メンタルトレーニングとは、
『自分を信じる力(自信)』
『意志力』
『感情をコントロールする力』
これらの力を高めていくことといえます。
剣道・弓道などの「武道」のように、
スポーツの世界でも、優れたパフォーマンスを発揮するためには、
メンタル(心)を鍛えることが当たり前の時代になりました。
そしてビジネスシーンでも同様です。
特にリーダーや経営者、起業家の方など、
より大きな責任を担う方ほど、メンタルの重要性をよく理解されていて、
心理学を学ぶビジネスマンは年々増えてきています。
この記事では、「自分を信じる力」「意志力」「感情をコントロールする力」を高めるために有効な、心理学NLPを取り入れた、3つのテーマに厳選したトレーニング方法をご紹介していきます。
- イメージトレーニング
- 瞑想・マインドフルネス
- セルフイメージの向上
NLPは別名「脳と心の取り扱い説明書」とも言われる心理学。
クリントンやオバマ元大統領などのような政治家やアスリート、アーティストなど...世界的な著名人が学んでいることでも知られます。
彼らのように心理学を取り入れ、効果的にメンタルを鍛えていきましょう。
目次
1.五感を駆使する−NLP式イメージトレーニング
世界的ベストセラー『7つの習慣』で有名なスティーブン・R・コヴィー博士はこのように言っています。「全てのものは2度作られる」と。
「1度目は自分の頭の中で、2度目は現実に」という意味です。
脳は、イメージと現実の区別がつかないため、イメージでできたことは、脳はそれをすでにできるものとして認識すると言われているからです。
そのため、アスリートが行うメンタルトレーニングとして、
目標達成した状態を「視覚イメージ」で思い描くことは、よく知られるようになりました。
心理学NLPを取り入れたイメージトレーニングでは、
視覚だけでなく、さらに「聴覚」や「体感覚」も駆使していきます。
五感を使って、よりリアルに想像することで、達成した状態を更にパワフルに脳に教え込んでいくことが可能になるからです。
ここでは、あなたが達成したい目標や、目指していることを「ゴール」と見立てて、イメージトレーニングの方法をご紹介します。
1-1.トレーニング① 目標・ゴールをイメージする
まずは「ゴール」と、そのイメージを作ることから始めます。
以下の質問に答えて明確にしていきましょう。
- どのようなゴールを手にしたいですか?
- それはいつ頃までに手に入れたいですか?
- それは誰と、どこで、達成したいですか?
- ゴールを達成した時、何が見えますか?(人、状況、場所、景色など)
- ゴールを達成した時、何が聞こえますか?(人の声、音など)
- ゴールを達成した時、身体にはどのような感覚がありますか?(胸が熱い、全身に力がみなぎるなど)
- その時、あなたはどんな気持ちですか?(思考、感情、心の声など)
次に、イメージトレーニングを行っていきます。
以下の手順で行いましょう。
【イメージトレーニングの方法】
- 深呼吸を数回行い、リラックスする
- 手にしたい「ゴール」をイメージする
- 「ゴール」を達成した時の感覚を十分に感じる
(見えるもの、聞こえるもの、感じるもの、気持ちなど)
脳で何度も達成させつづけると、再現率が高まっていく上、
「達成して当たり前」「自然に達成できる」という心の状態になっていきます。
より難易度の高い目標や大きな目標を持たれている方はなおさら、くり返し(毎日でも)イメージトレーニングを行うことをオススメします。
2.感情のコントロール力を鍛える−瞑想・マインドフルネス
仕事をしていれば、誰にでも不安や緊張、トラブルなどで、
メンタルのバランスを崩すことがあるでしょう。
どんな時でも変わらない、安定した心の状態を作ったり、ピークパフォーマンスへ持っていくためには、日頃から感情をコントロールするトレーニングが大切です。
そこで有効なのが瞑想、マインドフルネスです。
(マインドフルネスは、瞑想の一種)
スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツも瞑想を習慣にしていることや、GoogleやFacebookなどの優良企業が社内に取り入れていることはご存知の方も多いでしょう。
マインドフルネスは、過去や未来の思考に振り回されず、「今ここ」に意識を向けるためのトレーニング。やり方もとてもシンプルです。
そして、集中力や生産性が上がったり、ストレス軽減に効果があることが研究によってわかっており、さらには感情のコントロールにもプラスに働きます。
