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勉強や、仕事、プライベートで、

  • 昔からよく「目標は大切だ」と言われてきて、自分もそうは思う。
    ところが、実際は立てた目標が達成したり、しなかったり。
    その違いはいったい何なのだろうか。
  • 目標は達成するが、目標を達成するのは大変なことであり、疲れてしまう。
    もっと楽に達成することはできなのか。「楽になんてもの」は甘えなのか。
  • そもそも「やりたい事」と言われてもパッとは直ぐに思いつかない。
    言われても困ってしまう…。
  • 何をするにも最初は勢いがあるが、途中で勢いがなくなってしまうのが、
    「自分のパターン」。どうすれば、最後までやり遂げることができるのか。
  • 昔からよく「目標は大切だ」と言われてきて、自分もそうは思う。ところが、実際は立てた目標が達成したり、しなかったり。その違いはいったい何なのだろうか。
  • 目標は達成するが、目標を達成するのは大変なことであり、疲れてしまう。もっと楽に達成することはできなのか。「楽になんてもの」は甘えなのか。
  • そもそも「やりたい事」と言われてもパッとは直ぐに思いつかない。言われても困ってしまう…。
  • 何をするにも最初は勢いがあるが、途中で勢いがなくなってしまうのが、「自分のパターン」。どうすれば、最後までやり遂げることができるのか。

その疑問の答えとなるものがあったとしたら、いかがでしょうか。

目標を簡単に、そして、多くの気づきをもたらし、達成時にさらなる次の目標達成への推進力になるものがあったとしたら、どうでしょうか。

それを可能にするのが、メタアウトカムです。

また、NLPを学んでいるが「アウトカムとメタアウトカムの違いがわからない」「もっと、メタアウトカムについて知りたい」という方のためにも、基本から活用方法まで身の回りの事例を使って説明していきます。

自身の目標やゴールまでの選択肢を広げ、目標達成がより簡単に、さらに様々な気づきを得られる秘密を解き明かしていきましょう!

著者:後藤 昭雄
全米NLP協会公認・NLPトレーナー

当サイトの運営元である「NLP-JAPAN ラーニング・センター」の専属トレーナー。大手学習塾で最年少の教室長に抜擢後、エリアマネージャーに昇進など、会社の成長に大きく貢献。その後、全米NLP協会のトレーナー育成コースで優秀な成績をおさめ、代表の芝より声がかかりNLPトレーナーとして活動をスタート。

NLP-JAPANラーニング・センターとは、日本最大手の「NLP総合スクール」で、NLP業界の世界5大組織と連携。日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関。

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1.メタアウトカムとは何か

1-1.メタアウトカムとは何か

「メタ(meta)」とはギリシャ語で「超える」「高次の」という意味をもっています。NLPにおいて「アウトカム」とは、適格な形に整えられた目標、ゴールのことです。

すなわちメタアウトカムとは、「アウトカム(目標、ゴール)を超えた先にある」「高次のアウトカム」ということができます。

図のように、現在に対して目標がアウトカム。その先にあるのがメタアウトカムになります。

1-2.アウトカムの恩恵

メタアウトカムとは、アウトカム(目標、ゴール)を達成した時に得られる、さらなるメリット、恩恵のことです。

過去に自身の目標を達成したことで、自分自身、そして周囲にどのような変化があったか。振り返ってみて下さい...。

目標を設定した時には考えもしなかった、更なる気づきや、メリット、恩恵を得られた、という経験があると思います。つまりアウトカムの恩恵、それがメタアウトカムです。一般的にはベネフィットという言葉で表現することもあります。

例えば、『体脂肪率を5%落とす』という目標を立てたとき、最初は「ただ痩せたい」という目標でした。

そして、実際に達成してみると、周りから「かっこよくなった、きれいになったね」と褒められ、『自分に自信がついた』や『エネルギッシュになった』、『体が軽くなり、ひざの痛みが無くなった』というものです。

では、そのようなベネフィット、恩恵を事前に知ることができるとしたらどのようなことが起こるでしょうか。

そうです、目標への推進力となり、より目標が明確になり、くじけそうな時や、さぼりたくなった時に、メタアウトカムを意識することで行動の継続へと繋がりやすくなるのです。

1-3.肯定的意図の源

ポジティブなゴールはもちろん、ネガティブなゴールであったとしても、メタアウトカムは、常に存在しています。

時に人は、悪い行動や習慣をとってでも、ネガティブなゴールを達成しようとします。
例えば、食事を一切取らないという極端なダイエットや、ネガティブな発言ばかりするといったことです。

いったいなぜなのでしょうか?

