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2024.05.31 心理学

ヒプノセラピーは怖くない?自分でもできる催眠の不思議

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ウランバーナの森
という小説をご存知でしょうか。

主人公がストーリーの最後のほうで、
『自分は催眠療法(ヒプノセラピー)を
受けていた』
と気づくのですが、

その成り行きが非常に親しみやすく
書かれていました。

これが、催眠療法(ヒプノセラピー)
存在を知った、きっかけだったように
思います。

そしてヒプノセラピーは、
精神的に良くない状態に効く
と思われがちですが、

日常でのふとした落ち込み、
緊張感いっぱいのプレゼンテーションの
前夜はもちろん、

やる気にあふれていながら、
なかなか目標達成できないときなど、
様々なシーンで活用できます。

自分をより良く保ち、現状を打破するのに
役立つヒプノセラピーについて、
体験を交えてご紹介していきます。

ウランバーナの森,奥田 英朗(著),出版社:講談社

※ウランバーナの森は、ドラマ化された直木賞受賞「空中ブランコ」の精神科医・伊良部一郎のシリーズや、ロングセラー「最悪」などの著者、奥田英朗さんのデビュー作です。

目次

    1.ヒプノセラピー体験談

    実践心理学NLPを学んでいる中で、催眠言語という分野が非常に面白く、それを使ったセラピーということで興味を抱き、まずは体験してみました。

    当初は長椅子に横になって受けるセラピーの印象が強かったのですが、学校や会議室にあるような普通の椅子に腰掛け、会話をするように進める方法もあることがわかりました。

    いくつかのセラピーについて、体験を交えてご紹介します。

    【補足】

    実践心理学NLPは別名「脳と心の取扱説明書」と言われています。

    元はセラピーとして誕生したNLPですが、コミュニケーション、目標達成、心理的なマイナス面の向上、セルフイメージの向上にも役立つため、

    多くの経営者やビジネスパーソン、アスリート、教育関係者など様々な方が学んでいます。

    1-1.前世療法で問題解決するヒプノセラピー

    前世に戻り、死の間際まで一生を再体験し、現世での問題の答えを得る催眠療法です。

    人の魂は繰り返し現世に現れており、前世はたくさんあるという考えのもと、必要な現世に戻っていくことになります。

    私の場合は興味本位で、前世療法って怪しいな、でも面白そうだなと受けました。

    大きな悩みがなくても、セラピーを受けるには課題を設定する必要があるので、

    『このまま一生を続けてよいのか?』といった、ざっくりした課題で始めました。

    リクライニング式の椅子にほぼ横になって、目を瞑り、クリスタルボウルの音色か何かの癒し系の音楽が流れる中、催眠誘導されるまま催眠状態に入って行きました。

    誘導に従って身を任せていたところ、イメージの中で前世と思われる景色がパッと出てきたのは面白かったです。

    突然、石畳が広がっていました。今書いていても、怪しさ満点ですが体験は事実です。

    そして、死の間際で人生を振り返り、今生での気づきを得ました。

    全体を通して、自分が当時課題と思っていることが、明瞭に出てきたことは良かったです。

    論理的で明確な理由を欲しい方には向きませんが、スピリチュアルな世界が好きであれば、試しても良いかもしれません。

    ただし、セラピーは通常2~3時間で3万円ほどはかかるものなので、解決したい課題をしっかり持って受けると良いと思います。

    そして、催眠とは一連の同意ですので、

    初対面のセラピストに『怪しい。大丈夫かな』と疑念を抱いたり、

    『催眠になんて、かかってやるもんか』などと思っていれば、催眠にかかることができません。

    セラピスト選びは重要です。

    1-2.インナーチャイルドを満たしてトラウマを解消するヒプノセラピー

    退行催眠でインナーチャイルド(内なる子ども)と表現される、自分の心の中にある、幼いままの部分を満たしていくセラピーです。

    人は大なり小なり、成長過程で抱える問題があるかと思いますので、そういったもので、解消しておきたい事象があれば向いています。

    リクライニング式の椅子にほぼ横になって、目を瞑り、ボーンという太鼓か何かの音とともに階段を降りていってインナーチャイルドに会いました。

    イメージの力で、小さな子供が座り込んでいるのが見えたのは、不思議な体験でした。(あ、いる。。と思いました。)

