「ピンチはチャンスだ」
誰しも一度は、この言葉を耳にしたことが
あると思います。
ですが、下記のような疑問を
感じたことはありませんか?
「果たして本当にピンチはチャンスなのか」
あえて断言しますと、これは本当です。
この記事では、「ピンチはチャンス」
と思えるようになるために大切な考え方と、
おすすめの思考法について
ご紹介します。
陥るピンチの内容によっては
なかなかチャンスと捉えることが
難しいケースもありますが、
ご紹介する内容は、あらゆる困難や壁と
上手に向き合っていくために
とても大切な内容です。
ぜひご覧ください。
目次
1.ピンチは本当にチャンスなのか
「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
たいていの場合、ピンチに陥ったときは不安の渦に囚われますし、その結果、何をどうしたら良いのかわからなくなるケースもよくあることです。
子どもの頃は、親が解決してくれる事が多かったり、友達に支えられたり励まされた結果、いつの間にか解決しているケースも傾向としては多くありますが、大人になると中々そうは行きません。
なぜなら、仕事でいえば責任や立場があり、家庭があれば自分が頼られる場合が多いため、「嫌になったら辞める」という選択が取りづらくなるからです。
そして何より、「ピンチはチャンス」と言われても、追い詰められている状況は変わりません。
次に起こる展開を考えただけで、「もう閉じこもって現実から逃げ出したい」そんな思いでいっぱいになった経験がある人も多いのではないでしょうか。
人生、生きていればその分、多くのピンチが訪れます。立場によっては、さらに大きなピンチに襲われてしまうこともあるでしょう。
年を重ねていくと、多くの場合、ピンチは自分の力で対処していかなければなりません。
そこで、「ピンチは本当にチャンスなのか?」という問いに戻りますと、これは、一概にそうだと決定づけることはできません。
なぜなら、ピンチはピンチであることに変わりはなく、ピンチをチャンスと決めるのは、本人次第だからです。
そして、ピンチが起こる状況は、できれば未然に防ぐことが望ましいですが、100%防ぎ切ることは現実的ではありません。
生きていれば、ほぼ必ずと言っていいほど、ピンチの状況は今後も起こる可能性があります。
ここでお伝えしたいのは、避けることが難しいピンチな状況と向き合う、考え方の一つとして、「ピンチはチャンスだと思ってみる」ことが大切だということです。
ピンチな状況は変えることができません。しかし、ピンチな状況に対する捉え方は、あなたの意思で変えることができます。
そうして、ピンチをあなたにとってのチャンスに変えることが出来れば、ピンチから学びを得ながら脱却していける、最高な人生が待っているでしょう。
ピンチをチャンスに変える方法については、次章でご紹介していきます。
ぜひ興味ある方はこのまま読み続けてください。
2.ピンチをチャンスに変える『リフレーミング』とは
「リフレーミング」とは、捉え方を変えて物事をポジティブに考えていく手法です。
この手法は、『脳と心の取扱説明書』と呼ばれる心理学NLPをベースにしています。
では、さっそく具体例でお伝えしていきます。
例えば、仕事の締切期限があと5日後に迫っているとしましょう。
その場合...
