友人や同僚など、周りの人を見て、
「あの人、運がいい人だな」と
感じたことが、きっとあるのでは無いでしょうか。
人やタイミングなどに恵まれていて、
物事がうまく進んだり、
目標や夢を達成している様子を見ると、
「あの人は運がいい人だ」と
感じるものです。
実際、運がいい人を
心理学的に説明すると、
「その人自身が望む未来を、
自らの手で作り出すことができる人」
だと言えます。
また、運の良さは生まれ持った
特性のようなイメージがあるかもしれませんが、
いつからでも高めていくことができるものです。
この記事では、心理学の観点から
運がいい人について解説していきます。
そして、
筆者自身が男子新体操という競技の
全国大会で12回の優勝をできた経験から
「運の良さ」について学んだり、
気づいたことも紹介します。
もし自分の運を高めて、
自らの手で望む未来を
作り出していきたいとお考えでしたら、
参考にしてみてください。
目次
1.「運がいい人」とは?
「運がいい人」とは、その人自身が望む未来を、自らの手で作り出すことができる人のことを指します。
ここで重要になってくるのが、「運」とは確率的な話ではないということです。
宝くじに当選したり、ギャンブルで大勝ちするなどといったことも、一見、運がいい出来事だと捉えてしまいがちです。
しかし、それらは自分の手で掴んだというより、偶然、たまたま当たったというだけですから、再現性がありません。
したがって、その瞬間は良かったとしても、時間が経つにつれて、元の状態に戻ったり、さらに悪い状態に陥ってしまうことがあるのです。
また、スポーツの場面で次の言葉を見たり、聞いたことがあるのでは無いでしょうか。
「勝利の女神が微笑んだ」
この言葉は、どちらが勝利を手にするのかがわからないほど、互いの実力が拮抗している状況で、最後に勝利を掴んだ人やチームに対して、送られる場合がほとんどです。
そしてこの言葉には、勝者に対して、
- 「運が良かった」
- 「ツキが回ってきた」
といった意味合いも込められています。
たしかに、勝負事に「運」はつきものですし、それによって勝敗が大きく左右されることもあるでしょう。
しかし、本当に「運」は偶然やたまたま、起こるものなのでしょうか?
実際に、スポーツの世界では、上位1~3位の選手の実力は、勝敗を確実に分けるほどの明らかで、大きな差は無いことがほとんどです。
そのため、1位になれるか、2位以下になるのかは「運」の要素が絡んでくるケースが多いのですが、それは日頃から準備ができているか、「運」を勝ち取るにふさわしい人間性であるかといった部分で、大きく明暗が分かれてくるのです。
私自身、学生時代に男子新体操という競技の全国大会で12回の優勝経験がありますが、「運」を勝ち取り、勝利を掴むためには、自分自身で行動を起こし、運を手繰り寄せる必要があることを痛感しています。
このように、自分自身の手で「運」を掴み取れる人こそが、真の「運がいい人」であり、自らの力で望む未来を作り出すことができるのです。
2.「運がいい人」の特徴7選
「運がいい人」には、いくつかの特徴があります。
本章ではそれらについて徹底的に解説してご紹介いたします。
ご紹介する特徴は、下記7つです。
- 徳を積んでいる
- 自分は運がいいと信じている
- 運をつかむ準備ができている
- お墓参りに行っている
- 周りの人から応援したいと思われている
- ポジティブ思考
- 悪口や陰口を言わない
それでは、詳しく見ていきましょう。
2-1.徳を積んでいる
「徳を積む」と聞くと、少し難しい印象を受ける方もいるかもしれませんね。
しかし、意外にも私たちが生活をする中で無意識のうちにできていることもあるのです。
そもそも「徳」とは、人がもっている品性や能力のことを指し、運がいい(引き寄せる)人のことを「徳がある人」と呼んだりもします。
ですので、「運」と「徳」は密接に関わり合っている、非常に大切なものなのです。
徳を積むという言葉を言い換えると、「人のために思いやりのある行動や善い行いをすること。」ですが、具体例としては下記のものが挙げられます。
- ゴミ拾いをする
- 汚れている場所を掃除する
- 困っている人を助ける
- 寄付をする
- 整理整頓をする
これら以外にも徳を積む方法は様々ありますが、「運がいい人」のほとんどは徳を積みながら生きている場合が多く、「徳」が「運」を後押ししてくれているのです。
まずは、ご自身でできる小さなことでいいので、可能な範囲でやってみましょう。
2-2.自分は運がいいと信じている
「自分は運がいいんだ。」と強く信じることができれば、それは現実のものとなり実際に幸運なことや自分にとってのプラスな出来事が起き続けるということです。
これに関する有名な実験として、イギリスのリチャード・ワイズマン博士が行った、自分のことを「運がいい」と思う人、「運が悪い」と思う人をそれぞれ集めて徹底的に検証した実験の一例をご紹介いたします。
その実験とは、あるカフェの前に5ポンド札を置いて、それぞれの人が店内でどのような行動を起こすのかという検証です。
その結果、自分のことを「運がいい」と思う人は店の前に置いてある5ポンド札に気づき、さらに店内では隣の客と楽しそうに会話するなどして有意義な時間を過ごしました。
その一方で、自分自身のことを「運が悪い人」と思う人は店の前の5ポンド札に気付かないだけでなく、店内では誰とも会話をすることなく一人の時間を過ごすという結果になりました。
