仕事や大切な人生で目標を達成する人。
そして、目標を達成できない人がいます。
なぜ、達成できるのか。
またなぜ、達成できないのか。
これまで心理学をはじめとする科学で、
この違いが数多く調査され、
達成する人の特徴やポイントが生まれています。
たとえばその一つに、
達成のプロセス「PDCA」といった
基本的な考え方がありますが、
それを知っていてもうまくいかず、
なかなかうまく進まないことを
経験している方も多いと思います。
私たちは機械ではなく、ヒューマンです。
ただ単にやり方やプロセスを知っても、
思考が邪魔したり、過去の失敗体験が思い出されたり、
周囲が協力してくれなかったりと、
思ったように進まないことがあります。
この記事ではそういった部分を、
脳や心のシステムといった側面から
総合的にアプローチする
NLP(神経言語プログラミング)をもとに、
達成している人は
何がポイントになっているのかを紐とき、
それをまとめて5つご紹介しています。
大統領やハリウッドスター、
またアスリートやアーティスト、
そしてビジネスパーソンや教育者も学ぶNLPは、
天才や卓越した結果を生み出す人の
思考パターンや行動パターンを見出してきました。
実践はもとより、知るだけでも価値がある
「目標達成脳のつくり方」でもある5つのポイントは、
「目標設定」「計画」、そしてその行動を支える
「考え方やマインド」「やる気やモチベーション」
そして「無意識の活用」です。
1章では、やることを明確にするための
「目標設定」と「計画」についてご紹介しています。
そして、2章ではその行動や実践を支える、
ツールとしての「考え方やマインド」「やる気やモチベーション」
「無意識の活用」をご紹介しています。
達成したい目標がある方にとって、
今回の記事は目標達成のプロセスをより強化し、
可能性と選択肢を与え、
総合的な目標達成力の強化ができると確信しています。
著者:足達 大和 全米NLP協会公認・NLPマスタートレーナー |
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「NLP-JAPAN ラーニング・センター」の専属トレーナー。5,600回以上という圧倒的な回数の研修実績を持つ。 NLP-JAPANラーニング・センターとは、日本最大手の「NLP総合スクール」で、NLP業界の世界5大組織と連携。日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関。 |
目次
1.達成したい目標、そしてそのためにやることを明確にする
ここでは目標達成に必要な条件を満たすNLPの目標設定「アウトカム」と、バランスをもった計画づくりに役立つ「ディズニー・プランニング・ストラテジー」をご紹介します。
1-1.目標設定:NLP-目標の条件を満たすアウトカムにする
あなたの目標達成のスタートになるのが、目標の設定です。
よく知られるところでは、「期限をつける」「具体的にする」「数値化する」などが挙げられますが、実はこの他にも重要な条件がNLPでは述べられています。
「アウトカム」とは、適格な形に整えられた目標のことで、以下にご紹介する6つの条件をクリアに満たしているかどうか、適格な目標が設定できているか否かで、あなたの目標を手に入れる確率は違ってきます。
目標にふさわしい型になっているかどうか、以下の6つの条件を踏まえて、設定してください。
1-1-1.肯定的な表現
「したくないこと」ではなく、「したいこと」を設定します。
「病気にならない」「貧乏にならない」といった表現ではなく、「健康になる」「豊かになる」といった表現です。
この表現方法を間違ってしまうと、実は努力が空回りする原因の一つとなります。
- 煙草を吸わないようにしよう
- お酒を飲まないようにしよう
- 間食をしないようにしよう
と考えるとき、私たちの脳はこのことを理解するために一度、煙草を吸っている自分、お酒を飲んでいる自分、間食している自分を想像する必要があります。
- 「青い犬を想像しないでください」
- 「ピンクの牛を想像しないでください」
- 「赤い猿だけは、想像しないでください」
こう言われると、一度否定するものを描く必要がありますね。
ですから、欲しくない状態の代わりに欲しい状態は何か、つまり肯定的な状態で表現することが大切です。