「もう5日しかない」と考えるのか、
「あと5日もある」と考えるのか。
表現を変えて見るだけで、ストレスの度合いが少し変わってくると思います。
これが捉え方を変える「リフレーミング」という手法です。
実は、「ピンチはチャンス」という言葉も、ピンチという状況ををリフレーミングした言葉なのです。
※リフレーミングの手法について詳しく知りたい方はこちらの記事もオススメです。
↓
一瞬で世界を変える【リフレーミング】の効果と活用事例を詳しく解説
さて、捉え方を変えることが大切と言うのは簡単ですが、実際に変えようと思ったら、適切なアプローチを知らない限り、なかなか上手くいかないケースがほとんどです。
そこで、上記でご紹介している記事にも紹介している内容から、リフレーミングに役立つ視点をいくつかご紹介します。
ピンチな出来事に遭遇したら、下記のような問いをご自身に投げかけてみてください。
『この経験は自分に何を教えてくれているのだろう?』
『これは自分にとって、どんな意味があるのだろうか?』
『ここから自分は何を学ぶことができるのか?』
こうした『問い』を常に持つことができれば、どんな出来事からも、自分にとってプラスの側面を見つけやすくなることでしょう。
強烈なマイナス状態にあったり、心に抱えた傷が深いものだった場合、これらの質問をしてみてもすぐには答えが見つからないかもしれませんが、その『問い』が種となって、プラスの視点を、あなたにもたらしてくれるでしょう。
人生はいいこともあり、辛いこともあります。
時には、トラウマになるような辛く悲しいこともあるでしょう。
心理学NLPの観点から言えることは、その辛く苦しいマイナスに思考の焦点をあて続け、そのことをずーっと考え続けていても、いいことは何一つ起こらないということです。
困難や課題に直面し、行き詰まったタイミングにあるときは、ご紹介した『3つの問い』をご自身に投げかけてみてください。
また、参考までに、日常やビジネスの場面でのリフレーミング例を下記にご紹介します。ピンチをチャンスに変えるきっかけとして、考え方の参考にしていただければ幸いです。
【「ピンチはチャンス」リフレーミング例】
ピンチ!! | タスクのスケジュールを組んでいたが、追加のタスクが更に増えた |
↓
✕「やる事が多すぎて、追いつかない。残業確定だ。。。」
◯「これを全てクリアできれば、生産性を高めることが出来る」
ピンチ!! | 同期が病欠になり急遽仕事を変わりに行うことになった |
↓
✕「なんで私が。ただでさえもやること多いの面倒だな、、」
◯「急遽だけど、こんな状況のときに抜擢されて嬉しい」
ピンチ!! | 同期が自分よりも早く出世した |
↓
✕「周りの目も恥ずかしいし、絶望的だ」
◯「うう、悔しいけど、このエネルギーをモチベーションに変えて頑張っていこう」
ピンチ!! | 家族でピクニックの予定をしていたのに、雨が降った |
↓
✕「せっかく立てた計画が台無しだ。。。」
◯「久しぶりにお家で家族団らんを楽しむきっかけになった」
ピンチ!! | 子どものテストの点数が悪かった |
↓
✕「どうして、うちの子だけ点数が低いのだろうか」
◯「うちの子、のびしろしかないじゃん」
心理学NLPには、リフレーミングという手法の他にも、人生の方向性を明確にするスキルや、目標達成・問題解決のスキル、自信やセルフイメージの向上、マイナス面の解消など、人生とビジネスで使える学びが豊富にあります。
その効果の高さから、経営者をはじめ、会社員、コーチ、コンサル、カウンセラー、教授、弁護士、主婦、学生の方など、幅広い方に学ばれています。
心理学NLPについてご興味をお持ちの方は、下記をご覧ください。
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3.実は「ピンチ」が「チャンス」の種
ここでは、ピンチを経験することによって得られるメリットについてご紹介します。
失敗をすることによって得られる学びはたくさんありますから、チャンスを掴むために、ピンチを経験することは大切です。
もちろん、失敗せず、順調に物事を進めて成功するに越したことはありません。
その方が、自分自身も気持ちが晴れやかでいられるかもしれませんが、失敗がきっかけとなって良い学びに気づけるなど、失敗することにもメリットはあります。
この章で詳しくお伝えしていきます。
3-1.人の悩みに寄り添える
失敗すると、失敗した人の気持ちを知ることができます。
失敗によって負う心の痛みや悩む部分は、失敗した当事者にしかわかりません。
経験していなくても、内容を理解することはできるかもしれません。しかし、深いところで共感し、的確なアドバイスをするためには、同じ失敗の経験をしていることが大切です。
ピンチと向き合い突破していく経験は、自分の経験値になるだけでなく、誰かに対して失敗に寄り添うという、サポートができるようになります。
友人や同僚、後輩といった誰かに、同じ痛みを共感し、支えるという貢献は誰しもできることではありません。
さらに言うと、先にピンチを経験した人として、説得力をもって相手の悩みに寄り添うことができます。
3-2.解決策が見つけやすくなる
傾向として、人は窮地に陥ったときほど、パフォーマンスが上がりやすくなります。
追い詰められた状況に陥ったときほど、そこから一刻も早く脱却するために試行錯誤を繰り返す経験は、多くの人が一度は通ったことがあると思います。
この内容を踏まえると、追い詰められた状況の渦中にいるときは、新たな打開策やより良い方法を見つけやすくなります。
また、なぜ失敗したかを振り返り...
