自分と向き合うのは、
人生をさらに充実させるために
大切なことです。
とは言え、自分との向き合い方について、
具体的な方法は意外と分からないもの。
そこでこの記事では、
私たちが専門としている
実践心理学NLPの観点から、
自分との向き合い方を5つ
お伝えしていきます。
- 自分が本当に手にしたいもの
- これからの人生の方向性や軸
- 人生をさらに充実させるためのヒント
こうしたことを
明確にしたいとお考えでしたら、
今回ご紹介することが
ヒントになると思いますので、
記事を読んで、ぜひ実践してみてください。
目次
1.自分と向き合うとは、自分を知ること
自分と向き合うとは、簡単に言えば自分を知ることです。
自分に対する理解を深めていくために、自分の取扱説明書を作るようなイメージとも言えます。
例えば、自分は
- 何が好きなのか
- 何をしていると楽しいのか
- 何に興味を持っているのか
こうしたことから、
長所や短所、嫌いなこと、考え方や行動、癖、将来どうしたいのか、夢、人生の軸やビジョンなどを明らかにしていきます。
自分のことがわからないと、どうやったら人生で幸福感や充実感を得られるのかが分からず、悶々とした日々を送ることになりかねません。
そのため、様々なアプローチを用いて自分と向き合い、自分についての理解を深める必要があるのです。
そして自分と向き合うのは、鏡を見るようなものとも言われています。
もしかしたら、見たくない自分まで見えてきて、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
しかし、そうした部分も含めて、自分を理解していくことが大切です。
また、年齢やライフステージ、環境などが変わると、考え方や価値観も変わるものですから、定期的に自分と向き合うことも必要となります。
2.心理学を活用した自分との向き合い方5選
ここからは、具体的に自分と向き合うための方法をお伝えしていきます。
本格的に自分と向き合おうと思ったら、心理の専門的な知識やアプローチも必要となります。
そこで今回は、「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれる実践心理学NLPで使われているアプローチの中から、比較的、取り組みやすい内容も交えてご紹介していきます。
2-1.日記をつける
日記を書くと、自分の心がどのように動くのかを、客観的に確認することができます。
継続していくことで、自分の感情の動き方や物事に対する捉え方の癖なども分かっていくもの。
日記と言っても、長く書く必要はありません。
まずは、今日1日を振り返って、何に対して楽しさや幸せを感じたのか、1~3つほど取り上げて書いてみましょう。
それぞれ1行の内容で構いません。最初はたくさん書くことよりも、継続することがポイントです。
自分が楽しい・幸せだと感じたことは、意外と忘れやすいものです。そして私たちの記憶は、アウトプットすることで強化されます。
ですから、まずはポジティブな内容を積極的にアウトプットしていくと、自分と向き合いながら、人生の満足感を得ることにも繋がります。
そして、慣れてきたら、嫌だったことや辛いと感じたことも、少し書いていくようにします。
ネガティブな内容については、そこから得られる学びや気付きなど、ポジティブな側面が無いかも探し、一緒に記載するようにしましょう。
2-2.価値観を明らかにする
価値観とは、一言でいうと自分が大切にしていることです。
実は価値観は非常に強力なもので、私たちの判断基準や行動にも影響を及ぼしています。
その影響力の強さについて、心理学NLPの世界的権威であるティム・ハルボム氏は以下のように述べています。
価値観を明確にすることは、本当に欲しい結果を得て、満たされるためにとても大切な役割を果たす」
私たちは自分が大切にしている価値観を実感したくて生きている。」
価値観を実感できる日々が続けば、人生の充実感や幸福感を実感できます。
一方で価値観を実感できない生活を送っていると、なんだかモヤモヤした感覚が続くもの。
さらにそうした日々が続いてしまうと、心身の健康を損ねてしまう可能性もあるほど。
ですから価値観を明らかにすることは、自分を知り、人生の質を高めるためにも非常に大切な内容なのです。
価値観を明らかにする方法は、決して難しいものではありません。
大まかな手順としては、
- 自分に質問をする
- 出てきた答えの優先順位をつける
たったこの2ステップです。
1.「○○で大切なことは何ですか?」と問いかける
○○には、価値観を明らかにしたいテーマを入れます。
ここでは「人生」をテーマにして、続きの手順をご紹介していきます。
2.出てきた答えを書き留める
例:家族
3.手順1と同じ質問を10回ほど繰り返し、出てきた答えを全て書き留める
