幸せにできる

    4-3.部下の褒め方・叱り方

    皆さんも経験があると思いますが、人は褒められると嬉しいですし反対に叱られると悲しい気持ちになります。

    そこで、いきなりですが質問です。

    どちらの褒め方・叱り方が望ましいでしょうか?

    【褒め方】

    • デスクを綺麗にしてくれてありがとう。
    • 〇〇君は綺麗好きで、素晴らしいね。

    【叱り方】

    • お前は何をやってもダメなんだ。
    • あなたのこういう行動はダメだから、次から気をつけよう。

    おそらく、どちらも後者が望ましいと感じたのではないでしょうか。

    実は、この褒める・叱るときに、ただ言うのではなく、ある簡単なポイントを少し押さえるだけで部下とより良い関係を築けるようになります。

    そのポイントとは、褒めるとき・叱るときに「ニューロ・ロジカル・レベル」を活用することです。

    ニューロ・ロジカル・レベルとは人の意識を5つの段階に分けた心理学的な考え方のことです。

    構成要素は自己認識、信念・価値観、能力、行動、環境の5つです。

    そして、この5つの段階はピラミッドのように表されます。

    上の要素はより無意識的で、下の要素は意識的と言われています。

    ■褒め方

    褒めるときは上の要素である、自己認識(存在)や信念・価値観の部分

    例えば、

    「あなたがいてくれて助かった!あなたの思いやこだわりがあったお陰でこのプロジェクトが成功できたよ」と

    言われたらどう感じますか?

    自己重要感が満たされていると感じる方も多いと思います。

    上の例に入れた「価値観」要素にはあなたが大切にしていることなどが含まれています。

    自分の大切にしていることを褒められると自分のことをわかってくれていると感じます。

    さらに安心感や信頼感を得ることができ自信にも繋がっていくのです。

    ■叱り方

    叱るときは褒めるときとは異なり、下の要素である環境や行動の部分で伝えていきます。

    なぜ上の要素で叱らないかというと、上の要素は、心の深いところに根ざしている繊細な部分のため、

    伝え方を少し間違えてしまうと相手を傷つけてしまう可能性が非常に高いです。

    想像してみてください。

    ご自身が上司から叱られるとき「そんな考え方をしているから仕事ができないんじゃないの」と言われてしまったら、どう感じますか?

    おそらく嫌な気持ちになったのではないでしょうか。

    その一方で、上司から「自己判断で行動してしまったから失敗したんじゃないの」と言われたらいかがでしょうか。

    自己判断して動いてしまったことが叱られる要因だったんだと、根拠をもって指摘している分、納得しやすい側面があると思います。

    場面によって、上の要素と下の要素のどちらを使って物事を伝えるかで、相手に与える印象や、伝わり方には大きな違いが生まれます。

    褒めるときと叱るときに、言うべきポイントを変えるだけで、結果が大きく変わるということをぜひ覚えておいていただければと思います。

    部下に響く褒め方・叱り方ができるように、今回お伝えしたポイントをぜひ押さえておくことをオススメします。

    ニューロ・ロジカル・レベルについて詳しく知りたい方はこちら

    ニューロ・ロジカル・レベルとは?意識の6段階と活用方法

    5.【対自分】モチベーションを上げる心理的アプローチ

    4章では部下へのモチベーション対策をご紹介しましたが、モチベーションを上げるには上司からの働きかけだけではなく、

    個々人の根本的な考えや価値観を変化させる、という視点を意識することも重要です。

    5章では個人個人がモチベーションを上げるためにできる心理的アプローチをご紹介していきます。

    5-1.価値観

    モチベーションに大きく関わるものとして、「価値観」が挙げられます。

    価値観とは、先程もお伝えしましたが、これは「あなたが大切にしているもの・こと」です。

    例を挙げると、下記のようなことです。

    『テーマ:人生』
    1位 仕事
    2位 友人
    3位 家族
    4位 趣味
    5位 お金
    6位 健康

    この価値観は、上記の例の通り「順位」が存在しており、また、あらゆる経験をする中で、ときに変化していくものです。

    実は、この価値観の順位と一致してる行動を取っていなかった場合...