習慣として取り入れれば、得られるのはメリットばかりだと言っても過言ではありません。
2-1.3分でできるマインドフルネス 簡単呼吸法
瞑想・マインドフルネスは、継続することが何より大事。
継続することで、その恩恵もより大きくなっていきます。
そこで、いつでもどこでも初心者でも、簡単にできるマインドフルネスの方法を1つご紹介します。
静けさの中で呼吸するエクササイズ
- 心地よく座り、目を閉じて、鼻から息が入ってくるのを感じ始めます。
- 呼吸に集中し、体の内側のテンポがゆっくりと落ち着いていくのを感じます。
- 自分の呼吸に集中します。
- 呼吸を変えようとしないで、ただ気づいてみます。
- 思考が入ってきたら、ただ手放しましょう。
このエクササイズでやることは、ただ雑念や思考を手放すこと。
意識のすべてを呼吸に集中させると、体と精神が自動的に呼応していきます。
これを3分間ほど続けます。
エクササイズを終えたら、少し時間をとってから、あなたが感じたどのようなことでも書き留めておきます。
呼吸法を続けて記録していくうちに、どのような変化が起こっているのかに気づくこともできます。
参考:ティム・ハルボム&クリス・ハルボムによる「NLPプロフェッショナルコーチ認定トレーニング」より
3.人生すべてに影響する−セルフイメージを高めるトレーニング
心理学NLPでは「セルフイメージ通りの人生を歩む」と言われるくらい、セルフイメージは仕事や人生全般に大きく影響すると考えられています。
メンタルが強いか弱いかにも、セルフイメージは当然関わってきます。
むしろ、セルフイメージはその土台になる部分とも言えるでしょう。
そこで私たちにとって、セルフイメージがどれほど重要かを知っていただくために、
まずはセルフイメージについて少し掘り下げてお伝えしていきます。
3-1.セルフイメージとは?
セルフイメージとは、自分に対して抱いているイメージのことをいいます。
- 自分は●●が得意だ/△△が苦手だ。
- 自分は運がいい/運が悪い。
- 自分は仕事ができる/仕事ができない。
このようなことです。
そして、
- 幼少期から今に至るまでの「経験・体験」
- 経験・体験から心に刻んだ「思い込み」
これらがセットになって、自分自身にプログラムのように書き込まれ、セルフイメージが作られていくと考えられています。
そのイメージは、プラスのものもあれば、
マイナスのものも、どちらも作られていきます。
ちょっと想像してみてください。
野球チームでプレーする2人の少年がいるとします。
2人は練習での実力も同じくらいで、2人ともレギュラーに入っています。
Aくんは、試合で本来の実力を発揮し、試合のヒーローになりました。
Bくんは、試合で本来の力を発揮できず、ミスもしてしまいました。
Aくんは、勢いそのまま次の試合でも活躍。
Bくんは、前回のミスから不安が払拭できず、力を発揮できません。
こうしたことが数回続いたとすると、
Aくんは「自分は野球がうまい」「本番に強い」というセルフイメージを作り出し、
そのイメージをどんどん強化していくことが予測されます。
メンタルが強い、と言われるのはこのような人でしょう。
Bくんは「自分は野球が下手だ」「本番に弱い」というセルフイメージを作り出し、
そのイメージをどんどん強化していくことが予測されます。
メンタルが弱い、と言われるのはこのような人でしょう。
もともとの実力は同じくらいなのに、
セルフイメージで結果を、その先を、大きく分けていってしまうことが起こるのです。
そして、自分がどのようなセルフイメージを持っているかが、
自分の本来の能力を発揮できるかどうかだけでなく、
就く仕事や、役職、付き合う人や属するコミュニティ、
さらには、自分が人からどのように扱われるか。
こうしたところにまで影響するのです。
セルフイメージがあなたにどのような影響を与えているか・・・、
知らずにいると、とても怖いことなのです。
では、もしも自分がマイナスのセルフイメージを持っているとしたら、一生自分はうまくいかないのでは?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
でも安心してください。
セルフイメージは、後から書き換えていくこと(高めていくこと)が可能で、
そしてNLPには、そのための方法がたくさんあります。
この記事の中では、1人でできる、シンプルかつ
強力な方法をご紹介しますから、ぜひ試してみてください。
3-2.トレーニング③ 小さな達成・完了を積み重ねる
あなたはこれまでの人生で、以下のどちらの傾向にありましたか?
