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2024.06.19 自己成長

目標設定はこれで完璧!あなたの目標を実現する「目標設定8つのステップ」

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仕事や人生の成功は、目標設定から生まれます。

  • 明確な目標設定があなたの成功を生み出す!
  • 目標を設定すると、潜在意識が動き出す!
  • 目標を紙に書けばそれは現実になる!

あなたはどこかで、こういったことを聞いたことはないでしょうか。

これらのことを体験している方は多く、実際に目標の設定は、仕事や人生の成功に必要なことです。

しかし一方で、達成している人が充実感で満たされ、幸せを感じる日々が続いているかというと、そうではないケースがあります。

例えば仕事の目標を達成したとしても、次から次へと押し寄せてくるノルマの波にのまれ、鬱やお酒、ストレス解消のギャンブル、また不倫など、生活のバランスを失っている人も少なくありません。

テレビや雑誌といったメディアに、一時的に取り上げられていた「成功者」と言われる人も、その後を調べてみると事業の縮小、または多額の借金をかかえ、ホームレス生活をしているという話もあります。

一時的な目標達成は、これまでの積み重ねを破壊し、身を滅ぼすことにつながります。

この記事でご紹介している目標設定の技術を学ぶことで、人と比べることなく、人生のバランスを保ち、かつ達成感を感じながら、成長し続けている真の充実感を手に入れることができます。

まずは目標を「設定することのメリット」、そして「しないことのデメリット」を理解し、目標設定の基本とされるSMARTの法則に触れ、日本ではほとんど紹介されていない意味を含んだ、一歩進んだSMARTの法則をご紹介しています。

さらに進化した「心理学NLP(神経言語プログラミング)の目標設定」として、アウトカム8つのステップをご紹介していきます。

あなただけでなく、あなたの周囲にもより良い影響をもたらす目標設定法になりますのでご活用ください。

【NLPとは】

NLPとは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略で、1970年代のアメリカで生まれた心理学。当初、3人の天才的セラピスト(催眠療法のミルトン・エリクソン、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、家族療法のバージニア・サティア)の治療法を徹底的に研究することで生まれました。

さらに脳科学なども取り入れ、卓越したセラピーのスキルとして体系化されたNLPは、当時ベトナム戦争帰還兵のトラウマ治療において非常に高い成果を出しました。

その効果から別名「脳の取扱説明書」とも言われています。現在では結果を出す人の研究とも称し、トップアスリートや政治家、経営者をはじめとするビジネスパーソンにも広く学ばれ、効果の高い、「目標達成、問題解決、コミュニケーションのツール」として活用されるようになっています。

著者:足達 大和
全米NLP協会公認・NLPマスタートレーナー

「NLP-JAPAN ラーニング・センター」の専属トレーナー。5,600回以上という圧倒的な回数の研修実績を持つ。

NLP-JAPANラーニング・センターとは、日本最大手の「NLP総合スクール」で、NLP業界の世界5大組織と連携。日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関。

目次

    1.目標設定とは「脳(RAS)」と「心」を味方にする目標実現のスキル

    ここでは、「目標を設定することのメリット」と、「設定しないことのデメリット」に触れ、そのことが私たちの仕事や人生にどんな影響をもたらすのかをお伝えしていきます。

    1-1.目標を設定すると脳と心を味方にできる

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    目標設定すると、あなたは目標達成のために必要な情報に鋭敏になり、やる気や行動に対して好ましい影響を生み出せるようになっていきます。

    このことを脳と心理の2つの側面からお伝えします。

    ■脳の側面

    まずは脳の側面からです。脳にはRASと呼ばれる機能があります。

    これは、Reticular Activating Systemの略で、日本語では網様体賦活系(もうようたいふかつけい)と訳されます。

    簡単にお伝えすると、さまざまな情報の中からあなたにとって重要なことや関心ごとが、この機能によって優先的に選ばれて意識にあがってくるという機能です。つまり情報のフィルターです。