    今思い出して書いていても、ちょっと切ない気持ちがするほど、寂しそうな様子だったのが印象に残っています。

    そして、インナーチャイルドとの対話や、実践心理学NLPのスキルで、過去の問題の解消などを催眠状態で行って、完了しました。

    振り返ってみると、このように何が行われているか、意識的にも理解しながらセラピーが行われたことがわかります。

    信頼できるセラピストとは言え、コントロールされたわけではないのです。

    1-3.問題解決と目標達成のヒプノセラピー

    ここまでご紹介した、退行催眠といった前世療法やインナーチャイルドを癒やすセラピーも、自分の問題や、得たいゴールを設定して臨みますので、

    ヒプノセラピーと言っても、構造自体はコーチングと非常によく似ています。

    特に、現在どういった問題があって、今後どう解決したいのか?ここを確認して始める点は、コーチングの構造と同じです。

    そして、クライアントがいつもよりもネガティブな状態になっていたり、自信を喪失していたり、神経質になっているような場面では、コーチングが難しいこともあります。

    そのようなときに役立つのが、ヒプノセラピーです。

    目標達成、問題解決などいくつか行いましたが、ヒプノセラピーの題材として意外性があった【筋トレ】を扱った体験についてご紹介します。

    特に、筋膜リリースに関心があって、フォームローラーを持っているのに、なかなか継続できません。

    その問題解消をテーマに取り組みました。

    少し高度なヒプノセラピーで、ある瞬間を使って、行動と結び付けるという流れでした。

    私はコーヒーがマシンからカップに落ちる瞬間を使って、行動を結び付けました。

    そして、ある日曜日にコーヒーを入れていたとき、全く無意識に筋膜リリースをしようと思ったのです。

    このように、無意識に作動する後催眠暗示※によって、行動を無意識に起こさせることで、問題を解消することもできるのです。不思議ですね。

    ※後催眠暗示とは

    ごさいみんあんじ:催眠から覚めた後に、クライアントが望ましく振る舞えるように、催眠中に伝える暗示のことです。

    1-4.コア・トランスフォーメーションで心地よく課題を解消

    コア・トランスフォーメーションは、あなたの内面を深い部分へ掘り下げ、変容を促してくれるセラピーです。

    セラピーを受ける場合に、過去の嫌な体験を思い出したり、話したりするのは避けたい人もいるでしょう。

    また、はっきりした原因がわからない場合や、【催眠】への不安が拭えない人も多いと思います。

    コア・トランスフォーメーションでは、「今起きている問題」に焦点を当てます。

    そのため、何があったかを根掘り葉掘り聞かれずに済みます。

    とても心地よく、問題が溶けるかのように解消できる点は魅力の一つです。

    私の場合、非常に不可解なことに、『自分の前を男性がノロノロ歩いていると何故かイラッとしてしまう』という課題を感じていました。

    コア・トランスフォーメーションでこれを扱い、今は全く気にならなくなっています。

    些細なことのように思われるかもしれませんが、人が多い街を歩いているときは、私にとって大きな違いを生みます。

    そして何も理由がなく腹が立つので困っていましたし、自分のそんな部分が大嫌いでした。

    原因は不明ですが、解消したことで自分を嫌わずに済みますし、穏やかにいられるので、とても生きやすいのです。

    一節には、胎児の段階で、母親の感じたことを感じ、かなりの信念や思い込み(ビリーフとも言います)を作っているそうです。

    全く記憶にはないわけですが、いろんな制限を持っていても、至って当然というわけです。

    このように、ヒプノセラピー以外にも、潜在意識に働きかけるセラピーはいくつもあります。

    そして、一度覚えると、何度でも自分で使うことが出来るので、きっと役に立つと思いご紹介しました。

    コア・トランスフォーメーションで、あなたのどのような問題が改善できるのか? あなたにそれが必要か?を知るための『48の質問リスト』はこちらです。
    ⇒ プロセスの効果を知る 48の質問リスト