①目標を達成したり、決めたことを完了してきた
②目標が未達成だったり、決めたことを未完了にしてきた
そしてこれまでに多く経験した方が、
今後の人生においても高い確率で起こることが予測できます。
もし、①が多かったという方であれば、セルフイメージは高いと予測できますが、②が多かった場合は、セルフイメージを下げ続けてきた可能性があります。
- 「決めたことを、実行できなかった」(経験)
- 「自分はダメだ」(思い込み)
このような経験と思い込みを、自分に何度も何度も上塗りしてきてしまっているからです。
そんなマイナスのセルフイメージを払拭していくためには、
コツコツと達成・完了を積み上げていくことが、最も有効な方法の1つなのです。
100個の目標達成トレーニング
「あの人にお礼を伝えよう」「デスクの引き出しを整理しよう」
このくらいの小さなことを100個達成(完了)することを、コツコツ積み重ねるのがこのトレーニングです。
- ポストイットなどのメモを準備し、
1枚に1つ、実行することを書き出していく
(例:○月○日までに、デスクの引き出しを整理する) - 期日までに達成し、赤いペンでメモに「達成」と書く
- 達成したメモが100枚になるまで続ける
おそらくほとんどの方が30〜40個を超えたあたりから、着実に自分のセルフイメージが変わってきていることを実感していきます。
なぜなら1つ1つの達成や完了が、自分の「自信」を引き出してくれるからです。
100個を終えた頃には、自分が大きく変わっていることに驚く方がたくさんいらっしゃるように、あなたもそれを実感できることでしょう。
そして・・・
このトレーニングを行う上で、気をつけたいことが2つあります。
1つは、継続が必要だということ。
セルフイメージの書き換えが起こってきたと感じても、元の状態に戻らないようにするためには、ある程度継続が大切です。
もう1つは、必ず達成できる小さな目標にすること。
ハードルの高い目標を設定してしまい、期日通りに終えられない場合、
「自分は決めたことができない」というマイナスのセルフイメージをさらに強化してしまいます。
必ず達成できる小さな目標を。
そして意地でも達成する、と決めて取り組んでください。
長年かけて作り上げたセルフイメージが強力であるほど、
そう簡単には変わってくれません。
自分を変えたい、と真剣に思うのであれば、
この地道な方法が、実は最も王道だと言えるでしょう。
3-3.マイナス面が足をひっぱり出したら・・・
人によっては、過去に起こった大きな失敗やトラウマ体験が原因で、セルフイメージが下がってしまっている方がいらっしゃいます。
それがインパクトのある体験であればあるほど、強く心理面にマイナスの影響を与えているため、その根本からの解決が必要になってくるのです。
思い当たる方は、セルフイメージを高めるトレーニングを行う前か、トレーニングを行いながら、マイナスの影響を解消して次のステップに進んだ方が、効果は圧倒的に出やすくなります。
マイナス部分を先に改善しておかないと、それらが結果的に自らを邪魔してしまい、なかなかセルフイメージが高まらないことが多いのです。
100個の目標達成トレーニングを始めたけれど、なかなかうまくいかない。
なぜか完了することができない。簡単にできる目標なのに、それができない状況になってしまう・・・。
不思議とこうしたことが起こるのです。
マイナスの影響を解消するには、
カウンセリングやセラピーを受けるか、心理学NLPなどの講座受講を通じて、マイナス改善の原理を学びながら解消していく方法があります。
今までのご自分を振り返り、気になる方は思い切って取り組まれることをおすすめします。
4.まとめ
メンタルトレーニングとは、
- 『自分を信じる力(自信)』
- 『意志力』
- 『感情をコントロールする力』
これらの力を高めていくことといえます。
そしてスポーツの世界だけでなく、
ビジネスマンにとっても、もはや欠かせないものになってきました。
特にリーダーや経営者、起業家の方など、
より大きな責任を担う方ほど、メンタルの重要性をよく理解されていて、心理学を学ぶビジネスマンは年々増えてきています。
そこでこの記事では、心理学NLPを取り入れることで、
より効果的な「メンタルトレーニング」の方法をご紹介しています。
ご紹介した方法は、コツコツと続けていく必要はありますが、確実に自分を変えていくことに役立つものです。
ただし、長年かけてあなたの中に積み上げられてきた、心理的なマイナス要因が強く影響している場合、メンタルトレーニングよりまず先に、根本(深層心理)へのアプローチが必要な場合もあります。
NLPにもそのようなアプローチが豊富にありますから、
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