それは、どんなネガティブなゴール、アウトカムにもその先には「何かしらの恩恵、ベネフィット」があるからです。

これを「肯定的意図」「二次的利得」と言います。
ネガティブな発言をすることで、人に注目され、自分の存在価値を感じることができる、等です。

ここで考えたいのは、同じ「何かしらの恩恵、ベネフィット」を得るために、他に選択肢はなかったのかということ。

もし、良い行動、習慣をとって、ポジティブなゴールを達成し、同じ恩恵、ベネフィットを得ることができたらどうでしょうか?

例えば、人の悪口や批判を言う時のその先のメリットは、他の人から注目されること。そして、注目され「必要な人間と思ってもらいたい、人との繋がりを持ち、安心を得たい」という意図があります。

そこで、自分が本当に欲しいものを知り、人とのつながりを持ち、安心を得るために他に何ができるでしょうか。例えば「ボランティアに参加する」という選択をすることもできます。

そこで、自分が本当に欲しいものを知り、人とのつながりを持ち、安心を得るために他に何ができるでしょうか。
例えば「ボランティアに参加する」という選択をすることもできます。

つまり、メタアウトカムを考えることは、自身が本当に欲しいものを知り、思考や行動の選択肢を広げ、アウトカムのデザインの柔軟性を広げることに繋がるのです。

1-4.価値観と繋がること

メタアウトカムは「単なる目標を超えた目的」と言い換えることもでき、継続的なモチベーションに繋がります。

何かを成すとき、その目的を考えることは、自分自身が本当の意味で大切にしたい、達成したいものとなります。つまり自分内面の軸、コア、そして価値観に繋がります。

自分の価値観、大切にしているものを明確にし、繋がるからこそ、モチベーションに直結し、頑張らなくても楽に、自然とやる気に繋がるのです。

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2.メタアウトカムを引き出す方法

2-1.メタアウトカムの引き出し方

誰かとペアになって、または、1人で自分自身に行うことが可能です。
方法はいたってシンプルです。

<やり方>

  • ① 達成したいゴール(アウトカム)について考える。
  • ②「①のゴールを達成すると、何が得られますか?」と質問をしてみる。
  • ③「②のゴールを達成すると、さらに何が得られますか?」と質問をしてみる。
  • ④   ③をさらに6回(合計8回)繰り返す。

以上を行うことで、アウトカムを達成するための沢山の気づきと、メタアウトカムを得て、ゴール達成までの力強い推進力を生むことが可能となります。

8回という回数は、一つの目安となります。少し多いと感じる方もいるかもしれませんが、繰り返すことで、より深いコアの部分を知ることになり、達成への原動力となるのです。

1点、うまくいく方法をお伝えすると「直感で感じたことを言葉に出す」ということです。ロジカルに考えることが得意な方もここではあえて「考えないこと」が大切です。リラックスして、自然体で言葉にしていきましょう。

また、「アウトカムがない、見つからない」という方にも有効です。

やり方は『アウトカムを見つけ出す』を最初のゴールに設定することで、メタアウトカムを引き出すことができます。

<やり方>

  • ①「アウトカムを見つけ出す、について考えてみてください」
  • ②「①が達成できた(アウトカムを見つけた)とき、何が得られますか?」
      →例)やる気
  • ③「②が達成できたとき、さらに何が得られますか?」
      →例)充実感
  • ④   ③をさらに6回(合計8回)繰り返す。

以上のように引き出していきます。

2-2.メタアウトカムを引き出す質問例

2-1.のメタアウトカムを引き出す質問である「何が得られますか?」の他にも、メタアウトカムを引き出すための質問がいくつかあります。
仕事やプライベートで使う時、それぞれのシチュエーションに適したものを使い分けて下さい。

〇〇(ゴール)を達成すると...

