「リーダーシップがある人」
この言葉を聞くと
【組織の先頭に立って、
人を引っ張っていくことができる人】
をイメージする方が
多いのではないでしょうか?
ですが、実際にはリーダーシップには、
様々な種類があり、
その場の状況によって
使い分けていくことができるのです。
現代は、働き方や働く人の価値観も
それぞれです。
時代やその人に合わせた
リーダーシップを発揮して、
最高の組織を目指したくないですか?
この記事では、
リーダーシップの種類について
お伝えするとともに、
リーダーシップを発揮していく上で
大切なことをご紹介していきます。
ぜひ最後まで読み進めてください。
目次
1.多様なリーダーシップ
今は多様なリーダーシップが求められる時代となっています。
これまでのリーダーシップは、組織をまとめ、目標達成に向けてチームを導いていく能力を求められていました。
ここ最近はコロナウイルスの影響やAIの進化により、在宅ワークが増えるなど、働き方が多様化しています。
そのため、働く人の価値観もさまざまで、求められるリーダーシップもその組織や目標によって異なってきます。
「リーダーシップ」という言葉を聞くと、組織や人の上に立って、人を引っ張っていくイメージがある方が多くいらっしゃるかもしれません。
ですが、実際にはリーダーシップにはいくつかの種類があり、人を引っ張っていくことだけが、リーダーシップではないのです。
2章では、リーダーシップの種類についてご紹介していきます。
2.代表的なリーダーシップの種類
リーダーシップ理論とは、組織や集団がある目標を達成するために、リーダーがどのようなスタンスや行動をとることが効果的なのかを考察することです。
代表的なリーダーシップ理論として、
- 「PM理論」
- 「SL理論」
- 「EQリーダーシップ」
というものがあります。
それぞれの理論に基づいて、リーダーシップの種類について説明していきます。
2-1.PM理論|自分に合わせて4種類のリーダー
PM理論とは、社会心理学者の三隅二不二氏が提唱した理論で、リーダーシップは大きく「P行動」と「M行動」の2種類に分けられると考えました。
- P(Performance function)行動・・・目標を達成するためにチームに働きかける行動
- M(Maintenance function)行動・・・集団を維持するためにチームに働きかける行動
そして、さらにそれぞれを十分に発揮できているかで、
- P、M・・・十分に発揮できている
- p、m・・・十分に発揮できていない
に分類し、それらを組み合わせて、
「PM」、「Pm」、「pM」、「pm」の4タイプに分けました。
種類 |
特徴 |
PM |
目標達成力も集団維持力も十分にある |
Pm |
目標達成力は十分だが、集団維持力が弱い |
pM |
目標達成力は不十分だが、集団維持力は高い |
pm |
目標達成力も集団維持力も十分ではない |
- PM型
- Pm型
- pM型
- pm型
PM型は、一番理想的なリーダーです。
目標達成力と集団維持力のどちらにも長けており、
計画性や遂行力、そして管理、監督などもできるタイプのリーダーです。
他のタイプのリーダーは、このPM型を目指していきます。
Pm型は、目標達成力はありますが、集団維持力が弱いため、チームワークやメンバーのモチベーション管理などが苦手です。
長期的な目標達成を苦手とすることも、このタイプのリーダーの特徴です。ですが、逆に短期的な目標達成には強力な力を発揮します。
pM型は、集団維持力が高いため、チームの結束を高めたり、メンバーとの関係性を良好に保つことに長けています。そのため、メンバーからの人望も厚いです。
チームワークの良い集団をつくることは得意な一方、目標達成力が弱いため、結果を出すことが苦手なタイプです。
pm型は、目標達成力と集団維持力の両方が弱いため、どちらかと言うとリーダーには向いていないタイプです。
ですので、どちらも高めていく必要があります。
このようにタイプを分けることで、自分はリーダーとして何が強みで、どこを強化しなくてはならないのかが分かりやすくなります。
2-2.SL理論|相手に合わせて4種類のリーダー
SL理論とは、アメリカの作家・起業家が提唱したリーダーシップ理論です。
この理論では、まずリーダーの行動を大きく2つに分けます。
- 指示的行動・・・部下に対して具体的な指示をだし、業務を管理していく行動
