著:ニック・レフォース
外の世界では、達成、地位や名声、富の蓄積、決算表の純利益によって、その人の成功が決まることも多いでしょう。
どんなに称賛に値するものであっても、こうしたゴールは、往々にして私たちの人生を迷わせ、自分自身のものではない夢を追いかけるよう促し、
私たちに真の滋養を与えてくれるものから目をそらさせることさえあります。
この世において精神的存在であることは、内なる世界と外なる世界に、どのように橋を架けるのかということなのです。
外では平凡な人生を送っていても、内では非凡に生きることができると私はいつも信じています。
大切なのは、人生をどのように理解し、人生の難局にどのように対処し、自分自身と他者にどのように接するかということです。
成功という言葉の語源は、ラテン語で「隣にいる」、「近くにいる」という意味を持つ言葉です。
精神的存在としての成功とは、結局のところ、人生に寄り添って生きることであり、自己に忠実であり続けることであり、
自分の本質である生命エネルギーの唯一無二な流れに忠実であり続けることなのです。
人生に寄り添って生きる
かつて私たちは、新しい世界を見る目を持っていました。
なぜなら、物事を反対側から見ることができたからです。
砂場がジュラシック・パークになったり、小さなおもちゃの人形が人生のドラマを演じたり、テーブルにかけた毛布が秘密の隠れ家になったりしました。
私たちは魔法の国で、真新しい視点で日々を過ごすことができていました。
しかしそれは、無垢な心が血を流し、魔法を信じる心が日没を迎える前のことでした。
私たちが言うところの現実世界は、過酷なパートナーです。
想像力を鍵のかかる箱の中に閉じ込め、可能性を実用性へと、そして最終的には仕事に就き、お金を稼ぎ、請求書を支払い、家族を養うなど、
生活に必要な日常的行為へと絞り込んでいく必要がありました。
責任を持って、現実の世界で物事を成し遂げなければならなかったのです。
そうして私たちは、さらなる大冒険の可能性を信じることをやめ、その可能性への興味を失い、
外側の平凡な現実と向き合う日々を過ごしながら、内面では非凡な人生を送ることができると信じることさえやめてしまいました。
言い換えれば、死と隣り合わせの墓場にいる自分のように、私たちは、自らの未知の国に位置する小さな土地に住み着くようになりました。
私は見知らぬ土地を歩き回り、驚きに満ちた感嘆を記録に取り、手の届かない地形を地図に描くのが大好きです。
内なる冒険を、旅の仲間たちと分かち合えることにわくわくします。
紙に書き出すこと自体が喜びですが、本当の喜びは、何かを発見した瞬間のスリリングな恍惚感です。
互いにうなずき合う合図は、オックスフォード辞典に載っているどんな言葉よりも多くを語ることができます。
だからこそ、私は詩に託すのです。
風刺やサロン遊び(家庭や友人の集まりで楽しむ軽いゲームやアクティビティ)に託します。
それはハートランド(心の国)の言葉だから。
残酷な世界で育ち、喜びに酔いしれる方法を忘れ、世俗的な「成功」という概念に乗っ取られても、穏やかな耳には、笑い声にさえも荘厳さを見出すことができるのです。
大切なのは、人生に寄り添って生きること。
必要なものはすべて持っていることを知ってしまえば、冒険者としての日常が始まります。
上辺だけの物語は本棚から滑り落ち、あなたは思い始めるのです。
- 私はどこまで広く開かれていくのだろうか?
- 私はどこまで深く行けるのだろうか?
- 私はどれだけ与えることができるのだろうか?
これは天命であり、招待なのです。
自らの未知の国へと足を踏み入れて歩き回り、驚きに満ちた魂の情景に目を見開くのです。
パンデミックの影響で、多くの人々の目が外界からそらされて、自分の内なる世界に押しやられていきました。
外の世界で私たちを駆り立てる達成や成功の概念は、内なる世界には適用されません。
そのため、多くの人が迷い、混乱し、怯えました。
自分の本質だけが残るほどに絞り込まれた今、私たちは自分自身との関係、人生との関係、ひいては世界との関係を再想像するチャンスを得たのです。
つまり、自分と人生とを隔てていたものが剥ぎ取られたということができます。
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NLPトレーナー ニック・レフォース(Nick LeForce)プロフィール
著者より許可をいただき掲載しています。
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