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2024.07.04 NLP

メタプログラムとは?心理学NLPの実践的なスキルを5つの事例で解説!

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同じ情報を受け取っても、
人によって、その後の思考や行動は異なります。

それは、人によって情報処理が異なるためです。

そしてメタプログラムとは心理学NLPの用語で、
情報処理が異なる原因となっている、フィルターの1つです。

(フィルター:情報のろ過器とお考えください)

この記事では、

  • メタプログラムとは何か?
  • メタプログラム誕生まで
  • メタプログラムの実践的な使い方

これらについてご紹介してきます。

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目次

    1.メタプログラムとは?

    1-1.メタプログラムの正体

    メタプログラムの正体は、冒頭でもご紹介の通り情報処理のフィルターです。

    そして、情報処理のフィルターは6つあるとされています。

    その中でメタプログラムは、最も無意識に近いフィルターで、以下の決定に関わっています。

    • 日常の中で何に注意を向けるのか
    • どのように物事を選別するのか
    • どう反応するのか

    では早速、メタプログラムがどのように働いているのかを詳しく見ていきましょう。

    以下の図のように、人には情報を取り入れた際に作用するフィルターが6つあり、まるでプログラミングされているかのように無意識に情報処理が進み、思考や行動が連動して動いていきます。

    ※フィルターの種類:メタプログラム、価値、信念/価値観、心構え、決断、記憶

    この図にあるように、外的な出来事から情報を取り込み、様々なフィルターを通して無意識に情報処理をしているのです。

    では、メタプログラムが情報処理のフィルターということが分かってきたところで、メタプログラムを知る上で重要なことを続けてみていきましょう。

    1-2.メタプログラムにおける重要な5つのこと

    メタプログラムを理解する上で重要なことはこの5つです。

    • メタプログラムは、生まれつき備わっているものではない
    • 単に情報処理の手段の1つであり、メタプログラム自体に「よい」も「悪い」もない
    • 過去の経験や体験、それを通じて形成してきた信念や価値観に基づく
    • 環境や自分自身の変化によって、適応して変化するもの
    • 家族でも、同じ年代でも、同僚でも、一人一人異なるもの

    では次で、この興味深いメタプログラムが開発された経緯を簡単に見ていきましょう。

    1-3.メタプログラムの誕生から発展

    主に以下の人物によって、メタプログラムが誕生し発展していきました。
    開発された順番でご紹介していきます。

    まずは、ノーム・チョムスキー氏と、レスリー・キャメロン・バンドラー氏の提言や業績で、メタプログラムが誕生しました。

    人物
    提言や業績など

    ノーム・チョムスキー

    • 言語学者・思想家
    • 人が現実世界を見るとき、どのように情報を整理しているかを明らかにした。
    • 人は情報を以下3つのプロセスを通して、情報処理をしているとした。
      「省略、歪曲、一般化」

    レスリー・キャメロン・バンドラー

    • NLP開発者リチャード・バンドラーの当時の妻
    • チョムスキーの業績を応用し、人は独自の方法で情報を「省略、歪曲、一般化」しており、それによってできた固有のフィルターがあると仮定した。
    • セラピストとしての経験をもとに、固有のフィルターである約60のパターンを特定した。
    • これがNLPのメタプログラムと名付けられた
    • この固有のフィルターであるメタプログラムによって、思考や行動パターンに違いがあると考えた。

    このようにメタプログラムが誕生した後は、ロジャー・ベイリー氏と、シェリー・ローズ・シャーベイ氏によって、さらに実践的で使いやすいものとして発展を遂げていきました。

    人物
    提言や業績など

    ロジャー・ベイリー

    • レスリーの教え子
    • 約60のパターンであったメタプログラムを、14のカテゴリーと35のパターンからなる「LABプロファイル」としてまとめていった。
      ※LAB=Language And Behavior

    シェリー・ローズ・シャーベイ

    • 社会科学と心理学NLPの知識をバックグラウンドに活躍するトレーナーでありコンサルタント
    • ロジャー・ベイリーのワークショップで通訳を務めていた。
    • LABプロファイルを、『影響言語で人を動かす』という著書にまとめた。これにより、LABプロファイルは世界中へ拡散された。
    • シェリーによって、日頃のコミュニケーションはもちろん、ビジネスやマーケティング、採用や教育と言った様々な場面で活用できることが証明されていった。

    ※シェリーが開発者として紹介されているコンテンツもありますが間違いで、開発者はベイリーです。

    このように、レスリーによって誕生したメタプログラムは、ベイリーによって、さらに実践的な心理学として「LAB(ラブ)プロファイル」として開発が進みました。

    そして、シェリーによってその有益性がさらに明確になって、世界中へ広まっていったのです。

    さて、ここまでメタプログラムとは何か、どのように誕生して発展したのかをご紹介してきました。ここからは、実践的な情報をお届けしていきます。

    (出典・参照元)