    2.あなたにも役立つヒプノセラピー

    ヒプノセラピーは、心理的な治療はもちろんですが、ここまでご紹介したような問題解決に加え、目標達成を加速させるツールとしても幅広く役立ちます。

    トラウマのような深い問題の解消から、「目覚めを良くする」と言った、生活の質を高めるポジティブなテーマにも有効なのです。

    実践心理学の総合スクールで米国NLP&コーチング研究所認定 NLPプロフェッショナルコーチとNLP催眠療法(ヒプノセラピー)マスタープラクティショナー資格を取得し、

    自身もヒプノセラピーを体験した立場から、ヒプノセラピー発展の経緯や、仕組みなどをご紹介していきます。

    2-1.ヒプノセラピーとは

    ヒプノセラピーとは直訳すると、ヒプノーシス(催眠)を使うセラピー(治療方法)です。

    現在行われている催眠の原型は、1773年に医師メスメルとイエズス会の司祭により、ヒステリー症状の患者さんの治療から始まりました。

    その後、特に世界大戦という大きな戦争の後、兵士たちの心理的な治療で効果を出し、現在は幅広い用途で使われています。

    その経緯を追ってみましょう。

    図の内容について、詳しい解説はこちらです。

    1773年 【現代の催眠の原型】

    医師メスメルとイエズス会の司祭で国王の天文学者マクシミリアン・ヘルと共に、ヒステリー症状の患者さんの治療に磁石を用いた。

    ある種の流動体の再配分により治癒が起きたと考え、動物磁気と呼んだ。

    1775年

    メスメルはガスナー神父の按手(手を置くこと。神からの霊的祝福を伝達するための、象徴的行為)や施術の観察から、

    ガスナー神父が意図せず動物磁気を使っているという見解を発表。

    ガスナー神父はこれを受け、霊的治癒を禁止した。

    参照元
    按手について(聖書入門.com)

    1778年

    メスメルは身体の流動体の再配分について、ウィーンで民衆から反発にあり、パリに移住。

    パリで磁気桶(bacquet)を開発し評判となり、ヨーロッパ中から神経症患者がメスメルのサロンに殺到。

    一方で同業者からの反発にあう。

    1784年

    フランスアカデミーが、メスメルの治療を調査。

    調査委員会には、ベンジャミン・フランクリン、科学者ラボアジェ、医師ギヨタン(ギロチン開発者)が指名された。

    調査委員会はメスメルの動物磁気は、想像の産物と結論付け、メスメルを詐欺師と非難した。

    メスメルの評判はガタ落ちした。

    ※当時の科学者たちには、強いラポール状態での暗示が、病気の治癒に関与していることが理解できなかった。

    メスメルの評判は落ちたが、彼は近代的な力動精神医学の基礎を築いた。

    1838年

    イギリスとの医学教授エリオットソンが、メスメルの治療に関心を寄せた。

    この事により、エリオットソンは大学と病院を退職させられたが、彼は仲間と研究を続け、

    ゾイスト(zoist)という雑誌で研究結果を発表した。

    1841年

    イギリス人医師ジェームス・ブレイドが催眠に関心を持ち始めた。

    ブレイドは、動物磁気ではなく、暗示によって治ると考えた。

    リラクゼーションを誘導するために凝視法を開発し、【催眠】と名付けた。

    1845年

    外科医ジェームズ・エスデイルは、インドの奥地で催眠麻酔科での多くの外科手術を行った。

    1850年

    エスデイルが外科手術出版
    Mesmerism in India(EnglishEdition)
    (インドのメスメリズムとその外科および医学への応用)
    エスデイルは書籍の中で、大衆の意見と戦うことや催眠を用いた仕事の正当性を理解してもらうことは、両方ともとても困難なことだと書いている。