- 支援的行動・・・部下との信頼関係を築くための行動
そして、この2つの行動を組み合わせて、
リーダシップは次の4タイプに分けられます。
種類 |
特徴 |
S1 (指示型) |
|
S2 (説得型) |
|
S3 (援助型) |
|
S4 (委任型) |
|
そして、最大の特徴としてSL理論には、部下のタイプや状況に合わせてリーダーシップ4種類のスタイルを使い分けることが有効的だと考えがあります。
相手や状況に合わせて下記の4種類のリーダーシップをうまく使い分けていきましょう。
- S1型リーダーシップ
- S2型リーダーシップ
- S3型リーダーシップ
- S4型リーダーシップ
S1型のリーダーシップは、具体的に細かく指示を出していきます。
「何をしたらいいか分からない」という部下に対しては、このタイプのリーダーシップが有効的です。
S2型のリーダーシップは、具体的な指示も多いですが、その分、部下の話を傾聴したり、疑問に答えるなど援助行動も多いです。
「何をしたらいいか分からない」と思っているが、積極的に取り組んでくれる部下に対して、有効的なリーダーシップです。
S3型のリーダーシップは、具体的な指示はほぼ必要ないのですが、部下の意見を引き出し、意思決定をさせるための援助行動が必要です。
「能力があり何をすれば良いか分かっているが、失敗を恐れている」という部下に対して、有効的なリーダーシップです。
S4型のリーダーシップは、具体的な指示も、援助行動も必要とされず、責任や決定を部下に任せます。
「何をすれば良いか分かっていて、楽しんでいる」という部下やベテランの部下に対して、有効的なリーダーシップです。
2-3.EQリーダーシップ|6種類のリーダー
アメリカの心理学者であるダニエル・ゴールマンは、心の知能指数によって、リーダーシップのスタイルを6種類に分けました。
- ビジョン型リーダーシップ
- コーチ型リーダーシップ
- 関係重視型リーダーシップ
- 民主型リーダーシップ
- 実力型リーダーシップ
- 強制型リーダーシップ
※それぞれの特徴を表にまとめました。ご参照ください。
種類 |
特徴 |
ビジョン型 |
|
コーチ型 |
|
関係重視型 |
|
民主型 |
|
実力型 |
|
強制型 |
|
■ビジョン型リーダーシップ
ビジョン型リーダーシップは、リーダーが明確なビジョン(目標)を掲げることが特徴です。
そのビジョンに向かって、メンバーが一人ひとりが主体的に行動を起こしていきます。
ですが、リーダー自身が強くブレない信念をもっていることが前提のため、リーダーのビジョンがブレてしまうとチーム自体が間違っった方向に進んでしまいます。
■コーチ型リーダーシップ
コーチ型リーダーシップは、メンバーとの1対1のコミュニケーションの関係を重視することが特徴です。
メンバーにコーチングをしながら、一人ひとりの目標や価値観を把握し、それに合わせて成長を促すようにサポートをしていきます。
ですが、メンバーの人数が多い場合、一人ひとりと丁寧に向き合うことが難しいため、人によってムラがあったり、目標達成に時間がかかってしまうことが懸念点です。
■関係重視型リーダーシップ
関係重視型リーダーシップは、チームメンバーやメンバー同士の関係性を重視することが特徴です。
このタイプのリーダーは、協調性や共感力が高く信頼関係のあるチームを作ることができます。
ですが、チームの関係性を重視するがあまりに、目標達成が甘くなってしまうため、必ず達成したい目標があるときには、このタイプのリーダーは不向きと言えます。
■民主型リーダーシップ
民主型リーダーシップは、メンバーからさまざまな意見を集めることが特徴です。
メンバーからの意見や提案を歓迎するため、想像もできないアイデアがでてきたり、同じ目線で物事を考えたりすることもできます。
ですが、メンバーから意見を集めてから決定をしていくので、時間がかかってしまったり、メンバーから良いアイデアが出ない場合は、なかなか物事が進まないという懸念点があります。
■実力型リーダーシップ
実力型リーダーシップは、リーダー自身の能力が高く、自らがプレイヤーとしてチームを引っ張っていくことが特徴です。
自身が手本となり、行動で示していくことができるため結果が出やすく、さらにその業務姿勢からメンバーの信頼を得やすいです。
ですが、リーダーがプレイヤーとして活躍しすぎてしまうことで、メンバーの成長が遅くなってしまうという懸念点があります。
