期待をしたら傷つくと
頭では分かっているのに
つい、期待をしてしまう...」
人生、誰かに期待をすることで
傷ついてしまう場面は多くあります。
仕事、恋愛、プライベート...
相手に期待しない方法があったら
どれだけ傷つかずに済み、
心がラクになるでしょうか。
この記事では、
相手と丁度よい距離感を保ちながら、
心がスーッと楽になる
「相手に期待しない方法」について
心理学をベースに解説していきます。
目次
1.「相手に期待しない」とはどういうことか
1-1.傷つくと分かっていても期待をしてしまう理由とは
相手に期待をして傷ついた経験は、誰しもあると思います。
ご自身にとって、そのときの気持ちはどのような状況でしたでしょうか?
例えば、下記のような状況が挙げられるかもしれません。
- 期待することはやめられないのに「もう絶対に相手に期待なんてしない」と考えるようになる
- 「勝手に期待をした自分が悪いんだ」と自分を責めてしまう
- 期待に応えてくれなかったとき、必要以上に相手を責めてしまう
- どうせ期待しても無駄だから、全部自分で背負い込む方が楽だと考えるようになる
- 期待をしすぎて、思い通りに物事が進まない時にイライラしてしまう
実は、心理学の観点から言うと、これらは自己防衛としての機能がはたらいた結果と言えます。
期待に応えてくれなかったことからくる、悲しみや失望といったマイナスな気持ちから、
心のバランスをとるために、相手や自分に向けて、必要以上に責めてしまう、というわけです。
そして、もし上記に挙げたような状況をあなたが繰り返していた場合、負のループに入っているといっても過言ではありません。
意図的に状況を変えようとしない限り、この心理的な傾向は、残念ながら今後もずっと繰り返されると予測できます。
それでは、期待に応えてくれなかったことで生まれるやるせない気持ちを、一体どのように扱えばよいのでしょうか。
このことについては3章でお伝えしていきます。
1-2.期待そのものは悪いことではない
期待をして、それに応えてくれなかった場合には、裏切りにも似た感情が生まれるため、心に悪影響が出てしまうという側面があります。
しかし、そもそも「期待をすること」自体は、決して悪いことではありません。
自分が期待されていることを知ると嬉しくなる、そんな経験があなたにもありませんか?
期待をするということは、少なからず、期待する相手に愛情があることの表れです。
そして、信頼感を持っていること、相手が大切な存在であるという証でもあります。
また、「相手に期待しない」ということも、言葉で表すと一見冷たい感じがしますが、場合によっては、決して冷たいわけではありません。
相手に期待せず、無関心を決め込んだ場合は、冷たい関係となってしまう可能性は高いでしょう。
ですが、「何があっても相手をありのままに受け入れる」という意味で、相手に期待しない選択を取れば、それは大きな信頼が築けている証拠でもあります。
以上のことから、期待をすることは決して悪いことではないと言えます。
しかし、気をつけなければいけないことは、「行き過ぎた期待をしないこと」です。
すでにお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、
「期待」は行き過ぎてしまうと、依存に繋がる可能性もあり、負のエネルギーへと変わってしまう恐れがあります。
これは何事においても言えることですが、期待をすることの「バランス」が大事なのです。
2.相手に期待をしないメリット・デメリット
1章では、期待することについて、バランスが大事という話をさせていただきました。
そこで下記に、1章の補足として、相手に期待しないことのメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
- ストレスが減る
- 他人の言動に一喜一憂しなくなる
- 他人に心に余裕を持った対応をすることが出来る
- 自分軸で生きることが出来る
- リスクを避けるための選択肢が増えて相手に依存しなくなる
- 人生の幸福度が上がる
- 当たり前のことが有り難いと感じられるようなる
デメリット
- 浅い人間関係しか築けない
- 交友関係が「広く浅く」の状態になる
- なんでも自分でやってしまう(抱え込んでしまう)
- 冷たい印象を持たれる(共感性が乏しい)
上記に書いたメリットはほんの一部ですが、一つでもあてはまると、快適に心地よく生きられると思いませんか。
また、デメリットに関しては、相手に期待せず、無関心を決め込んだ場合にのみに起こるものです。
これからご紹介する「相手に期待しない方法」を実践していくことで、デメリットを避けながら、メリットを受けることが可能になるでしょう。
3.心理学に基づいた「相手に期待しない方法」
ここでは、心理学に基づいた、相手に期待しない方法についてご紹介します。
ただその場しのぎのように「相手に期待しない」のではなく、
建設的に相手を信頼し、関係性をよりよく保つための「相手に期待しない方法」です。
ぜひご活用ください。