    例えばあなたが新しい車が欲しいと思ったとき、その車が実際の道路を走っているところや、CMや雑誌の表紙などで、すぐにその車を見つけることができるのがその一例です。

    目標を設定するということは、ネットでキーワード検索をするようなものです。

    知りたいキーワードを入力すれば、それに関する大量の情報が列挙されるように、あなたの目標を脳に入力すると、それに関する情報をスッとあげてくる機能だと思ってください。

    目標を達成するという場面でお伝えすると、関心ごととしてあなたが重要だと思った情報、つまり目標やゴールが特定されると、脳はその達成のために必要な情報として、他の情報より優先させ、しかも素早くあなたの意識にあげてくる働きです。

    ヒラメキやアイデアだけでなく、「動くなら、今だ!」と、チャンスや機会に鋭敏に脳が反応するようになります。また目標を特定すればするほど、具体的なアクションや行動が明確になります。

    ■心理の側面

    次は心理学でいわれる「カクテルパーティー効果」についてお伝えします。

    これはカクテルパーティーと名づけられているように、ワイワイガヤガヤした状態でもあなたが好感をもっている人が現れたら、その人がどんなに遠くにいても、周囲が騒がしくても、あなたはその人を認識できる、というものです。

    このことは周囲がガヤガヤしていても、会話をしているその人との話し声はしっかりと聞き取れることも指していますが、「目標を達成する」ことでお伝えすると、次のように言えます。

    どんな困難な状況においても、あなたの関心ごと、つまり目標が明確であれば、困難や苦難を乗り越えても、その価値あるゴールに向かって進んでいける、ということを意味します。

    1-2.目標を設定しないと脳と心があなたの敵になる

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    ここで注意しておきたいのが、重要な情報や関心ごとというのは、何もあなたにとって好ましいものだけではない、ということです。

    例えば嫌いな人、苦手な人といったネガティブなこともあなたにとってはある意味重要なことで、関心ごとになります。

    もしあなたに苦手な上司がいたら、オフィスに入ってきただけでもその声はあなたの耳に直撃し(そのように捉えられ)、あなたを一瞬にして嫌な気持ちにさせます。

    望ましいゴールを持たないでいると、「避けたいこと」や「逃げたいこと」があなたの関心ごととなり、先にご紹介したRASやカクテルパーティー効果は、あなたが望んでいない方向に機能することになります。

    避けたいものや回避したいことにRASやカクテルパーティー効果が働きますので、回避したいネガティブな人や情報、また世の中の不幸なニュースなどが、どんどんあなたに流れ込んでくるように見えたり、聞こえてきたりします。

    以上の点をまとめると、いいことにせよ、悪いことにせよ、関心があること、そして重要度の高いものが、あなたの脳や心は鋭敏に反応し、思考や行動に影響を与えているということです。

    この機能は、すでにあなたはもっています。

    あとは、このRASやカクテルパーティー効果をどう活用するかがポイントです。

    つまり、目標を明確にすることが必要だということです。

    1-3.理想を形にした目標設定の例

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    RASやカクテルパーティー効果をあなたの味方にするためには、明確で具体的な目標が必要です。

    目標を設定することは、Googleで検索キーワードを入力するようなもので、設定すると必要な情報や発想をあなたの中で組み立ててくれます。

    【目標を紙に書いて何度も読み上げる】

    ひょっとしたら、あなたもどこかで聞いたことがあるかもしれません。

    このことは何をしているかというと、先ほどお伝えしたように、脳にこの情報の重要性を叩き込んでいるようなものです。

    RASやカクテルパーティー効果を徹底的に活かし、意欲や「できる」といった信念をつくる効果があります。

    そして、重要なことですが、本当に成功している方は、このことを書いているだけでなく、どうやったら達成できるか、どうやったら成功するか、といった問いを常に、起きている間ずっと投げかけています。

