「相手を許す」と決めても、
心はそう簡単に従ってくれない...
理不尽な出来事によって
怒りが沸々と込み上げてしまい、
許したくても許せない状況から
抜け出せず苦しんでいませんか?
すでにお気づきの方も
いらっしゃるかもしれませんが、
時として、
「相手を許す」ためには、
適切な知識や
技術(スキル)が必要です。
この記事では、「許さない」という
怒りの気持ちを手放し、
「許す」ために有効なアプローチを
私たちが専門としている
心理学NLPの視点を交えて
ご紹介していきます。
すぐに試せる内容を
ご紹介していますので、
ぜひご自身の状況に
落とし込みながらお読みください。
目次
1.相手を許すとは?許せない原因を解説
「相手が許せない」と感じてしまう状況は、多くあります。
まず、この章では「許せない」という感情のトリガーとなる「2つの要因」について解説します。
原因がわかれば改善の方針を立てることにつながりますので、ぜひご参考ください。
1-1.自分が大事にしている価値観を踏みにじられた時
1つ目の原因は、「自分が大事にしている価値観を踏みにじられた時」です。
価値観とは一言でいうと、自分が大事にしていることです。
恋愛・仕事・家族・人生・人間関係...など状況によってさまざまな価値観が存在しています。
人によって価値観は異なりますが、価値観を尊重されないような出来事が起きた場合、「許せない」という気持ちに発展することはよくあります。
例えば、Aさんが仕事において大切にしている価値観に「礼儀」があったとしましょう。
- 挨拶ができているか
- 身だしなみや言葉遣い
- 上司を立てる(筋を通す)
など、こういったことを重んじる場合です。
このとき、Aさんが「礼儀がなっていない人」と接した時、どうなってしまうでしょうか。
挨拶がだらしない、何か物事を教えてもお礼を言わないなど、こうした場面に遭遇する度に、
「なんて礼儀がなっていないんだ」とイラっとしてしまうかもしれません。
繰り返しますが、価値観とは、本人が心から大事だと思っていることです。
少しご想像すればスグにおわかりになるかと思いますが、大事なものを踏みにじられてしまうストレスは相当なものです。
今回は仕事の例をご紹介しましたが、価値観は仕事だけでなく、人生のあらゆるテーマにおいて存在しています。
ですから、価値観を踏みにじられてしまうケースは、恋愛、趣味・嗜好など、他の場面でも十分に起こりえます。
1-2.自分が常識だと思いこんでいることと反することをされた時
自分の中では常識だと思っていることが、相手からしたらそうではないこともよくあります。
常識とは、言い換えると「正しいと信じていること」「こうあるべきこと」ですから、
常識を否定されるような出来事が合った場合に、許せない気持ちが生まれることがあります。
例えば、「女性は奢られて当たり前」「男性がデート代を全額負担すべき」という考えを持っている人もいれば、「デートは割り勘」という考え方をする人もいます。
ですので、「男性がデート代を全額負担するのが当たり前」と考えている女性が、
「デートは割り勘でしょ」という考えをもつ男性とデートした時に、お互いに考え方が違うので、「なんなのこの人!?」となってしまいイライラしてしまうのです。
自分の常識が通じない方と接すると、「この人には分別がない」「当たり前のことがなぜできないのか」 と、許せない気持ちが生まれるトリガーになる可能性があります。
2.相手を許す方法
この章では、実際にどのようにして相手を許すのか、その方法を3つご紹介します。
「許すこと」は、自分の気持を整理して、相手との関係を良好に保つための「スキル」です。
私たちが専門とする心理学NLPの視点を含めた効果的な手法をご紹介します。
2-1.「もし相手を許すとしたら?」と考えてみる
許せない相手や出来事のことを、「すぐさま許す」ということは難しいかもしれません。
しかし、「もし、相手を許すとしたら?」と考えてみることはできます。
許せないという気持ちをずっと持ったままでいると、思考や視野が狭まってしまい、「許せない」という気持ちに長く囚われてしまう傾向にあります。
これでは、苦しい状況からなかなか抜け出すことができません。
そこで、想像力と「問いの力」をうまく活用し、「相手を許すとしたら?」という風に、
許すことができた状態に思いを馳せてみることで、留まっていた思考を広げることが可能となります。
この考え方のことを、心理学NLPでは「As If(アズイフ)フレーム」と呼びます。
「もし、〇〇だったらどうだろうか」と視点を変え、理想の状況を作り出すための思考法の一種です。
As If(アズイフ)フレームとは、『脳と心の取扱説明書』と呼ばれる心理学NLPの「リフレーミング」というスキルの一種です。
世界観をガラリと変えて、心を軽くする手法「リフレーミング」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
↓
リフレーミングで世界が変わる|効果、実践方法、事例を詳しく解説!
2-2.相手の状況を考えてみる
相手を許すために、「相手の立場に立って考えてみる」という方法も効果的です。
例えば、上司に理不尽に怒られた場合、上司の立場になって考えてみると、
機嫌がたまたま悪く、怒られやすい状況だったかもしれませんし、あるいは話しかけるタイミングが良くなかった可能性もあります。
また、同僚が話を理解してくれない場合、自分の伝え方がわかりにくかったかもしれないな...ということが考えられます。
他にも、店員に雑な対応をされた場合、お店が忙しすぎて余裕がなかったのではないかな...ということがあげられるでしょう。
「許せない」ような出来事がおきたことは変えることができません。
しかし、相手の立場になってみることで、許せない出来事に対する感じ方を変えることはできます。
また、許せない感情に振り回されないようにするために、「誰もが失敗することもある」ということを認め、受け入れることも時には大切です。
2-3.一歩引いた視点に立ってみる
多くの人は、怒りの感情で心が満たされてしまうと、視野がかなり狭くなり、周りのことが見えない状態になってしまう可能性があります。
そんな状態の時こそ、一歩引いた視点に立って、視野を広げることが大事です。
例えば、上司から指示されたとおりに取り組んだのにダメ出しをされた場合、
「上司も部下のマネジメントに慣れていないんだろうな」...と達観した発想を持ってみることが挙げられます。
他には、許せないことがあっても一歩引いて
「自分にとっては許せないことだけど、その人はそうすることしかできなかった、他の方法を知らなかったんだろうな」...と客観的に見つめることができます。
そもそも相手も自分と同じ人間ですので、完璧ではありません。自分にもできないことがあるように、できないことがあるのはよくあることです。
ですので、相手のことを「仕方ないな」と許せるくらい、一歩引いた視点で立ってみましょう。
3.「相手を許す」自分の感情を上手くコントロールするために
人を許すことは決して簡単なことではありません。
簡単に許すことができたら、悩んでいませんし、苦しむこともないはずです。
先述したように、「相手を許す」には、感情をコントロールする必要があるため、時には「技術(スキル)」が必要となります。
この記事でご紹介した専門的なアプローチによって、「許せない」という感情を少しずつ緩め、より人生を豊かなものにしていくきっかけとしていただければ幸いです。
そして、記事の中でご紹介していた心理学NLPは、「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれています。
2章でご紹介した「リフレーミングという手法の他に、
自信やセルフイメージを高めること、感情をコントロールする手法、目標達成や問題回避の能力を高めることなど、人生で使える学びが豊富にあります。
ここまでをお読みになって、心理学NLPにご興味がありましたら、下記にご紹介している内容がお役に立ちます。
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