  • 「どんな価値が手に入るのか」
  • 「どんな成長が訪れるのか」
  • 「未来にどんな可能性が生まれるのか」
  • 「どんなベネフィットがあるのか」
  • 「自分も含め、だれが幸せになるのか」

3.メタアウトカムの活用

3-1.セールス、交渉で活用する

  • セールス場面での活用

セールスの場面において、顧客のメタアウトカム「その商品を購入することで何を得たいのか」を知ることで、「商品を満足して購入していただく」ことが可能となります。

同じ商品を扱っているのに、多く販売できる人と、そうでない人の違いは何なのでしょうか。その一つに「買い手の【深い満足】を得ている」ということが挙げられます。

セールスに関する書籍等での代表的な言葉として、「顧客の感情を満たす」や「顧客に新しいライフスタイルを提供する」等が挙げられます。

では、【深い満足】はどのように満たすことができるのでしょうか。その方法の一つが「顧客のメタアウトカムを引き出す」ことです。

お客様に何か購入して貰う時「その商品を購入することで何を得たいのか」を知ることで、自社の商品がどのように満足を満たすかを伝え、感じてもらい、購入してもらうことができます。

例えば、
【テレビを購入しに来たお客さんの】ケース

  • お客様:「テレビを買いにきた」
     店員:『テレビを買うことで何をしていきたいですか?』
  • お客様:「映画も見たい」
     店員:『どんな映画を見たいですか?』
  • お客様:「アクション映画を見たい」
     店員:『アクション映画のどのようなところが好きなんですか?』
  • お客様:「ワクワク感や、爽快感がいい(メタアウトカム)」
     店員:『ワクワク感や爽快感を感じられる音響にこだわったテレビがあるんです』

と伝えていくことで、顧客に興味を持ってもらうことができるのです。

さらには、「顧客の満足」を満たしているので、リピートに繋がったり、口コミに繋がる可能性も大きくなります。「いい商品を顧客に提供するという思い」を具現化するために「顧客のメタアウトカムを知る」ことは、とても役に立つのです。

  • 交渉場面での活用

メタアウトカムは、交渉でも活用できます。
交渉において、お互いの欲しいもの、アウトカムが違う時、それぞれのメタアウトカムを引き出すことで、WIN-WINの関係を保ち、物事を決定することができます。

例えば、
夫婦でお互いの欲しいものが違う時、子供の教育や、今度のお休みにどこに旅行に行くか等、日常で少なからずあるのではないかと思います。
そこでメタアウトカムです。

【旦那さんが沖縄、奥さんが北海道に行きたい】ケース

旦那さん:「沖縄に行きたい」→「海の近くで家族とのんびりしたい」→「リラックスした状態で奥さんと今後のことをじっくり話したい」→「家族の絆を深めて、安心感を得たい」(メタアウトカム)

奥さん:『北海道でおいしいものを食べたい』→『おいしいものを食べることで、一緒に楽しみたい。共感したい』→『家族の絆を深めて、安心感を得たい』(メタアウトカム)

それぞれの欲しいものを深く掘り下げることで共通のメタアウトカム(この場合は、家族の絆を深めて、安心感を得る)を見つけることで、沖縄、北海道、どちらにも帰結することもできます

また、メタアウトカムの可能性として素晴らしいのは、「絆を深めるなら、近場の温泉もいいね。」と選択肢を広げることもできるということです。

3-2.マネジメントで活用する

マネジメントでは「部下やチーム全体のモチベーションをあげること」に役立ちます。

部下の欲しいゴールと、上司(会社)の欲しいゴールが違う、意見が違う、同意が難しいという時に活用ができます。

それぞれの欲しいものが違う時、お互いのメタアウトカムを考えていくことで、共通の欲しいゴールを見つけ、仕事のやり方に選択肢が増えたり、納得度をあげて仕事に取り組むことができます。