    すると、以下のようにさまざまなメリットが生まれはじめます。

    • アイデアやヒラメキが多くなる
    • やる気が出てくる。毎日にメリハリが生まれる。充実感を手に入れることができる
    • 具体的にやることが明確になる。計画を立てやすくなる
    • 無駄を省き、時間や労力を有効に活用できる
    • 必要な情報と不要な情報の区別がつきやすくなる。決断力が増す
    • 失望や失敗、逆境に強くなる
    • 協力者が現れる。周囲の協力を得られやすくなる
      (あなたが何をやりたいかを周囲が知るので、協力しやすくなる)

    そして、実際にこの目標を設定してうまくいった人の例には

    数年前に紙に目標を書いていた。
    部屋を引っ越すときに、数年前に書いた目標リストを見つけた。
    驚いたことに、それらはすべて手に入っていた。

    といった話を聞いた人もいるかもしれませんが、実はこの例というのは、思っている以上に多くの方が体験しています。

    ライター自身もその一人ですが、こういった体験を繰り返していくと、「設定すれば、実現できる」というシンプルでパワフルな思い込みが生まれ、目標達成がどんどん加速されるのを実感しています。

    • 収入をあげる
    • 社会的地位を手に入れる
    • 独立する
    • 家をもつ、別荘をもつ、新しいオフィスを手に入れる
    • 豊かな人脈をもつ
    • ほしい車や時計を手に入れる
    • 素敵なパートナーと結ばれる
    • 作家になる、資格を取得する、といったやりたい仕事を手に入れる

    など、

    人生のさまざまな分野の目標を手に入れるための第一歩は、目標を設定することです。

    ではどのように目標を設定すればよいか、次の章「これまでのSMARTの法則と一歩進んだSMARTの法則」でお伝えします。

    2.これまでのSMARTの法則と一歩進んだSMARTの法則

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    目標設定の基本として伝わるSMARTの法則をここでご紹介します。

    すでにご存じの方もいるかもしれませんが、実はこのSMARTの法則の提唱者は不明で、人によってはその意味が異なる場合があります。

    そこでこの章では、これまで日本で言われているSMARTの法則をご紹介し、一歩進んだ世界で言われているSMARTの法則についてご紹介していきます。

    その付加された違いを理解し、あなたの目標設定に役立ててください。

    2-1.これまでのSMARTの法則

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    SMART(スマート)の法則は、目標設定する際のポイントを、頭文字をとって示したもので、多くの場合、日本では以下のように紹介されています。

    S:Specific(具体的、特定された)
    M:Measurable(計測可能、数字になっている)
    A:Agreed upon(同意しているもの、納得できるもの)
    ( Achievable)達成可能な
    R:Realistic(現実的な)
    (Result-oriented)現実的で成長志向のもの
    T:Timely(期限がある)

    とてもシンプルですので、各項目のポイントは理解できると思います。

    2-2.一歩進んだSMARTの法則

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    ここでは日本ではあまり知られていない視点を盛り込んだ、一歩進んだSMARTの法則をご紹介します。

    昔ながらの目標設定は、ただ自分の思いを形にするだけのものでしたが、時代が変わり、世の中が多様化すると、目標設定も異なる視点が必要になります。

    そのポイントがここにあります。こちらのSMARTの法則を活用することによって、あなたが得られるメリットは以下になります。

    • 一時的な達成や一過性の成功を回避することができる
    • 燃え尽き症候群(バーニングアウト)を防ぐことができる
    • 未達成を回避することができ、やる気や自信、成長意欲を継続できる
    • バランスをもった目標設定ができ、仕事や人生の底上げができる
    • 永続的な成長や結果が生み出せる視点を手に入れることができる
    • 周囲への影響を配慮するので、具体的で確実な行動が起こせるようになる

    ではここで付加された新しいSMARTの法則を確認してください。

    ※下線部分がまだ日本に浸透されていないポイントです。

    S: Specific(具体的、特定された)
    Simple (簡素に)