また、後日にそれぞれの人に取ったアンケートの結果によると、
自分のことを「運がいい」と思う人は、お金を拾ったことや店内で隣に座った実業家と会話をしながらコーヒーをご馳走して、楽しい時間を過ごすことができたと答えた一方で、
自分のことを「運が悪い」と思う人は、特別なことは何も起きなかったと答えたのです。
この実験結果から分かる通り、置かれている状況は同じであったとしても自分のことを「運がいい」と思うか、
「運が悪い」と思うかによって行動そのものや出会う人や、幸運なことに気付く回数などに大きな差があることがわかりますね。
2-3.運をつかむ準備ができている
「運がいい人」は、何もしなくても勝手に物事が全て上手くいっているわけではないのです。
「運をつかむ準備ができている」のです。
その準備というのは様々ですが、一番大きなものは、「自分自身を高めておくこと」です。
周りから見ると、「たまたま運が良かったから、上手くいったんだろう。」と思うようなことでも、本人からすると偶然ではなく、必然だったということがあります。
自分自身を高めておくことで、突如舞い込んでくるチャンスにも対処したり反応することができるのです。
私たちにとって、「運」や「チャンス」が降ってくる回数に誰であろうと大きな差はないと言われています。
ただ、その降ってきた運に気付き、掴むことができる準備を整えている人だけがその運をモノにできるのです。
2-4.お墓参りに行っている
偉大な成功者は「お墓参り」を大切にしていて、頻繁に足を運ぶと言われています。
お墓参りを通して、遠いご先祖様に日頃の感謝の気持ちを伝えることでパワーを与えてくれることから、お墓参りはパワースポットだと言う人もいるくらいです。
お墓参りに行くことで、日々生きられていることそのものに感謝できるようになりますし、その行動こそが2-1.でもご紹介した「徳を積む」ということにも繋がってくるのです。
2-5.感謝の気持ちを伝えられる
些細なことだとしても、周りの人に感謝の気持ちを伝えるということは他者とのコミュニケーションを大事にしているということです。
例えば、
- やるべき仕事を一緒に手伝ってくれた
- 困っている時に何とかしようと
一緒に考えてくれた - ご飯をご馳走してくれた
- 一人でいる時に声をかけてくれた
- ご飯(弁当)を作ってくれた
など、例を挙げるとキリがないのですが「ありがとう」と一言伝えられる人は、周りの人もその人自身も良い気持ちになって良い人間関係を築くことができるのです。
私の好きな言葉の一つに、「ありがとうの反対は、当たり前。」というものがあります。
恐らく日常を過ごしていると、自分でも無意識のうちに「当たり前」と感じてしまって感謝の気持ちを十分に伝えられていないこともあるかと思います。
ですが、そういう時こそチャンスなんです。なぜかというと、やってくれているお相手も「やって当たり前」と思っている可能性があるからです。
そんな「やって当たり前」と思っている自分の行動に対して、しっかりと気持ちの込もった「ありがとう」を伝えられるともっとやってあげたいという気持ちになる人もいるでしょうし、
さらに良い関係になっていくことは間違い無いでしょう。
2-6.ポジティブ思考
どんな出来事が起きたとしても、それらを自分や周りの人達にとってポジティブに捉えられる人は、その分良いチャンスや成果に恵まれますし、周りからの信頼や信用も得ることができます。
物事は捉え方次第で大きな成果を残すことができるという有名なエピソードとして、発明家エジソンと新聞記者のやり取りをご紹介します。
エジソンが白熱灯の発明に成功した際に、ある新聞記者からの「1万回失敗したのにどうして諦めなかったんですか?」という質問に対して、
「私は失敗したことは一度もない。1万通りの上手くいかない方法がわかっただけだ。」
と答えたのです。
これこそまさに、「1万回の失敗」ではなく、「1万通りの上手くいかない方法がわかった」と捉えることで、気の遠くなるような実験の回数を重ねてエジソンは白熱灯の発明という偉業を成し遂げることができたのです。
2-7.悪口や陰口を言わない
「運がいい人」は、悪口や陰口を言うことで自分自身やその周りに起こりうる良くないことがどんなことなのかを知っているのです。
それは大きく分けて二つあります。
一つ目は、マイナスな発言をすることでネガティブな思考に入りやすくなったり、
起きた出来事のマイナスな部分に意識が引っ張られてしまうことです。
二つ目は、「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、悪口や陰口を言う人の周りには同様にマイナスやネガティブな発言をする人たちが集まってきてしまうことです。
これらが負の連鎖となり、気付いた時には自分自身もその周りにいる人たちもマイナスな発言をする人たちで溢れかえってしまい、「運がいい人」とはほど遠くなるのは想像できるかと思います。
逆に言うと、常にポジティブやプラスの言葉を使っていれば同様に似たような人たちと交流することができて、どんどん良い人間関係ができていったりお互いに協力し合える関係を築くことができるのです。
3.「運がいい人」になるための具体的な行動3選
この章では、「運がいい人」になるための具体的な行動を大きく3つに分けてご紹介いたします。