■強制型リーダーシップ
強制型リーダーシップは、リーダーからチームメンバーへ指示を出して、その通りに行動させることが特徴です。
指示が通りやすく、迅速な判断ができるため、緊急を要する対応や判断が必要なときに、とても有効なリーダーシップです。
ですが、リーダーの影響力が強すぎるが故に、他のアイデアや意見が出づらいことや、リーダーについていけないと感じたメンバーは、離脱してしまう可能性があるなどの懸念点があります。
ここまでで、3種類の理論とそれに伴うそれぞれのリーダーシップをご紹介してきましたが、
どのリーダーシップが最も良いということはありません。
あなたの性格やその場の状況に合わせたリーダーシップを、使い分けてみてください。
3.リーダーシップを発揮するために重要な2つのポイント
ここまでリーダーシップの種類についてご紹介をしてきましたが、では実際にリーダーシップを発揮していく上で大切なことは何でしょうか。
3章では、リーダーシップを発揮していく上で重要な要素についてご紹介していきます。
3-1.信頼関係を築く
リーダーシップを発揮していく上で、最も重要なことは信頼関係を築くことだと言われています。
みなさんは日常の中で、同じことをお願いされても、人によって感じ方が違うという経験をしたことはありませんか?
この違いは、どこから生まれてくるのでしょう。
それは、まさに信頼関係を築けているかどうかです。
例えば、仕事において、
リーダーから何かを指示されたり、頼まれたりしたとします。
- 信頼関係のあるリーダー
- 信頼関係のないリーダー
→ 快く引き受けてすぐに行動
→ 納得がいかなかったり、やる気が起きないため反応が遅い、または拒否や反発
のように信頼関係の有無によって、何か指示を出したり、頼み事をしたりしたときに、相手の反応や、その後の行動が大きく異なってきます。
どんなに正しいことを相手に伝えていたとしても、信頼関係がなければ、そもそも話を聞いてもらうことも難しいのです。
では、信頼関係を築くには何が重要なのかというと、それは相手の価値観を把握することです。
相手の価値観を把握すると、相手が何が嫌で、何を大切にしていて、どんなことに興味があるかなど、相手のことをより深く知ることができます。
そうすることで、コミュニケーションが取りやすくなり信頼関係が築けるようになります。
3-2.相手の立場になって考える
リーダーシップを発揮していく上で、相手の立場になって考えることも非常に重要な要素です。
相手がどのような状況にいるのかを考え、指示や判断をしていけるリーダーはとても優秀です。
一見簡単そうに思えますが、私たちは自分の都合や考えを優先してしまいがちです。
そこで、相手の立場になって考えるために役立つと言われているのが、実践心理学NLPの手法の一つである「ポジションチェンジ」というものです。
心理学NLPでは、「ポジションチェンジ」というワークで、
- 自分の立場
- 相手の立場
- 関係のない第三者の立場
この3つの立場から物事を捉えられるようにするためのトレーニングを行います。
私たちは、自分の立場で物事を捉えることには慣れていますが、本当の意味で相手の立場で物事を捉えることには、慣れていない方が大半です。
ぜひ実践してみてください。
4.リーダーとして活躍するあなたへ
いかがだったでしょうか。
今回は、リーダーシップの種類や、リーダーシップを発揮していく上で大切なことについて、お話をしてきました。
決して、どのリーダーシップが正解というものはないので、あなたの特性やその場の状況にあわせて、リーダーシップを発揮していってください。
そして、どんなリーダーシップを選択しようとも、日頃の信頼関係や相手の立場になって考えることができるかで、相手の反応も変わってきます。
ぜひ日頃の行動から意識してみてくださいね。
当メディアサイトを運営するNLP-JAPANラーニング・センターでは、『脳と心の取扱説明書』と呼ばれる心理学NLPを学べるスクールも運営しています。
心理学NLPには、信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルや、相手の立場に立って物事を捉えていく方法など、日常生活で役立つ学びが豊富です。
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