    M: Measurable(測定可能、数字になっている)
    Meaningful to you (あなたにとって意義のあるゴール)

    A: Achievable(達成可能な)
    As if now (今起きていることのように表現する)
    All areas of your life (人生のすべての領域に適応するもの)

    R: Realistic(現実的な)
    Responsible(自分の責任で行えるもの)

    T: Timed(期限がある)
    Toward what you want (欲しいものに向かう表現)

    ※一部 全米NLP協会トレーナーズトレーニング スタディガイドを使用

    新しく付加されている項目のなかで、特筆すべきポイントは3つです。

    • 周囲への影響をみる包括的な視点
    • 目標達成の意味や意義を見出すこと
    • 自分が直接働きかける領域であること

    これらのポイントを踏まえることは、人生の質、QOL(Quality of Life)を高め、一時的な目標達成や一過性の成功を防ぐことへ役立ちます。

    以上の点を踏まえ、更に質問に答えるだけで、やることが明確になり、価値ある目標が達成しやすくなるステップが、心理学NLPの目標設定「アウトカム」とよばれる8つのステップです。

    そこで次の章では、あなたが成長し、達成率を拡大させ、あなたにも周囲にとってもWin-Winとなる、さらに効果的な方法。「アウトカム8つのステップ」についてご紹介していきます。

    3.さらに効果的!「心理学NLPの目標設定」アウトカム8つのステップ

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    これからご紹介するのは最先端の脳と心の科学を生かしたNLP(神経言語プログラミング)の目標設定、アウトカムの8つのステップです。

    先にご紹介したSMARTの法則はもちろん、デジタルでは表現できないその先の未来までも包括した目標設定の技術です。

    実際にあなたの目標に対応しながら一つひとつの項目を確認していくと、より効果的です。

    3-1.【ステップ1】ゴールを二つの視点で表現する

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    あなたが設定する目標は、「したくないこと」ではなく、「したいこと」や「欲しい状態」に焦点が当たっていることが重要です。

    そして自分で始められ、維持し、管理できる領域になっていることが重要です。

    当たり前に聞こえるかもしれませんが、以下の二つのトピックで、その意味を明らかにしてください。

    3-1-1.肯定的な表現であること

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    • 人前で話すときに緊張しない自分になる!
    • 煙草を吸わないようにする!
    • 貧乏でない、お金に困らない自分になる!
    • 病気にならない体をつくる!
    • パートナーと喧嘩をしないようにする!

    といった表現は、心理学や脳科学的には、好ましくありません。

    少し言葉に出して呟いてみるとわかりますが、例えば「貧乏でない自分になる!」と表現するとき、一度脳の中で、貧乏な状態を体験しないと処理ができません。

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    「緊張しないようにする」「喧嘩しないようにする」なども同様、こういった表現をするときは、脳の中でその状況や状態を一度つくり上げないと処理できません。

    このような情報をあなたの脳に与えてしまうと、脳は「重要なことだ!」と認識し、RASやカクテルパーティー効果が、望んでいないことに関する情報をあなたの意識にあげてきます。

    ですから、「緊張しない」という表現なら、「堂々としている」とか「自信にあふれている」といった表現が適切です。

    そうすることで脳は素直に処理してくれます。

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    重要な情報であるあなたの目標を、肯定的に表現することで、RASやカクテルパーティー効果をあなたの目標達成の味方にでき、かつ具体的な行動を導き出す重要な鍵になります。

    3-1-2.あなたがつくり出せる領域や範囲であること

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    自分の領域や範囲とはどういうことか。

    それは自分から直接働きかけができ、自分で維持できるものになっているかということです。

    まずは誤った例からご紹介します。

    • 子どもを志望校に合格させる!
    • お目当ての異性を振り向かせる!
    • 年収を2倍にする!

