- 「結果を出している人と、そうでない人の違いを知りたい」
- 「目標達成のコツを知りたい」
- 「とにかく、より効果的に目標を実現したい」
もしも、このようにお考えでしたら、今回の記事は「目標達成」や「問題解決」のお役に立てるはずです。そして多くの人にとって、初めて聞く内容になるかもしれません。
本日は世界25カ国で、目標達成や問題解決に効果を発揮する「心理学NLP」や「コーチング」のトレーニングを提供する「国際的なNLPトレーナー」であり、世界中にクライアントを持つ「現役のライフ・コーチ」として活動している「クリス・ハルボム氏」の記事を紹介します。(※日本の読者が読みやすいように、微調整しています)
私自身もクリスが開催する講座に参加し、この内容を知ってから実践を繰り返しています。そして確かに、実践するかどうかで、自分の思考や行動が変わり、結果も違ってくると実感しています。この内容が、お役に立てば嬉しく思います。
クリス・ハルボム(Kris Hallbom)
|
|
世界25カ国で、NLPやコーチングのトレーニングを提供する「国際的なNLPトレーナー」であり、世界中にクライアントを持つ「現役のライフ・コーチ」。夫でありパートナーのティムと、米国NLP&コーチング研究所を協同運営しながら、新しいNLPテクニックの研究・開発を行う。多数の著書や記事も執筆。 |
クリス・ハルボム(Kris Hallbom) |
|
世界25カ国で、NLPやコーチングのトレーニングを提供する「国際的なNLPトレーナー」であり、世界中にクライアントを持つ「現役のライフ・コーチ」。夫でありパートナーのティムと、米国NLP&コーチング研究所を協同運営しながら、新しいNLPテクニックの研究・開発を行う。多数の著書や記事も執筆。 |
目次
1.望んだ結果をつくり出す方法(意図の設定)とは?
あなたは、「ある車が欲しいと思ったとたん、欲しいと思っている車をあちこちで見かけるようになった」という経験はありませんか?
実はこれが望む目標を実現させ、さらに魅力的な未来をつくり出すために「重要な鍵」を握ります。ここに隠された秘密とは、私達が「意図の設定」と呼んでいるものです。
意図の設定は、意識のエネルギーと注意を「望んでいる未来の目標」に向ける、潜在意識とRASを望む結果に集中させ続けるためのパワフルな方法です。では「RASとは何か?」を見ていきましょう。
1-1.RASとは
RAS(脳幹網様体賦活系)とは、私たちの脳幹の中にある神経の束「脳幹網様体」の働きのことです。
神経生物学者、細胞神経学者のブルース・H・リプトン博士によると、人は1秒間に40億ビットの情報を取り入れています。そのうち、意識で処理できるのは2,000ビットと言われています。その中から、自分にとって必要な情報だけを取り込むように、意識と無意識の間でフィルターの役割を果たしている脳の一部です。
脳幹の中心部に位置するRASは、意識から受けた指令を無意識に届けています。
この機能が働いているため、あなたが考えたことや注意を向けたことはすべて、無意識に染み込み、未来のどこかのタイミングで表面化します。
そして将来の夢や目標は、潜在意識で考えたことを反映しているだけでなく、RAS(脳幹網様体賦活系)を仲介しています。これがRASの機能です。
1-2.意図とは
意図の設定とは、望んでいる目標を達成するにあたり、「どのような旅路にしたいのか?」というものです。目標に至る旅を楽しむように、方向づけることにもなります。
さらに意識のエネルギーと注意を「未来の目標」に向けることで、「RASを望む結果に集中させ続ける」パワフルな方法になります。「望んでいる未来を作り出すこと」や「目標設定」に有効なだけでなく、日々の暮らしの中でも非常に役立ちます。
こうした意図(Intent)の意味をメリアムウェブスター辞典(Merriam-Webster's Collegiate Dictionary)で調べると、このように書かれています。
「マインドに方向を与え、目標へと続いていく道を進ませること」を意味するintend(~を意図する)という言葉に由来する。
※Intendはラテン語のintendere、「~の方へ伸びる」という言葉から派生しています。
つまり「意図の設定を通して、RASを有効に活用する」ことが、望んだ未来(結果)をつくり出すポイントになります。
それではRASをポジティブに活用する「意図を設定」について体験してみましょう。
1-3.RASの活用
まずは、次の3つの文章を声に出して言ってみましょう。
- 「今夜のディナーを楽しめるといいな」
- 「今夜のディナーを楽しみたい」
- 「今夜のディナーを楽しむぞ」
使う言葉をほんの少し変えるだけで、自分の意識や気持ちが変わることに注目しましょう。
それでは上記について、それぞれに解説を加えます。
1.「今夜のディナーを楽しめるといいな」