    • 振り返ってみた時、自分の人生に納得がいかないと感じる
    • ふと「なんのために生きているんだろう」と人生に不安や焦りといった感情を感じる

    このような状況に陥ってしまう可能性が非常に高いです。

    今、あなたは人生や仕事で、何を大切にしているでしょうか。

    もしモチベーションが下がっていた場合、あなたの価値観の順位に原因があるかもしれません。

    対策としては、まずはあなたが大切にしているものを、思いつく限り書き出して、セルフチェックすることです。

    そして、書き出したものを、直感で順位付けしてください。

    今、上位に挙がったものをあなたは満たすことができていますか?

    実現できているでしょうか。

    もし、できていないのであれば、行動を見直したり、上位の価値観を満たすための勉強や経験を積み、行動を一致させていく必要があります。

    自分が大切にしている価値観の順位に合った行動が、それぞれできるようになると、人は心地よく充実感を得ることができます。

    ご自身の価値観は何か、これを機に探してみることをオススメします。

    5-2.リフレーミング

    モチベーションが下がってしまうようなきっかけは、避ける努力はできても、それ自体をなくすことはできません。

    また、人間である以上、感情の浮き沈みというものがありますから、モチベーションの状態も上がり下がりするのはいたって自然なことです。

    ですが、モチベーションは高い状態を保つに越したことはありません。

    そこで、モチベーションが下がるきっかけに対する捉え方を変えて、どんな出来事が起きても高いモチベーションを保つことができるようになる手法をご紹介します。

    その手法とは『リフレーミング』のこと。

    物事の枠組みを捉え直し、単なる一面だけを見るのではなく、多面的に捉え、自分にとってプラスとなる意味を見出すスキルです。

    有名な例をひとつご紹介します。

    コップに半分の水が入っているとき、

    「まだ半分ある」なのか
    「もう半分しかない」と捉えるのか...

    コップの中に半分水が入っているという事実は同じです。

    しかし上記のように全く違う捉え方をすることができるのです。

    あなたにとってモチベーションが下がってしまうような出来事が起こったときに

    リフレーミングすることで別の視点から気づきを得ることができます。

    例えば、仕事量が増え、キャパオーバーになってしまった結果、「自分は仕事ができないタイプだ、要領が悪いんだ...」と、モチベーションが下がってしまうケース。

    このとき、

    「まだ自分には、多くの仕事をこなせるほどの能力がない」

    ではなく、

    「挑戦のチャンスが増え、経験を積むことができる」

    という風に捉えることができます。

    そうすることで、未来のために、目標のためにとモチベーションを上げることができます。

    何かあなたにとってマイナスに働きそうな出来事が起きたときにはぜひリフレーミングを活用してみてください。

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    6.まとめ

    ここまで、モチベーションが下がってしまうきっかけや下がったときのメリット根本的な部分の解決方法までをご紹介してきました。

    いかがでしたでしょうか。

    • 部下のモチベーションを高める
    • 自分のモチベーションを維持・向上させる

    このような、内面に関わる課題を、根本的に変えたいとお感じの方は、心理学を学んで、人の心理への理解を深めておくことが大切です。

    このメディアサイトを運営しているNLP-JAPANラーニング・センターでは、心理学NLPを学ぶことができるスクールを運営しています。

    ここでは、4章でご紹介した効果的なコミュニケーション法をはじめ、

    • 自信やセルフイメージを高める
    • 高い目標を達成するための手法
    • 問題解決能力を高める
    • モチベーションの維持といったメンタル面の学び
    • 足かせとなっている心理的マイナス面の解消

    このような、人生を豊かにする内容をバランスよく学ぶことができます。

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