例:健康、お金、仕事、笑顔、誠実さ、挑戦、勉強、美味しいものを食べること、旅行
4.出した答え全体を見ながら優先順位をつける
1 | 健康 |
2 | 家族 |
3 | お金 |
4 | 笑顔 |
5 | 仕事 |
6 | 誠実さ |
7 | 挑戦 |
8 | 美味しいものを食べること |
9 | 旅行 |
10 | 勉強 |
こうすることで、今あなたが大切にしている価値観が明確になります。
価値観は年齢やライフステージ、環境の変化などで、時にはゆっくりと、時には大胆に変化するものです。
お正月や誕生日などの節目にあわせて、年に一度は見直すことをおすすめします。
2-3.ネガティブな行動から深層心理を知る
やめたいと思う行動があるのに、それをなかなか変えられない場合には、そこが自分と向き合うヒントになります。
と言いますのも、やめたいと感じている行動を通して、自分が本当に欲しい感情や感覚を得ている可能性があるからです。
例えば、本当は早く寝たいのに、寝る前にどうしてもスマホを触ってしまう場合。
実はスマホを触ることを通して、自分の時間を確保したり、SNSなどで人とコミュニケーションを取る機会を確保しているのかもしれません。
こうした一見ネガティブな行動の裏にある、自分が本当にほしいもののことを、心理学NLPでは「肯定的意図」と言います。
そして私たちが取る、一見ネガティブに見える全ての行動に、「肯定的意図」があると考えられているのです。
この肯定的意図を探ることで、自分の深層心理にある欲求や感情を理解することができるようになります。
肯定的意図は、質問を活用することで見つけることができます。
1.その行動から得られるものは何ですか?
夜更かしを例にお伝えしていきます。
「夜更かしから得られるものは何ですか?」
→ 自分がやりたいことができる
2.それが得られると、さらに何が得られますか?
「自分がやりたいことができる」と、さらに何が得られますか?
→「自分の時間」
3.手順2の質問を繰り返していき、もうこれ以上答えが出ない、と感じるところまで繰り返していきます。
「自分の時間」が得られると、さらに何が得られますか?
→「リラックス」
「リラックス」が得られると、さらに何が得られますか?
→「穏やかさ」
「穏やかさ」が得られると、さらに何が得られますか?
→「安心」
今回の例で言うと、肯定的意図は「安心」となります。
安心を得るために、「夜更かし」という行動を取っていると考えられるのです。
このようにして、自分の深層心理と向き合うことができます。
また、ネガティブな行動を変えたい場合には、肯定的意図を満たせる別の行動を見つけることで、改善に繋げられます。
例えば上記でご紹介した「安心」を得るためには、
- 家族と会話をする
- ゆっくり湯船につかる
- ストレッチ、瞑想、ヨガをする
- 好きなアロマを嗅ぐ
- ハーブティーを飲む
といった方法が浮かぶかもしれません。
自分の心と対話するようなイメージで、しっくりくる方法を選択していきます。
こうすることで、自分が本当に求めている「安心」を、「夜更かし」以外の方法で得られるようになり、習慣の改善が期待できます。
やめたい行動があるのに、それを変えられないことを責める必要はありません。
「肯定的意図」の考え方をぜひ活用してみてください。
2-4.アイデンティティを捉える
心理学NLPの考え方の一つに「ニューロ・ロジカル・レベル」というものがあります。
NLPの世界的権威であるロバート・ディルツ氏が提唱したもので、人の意識を6つに階層化した考え方です。
この考え方を用いると、自分はどんな人間かというアイデンティティが整理しやすくなります。
各階層の意味と例について、図の下の部分から順番にみていきましょう。
①環境
Where?(どこ?)When?(いつ?)を意識するレベルです。
自分はどんな環境にいるのかを正しく知るために、見えるもの、聞こえるもの、感じているものなどから明らかにしていきます。
質問:あなたの周りの環境は?
見えるもの、聞こえるもの、感じていることは何ですか?
例:IT関連企業の営業部に所属。東京のオフィスで勤務していて、チームメンバーは○名。
②行動
What?(何を?)を意識するレベルです。
この階層では、私たちは何をすれば結果を得られるのかを意識し、行動や振る舞いなどを選択しています。
質問:あなたがしていること、行動、振る舞いは何ですか?
例:新規開拓に向けて電話や訪問による営業と、展示会の出展などを主に行っている。
③能力
How?(どのように?)を意識するレベルです。
様々な選択肢を持つことができる階層で、才能や能力、知識、リソース(資源)などが含まれます。
質問:あなたが持っている才能や能力、リソースは何ですか?