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    2.メタプログラムの実践

    メタプログラムの具体的な事例を見ながら、メタプログラムの理解を深め、実践できるようイメージしていきましょう。

    ここでは、NLPのメタプログラムを元に実践的に開発された「LABプロファイル」のパターンの中で、すぐに役立つ以下の5つを取り上げました。

    1. 主体性
    2. 判断基準
    3. 選択理由
    4. スコープ
    5. システム

    これらのパターンごとによく使う言葉(影響言語)があり、思考や行動に傾向があることを知っておけば、相手に合わせたコミュニケーションを取ることができますので、事例を合わせてご紹介していきます。

    そして、読み進めていただきますと、すんなり理解が進む内容と、納得感が低い内容があるかもしれません。特に、納得感が低い内容は、自分のパターンではない可能性があります。

    「LABプロファイル」を知ることは、他者への理解が進むだけでなく、自分が何に意識が向いているのかを知るきっかけにもなりますので、自分のパターンも探りながらご覧ください。

    2-1.主体性

    主体性については、2つの型があります。

    主体性
    その人が、率先して動くタイプか、人に合わせて動くのかを区分けする。

    • 主体・行動型:
      物事に対して、主体的に行動するパターン
      深く考えず、まずは行動する傾向がある
      影響言語:とにかくやってみる、行動、する
    • 反映・分析型:
      物事に対して、他者の行動を観察・分析してから行動するパターン
      じっくり考えてから状況把握を重視する傾向がある
      影響言語:検討する、理解する、考える

    主体性については、仕事やプライベートでのコミュニケーションなど幅広い場面で役立ちます。

    主体・行動型の人は、「今すぐ、やってみましょう」、「飛び込んでみることが大事ですよね」などの言葉を好みます。

    一方で、反映・分析型の人は、「じっくり検討したほうが良いと思います」、「この条件なら、今は待ったほうが良いかもしれない」などの言葉を好みます。

    毎日一緒にいる家族でも、職場の同僚でもパターンの違いがあるので、一人は「もうちょっと待ってみようよ」と言い、また別の一人は「とりあえず行ってみようよ!」と言って、意見が割れることもあるでしょう。

    そんなとき、パターンの違いを知らないでいると、「なんですぐやらないの?」「そっちこそ、なんで考えてからやらないの?」などと相手を批判的に思うことがあるかもしれません。

    ですがパターンの違いを知っていれば、「じゃ、もうちょっと5分くらい待ってから、行ってみようか?」など、どちらにも配慮した言葉掛けができて、話し合いは進みやすくなるかもしれません。

    なお、自分と違うパターンの言葉は、自然に使えるようになるまでトレーニングが必要ですが、簡単に慣れますのでぜひ取り組んでみてください。

    2-2.判断基準

    判断基準については、2つの型があります。

    判断基準
    どこからモチベーション(動機づけ)が生まれるかを見る尺度。

    • 内的基準型:
      自分の中にある基準で、物事を判断する
      影響言語:決められるのはあなただけです
    • 外的基準型:
      周りからの評価で、自分の判断も影響を受ける
      影響言語:フィードバックによれば

    例えば、店頭での接客で、お客様が聞きたいことだけ聞き、アドバイスを必要とされない様子が見えたら、このような方は内的基準が高い可能性があります。

    そこで、「ご自身でお決めになると思いますので、もし何かございましたらお声がけください」と言ってそっと離れることも役立ちます。

    内的基準が高い方は自分の中で判断するので、アドバイスなどをされることで、逆に嫌がられることがあります。内的基準が高い傾向が見えたら、もう一押ししたい気持ちを抑えて、お客様のご決断を待って離れましょう。

    一方、外的基準型が高い方は、アドバイスされることや周囲の意見を気にされますので、相手がどのような情報を必要とされているのかを伺いながら、「これは〇〇と言われていて、今人気があります。

    他にも、どんなことでも聞いてくださいね」と、サポートする姿勢を見せることも役立ちます。

    外的基準型が高い方は、他者からの意見を得ることで安心して、判断しやすくなるのです。

    2-3.選択理由

    選択理由については、2つの型があります。

    選択理由
    その人のモチベーションにつながるものが、別のオプションの追求なのか、整然と手順に従うことなのかを区分けする。

    • オプション型:
      可能性や新しいアイディアに魅力を感じる
      決められたことに従うのは苦手な側面がある
      影響言語:多くの選択肢、チャンス、可能性
    • プロセス型:
      決まった手順で物事を進めることを好む
      手順が示されないと戸惑う傾向がある
      影響言語:正しい方法、手順、確実に

    例えば、職場で、プロセス型が高い人は決まった手順で仕事を進め、オプション型が高い人は毎回手順を変えようとするかもしれません。

    マニュアルがあっても、マニュアルをいくつも作るのがオプション型の人で、使うのはプロセス型の人となる傾向があります。

    そのため、もしも同じチームにオプション型の人ばかりがいると、それぞれにマニュアルを作ってしまうため、新人の人が入ってくると、たくさんのマニュアルがあって混乱を招くことがあります。