3-1.セルフイメージを高める
まず一つ目は、「セルフイメージを高める」ということです。
2-2でもご紹介しましたが、「運がいい人」は自分のことを「私は運がいい」と思っており、それは同時に、高いセルフイメージをもっていることを意味するのです。
ですので、「運がいい人」になるためには「セルフイメージを高める」ことが必要不可欠なのです。
この節では、セルフイメージを高めるために最も効果的な方法の1つをご紹介いたします。
それは、「小さな成功体験を積み重ねる」ことです。
例えば、
- 以前から気になっていたご飯屋さんに行ってみる。
- 昔の友人に、再会の連絡をしてみる。
- 両親やいつもお世話になっている方に
感謝の気持ちを伝えてみる。
など、他にも様々なことがありますが、どんなに小さいことで良いのでまずは小さな目標を『100個』立てて達成してみましょう。
具体的なやり方としておすすめなのが、ノートに箇条書きで100個の目標リストを作成して、達成することができたものには赤いペンで線を引いて、『達成!』と書いていきます。
こうすることで10個達成、20個達成、30個達成、、、と目標をどんどん達成していくことで、自分のセルフイメージが高まっていくことを徐々に実感できるようになってきます。
また、100個を達成した後もまた新たな目標を立てて同じように達成していくことで継続的にセルフイメージ向上を促進することができ、どんな時でも「私は運がいい」と自然に考えることができるようになります。
3-2.起きた出来事をポジティブに捉える
2-6でも紹介しましたが、「運がいい人」は、起きた出来事に対して自分や周りの人達にとってプラスやポジティブな方向に捉えるのです。
先ほど挙げたエジソンの他にも、「運がいい人」や大きな実績を残している人には同じようなエピソードがあります。
例えば、今では指導者としても活躍されているイチロー元選手もこのような言葉を残しています。
「壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。」
このように、「壁」というのは一見、自分が進むべき方向を妨げるものというマイナスなことのように思えるのですが、
それを「進化するチャンス」を与えてくれているのだというポジティブに捉えることで、夢や目標に向かって突き進んでいくことができるのです。
このように、物事の捉え方をマイナスからプラスへ変えてしまう手法を、実践心理学NLPでは「リフレーミング」と呼んでいます。
私自身も怪我をしてしまった際に、「怪我が治るまでは、身体的なスキルを高めることができない」と悲観的に捉えるのではなく、
「メンタル面のトレーニングに時間を使うことができる」と前向きに捉えたことで、目標を達成するためにその時にできる最適な行動を取ることができました。
出来事(事実)が同じだとしても、捉え方によって自分自身の状態に与える影響が大きく変わってくるのです。
「運がいい人」はこのように出来事の捉え方をコントロールして、より成功に近づける環境を自分自身で作り上げているのです。
3-3.感謝の気持ちを言葉や行動で伝える
「運がいい人」には、困った時に手を差し伸べてくれる人達がいます。
周りの人達と協力することによって自分一人では達成できない大きな夢や目標なども実現することができるようになるのです。
そういったサポートや手助けをしたいと思ってもらえる人になるためには、「感謝の気持ちを言葉や行動で伝える」ことが非常に重要です。
3-1.でご紹介したセルフイメージを高める方法と掛け合わせて、「毎日必ず1人以上に感謝の気持ちを伝える」という目標を立てても良いと思います。
そうすることで、周りの人達の素敵な行動や言葉に気付くことができるようになりますし、それをしっかりと伝えることであなた自身を取り巻く環境もどんどん素敵なものになっていくでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では、まず初めに「運がいい人」の特徴としてこの7つをご紹介しました。
- 徳を積んでいる
- 自分は運がいいと信じている
- 運をつかむ準備ができている
- お墓参りに行っている
- 周りの人から応援したいと思われている
- ポジティブ思考
- 悪口や陰口を言わない
そして、そんな「運がいい人」になるための、具体的な行動を3つご紹介しました。
- セルフイメージを高める
- 起きた出来事をポジティブに捉える
- 感謝の気持ちを言葉や行動で伝える
セルフイメージを高めたり、起きた出来事をポジティブに捉えることなどが非常に重要であるといことでしたが、それらの具体的な方法を実践心理学NLPでは学ぶことができます。
もし、NLPにご興味があれば、 10万名 以上の方が すで に読んでいる無料レポートをダウンロードして読んでみていただくか、NLPの体験講座もたくさんの方がご参加されているので、 ぜひ 参加してみてください。
10万名 以上の方がダウンロードされている無料レポートはこちらから。
↓
人生とビジネスでステージを高める心理学NLPの秘密
心理学NLPの体験講座はこちらから。
↓
NLP体験講座(東京・名古屋・大阪・福岡・オンラインで開催中)
さらに、NLPの基礎を習得する10日間コースにご興味がありましたら、こちらをご確認ください。
↓
NLPプラクティショナー認定コース