例:傾聴力、提案営業の能力、コミュニケーション能力、自社製品に関する知識など。
④信念・価値観
Why?(なぜそれが大切か?)を意識するレベルです。
私たちのやる気の源となる信念や価値観、信じていること、思い込みなどが該当します。
質問:今あなたが持っている信念や価値観、信じていること、思い込み、観念はなんですか?
例:取引先と我が社がWin-Winになることが大切。自社製品は本当に役立つので、多くの方に広めていきたい。
⑤自己認識
Who?(私は誰?)を意識するレベルです。
自分は何者であるか、自分の役割やミッションなどが含まれる階層です。
質問:今あなたが持っているミッションは?
自分は何者であると認識していますか?
日々の役割あるいは使命は何ですか?
例:IT関連企業の営業部のエース。自分と関わる方を笑顔にする人。
⑥スピリチュアル
Being(在り方)を意識するレベルです。
人生のビジョン、宇宙や地球、地域社会・職場・家族など、他者とのつながりの中での自分を捉えていきます。
質問:あなたの存在が家族や職業、地域社会、地球、そして宇宙にどのように影響しあっていますか?
例:業界の発展に寄与し、地域や経済の発展にも貢献している。自分が豊かになることで、関わる方に豊かさや笑顔、幸せを還元する存在。
私たちは職場や家庭、趣味の集まり、地域社会の場など、環境によって異なる自己認識・アイデンティティを持っています。
それぞれの場面について、ニューロ・ロジカル・レベルの階層を当てはめて確認していくと、自分がどのような存在なのかがより明確になるはずです。
このニューロ・ロジカル・レベルの考え方は、自分と向き合い、アイデンティティを捉えることに使えるだけでなく、
目標や人生のビジョン・軸・方向性などを明確にしていく際にも使うことができます。
2-5.思考や行動のパターンを知る
人にはそれぞれ、思考や行動のパターンがあります。
このパターンのことを、心理学NLPでは「メタプログラム」として体系化しています。
例えば、仕事の場面で上司から声をかけられた時、どちらの表現のほうがやる気が出ますか?
A:売上を達成しよう、目標を追求しよう、役職や高い収入を手にしよう
B:ミスをしないようにしよう、問題を回避しよう、リストラされないようにしよう
Aは「目的志向」、Bは「問題回避」というパターンに分類されます。
目的志向の場合は、「達成」「追求」「手に入れる」といった言葉でやる気がでて、問題回避の場合は、
「避ける」「しないようにする」といった言葉でやる気がでます。
これにはどちらが良い・悪いということはありません。
自分が何に意識が向いているのかが分かるようになったり、やる気が出る言葉や響く言葉が、
それぞれのパターンで異なるため、思考や行動の傾向が分かるようになるというものです。
メタプログラムは全部で19個ありますが、ここでは5つをご紹介します。
このパターンは、仕事やプライベートなど、状況によっても変わるものです。
「仕事」「人間関係」など、何か一つテーマを決めて、自分はどのパターンに当てはまりそうか、イメージしながら読んでみてください。
どこから取り入れる情報を重視しているか(表象システムのフィルター)
視覚型 | 見ること |
聴覚型 | 聞くこと |
体感覚型 | 一緒にやること |
読解型 | 読むこと、または書かせること |
選択の基準(理由のフィルター)
可能性 | やる気が出るのは、人生における可能性を感じた時。選択肢を広げてくれるアイディアに反応する |
必要性 | やる気が出るのは、必要性を感じた時。疑う余地のない、実証済みのアイディアに反応する |
判断の際に重視すること(情報処理のスタイル)
外的基準型 | 判断するにあたって、他の人に相談したり、意見を求めたい |
内的基準型 | 自分一人で考えて、自分で判断したい |
情報の受け取り方(チャンク・サイズのフィルター)
全体情報 | 全体像を好み、詳細な情報が多いと飽きてしまうことがある |
詳細情報 | 詳細な情報を好み、作業の手順や順序を重視する |
どのようなことに興味をもっているか(主要な興味のフィルター)
人重視 | 人(誰) |
場所重視 | 場所(どこ) |
もの重視 | もの(何) |
活動重視 | 行動(どうやって) |
情報重視 | 情報(なぜ、どの情報) |
先ほどもお伝えした通り、パターンは状況によって変わるものです。
仕事でもプライベートでも共通しているパターンもあれば、状況によって全く異なる場合もあるでしょう。
どのような状況で、どういったパターンが出やすいのか把握しておくと、モチベーションを上げやすくなったり、コミュニケーションなどにも活かすことが出来ます。
3.自分と向き合うときの3つのポイント