    同時期

    フランス人医師オーギュスト=アンブロワーズ・リエボーは、ブレイドの業績を読んで催眠に興味を持つようになる。

    リエボーはいかさま師と言われないよう、金銭報酬を受け取らずに催眠治療を行った。

    これを、医学校で教えていた著名な神経学者イポリオット・ベルネームが注目。

    ベルネームはリエボーに6年以上坐骨神経痛に悩まされている患者の治療を依頼。

    これにより2人は一万人以上の患者を協同して治療した。

    1886年

    ベルネームは催眠に関する、最初の科学書を著した。
    Suggestive Therapeutics: A Treatise on the Nature and Uses of Hypnotism(示唆に富む治療法:催眠術の性質と使用に関する論文)」

    催眠の歴史的発達を扱った文献リストには、必ず掲載される。

    1890年

    フロイトもリエボーやベルネームの業績を聞いて、フランスのナンシーを訪問。

    フロイトは、精神障害の人に催眠を使うことに興味を持っていた医師のブロイアーと共に催眠治療を行った。

    第一次世界大戦

    兵士の戦争ノイローゼが頻発したので、ドイツ人精神分析学者エルンスト・シンメルが、自らテクニックを発展させて治療に催眠を使用した。

    エール大学心理学教授であったハルは、実験的に催眠を検証しようと自著「催眠と被暗示性」にデータと観察を記載した。

    第二次世界大戦

    戦争神経症の治療に催眠がとても役立った。

    これら戦争での利用により、催眠テクニックと精神分析が統合され、大きな医学的発展がもたらされた。

    1956年

    米国医学会の委員会は、どのように催眠を医学教育に含めるかを考えるための会合を開き、1958年9月13日所見を雑誌に報告している。

    アメリカ合衆国で催眠を教えているのは、カリフォルニア大学、ロングアイランド大学、ルーズベルト大学、タフツ大学など。

    【出典・参照元】
    ミルトン・エリクソンの臨床催眠セミナー―15のデモンストレーション ミルトン・H・エリクソン(著),セイモア・ハーシュマン:アービング・I・セクター(著),横井勝美(翻訳),出版社:亀田ブックサ−ビス

    このように歴史がある催眠治療について、日本ではテレビ番組の影響で、催眠術で操られてしまう印象があるかもしれません。

    ですが、実際のところ催眠状態は、自分の意志で発言や行動ができる状態です。

    では、催眠と非常に近い状態を、仮に想像してみましょう。

    テレビを付けて居眠りしていたら、家族にテレビを消されてしまい『見てるよ!』と言った。

    このようなとき、他の人からは寝ているように見えても、

    本人はふわふわと気持ち良く、音声も遠くで聞こえていて、自分にとって良くない状況が来たら、すぐに覚醒して反応できます。

    もし同じ状況で睡眠に入っていたら、テレビを消されても気づかず、グーグー寝ていることでしょう。

    催眠にかかっているときの身体の感覚は、この居眠りと似ています。

    セラピー中、自分にとって不快であったり、都合が良くないことであれば、催眠状態から抜け出る・質問に答えない・誘導に従わないといったことを選択できます。

    セラピストに行動をコントロールされるわけではありません。

    そしてこの居眠りの間、『もっとしっかりテレビを見なくては!電気代が無駄だ』などという理性的で批判的な考えは抑制されていて、

    とても心地よく現状を受け入れているのではないでしょうか。

    ヒプノセラピーは、このように理性的で批判的な『顕在意識からの抵抗』が少ない状況で行います。

    そのため、通常であれば『無理かもしれない』と思うようなことにも向き合えたり、さらに高みを目指すような目標にも疑いなく向かっていけるようになるのです。

    ※実際は、催眠は睡眠とは違い、意識的にも無意識的にも、非常に覚醒した状態です。身体的な感覚の説明に、居眠りを例えとして使ってご紹介しました。

    2-2.ヒプノセラピーを受ける手順

    大枠は下記の手順です。

    詳細は扱う内容や手法によって異なりますが、基本的な構造は同様です。

    1. クライアントとセラピストの間で話し合い、契約を交わす
    2. 解消したい問題、得たいゴールを設定する
    3. セラピーが終わった後、どうなりたいのかを明確にする
    4. 誘導により、催眠状態に入る
    5. 扱う内容に合わせたセラピーが行われる
    6. 覚醒する
    7. 質疑応答で状態を確認して終わる