    そんなときは「まずは正しい手順で進めたいので、このことは〇〇さんに指導してもらいましょう」と、プロセス型が高い人を教育担当にして、力を借りると良いでしょう。

    また、新しいアイディアは重要が必要な場面であれば、「いま、たくさんの可能性があると思うので、多くの選択肢を作っていきましょう」などと呼びかけ、オプション型の力を発揮してもらえるよう働きかけることができるでしょう。

    (豆知識)
    シェリー・ローズ・シャーベイ氏によれば、成功者の共通点は、「うまくいったことを繰り返すことができること」、つまりプロセス型が備わっていること、とも言われています。

    ※NLPマスタートレーナーである足達大和氏が、シェリー・ローズ・シャーベイ氏より直接教わった内容です。

    2-4.スコープ

    スコープについては、2つの型があります。

    スコープ
    物事の全体を俯瞰するタイプか、細部に焦点を当てるタイプかを区分けする。

    • 全体型:
      物事を全体像や要点でとらえる傾向があり、簡潔な言葉を好む
      詳細な部分を取り扱うのは苦手
      影響言語:全体像、本質的に
    • 詳細型:
      詳しい情報や細部にこだわりがあり、物事を順序立てて話す傾向がある
      全体を見て把握することは得意ではない
      影響言語:厳密に、具体的に

    例えば、初めての仕事に当たる際に、全体型の人は、全体像に関心があります。
    一方で、詳細型の人は、詳細な手順に関心があります。

    仕事の説明をする際には、以下のように先に全体像を伝えてから、詳細な手順を伝えていきます。

    「まずは、ざっくりと全体像をお伝えして、その次に、詳しく具体的な内容をお伝えしていきますね。」

    この順番で伝えないと、全体型の人々は詳細な情報に関心を持ち続けることが苦手なため、すぐに説明に関心を失ってしまう危険があります。

    詳細型の人は、先に全体像が話されても、詳細な情報を待つことができるので、特に複数名に何かを説明する際には、全体像を先に、次に詳細情報を伝え、ときおり全体像を振り返るなどの配慮があると良いでしょう。

    2-5.システム

    システムについては、2つの型があります。

    システム
    人を重視して行動しているか、目標やタスクを重視して行動しているかを区分けする。

    • 人間重視型:
      メンバーの気持ちに関心がある
      信頼関係の構築が得意な反面、
      仕事の目標よりも人間関係を優先してしまう傾向がある
      影響言語:私たち、あなたのため、人のために
    • 物質・タスク重視型:
      タスク、ツールや、仕事の目標達成に関心がある
      自分やメンバーの感情は、あまり考慮していない傾向がある
      影響言語:タスク、結果、目標

    例えば、目標を達成するために、〇〇さんの感情を害する可能性があるとしましょう。

    人間重視型の人は、感情を害することに悩み心を痛め、目標達成よりも、感情を配慮した判断・決断を下す可能性があります。

    一方で、物質・タスク重視型の人は、目標達成が最優先事項となるため、一部の人の感情を害するとしても、目標達成のための判断・決断を下すでしょう。

    そのため、以下のように意見が対立する可能性があります。

    人間重視型の意見:

    「この決断をすると、〇〇さんが頑張ってきたことが無駄になって落ち込むだろう。ここは一旦、目標達成を先延ばしして、〇〇さんの努力を労いたい」

    物質タスク重視型の意見:

    「〇〇さんには悪いけど、ここで思い切った決断をしてでも、目標達成することにこそ意味がある。〇〇さんだって、目標達成が大事なはずだ。」

    ここで重要なことは、チームで何かを行う際には、どちらの考え方も必要だという点です。

    目標達成しなければ、結果的には全員の感情が落ち込むような事態を招くかもしれません。
    感情に配慮しなければ、目標達成してもチームがまとまらず、継続した目標達成が叶わないかもしれません。

    そのため、こういった対立が起きたときには、「違いがある」ということを理解した上で、話し合うことが役立つでしょう。

    さて、ここまでメタプログラムの進化系であるLABプロファイルを元に、実践できるようご紹介してきました。

    既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、何が正解ということはありません。
    多くの場合、全てのパターンが重要です。

    そして人には、個々に違うパターンと傾向があることを知り、言葉を選び、バランス良く配慮できることで、相手に合わせたコミュニケーションを取ることができるでしょう。

    結果的に、仕事やプライベート全ての場面で、目標達成や問題解決能力が上がったり、良好な人間関係を構築しやすくなります。

    これらメタプログラムやLABプロファイルの学びは、実践的な心理学NLPに含まれていますので、ご興味をお持ちの方は、資料をご覧になったり体験講座にご参加されてみてくださいね。

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    (出典・参照元)

    【備考】

    メタプログラムメタモデルの違いは?と思われた方へ。

    • メタプログラムは、「省略、歪曲、一般化」を起こすフィルターのこと。
    • メタモデルは、「省略、歪曲、一般化」された情報を明らかにするツール。

    メタモデルの卓越した質問スキルを習得すると、日常のコミュニケーションでは、欠落した情報を理解することができるようになります。

    それによりコミュニケーションが円滑になり、仕事がうまくいったり、人間関係が良好になることにつながっていきます。

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