    以上の例は、実はNLPの目標設定では不十分なものになります。

    その理由は、すべて自分以外の誰かが関与したゴールになっているからです。

    例えば「子どもを志望校に合格させる!」の例でお伝えすると、親が合格するわけではありません。

    合格するのは子どもです。

    ですから自分の領域として設定するときは、

    • 子どもが合格するために、「塾の費用や参考書を準備するための30万を用意する」
    • 子どもが合格するために、「頭と体にいい夜食を5品作れるようにする」

    といった形で表します。

    セールスの世界でも実は同じで、「契約○件獲得!」「売上1.3倍の達成!」といった形で表しますが、買ってくれるのはお客さまです。

    業績が上がっている組織やチーム、そして個人の方たちは、そのために自分が何をやるかを決めています。

    • 契約を○件獲得するために、訪問件数を2倍にする
    • 売上を1.5倍にするために、新商品を開発する
    • 部下の教育やモチベーション管理のために、週に一度コーチングを行う

    こういった表現をすることで、次にやるべき具体的な行動が明確になっていきます。

    あなたの領域であること、あなたの範囲であることも明確にしてください。

    ■ NLPの目標設定「アウトカム」ステップ1の質問

    あなたがほしいものは何ですか?(肯定的な表現)
    そのためにあなたが直接できることは何ですか?(自分の領域や範囲を明確にする)

    3-2.【ステップ2】ゴールが手に入った証拠をVAKで表現する

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    NLPのユニークな概念の一つにVAKモデルと呼ばれるものがあります。

    VAKとは、簡単にお伝えすると、人は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚と五感で情報を処理している、ということを示しています。

    Visual(視覚)、Auditory(聴覚)、そして残り三つを含んでKinesthetic(体感覚)の頭文字を合わせたものです。

    つまり、このVAKモデルで目標を設定するということは、あなたが目標を達成したらどんな映像が見えるのか、音情報としては何が聞こえるのか、そして何に触れ、どのように感じるのかを特定し、脳に教え込んでいくことを目的としています。

    例えばあなたが税理士の資格取得を目標として掲げるならば、

    ■達成した証拠として、映像として何を見ることができるのか?

    • 自分の認定番号が入った認定証をみる
    • 家族が喜んでくれている笑顔

    ■音情報として、どんな音が、また誰の声が聞こえるのか?

    • 家族の「おめでとう!」という声
    • 「やったぁ!」という喜びの声。「よし、これからだ!」という自分の決意の声

    ■何に触れ、どのように感じるのか?

    • 認定証をもっている
    • よし、これからだ!といった決意からくる、やる気や熱意

    こういった形で、目標達成の証明となる情報をVAKに基づいて特定します。

    ■ NLPの目標設定「アウトカム」ステップ2の質問

    目標が達成できたと、どのようにしてわかるのか?

    達成したときに何が見えるか?
    達成したときに何が聞こえるか?
    達成したときに何に触れて、体でどのように感じるか?

    3-3.【ステップ3】NLPの5W1Hでより具体的にする

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    この項目は情報伝達の基本としても活用される5W1Hでのことです。

    普段使われている5W1Hは「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素です。

    NLPでは、3-1-2「自分がつくり出せる領域や範囲であること」のところでお伝えしたように、あなた自身がやっていくことが前提としてありますので、この場合の「誰が(WHO)」は、NLPでは「誰と(whom)」になっている点がポイントです。

    目標によっては一人で取り組むこともありますが、

    • 誰と一緒にやるのか
    • どんな人たちが関わってきそうなのか
    • 誰と、どんな人たちとやりたいか

    そういったところを考えるだけでも、達成に向けての行動の視野が広がり、選択肢が増えてきます。

    ■ NLPの目標設定「アウトカム」ステップ3の質問

    その目標はいつまでに、誰と、どこで、どのようにつくり出すのか?
    いつ(When)、どこで(Where)、だれと(Whom)、なにを(What)、なぜ(Why)、
    どのように(How)を具体的にする