    初回からセラピーを行う場合もあれば、まずはヒアリングの時間を設けて、実際のセラピーを2回目から行う場合もあります。

    内容や方針は各所で異なります。

    2-3.ヒプノセラピーが効果を生む仕組み

    催眠状態に入ると、顕在意識からの抵抗が抑制されます。

    そのため、人間の行動や反応の90%以上を決めていると言われている潜在意識にアプローチでき、効果を生むと言われています。

    各意識の特徴はこちらです。

    意識 特徴
    顕在意識

    私たちが認識することのできるすべての考え
    「論理的」、「批判的」、「分析的」な思考を司る

    自分を守るために、それまでの人生にないような、「異なる考え」、「価値観」、「行動」、「新しい習慣」を認識すると、「抵抗」を起こして排除しようとする

    潜在意識

    人が一生を通して身につけていく「思考パターン」と「体験」の蓄積
    私たちの感情、習慣、世界に対する反応を管理している

    また、意図的に管理する必要のない呼吸、心拍、血圧や細胞の成長などの
    あらゆる自動プロセスも管理している

    このように多くの意味で、潜在意識が私たちの世界を創り出しているのです。

    催眠状態では、この潜在意識に働きかけるので、効果を生むのです。

    2-4.ヒプノセラピーで扱うことができる内容

    ヒプノセラピーでは、出口が見つからないと感じているような重大な問題から、日頃の小さな課題、健康問題など、多くのことを扱うことが出来ます。

    例えばこのようなことです。

    • 何十年も抱えているトラウマ体験を克服したい
    • 社会人になってすぐの頃の失敗体験を忘れたい
    • 自分の心のケアを怠る習慣を直したい
    • 毎日をもっと生き生きと過ごしたい
    • 今日あった嫌なことを解消したい
    • 行き詰まりを感じている目標を達成したい
    • 質の高い睡眠を取りたい
    • 良い健康状態を保ちたい
    • 苦手な人の前でも、自分らしく在りたい

    などなど多岐に及びます。

    現状と望ましい状況に、少しでも差があれば扱うことができます。

    コーチングもセラピーも、この点は同様です。

    そしてこのことは、もしも現状に素晴らしく満足していて、将来的にもその状態を維持できそうで、少しの問題も見つからないという場合、

    コーチングやセラピーで扱うことはないことを意味しています。

    【補足】

    ヒプノーシス(催眠)に興味がある方は、こちらの動画をご覧ください。

    ヒプノマスタートレーナーが約7分でコンパクトに要点をご紹介。
     ⇒ ヒプノーシス(催眠)とは何か?  ※You Tube動画に遷移します

    3.ヒプノセラピーを受けることと学ぶこと

    ここまでヒプノセラピーについてご紹介してきました。

    ここでは、受けることと学ぶことについて、ポイントをご案内していきます。

    ヒプノセラピーがどのようなものかわかったとしても、他人に自分の無意識を任せるのは、なかなか勇気がいるものです。

    私も新しいセラピストを探すくらいなら、自分で自分に催眠をかける方が早くて安心だと思うこともありますので、役立つ情報をポイントのみ記していきます。

    3-1.ヒプノセラピーを受ける

    ヒプノセラピーを受けたいと思ったときには、確認すべき4つのポイントがあります。

    1. 信頼できるセラピストか?
    2. 資格を取得しているセラピストか?
    3. セラピーの価格が適正か?
    4. アフターフォローがあるか?

    初めてヒプノセラピーを受ける場合は、気になることが多々あると思いますが、上記の4つは確認しておきましょう。

    では、それぞれどのようなことか、ご案内していきます。

    1. 信頼できるセラピストを見つける
    2. セラピーは深く心理に影響を及ぼすものの、目に見える形がなく、数値化出来ない結果であることが多いため、倫理観は非常に大切です。