例えば、
【部下と上司でお客様対応について意見が異なる】場合

  • 部下:「A案でなく、代わりにB案がいいと思います」
  • 上司:『B案で対応することで何が得られる?』
  • 部下:「現場が動きやすくなるので、現場に余裕が生まれます」
  • 上司:『現場に余裕が生まれるとさらに何に繋がる?』
  • 部下:「お客様に丁寧に接することができ、満足に繋がると思います」
  • 上司:『お客様の満足は何に繋がる?』
  • 部下:「リピーターも増えますし、お客様の笑顔を見られることは、やりがいに繋がります』(メタアウトカム)」

  • 上司:『A案で対応することで、仕事のスピードと、チームの連携が必要になる』
    →『スピードと、連携を強くすることで、メンバーの成長にも繋がるし、
     お客様にスピーディーで抜け漏れのない対応ができるようになる』
    →『お客様に信頼され、笑顔にすることができる』
    →『リピーターも増え、メンバーのやりがいにも繋がると確信しているんだ』

お互いのメタアウトカムが同じであると認識しあうことで、部下の仕事に対するやる気向上や、主体性を持って仕事ができるようになります。

3-3.コーチングで活用する

コーチングでは「適切なアウトカムを設定する時」にメタアウトカムは役に立ちます。

コーチング等でゴール設定をしようとした時、そのゴールが「〇〇したくない」「〇〇になりたくない」という、問題回避的なアウトカムを持つ人へのアプローチに活用できます。

ゴール設定において、「イライラしたくない、失敗したくない」というような問題回避的なアウトカムは適切ではありません。

そこで、メタアウトカムの質問をしていきます。

  • コーチ:『イライラしないことで何が得られますか?』
  • 依頼人:「安心感が得られる(メタアウトカム)」
  • コーチ:『安心感を得るためにイライラしない代わりにどのようなアウトカム
      (目標ゴール)を設定できますか。〇〇になりたいや、〇〇したいという表現で
      表してみましょう』
  • 依頼人:「どんな時も楽しんで対応できる自分になりたい」
  • コーチ:『イライラしないことで何が得られますか?』
  • 依頼人:「安心感が得られる(メタアウトカム)」
  • コーチ:『安心感を得るためにイライラしない代わりにどのようなアウトカム(目標ゴール)を設定できますか。〇〇になりたいや、〇〇したいという表現で表してみましょう』
  • 依頼人:「どんな時も楽しんで対応できる自分になりたい」

肯定的な表現にすることで、よりパワフルな建設的なゴールを設定できるのです。

3-4.セルフマネジメントで活用する

セルフマネジメントでは「自分自身の軸や、人生のミッション、ビジョンを見つけ、ブレにくい自分になること」に役立ちます。

自分自身にメタアウトカムへの質問を繰り返すことで、価値観よりさらに深い人生の「使命」、そして「ビジョン、ミッション」に気づくことができます。

ミッション、ビジョンかどうかは、内面に質問をしていくことで、心を揺さぶる、大自然や建造物、映画、音楽に出会ったような「ハッとする気づき」や「心の琴線にそっと触れるような感動」「自然との一体感」等の体験が訪れることが1つの目安になります。

例えば、
【「本を出版する」ということがアウトカム】の場合、

「本を出版する」→「多くの人に読んでもらえる」→「本を読んだ人に少しでもいい人生を送って欲しい」→「沢山のありがとうの声と、満足感」→「さらに多くの人、世界中の人を笑顔にする(メタアウトカム)」

「この世界で、どのように生きていきたいのか」ということ気づくことで、自分の軸ができ、生き方が楽になったり、ブレにくくなっていくのです。

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4.まとめ

メタアウトカムとは、アウトカム(目標、ゴール)を達成した時に得られる、さらなるメリット、恩恵のことです。

今回は、メタアウトカムを引き出す方法、活用例をご紹介してきました。その中でも、メタアウトカムを引き出す最大のメリットは「アウトカム(目標)の達成をより簡単に、推進力のあるものにすることが可能になる」ということです。

アウトカム(目標)を設定する際、メタアウトカムを引き出し、魅力的なアウトカムを設定して、小さな目標から、大きな目標へと、どんどん達成していきましょう。

※「心理学NLP」について詳しくはこちらへ

【出典・参照元】:NLPとは? – NLP-JAPAN ラーニング・センター 公式サイト

参考