1-1-2.自分ができることにフォーカスする
「子供を大学に合格させる」という場合、合格に向けて努力するのは子供ですから、そのために「勉強費用を100万準備する」というのが、自分ができることにフォーカスした目標です。
「売上1.5倍」といった目標を掲げる場合は、買うのはお客様ですから、そのために「訪問数を含めアプローチを2倍にする」というのが、自分ができることにフォーカスした目標です。
その目標を手に入れるために、自分ができることも同時に掲げていきます。
1-1-3.達成した証拠を五感で表現する
どうなったら達成したと言えるのか、その証拠をNLPでは、五感で描写することをすすめています。
つまり以下の質問に対する答えです。
- 達成したあなたは何を見るのか。何が見えるのか
- 達成したあなたは何を聞くのか。聞こえるものは何か
- 達成したあなたが触れるものは何か、感じるものは何か
この問いに対する答えを、言葉や文章で表します。
たとえば、資格取得が目標だとしたら、
見えるものは、
合格通知や認定証書。また、家族の笑顔などです。
聞こえるものは、
周囲からのお祝いの言葉や自分の内側から聞こえる「やった!」という喜びの言葉などです。
触れるもの、感じるものは、
資格の認定証書。応援してくれた周囲の人たちとの握手の感覚。また達成感、充実感、周囲への感謝、次を目指すやる気などです。
このように、達成したら「見えるもの」は何か、「聞こえるもの」は何か、「触れて」「感じられるもの」は何かを表現します。
1-1-4.期限や数字を入れた具体的なものにする
これは、あなたの心の中にある想いを現実的なものにするシンプルかつ必須の項目です。
その項目は、
- いつまでに
- 何を
- 誰と
- どれくらいやるのか(数値化)
この項目を明確に、具体的に、特定することが重要です。
1-1-5.メタアウトカムを設定する
メタとは「それを越えた」という意味の言葉です。
つまりメタアウトカムとは、目標達成を越えた目的であり、メリットであり、さらなる可能性を意味する言葉です。
具体的には以下の質問で出てくるあなたの答えです。
この目標を達成することで、
- どんな価値が手に入るのか
- どんな成長が訪れるのか
- 未来にどんな可能性が生まれるのか
- どんなベネフィットが生まれるのか
- 自分も含め、だれが幸せになるのか
こういった目標達成を越えた部分をみつけ、その目的や意義、メリットやさらなる可能性を意識することで、大きな目標もあなたの通過点となり、達成する意欲を高めることができます。
1-1-6.エコロジー的観点
NLPで言われるエコロジー的観点とは、バランスのことです。
NLPでは、周囲とのバランスのことを「エコロジー」と表現しています。
仕事の目標は達成したものの、家族はバラバラ、体はボロボロといった状態をつくってしまっては意味がありません。
あなたとあなたの周囲の両方にWIN-WINの関係が生まれることが大切です。
以下の内容を参考にしてください。
- 自分と家族とのWIN-WIN
- 自分と職場とのWIN-WIN
- 自分と社会とのWIN-WIN
- 自分と世界とのWIN-WIN
- 自分と自分(心や体、成長)とのWIN-WIN
以上6つをまとめると以下のようになります。
目標を立てるときの質問 | |
① 肯定的な表現 | 何をしたいか、欲しいもの、欲しい状態は何か? |
② 自分へのフォーカス | 達成のために、自分がコントロールできるものは何か? |
③ 五感で表現する | 達成した自分が見るもの、聞くもの、触れて感じるものは? |
④ 具体的 | いつまでに、何を、誰と、どれくらい(数値化)やるのか? |
⑤ メタアウトカム | 達成するとどんな可能性が生まれるのか? |
⑥ エコロジー | 周囲とのWIN-WINのためにやることは何か? |
1-2.計画を立てる:NLP-【ディズニー・プランニング・ストラテジー】を活用する
目標達成のためには、やることを具体的にするプランニングが大切です。
プランニングでは、目標達成に必要な方法や手順を示していきますが、ここも重要な視点が欠けていると、予期せぬトラブルや反発が生まれて、結局中断したり、あきらめて断念してしまう、という状況が生じます。
そこでプランニングについてNLPから「ディズニー・プランニング・ストラテジー」と呼ばれる技法をご紹介します。