      信頼できる人物か、信頼できる機関かを確認しておきましょう。

      私が1章でご紹介した退行催眠のように、いかにも怪しげなセラピーをしっかり体験できたのは、セラピストが信頼できる人物だったからだと言い切れます。

      『催眠とは一連の同意』ですので、この【信頼】がとても大事なのです。

      まだまだ少ないですが、内科で扱っているところもありますので、自身の信頼できる病院であれば相談しても良いかもしれません。

    3. 資格を取得しているセラピストかを確認する
    4. セラピストになるには、実際のところ資格取得は不要です。

      だからこそ、資格を取得して学んでいることは、重要なポイントです。

      多くのセラピストが、自身がどのような機関で資格を取得したかを提示していますので確認しましょう。

      幅広く実践的なセラピーや心理学を学んで資格を取得しており、経験があるセラピストのほうが、問題に対する対応能力が高い場合が多いです。

    5. セラピーの価格が適正かを確認する
    6. セラピーの価格は2~3時間で3万円前後のことが多いですが、有名なセラピストであれば、1回で10万円など様々です。

      逆に安価を売りにしているセラピストもいるようです。

      また、オプションの追加がないか?も要注意です。

      私が聞いた驚く事例では、『祭壇に果物を持ってくる』という理解し難いオプションがあるセラピーもあるそうです。

      事前に、全てが完了していくらになるのか?価格を確認しておきましょう。

    7. アフターフォローを確認する
    8. 良いセラピストは、問題を解決した後、クライアント(セラピーを受ける人)とセラピストの間に、依存状態を作らないために、自立できるよう指南してくれるものです。

      セラピーを受けて過去の問題が解決し、セルフイメージや信念・価値観が変わると、同じ問題は解消されていきます。

      それでも、ふとした時に何かの問題が新しく見つかることもあるでしょう。

      そのときにどうしたら良いのか?フォローがあるかを確認しておきましょう。

    3-2.ヒプノセラピーを学ぶ

    セミナーに参加することで、何10人もの仲間と一緒にヒプノセラピーを体験しながら、ヒプノセラピーを習得することが出来ます。

    1人でセラピストを訪問することを考えると、ずっと安心です。

    そして学んだ後は、知識を得て構造がわかっているので、他の人のセラピーを受けることになっても、何が行われているのかを理解でき、受ける際の安心感も増します。

    私が参加したのは『NLPヒプノセラピー プラクティショナー認定コース』と、『NLPヒプノセラピー マスタープラクティショナー認定コース』です。

    日常の生活や仕事で使える催眠が学べ、自分にヒプノセラピーを行うこともできるようになりました。

    学んだ催眠誘導や効果的なメッセージを、自分の声で録音してくり返し聞くことで、何度も体験できるのです。

    もちろん他者に使うことも出来ます。

    『NLPヒプノセラピー プラクティショナー認定コース』はこちら。
    米国NLP&コーチング研究所公認『NLP催眠療法(ヒプノセラピー)認定トレーニング』

    特に、今すぐヒプノセラピーを使いたいときや、セラピストにかかるほどの問題ではないことも多いでしょう。

    じっくりセラピストを選び、日程調整をしてセラピーに行く以外に、自分でできるようになっておくことで、簡単に良い状態を保つことが出来ます。

    そして、催眠は日常に溢れています。

    なかでも催眠言語は、あなたが気づかないような方法でも広告などに多用されています。

    また、自身も無意識的に使用してしまい、意図しない結果を引き起こしていることもあります。

    これを、目的を持って意識的に使えるようになることで、能力開花や影響力の増大にも効果があります。

    ヒプノセラピーや催眠言語を、自分が使えるようになることも視野に入れて行きましょう。

    まとめ

    興味深く怪しい催眠の世界、いかがでしたか?

    ヒプノセラピーはヒプノーシス(催眠)を使うセラピー(治療方法)で、長い歴史があることがわかりました。

    また、テレビ番組にあるような催眠術とは違い、セラピー中も自分の意志で行動できることは、安心材料になるでしょう。

    そして受ける際には、こちらの4つは必ず確認しておきましょう。

    1. 信頼できるセラピストか?
    2. 資格を取得しているセラピストか?
    3. セラピーの価格が適正か?
    4. アフターフォローがあるか?

    そして長い目で見ると、ヒプノセラピー(催眠療法)や催眠言語を学ぶことは、

    ビジネスでの能力や生活の質の向上につながりますので、学ぶことも視野に入れると良さそうです。

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