    3-4.【ステップ4】エコロジカルなチェックをする

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    NLPでいうエコロジーとは、あなたがその目標を手に入れることで、周囲にどのような影響がでるのか、また具体的に行動を起こすことで、どのような影響がでてくるのかという、周囲との関係性のことを意味します。

    例えば「海外に移住する」といった目標を掲げたとき、移住先での仕事や収入のことを考える必要があるでしょうし、また家族がいれば、子どもの教育的な観点や親の介護といった視点が必要です。

    これらを無視して目標に向かっていても、周囲にとって好ましくないことは、その先のあなた自身にもいい結果を生みません。

    ビジネスの世界で言えば、原価を切るほどの安値にして、薄利多売で営業目標が達成されても、ご想像どおり先がありません。

    NLPでは自分と家族を含む関係する他者、また自分と組織、自分と社会といった関係する双方にWin-Winの結果が生まれる、適切な落とし所を目標設定の重要なポイントにしています。

    以下の質問で妥当点を見出してください。

    • それをやると得るものは何か?
    • それをやると失うものは何か?
    • それをやらないと得られるものは何か?
    • それをやらないと失うものは何か?

    これらのことを考えながら、あなたが目標を達成するとき、何を手放す必要があるのか、何を払ったり補ったりする必要があるのか、維持すべきものは何か、それらに同意が生まれる状態をつくります。

    ■ NLPの目標設定「アウトカム」ステップ4の質問

    この目標を達成すると、どのような影響があるか?
    (プラス面とマイナス面)
    達成に向けての行動を起こすことで、どのような影響があるか?
    (プラス面とマイナス面)

    3-6.【ステップ5】目標達成のためのリソースを確認する

    business_system

    リソースとは資源のことです。

    ビジネスでよく聞く4つの経営資源「ヒト、モノ、カネ、情報」と同様の発想です。

    ビジネスの経営資源は順番にも意味があるということですが、NLPではとてもシンプルに、あなたが目標達成に活用できるものは何か、そのリソースを特定していきます。

    見つけるリソースの視点は2つです。

    一つはすでにもっているものです。

    もう一つの視点は、今はなく、これから手に入れていくものは何かという視点です。

    つまり、「今もっているもの」と「これから手に入れるもの」です。

    代表的なものとしては、お金、時間、経験、人脈、スキルやツール(パソコンやスマホ)、またあなたのキャラクターなどが挙げられます。

    そこで必須なのが「ロールモデル」というリソースです

    ロールモデルとは簡単にお伝えすると、あなたの目標をすでに達成している人のことです。

    すでに達成している人がわかれば、後はやり方を徹底的に学び、実践していくだけです。

    現在もっているリソース、またこれから必要となるリソースには、必ずこのロールモデルをリストアップしてください。

    ■ NLPの目標設定「アウトカム」ステップ5の質問

    目標達成のために活用できる、すでにもっているリソースは何か。
    さらにどんなリソースが必要か?
    (お金や時間はどれぐらいあるのか、ないのかを特定すると課題が明確になります)