この方法は、世界企業のディズニーの創設者であるウォルト・ディズニーをモデルに開発された技法です。
この方法をつかって計画を立てるときに必要なのが、以下の3つの視点です。
- ドリーマー(夢想家)の視点
- リアリスト(現実主義者)の視点
- クリティック(建設的批判家)の視点
望むもの、夢、理想、ゴールに焦点をもち、とにかくどんなことでも可能で、望むものはすべて手に入るという心理状態をもちます。
明日からの具体的な行動を決めていくことに焦点をもち、時間枠、具体的なプロセス、進捗管理や仕組みなどの視点をもちます。
単なる批判をするのではなく、リスクや問題を事前にどう解決していくのか、問題に焦点をもちます。
現状の肯定的な副産物を維持していくことも重要視します。
ウォルト・ディズニーはプロジェクトを進める際に、時には理想や夢ばかりを話す夢想家のキャラクターで、またある時は現実的な戦略家として、そしてまたある時はリスクや問題にフォーカスを当てるキャラクターとして、仕事をすすめていました。
こういったことから、彼は目標達成のために「いくつかの視点をもち、バランスを取りながら、夢を現実化させていた」ということが言えます。
具体的には、次に紹介するそれぞれの質問に答えていきます。
そのときの大切なポイントが、それぞれのスタンスの特徴が出るように、想像上で会議をさせるようなイメージで、質問に答えていきます。
答えるときは場所を変えて答えを出していくとより効果的です。
- ドリーマー(夢想家)としての質問
※ドリーマーの質問に答えるときには、望むものはなんでも手に入るという心理状態で取り組むことが重要です。
- あなたは何をしたいのか
- 何のためにあなたはそれを望んでいるのか。目的は何か
- それをすることで、あなたはどんな恩恵が得られるのか
- この目標やプロジェクトが実現することで、あなたの周囲にどんないい影響があるか
- ロールモデル(お手本)は必要か、誰に手助けしてほしいか
- リアリスト(現実主義者)としての質問
※リアリストの質問に答えるときは、感情を入れず「達成のために何が必要か」、時間枠も含めて具体的に答えていくことが重要です。
- いつゴール全体が完了するのか
- 具体的にどんなやり方、プロセスが必要か
①最初のステップは何か
②次のステップは何か
③最後のステップは何か - その目標やプロジェクトを、どのように進捗管理するか
- 時間やお金はどれくらいかかるか
- 優先的に取り組むことは何か
- クリティック(建設的批判家)としての質問
※クリティックの質問に答えるときは、問題やリスクに対する建設的な批判家として考えることが重要です。
- 誰がこの目標やプロジェクトを実行するのか
- その人たちはどんな結果、報酬を求めているのか
- この計画やアイデアに反対する人がいるとすれば、その理由は何か
- 現状のやり方で得ているものがあるとしたら、それは何か
- この目標やプロジェクトで、現状で得ているものを維持するためには何ができるか
- このやり方を導入した場合、どんなリスクが生じるのか
- このアイデアを導入しない方がいいと思われる時期や場所はあるか
- 足りないものや、さらに加えるものは何か
以上の質問に答えながら統合し、バランスをもったプランを準備してください。
2.目標達成のための行動を支える3つのツール
ここでは、先にご紹介した目標設定や計画を推し進めるために必要な「考え方やマインド」「やる気やモチベーション」「無意識の活用」についてご紹介します。
2-1.考え方やマインド:NLP-TOTEモデル
ここではNLPの代表的な考え方をご紹介します。
TOTE(トート)モデルとAsif(アズイフ)フレームの2つです。
2-1-1.TOTE(トート)モデル
TOTEモデルとはミラー、ギャランターらが、最高の思考を生み出そうとしたフィードバックに関するモデルです。
以下の4つの頭文字をとってトートモデルと読みます。
- T.=Test(検証:まず仮説を立てる)
- O.=Operate(操作:実際にやる)
- T.=Test(検証:ゴールに合致しているか、否か、チェックする)
- E.=Exit(退出:ゴール達成)
とてもシンプルですが、これに沿っているか否かで、あなたの目標達成力に大きな違いをもたらします。