3-1.「相手の反応が自分のコミュニケーションの成果」という心構えを持つ
脳と心の取扱説明書と呼ばれる心理学NLPには、下記の前提となる考え方があります。
相手の反応が自分のコミュニケーションの成果である」
また、これと似たような考え方として、「課題の分離」という考え方がアドラー心理学にあります。
要するに、こういうことです。
他人は変えられないが、自分は変えることができる。
自分のはたらきかけなら、気持ち一つで変えることができますが、相手のことは、相手しか変えることが出来ません。
どれだけ期待しようが応えてくれるかは相手次第なのです。
また、一度、期待に応えてくれたからといって、2回目も同じように応えてくれるとは限りません。
相手の置かれているその時の状況や気分によっても変わってきます。
そのため、どのような状況でも、相手が期待に応えてくれるためには、自分はどうしたらいいか、何が出来るかを考えていくことが重要です。
実際には、下記の2つの意識を持つことが大切です。
①常に最悪な事態を想定しておく
期待をしたとしても、その時に置かれている環境や現状によって、相手が発揮できるパフォーマンスは変わってきます。
なので、相手を信頼していないということではありませんが、相手が出来なかったことを想定して、
想定外のことが起きても自分で対応できるようにするという工夫ができます。
②自分の思いをしっかりと伝える
たとえ、期待をしたとしても、相手は自分ではないので、100%自分の思い通りに進めることは難しいです。
親友であれ、家族であれ、極端に言えば他人同士です。
互いに分かり合えない、というわけではありませんが、常にお互いを100%理解し合っているかというと、そうではないケースがほとんどです。
人間ですから誤解も発生しますし、意見が衝突することだってあります。
ですから、期待外れなことが起きた後に「なぜ期待に答えてくれなかったんだ」と後悔するよりも、
事前に自分の思いや気持ちを伝えた上で、どんな結末が待っていても受け入れる、というスタンスで居ることが大切です。
自分の気持ちを伝えていれば、期待が外れてしまっても、後悔は少ないかもしれません。
せっかく期待をするのであれば、失望や落胆をしてしまうのではなく、「しょうがない」と折り合いをつけられるほうが良いでしょう。
3-2.人や出来事に対しての意味付けを変える『リフレーミング』
リフレーミングとは、捉え方を変えて、人や物事への印象、意味付けを変え、より良い理想の状態に自分を持っていくためのスキルです。
これは『脳と心の取扱説明書』と呼ばれる心理学NLPの手法です。
もし期待外れなことがあったとしても、相手や自分を責めることにエネルギーを使うのではなく 考え方を変え、自分にとってプラスとなるようにしてみましょう。
ここでは、1章でご紹介した「相手に期待しすぎてしまい傷ついた」具体例をもとに、リフレーミングの例を出して解説します。
- 期待することはやめられないのに「もう絶対に相手に期待なんてしない」と考えるようになる
- 「勝手に期待をした自分が悪いんだ」と自分を責めてしまう
- 期待に応えてくれなかったとき、必要以上に相手を責めてしまう
- どうせ期待しても無駄だから、全部自分で背負い込む方が楽だと考えるようになる
- 期待をしすぎて、思い通りに物事が進まない時にイライラしてしまう
→傷つくと分かっていてもなお相手のことを大切にしようとしている証拠だな
→原因側に自分を置いているということだな。次はどうすればいいかを考えよう。
→見方を変えれば、相手も忙しい中、ここまでやってくれたんだ。感謝だな。
→責任感が強いことの証拠だ。でも出来ることには限りがあるから、無理しない範囲でもう一度、相手に任せてみよう。
→そのくらい〇〇さんに信頼を置いているんだな。もっと信頼して少しずつ任せていこう。
このように、リフレーミングが出来るようになると、期待外れで落ち込んでしまう状況になったとしても、
プラスに捉えて、必要以上に落ち込まずに済むという効果があります。
リフレーミングについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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最後に
繰り返しになりますが、期待をすること自体は、悪くないことです。
1章でも説明した通り、期待されると、嬉しくなる側面もあります。
大切なのは、「期待をすること」のバランスを取ることです。
おさらいになりますが、具体的には、
- 自分にも相手にも負担をかけない期待がGOOD
- 人はそれぞれ価値観が違うということをわきまえておく
- 常に感謝の気持ちを持つ:やってくれることが当たり前ではない
- 自分の都合に合わせない(解釈しない)
- 今を大切にする
上記の点を押さえておけば、「期待」という感情は素敵なものになります。
自分の心のバランスを保つためにも、相手の心を乱さないためにも、ご紹介したポイントをうまく押さえていきましょう。