この場合、多くの人にとって、疑念が作り出されてしまいます。このような言葉の使い方は、ディナーを「楽しめるかもしれないし、楽しめないかもしれない」という意味を持つためです。
2.「今夜のディナーを楽しみたい」
このように言うと、未来の欲しいと思うものをイメージをし、その未来に引きつけられるように感じるかもしれません。しかしそこには、「楽しめるかもしれないし、楽しめないかもしれない」という、疑念が入り込む隙間が残っています。
なぜなら、「楽しめないかもしれない自分」を認識(イメージ)するからです。
3.「今夜のディナーを楽しむぞ」
「今、まさにその状態にある」かのようにイメージしています。何かが実際に起きると意図することは、「目標を達成した自分を、ありありとイメージする」ことができ、そこに紐づく感情(ワクワク・楽しい・嬉しいなど)までも感じることができます。
このように自分が使う言葉に、人は影響されています。ですので3番のような言葉を使い、意図を設定することが重要です。こうすることは、その出来事が起きることは「当然のこと」だとRASに伝え、そこには疑念の余地は一切ないとメッセージを伝えるようなものなのです。
2.意図の設定方法「4ステップ」
意図の設定は、目標設定とセットで行います。ここではヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏を例にあげましょう。
まず目標の設定とは、達成したい最終結果を表しています。
リチャード・ブランソン氏はキャリアの早い段階で、「世界で最も大きな成功を収めるビジネス帝国の1つを築く」という目標を設定しました。
この目標に対して、「そこへ至るまでの道のりは、できる限り冒険に満ちた愉快なものにする」という意図を設定しました。そして目標に集中し続け、意図に忠実であり続けることで、ブランソンは大いに楽しみながら、ビジネスの世界で大成功を収めました。
それでは理解を深める意味で、他の例も見ていきましょう。
【目標に対する意図の設定例】
例1.
目標:混み合った駐車場に車を停める
意図: 空きスペースが「すぐに簡単に見つかる」
例2.
目標:上司との重要なミーティングを効果的に行う
意図:ミーティングを通して「落ち着いてはっきり話す」
それではここで、具体的な目標と未来に関連した意図を設定するための「シンプルなステップ」をご紹介します。
【意図の設定・4ステップ】
ステップ1:望んでいる結果を明確にする
・何を実現したいか?/どんな結果を手にしたいか?を明確にします。 |
ステップ2:意図を設定する ・目標の達成へと進む道のりで、どのような体験をしたいか?を明確にします。 |
ステップ3:他者との関係性における意図を設定する ・他者が関わる場合、必要となります。例えば、「楽しむ・新しいことを学ぶ・生産的に・安らぎを感じる・幸福・愛情・尊敬・穏やかさを感じる・助け合う・互いにつながる」と感じるような関わり方かもしれません。 |
ステップ4:望んでいる結果・叶えたい願望をイメージする ・魅力的な未来にいる自分は、どのような感じなのかをイメージしましょう。同時に設定した意図に対して、自分がどのような体験をしているのかもイメージしましょう。 |
上記ステップ4でイメージする時は、「今まさに起きている」かのように感じることが効果的です。その際に以下のような問いかけを使うと、よりイメージしやすくなります。
【脳への問いかけの例】
- 視覚を使う問いかけ
- 聴覚を使う問いかけ
- 身体感覚を使う問いかけ
:目標を達成した今、あなたには何が見えていますか?
:目標を達成した今、あなたには何が聞こえていますか?
:目標を達成した今、身体はどう感じますか?/どのような感情が沸き起こっていますか?
いかがでしょうか?
以上までが、クリスの書いた記事の紹介です。こうした意図の設定により、目標達成や問題解決に向け、脳を効果的に使い、パフォーマンスを高めることができます。同時に自分の思考・感情・行動も変わります。
クリス・ハルボム氏の専門分野である「心理学NLP」について、もっと学びを深めてみたいとお考えでしたら、下記の内容がお役に立つと思います。
■すでに10万名以上の方がダウンロードされている、無料レポートはこちらから。
↓
人生とビジネスでステージを高める心理学NLPの秘密
■人気のNLP体験講座は、こちらをご覧ください
↓
NLP体験講座(東京・名古屋・大阪・福岡・オンラインで開催中)
■あなたを進化させる、最先端の10日間NLP実践コースはこちら。
↓
NLPプラクティショナー認定プレミアムコース
※出典・参照元
- 「夢は、紙に書くと現実になる!」PHP研究所・ヘンリエッタ・アン・クロウザー著
- 「精神の生態学」出版社: 新思索社・グレゴリー・ベイトソン著
- マネークリニック・プログラム-意図の設定プロセスより:開発:2000年ティム・ハルボム、クリス・ハルボム
- クリス・ハルボム プロフィール