図を使って解説していきます。
まずどんな目標においても、現在の状態があり、ゴールがあります。
現在の状態とゴールとの間には、ギャップ(課題や問題)があります。
そのギャップを埋めるために、ある仮説を立て、実際にやってみる。
その結果を検証していきます。
うまくいったらゴールで退出です。
その検証結果が、ゴールと異なる場合は、また別の仮説をたて、実際にやってみる。
検証し、うまくいったらゴールで退出です。
検証し、違っていたら、また別な行動を試す、というループをたどります。
以上をうまくいくまで繰り返す、これをTOTEモデルと言います。
発明王エジソンは、実験が成功するまで何度も実験を続けました。
失敗してもなぜ続けられたのか。彼はこう答えています。
「私は一度も失敗したことはない。何をすればうまくいかないのか、発見の連続だった」と。
さらに彼の言葉は続きます。
「うまくいかない発見をしつづけていれば、最後に残るのは、うまくいくやり方しかない」
天才や偉人は、凡人と異なる発想を持っているものですが、大前提として、「必ずできる」といった信念で取り組んでいました。
目標が達成できないとき、うまくいく人は、やり方にアプローチする。
うまくいかない人は、やり方ではなく、「自分がダメだ」と6章でお伝えするセルフイメージ(自己認識)にダメ出しをする傾向があります。
自分を責めるのではなく、やり方を検証することが重要です。
成功する人は、行動にフォーカスし、できるまで行動を変容させます。
2-1-2.As if(アズイフ)フレームを活用する
「As if(アズイフ)フレーム」とは、「もし、◯◯さんだったら、どうするか?」
という、憧れや理想の人のような思考をあなたに閃かせることができる問いのことです。
- 憧れの〇〇さんだったら、どのように考えるだろうか
- 理想の☆☆さんだったら、どんな風に取り組むだろうか
- もし、達成した自分なら、この状況をどう乗り越えていくだろうか
たとえば、
- 「エジソンだったら、どう考えるだろう?」
- 「スティーブ・ジョブズだったらどうするだろう?」
- 「イチローだったら、何をするだろう?」
このように具体的な人を挙げて、問いかけます。
こういった問いの力を活用することによって、あなたの思考を広げ、選択肢を得る可能性が高まります。
歴史上の人物や漫画や映画の主人公など、そういった人物も対象となりますので、発想を広げながら取り組んでください。
2-2.やる気やモチベーション:NLP-アンカリングを活用する
やる気やモチベーションの重要性は、すでにご理解されていると思います。
やることがわかっても、エネルギーがなければ行動はできません。
やる気やモチベーションといったエネルギーを維持するためにオススメなのが、NLPの「アンカリング」です。
このアンカリングという手法は、気合、努力、根性といったものではなく、生理的反応を活かしたやる気の出し方、モチベーションの高め方です。
「アンカリング」とは、欲しいやる気の状態と、刺激となるトリガーをリンクさせることで、あなたが欲しいときにいつでもその状態を自分の中に呼び起こす手法で、一言でいうと「条件づけ」のことです。
スポーツ選手が高いパフォーマンスを発揮するときにもちいる、ポーズやルーティン(一連の動作)などもその一つで、あなた自身のより高いパフォーマンスを発揮しやすい「心身の状態」にしていくのがアンカリングです。
もっともわかりやすい例でお伝えすると、誰もが一度は見たことがある、イチローのバッターボックスでのあのポーズです。
このように「やる気」「集中力」「自信」といった、ほしい状態(NLPではステートと言います)を過去の体験から思い出し、スイッチとなるトリガーを設定します。
シンプルな手順は以下の3つです。
- 過去の経験で「やる気」や「自信」などを体験した出来事を思い出す
- その体験の中に入り、見ていたもの、聞こえていたもの、触れて感じていたものなど、五感で十分に体験をする
- その状態を体験しているときに、トリガーとなるポーズをする
このやり方は、ポーズをトリガーにしたやり方ですが、他にも以下のような方法があります。
- 思い出の音楽
- 愛しい人や大切な人の動画や写真
- 思い出の物を握る
日常的には、「勝負服」などもアンカリングの一種になります。
