著:ニック・レフォース
私は1960年代のサイケデリックな時代の中、サンフランシスコ・ベイエリアの東側で育ちました。
多くのティーンエイジャーと同様に、私もアイデンティティやこの世界における自分の居場所について悩んでいました。
私はさまざまな違法薬物を試し、中でもマリファナとLSDを好んで使用していましたが、鎮静剤やアヘン剤なども使用しました。
そして、「覚醒」する前のことを全く記憶していない完全なブラックアウトを2回経験した後、私は無謀なことを止めなければならないと決心しました。
高校2年生から3年生にかけての夏に、私はすべての友人との縁を絶ち、麻薬道具をすべて捨て、ブラックライトのポスターを壁から剥がし、部屋をペンキで塗りました。
私にとってこの部屋は、世界からの退避場所かつ安息の地となりました。
そしてその夏、私はかなりの時間をその部屋で一人過ごしました。
色とりどりの厚い綿織物の絨毯の上にロッキングチェアがあり、それは私が新しく塗った壁を向いていて、壁には新しいポスターが掛かっていました。
ポスターには、花の香りを嗅ぐ美しい女性の横顔が描かれており、背後にはアキノキリンソウの花が咲き乱れる草原とともに、次の引用文が記されていました。
「あなたの中には、いつでも戻って自分自身になれる聖域がある!」
―ヘルマン・ヘッセ
その引用文は私に深い影響を与えました。
自分の内面にいつでも行くことができて、いつでも自分自身でいられる場所があるという可能性が私の救いとなったのです。
私を取り巻く世界で何が起ころうとも、人生がどれほど困惑に満ちたものであろうとも、いつでも自分自身に戻れるのだという考えに私はしがみつきました。
その部屋で過ごす孤独な時間こそが、私の人生を変える大きな転機となったのです。
私の「内なる聖域」は、私自身の個人的な取り組みであったり、催眠とNLPを学んだり教えたりしてきたことで長年にわたって進化してきました。
最終的に、私はその内なる聖域を一つの庭に変えました。
この庭は、私が休息し、情報収集し、問題を探究し、あるいは洞察と知恵を得るための美しい隠れ家のような場所へと発展しました。
この庭は、私がいくつかの未発表の物語で「死」を案内人として探求してきた、豊かな内なる風景の中に抱かれています。
私にとって、この庭は魂の風景への入り口なのです。
いくつか考慮すべきことがあります。
- あなたにとって心からリフレッシュできる風景や環境に、聖域を設けてください。
- その聖域にあなただけの空間を作ってください。
- ガイドや助言者のための空間も聖域に取り入れてください。
- 具体的なリソースを追加してください。例:図書館、遊び場、会議室など。
- 聖域に訪れる回数が増えれば増えるほど、その聖域はより強力なものになることを覚えておいてください!
私はすべての生徒に対して、内なる聖域を作ることを推奨しています。
実際に訪れた場所の記憶から、写真や映画のシーンから、あるいは自分の想像から内なる聖域を創り出しても良いでしょう。
主な目標は、くつろげる場所、あなたが心から「自分らしくいられる」場所を作ることです。
それは山中の隠れ家でも、森の木立でも、海辺の熱帯小屋でも、あなたが安らぎを見つけられる場所であればどこでも構いません。
別の世界やあなた独自の惑星といった、想像上の場所でも良いでしょう。
どのような風景であれ、それを自分自身のための神聖な場にしてください。
キャロル・キングの「アップ・オン・ザ・ルーフ」のような歌は、ささやかな隠れ家や世界から解放される場所の必要性を称賛しています。
あなたには、すべてから離れるために行くお気に入りの場所があるかもしれません。
それは屋根の上かもしれませんし、ベランダかもしれません。早朝のキッチンテーブルかもしれませんし、自然の中のどこかかもしれません。
場所そのものよりも重要なのは、その場所でどのような状態になれるかです。
どこへ行くにもあなたと一緒で、いつでも好きなときに行ける内なる隠れ家が作れるとしたら?
それが、内なる聖域というものです。
あなたの内なる聖域は、どこにありますか?
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NLPトレーナー ニック・レフォース(Nick LeForce)プロフィール
著者より許可をいただき掲載しています。
https://nick-leforce.squarespace.com/blog/2018/7/3/your-inner-sanctuary
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