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2024.11.21 NLP世界権威

葛藤の統合

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著:ロバート・ディルツ

内なる葛藤は、
人の内面で2つ以上の「パート」が
矛盾する行動を起こすことで生じます。

最も問題となる葛藤は、
対立するパートが
互いに否定的な決めつけを
しているときに起こります。

対立への解決は、
共通の肯定的意図を
特定することで
見つけ出すことができます。

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次に紹介するのは、対立するパートを統合するための基本的なNLPテクニックの一般的な概要です。

  1. あなたが抱えている葛藤を明確にし、対立しているパートを特定します。
  2. 対立するパートのどちらとも切り離されたメタポジションを作り出します。
  3. それぞれのパートに、他方のパートに対する認識や意見を述べてもらいます。
  4. それぞれのパートの肯定的意図と肯定的目的を見つけます。
  5. それぞれのパートが、他方のパートの肯定的意図を認識し、受け入れられるものであることを確認します。
  6. メタポジションに入り、両方のパートに共通する、より高い次元での共通の意図を見つけ出します。
  7. それぞれのパートの肯定的意図と共通のゴールを達成するために役立つ、それぞれのパートが持つリソースと能力を特定します。
  8. 以前は対立していた2つのパートを物理的に合体、統合することで新たな表象へと変え、自分の身体に戻します。
  9. この統合された状態で自分の過去に行き、未来にも行くと想像することで、その統合の状態が人生の出来事にどのようにポジティブな影響を与えるかを体験しましょう。
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他者の葛藤の統合を助けるガイドのための手順

  1. パートナーの葛藤に関連する、対立しているパートを特定する
  2. 人が典型的に抱く葛藤には、論理 対 感情、理性 対 直感、子ども時代のビリーフ 対 大人 のビリーフ、過去 対 未来などがあります。

    対立している各パートのフィジオロジー(生理機能)を観察しましょう(動きやしぐさの非対称性に特に注意を払います)。

  3. パートをすべての感覚システムで表象する
  4. 次のように言うことができます。

    「Xと信じているパートを片方の手の上に置いてください。

    (そちらのパートの主張を話している時に、パートナーが主にジェスチャーしていた方の手を使います。)

    そのパートは、どのように見えて、どのような声があり、どのような感情が紐付いていますか?」

    視覚、聴覚、感覚のどれか1つが欠けている場合は、パートナーに加えてもらいましょう。

    対立しているもう片方のパートをもう片方の手の上に出し、同じことを繰り返します。

  5. それぞれのパートの知覚位置に入る
  6. パートナーには、それぞれのパートの知覚位置に入ってもらいます。

    そして、その知覚位置から対立するパートを見てもらい、どう見えるかを説明してもらいます。

    この段階では、対立しているパート同士は、他方を嫌い、不信感を抱いていることが多いでしょう。

  7. 各パートの肯定的意図と目的を見つける
  8. それぞれのパートが、他方の肯定的意図を理解し、受け入れることを確認します。

    • 対立することで、自分が果たそうとしている目的が直接的に妨げられていることに、各パートが気づくようにします。
  9. 再びパートの知覚位置に入るパートナーには、再びそれぞれのパートに入ってもらい、他方のパートをもう一度見てもらいます。
  10. 今度は、他方のパートが持っているリソースで、自分の肯定的意図の達成に役立つリソースを描写してもらいます

    • それぞれのパートが、それぞれの目的をより十分に達成できるよう、互いのリソースを結合させることへの一貫した合意を得ます。
    • パートたちがお互いに不信感を抱いたり、嫌ったりしていたのは、大抵の場合、

      他方のパートが持っているこうしたリソースが自分にはなかったため、他方のパートを異質で手に負えない存在と感じていたことが原因です。

  11. パートを統合する
  12. パートナーに両方の手を合わせてもらい、同時に、2つのパートが持っていたリソースが完全に統合された自分自身の新たな表象を、すべての感覚システムで作り出してもらいます。

    (別々だった以前の各パートに紐付くフィジオロジーが統合/調和していくことも観察しましょう。)

    • 統合とは、妥協でも契約でもないことをパートナーに思い出してもらいましょう。
    • 成功すれば、2つの別々のパートという感覚はなくなり、一人の完全体としての自分という感覚を得ることができます。

    • この方法は、ビジュアル・スクオッシュと呼ばれるテクニックであり、最も一般的で非常に効果的な統合の方法ではありますが、これだけが唯一の方法というわけではありません。
    • 例えば、探求者はメタポジションから新たなイメージを生み出して、対立する2つのパートを取り込むような統合を望むかもしれません。

    • 時には、3つ以上のパートが葛藤に関わっている場合があります。
    • そのような場合は、3つのパートすべてを含むようにこのテクニックを拡張するか、パートの統合を一度に2つずつ行うことができます。

葛藤の統合は、ビジュアル・スクオッシュとリフレーミングNLPテクニックより、一部の手順を抜き出して組み合わせたものです。

概念的には、フリッツ・パールズとバージニア・サティアの研究に基づいて開発されました。

葛藤について、詳しくは以下の記事でも解説されています。
葛藤に隠された深層心理|NLPを使った「対立」の解消

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NLPトレーナー ロバート・ディルツ(Robert Dilts)プロフィール

ロバート・ディルツ氏より許可をいただき掲載しています。
http://www.nlpu.com/Patterns/patt11.htm
This page, and all contents, are Copyright © 1998 by Robert Dilts., Santa Cruz, CA.

参考文献

  • バージニア・サティア『PeopleMaking(人をつくる)』(1972年)
  • フリッツ・パールズ『ゲシュタルト療法:その理論と実際』(ナカニシヤ出版、1990年)

NLP関連文献

  • ジョン・グリンダー、リチャード・バンドラー『人間コミュニケーションの意味論2 -ミルトン・エリクソンの統語パターン』(ナカニシヤ出版、1999年)
  • ジョン・グリンダー、リチャード・バンドラー『あなたを変える神経言語プログラミング』(東京図書、1997年)
  • ロバート・ディルツ、ジョン・グリンダー、リチャード・バンドラー、ジュディス・ディロージャー『NLP Volume I(NLP第1巻)』(1980年)
  • ロバート・ディルツ『Changing Belief Systems with NLP(NLPでビリーフシステムを変える)』(1990年)
  • ロバート・ディルツ『Strategies of Genius Volumes II & III(天才達の戦略 第2巻、第3巻)』(1995年)
  • ロバート・ディルツ、ティム・ハルボム、スージー・スミス 『信じるチカラの、信じられない健康効果』(ヴォイス、2015年)
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