努力や気合い、根性ではなく、生理的反応を活用したやる気の出し方、それがNLPのアンカリングです。
2-3.無意識の活用:NLP-セルフイメージを高めるモデリングとVAK
最後は無意識の活用、セルフイメージの向上についてです。
セルフイメージとは、自分に対する「思い込み」のことです。
たとえば、ポジティブなものであれば、
- 私はできる
- 私は優秀
- 私は才能にあふれている
- 私は素晴らしい
- 私には価値がある
ネガティブな制限となるものであれば、
- 私には能力や才能がない
- 私は人に迷惑をかける人だ
- 私は成功や幸せに相応しくない
- 私は人を不幸にしてしまう
- 私には価値がない
といったものがあります。
セルフイメージが建設的ではないと、これまでに紹介してきた手法や技術、また他の本や記事で書かれているテクニックやノウハウを活用しようとすらしません。
OSが入っていなければ、パソコンやスマホのアプリが起動しないように私たちの無意識領域の中に、建設的なセルフイメージがなければ、どんなにいいアプリ、つまり「やり方」がわかっていても行動にうつせません。
ネガティブなものが強ければ、目標すら掲げることができない場合もあります。
この無意識の領域にある思い込みを、建設的なものに書き換えておくことが重要です。
そこでオススメなのが、以下のNLPの「モデリング」と「VAKモデル」と呼ばれるメンタルトレーニングの実践です。
2-3-1.モデリングを活用する
モデリングとは、あなたがなりたいと思う人物を決めて、その人物と同じように考え、行動することで自分にそのパターンを定着させていく技法です。
あなたが設定した目標をすでに達成している人がいれば、その人が「何を考え」「何をどのように」やったのかを観察し、真似ていきます。
これは実際に手や体などを動かして、体の感覚を活用することがポイントです。
2-3-2.メンタルトレーニングをVAKモデルで実践する
メンタルトレーニングの一つに、イメージを活用する方法があります。
達成した状態を、何度もありありと思い描くことによって、達成の可能性を高める方法ですが、古典的なイメージトレーニングは、達成した状態を「思い描く」、つまり映像でみること、と言われてきました。
NLPでは、このイメージを映像だけでなく、その他の五感を活用してリアルな情報で脳をその気にさせていく手法をすすめています。
ご存知のとおり五感とは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のことで、NLPでは視覚(Visual)、聴覚(Auditory)、そして触覚、味覚、嗅覚を合わせ身体感覚(Kinesthetic)の頭文字をとってVAK(ヴイ・エイ・ケイ)と呼んでいます。
- 視覚 :Visual
- 聴覚 :Auditory
- 身体感覚:Kinesthetic
(触覚、嗅覚、味覚)
脳は現実に起きていることと、イメージの世界を区別できないという特徴があります。
ですから、ただ映像で見るだけでなく、達成したときに聞こえてくる聴覚情報、触れて感じることができる身体感覚情報を加えていくと、リアルな情報と脳は錯覚して、自分はできる、私はやれるといったセルフイメージを高める可能性を広げてくれます。
具体的には以下の質問に答えるだけでなく、その質問で浮かんでくる視覚情報、聴覚情報、身体感覚情報を体験してください。
- 達成したあなたは何を見るのか
どんな景色が見えているのか
まわりに誰がいるのか - 達成したあなたは何を聞くのか。聞こえるものは何か
誰の声が聞こえているのか
その声を聞いて、自分の中でどんな声が聞こえているのか - 達成したあなたが触れるものは何か、感じるものは何か
手にするものは何か
どんな気持ちか
どんな気分か
それは体のどこで感じているのか
3.まとめ
目標達成に重要な「目標設定」「計画」、そしてそれをサポートする「考え方やマインド」「やる気やモチベーション」そして「無意識の活用」の5つをNLP的観点でご紹介しました。
具体的には、「アウトカム」「ディズニー・プランニング・ストラテジー」「TOTEモデル」「Asifフレーム」「アンカリング」「セルフイメージ」といった、効果的なスキルをピックアップして解説してきました。
目標を達成するには、あなたを動かす「目標達成脳」が重要となります。そのポイント5つをぜひ活用してください。