    3-6.【ステップ6】行動を起こすとき、制限となるもの、止めてしまうものを特定する

    labyrinth

    ゴールが明確になり、実際に行動を起こそうとするとき、意識的、また無意識的に止めてしまうものや制限となるものをここでは特定します。

    できない理由を探すのではなく、取り組む課題や問題を明確にすることが目的です。

    ビジネスで世界に大きな影響を与えたアップルのスティーブ・ジョブズは、実は自分のプロジェクトに否定的な観点を意図的に用いていました。

    そして、あの夢の国ディズニーランドの創設者ウォルト・ディズニーも同様です。

    ではなぜ、あの偉大な業績をつくることができたかというと、

    絶対に実現させたい夢や目標があり、それを確実にするために建設的な批判家として、自分の目標やプロジェクトを見直していたからです。

    何かを始めるとき、自分には見えていないところを見つけるために、自分の周りに建設的な批判家を置くようにするのはよく知られている話です。

    先の二人も、自分から自分のプロジェクトの弱点、進行していくと足かせになるものなどを積極的に聞いて回りました。

    実現をより確実にしようとするからこその質問です。

    制限となっているもの、止めているもの、これらをリストアップすれば、そこに出てくるのは具体的な計画をつくり出すためのヒントです。

    ゴールが明確であり、すぐに計画を立てるためにも、必要なステップです。

    ■ NLPの目標設定「アウトカム」ステップ6の質問

    現在、成果を止めているものは何か?
    (意識的、無意識的に考えてください。見つかれば、あとは具体的な対策を立てるだけです)

    3-7.【ステップ7】より高い次元の目的とつなげる

    holzsteg

    目標を達成する人は、その目標達成がどんな意味をもつのか、さらにどんな可能性を生み出すのかを知っています。

    例えば、「年収をあげる」という目標であれば、その達成によって家族を幸せにできることや、趣味にお金を使えることなど、その目標達成から得られるベネフィットが明確です。

    また、その目標が達成することによって生まれてくる可能性も同様です。

    例えば「昇進する」であれば、より大きな仕事ができるとか、その道のプロや地位がある人との出会いが増え、人間として成長できる、といったことです。

    そして、目標をより高い次元に結びつけているのも、成果を手に入れる人たちの共通点です。

    目標が「新しいプロジェクトを成功させる」であれば、お客さまのため、社会のため、世界のため、次世代のためとさまざまなレベルでその目標達成の意義を明確にしています。

    ぜひ、あなたの目標を次の質問で高次の意識と結びつけてください。

    ■ NLPの目標設定「アウトカム」ステップ7の質問

    目標を達成することは、あなたにとってどのような意味があるのか?

    得られるものは何か?

    そしてその達成は、どんな可能性を生み出すのか?

    3-8.【ステップ8】プランニングステップ

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    計画のない目標は単なる願いごと、と言われます。

    目標を達成するためのNLPの目標設定「アウトカム」最後のステップは、行動計画を立てることです。

    どんな偉業にも共通しているのが、最初(第一歩)の行動です。

    能力があるなし、お金があるなし、自信があるなしに関わらず、最初の一歩は誰もが踏めます。

    これまでの質問に答えていくと、自分から始められること、人に依頼していくこと、具体的な課題や問題が特定できていると思います。

    今いるところから、すぐに始められることは何か。そのことについて24時間以内に始められる小さな一歩、確かな一歩を見つけてください。

    ■ NLPの目標設定「アウトカム」 ステップ8の質問

    具体的な行動で、すぐに始められることは何か?まず何から始めますか?

    4.まとめ

    目標設定とは、あなたがほしい結果、実現したいゴール、なりたい自分になるための
    「最高のシナリオを創りあげる」ためのスキルです。

    この記事では、そのための方法を3つご紹介しました。

    1、SMARTの法則
    2、一歩進んだSMARTの法則
    3、さらに効果的な「心理学NLP」のアウトカム設定8つのステップ

    特にNLPの目標設定「アウトカム」では、肯定的、自分の領域、VAKモデル、NLPの5W1H、エコロジカルチェック、リソース、制限、目的(ベネフィットや可能性)、具体的なアクションにフォーカスし、ゴール達成の確率を格段に引き上げます。

    さらに、一つひとつの質問に答えながら、取り組む課題やモチベーションなどをうまく管理していくことができます。

    一人で目標設定してもいいですし、チームや組織の目標達成であれば、メンバー全員とつくり上げることでより質の高い、意味ある目標が設定できることと思います。

    「さて、理想を現実にするためにここまで読んだあなたの最初の一歩は何でしょうか?」

    もう一度記事を見ながら、実際に目標を設定することかもしれませんし、具体的な行動を起こすことかもしれません。あなたの建設的な一歩を応援しています。

    ※「心理学NLP」について詳しくはこちらへ

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