自分と向き合う時のポイントは、以下の3つです。
- 一人で集中できる環境で行う
- 出てきた内容を否定せず、そのまま受け止める
- しんどいと感じた際には中止する
それぞれ詳しくお伝えしていきます。
3-1.一人で集中できる環境で行う
自分と向き合う場合には、一人で集中できる環境で行うようにします。
自分を知るには、自分と向き合うための問いに集中して、気持ちや考えを整理したり、自分の感情、感覚の変化に気づくことが大切です。
人間はそもそも集中できる時間が短く、また周囲の環境に影響を受けやすいもの。
一説では、集中力が保てるのは15分程度だそうです。
向き合うために作った時間を有効活用できるように、集中できる環境を整えましょう。
3-2.出てきた内容を否定せず、そのまま受け止める
質問に答えていくと、思いもよらない考えや気持ち、もしくは自分ではあまりプラスに捉えられないような内容が出てくるかもしれません。
もしそのような内容が出てきたとしても、否定せず、まずはそのまま受け止めてみましょう。
もしかしたらそこには本音が表れているのかもしれませんし、自分が目指す理想の姿という可能性もあります。
こんなことを思っていたのか、と自分の新たな側面に気づくことが大切です。
3-3.しんどいと感じた際には中止する
もしも自分と向き合うなかで、これ以上続けるのが難しいと感じた場合には、無理をせず中断しましょう。
自分と向き合うことで、忘れようとしていたトラウマや心の傷に触れてしまう可能性もあります。
なかには一人で向き合うことが難しいケースもあるでしょう。
しんどいと感じたことを記録しておき、一旦、距離を取って落ち着きます。
こうした状況に対処する方法として、心理学NLPのアンカリングというスキルが役立ちます。
事前に安心・安全な状況を作っておくことで、しんどいと感じた際にすぐに落ち着くことができます。
大まかな手順は以下のとおりです。
1:安心な感覚を保存したい場所、ポーズを決めます。
例えば左手の親指を、右手で握るなど。
2:安心、リラックスしている時の状況を思い出して、その時の体の感覚、見ているもの、聞こえている音などを十分に想像します。
3:その時の感覚がピークに達したタイミングで、保存したい場所に触れます。
今回は安心・リラックスがピークに達した時に、左手の親指を右手で握ります。
4:2・3を何度か繰り返します。
5:一度体を揺すって、体の感覚・状態をリセットします。
その後、ニュートラルな状態から、左手の親指を右手で握ってみます。
この時、安心・リラックスを感じることができたら成功です。
こうしておくことで自分と向き合っている時に、不快な気持ちになってしまった場合にも、すぐに安心・リラックスした感覚を取り戻すことができます。
まずは無理のない範囲で取り組んでいきましょう。
そしてトラウマや心の傷がある場合は、そこを解消していくアプローチも必要になっていきます。
もし本気で解消しようとお考えでしたら、心理に関する学びを深めていくことをおすすめします。
今回ご紹介している心理学NLPには、こうした心理的なマイナス面を解消するアプローチも豊富にあります。
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4.自分と向き合って充実した人生を
今回ご紹介した内容の中でも、特に価値観は人生を充実させるための鍵となる内容です。
これを機に、日々の生活で自分の価値観を満たせるように意識を向けてみてください。
もし今の環境では、十分に価値観を実感することが出来ないと感じたら、環境を見直し、変えていくことも必要でしょう。
また、今の環境のなかで自分の価値観と似ていたり、繋がる部分が無いかという視点で、客観的に確認してみることも大切です。
自分と向き合うことを通して、さらに人生を充実させる、飛躍のきっかけにしていきましょう。
そして今回ご紹介した実践心理学NLPは、自分と向き合うことに使えるだけでなく、人生をより良くしていくために欠かせない内容を、バランスよく学ぶことができます。
具体的には
- 目標達成や問題解決の能力を高める
- コミュニケーション能力を飛躍的に向上させる
- コーチング、セラピー、カウンセリングのスキルが身につく
- 人生の軸やビジョン、ミッションが明確になる
- トラウマや心の傷など心理的なマイナス面の解消
こうした学びが得られるものです。
すでに2万名を超える方がNLPを学び、人生のステージが高まったり、さらに人生が充実したといったお声も頂いています。
心理に関する知識やスキルがあると、自分と向き合ったり、人生を充実させやすくなりますから、NLPに限らず一度学ばれてみることをおすすめします。
この記事でご紹介した内容が、あなたの人生のヒントになれば幸いです。
参考