- なぜうまく行かなかったのか
- どうしたら成功したのか
ここを見つめ直すことによって、失敗の数だけ、解決策のバリエーションを増やすことができます。
つまり、失敗やピンチの経験はあなたに多くの解決策や、問題に対する柔軟性を与えてくれます。
3-3.柔軟な対応力が鍛えられる
ピンチに陥る経験は、あなたを成長させる大切なきっかけです。
特に、「柔軟な対応力が身につく」というのも大きなメリットの一つです。
例えば、医療系のドラマで、このような話を聞いたことはありませんか?
これは、医療機器に恵まれていないという、ピンチな状況に身をおいていたからこそ、代替できる方法を見つけ、治療にあたっていく柔軟性が身についた一例です。
こうして柔軟に対応する姿は頼もしいですよね。
もちろん、医療現場以外でも同じです。
ピンチに陥り、解決の手立てもないと感じるような状況を切り抜けるために、打開策を考えていく中で、柔軟性が身についていきます。
3-4.失敗に動じないメンタルが身にく
「ピンチはチャンス」と捉えることができるようになると、失敗に動じないメンタルが身についていきます。
少し想像してみてください。
やることなすこと全てがすぐ軌道に乗り、成功できた経験しかなかった場合、いざ困難や壁に直面したとき、どうなってしまうでしょうか。
途中で壁に直面した経験やそれを乗り越えてきた経験がなければ、心が折れやすくなってしまいます。
「どんな問題が起きても何とか対応する」という覚悟は、何事においても大切です。
そして、成功の前に失敗があると、同じような壁に直面したときに、「あの時、乗り越えられたから大丈夫」という自信がついてきます。
このように、ストレスや困難に対する耐性が身についた心(メンタル)は、ちょっとやそっとではブレません。
あらゆることにおいて覚悟が出来ていると、気持ちの浮き沈みを少なくすることができ、心の底から覚悟が出来るようになります。
4.ピンチはチャンスの類語(名言)
過ぎてかえらぬ不幸を悔やむのは、さらに不幸を招く近道だ
ウィリアム・シェイクスピア
ピンチを変えることはあなた次第です。
改善点を考えることはいいことですがピンチに陥った原因をずっと考えていたり、過去に執着しすぎるとネガティブな気持ちになることが多くあります。
ネガティブな気持ちは、さらなるネガティブを引き寄せることにつながってしまうので、なるべく早く気持ちを切り替えて前に進みましょう。
人間は逆境において人間の真価を試される。
人生の達人は逆境を楽しみ、順境もまた楽しむのです。 孔子
引用元:孔子の名言33選【孔子の人生訓がわかる名言一覧|心に刺さる言葉】
物事が上手くいっている時は気分が良く物事を進められますし気持ちにも余裕があるので、浮き沈みが激しくありません。
しかし多くの人は逆境に陥ると、周りが見えなくなり孔子が言うように自分の真の価値が試されます。
逆境をポジティブにもネガティブにも捉えるのはあなた次第ですが、自分の気持ちも周囲のモチベーションも落とさないためにも、逆境を楽しんで素敵な人に進化していきましょう。
最後に
ピンチを乗り越えた後は、乗り越えた人しか分からない楽しみがたくさん待っています。
ピンチをポジティブに捉えられるようになった方はぜひ、友達、家族、同僚などが同じような状況に陥った際にここで紹介したリフレーミングを活かしたり4章でご紹介した名言を引用したりして寄り添ってあげてください。
ぜひ、ピンチを乗り越えて人生の幅を広げていきましょう。
GOOD LUCK!!