著:ニック・レフォース
想像してみてください。
ポケットの中に折りたたまれた一枚のメモを見つけました。そこには今日の日付が記され、「あなただけが読んでください」と書かれています。
明らかに自分の手書きによる文字が、不思議なデ ジャ ヴュのインクで書かれているのを見たその瞬間に、
鳥肌が立つような、背筋がチリチリする感覚とともに、これはすべて以前にも体験しているという深い確信を覚える...。
自分が書いたこのメモは警告だろうか、何かへの招待だろうか、悲しみだろうか、贈り物だろうかと、あなたの心は不安と期待で高鳴るでしょうか?
それとも、もう片方の靴が落ちるのを待ち続ける人生を送ってきたあなたの心は、郵便ポストが気がかりでならず、電話のベルにためらったあの頃に戻るのでしょうか?
2019年5月、ロンドンのショーウィンドウに映った私の姿
それともあなたは、かつて子供だった頃のように、あの心躍る感覚に飲み込まれるでしょうか?
計り知れない喜びで溢れんばかりだった子供の頃、プレゼントの包み紙を乱暴に引き裂いてでも、中身を早く見たくて仕方かなった頃、
ディズニーランドのゲートをくぐり、魔法の冒険へと飛び込んでいったあの頃の感覚に。
あなたの手の中にあるこの小さなメモは、その瞬間へとつながる鍵であり、
ずっと探し求めていた夢のゲートへのポータルを開き、秘密の目的地へとあなたを乗せていくチケットを差し出してくれているのだと思うでしょうか?
願いを成就できる人々と同じように、あなたも心の奥底で知っています。
それはすでにあなたの中で息づいていることを...
あなたがつかみ取るものは、自分の深き場所から湧き上がるものだと。
だからこそ、心ゆくまで自分の家を整え、大切に思うものを数え上げましょう。
心は抱えられるものしか抱えられないのだから、余計な荷物を持ち込む余裕はないのです。
その時あなたは、あなたの願望が詰まった秘密の部屋に入り、憧れの世界を見渡す窓を開き、自分を作り上げる基盤となる地へと足を踏み出します。
そこでは、常に自由に生きてきたかのような新たな記憶で溢れた人生という名の詩に浸ることができるでしょう。
振り返ってみると、すべての喜びや悲しみ、すべての苦しみと祝福が、魅惑的で神秘的な輝きを持つ音楽のコード進行に乗ってあなたの人生を音で彩り、
あなたの身体は歓喜と共にすべての繊細な感覚を心ゆくまで楽しむでしょう。
そのすべてへの、それ以上のものへのチケットはここに、あなたの手の中に、折りたたまれた「あなただけが読んでください」と書かれたメモの中に隠されているのです。
あなたは、自分に見えるものこそが、自分が手に入れられるものだと知っているからです。
自分が知っている世界は、自分のビリーフと期待というフィルターにかけられたものであり、それによって作られた世界は予測可能ではあるが、驚きにも欠けています。
この考え方は、次の言葉に最もよく表れています。
「私たちはありのままの物事を見ているのではなく、投影された自分の在り方を見ているのです。」
これは良い知らせでもあり、悪い知らせでもあります。
「もう片方の靴が落ちるのを待っている」ときは特に、自分の限界で世界も制限してしまうから悪い知らせであり、
世界に対する自分の認識を広げることで、自分が住んでいる世界を変えることができると気づけるから、良い知らせでもあるのです。
困難な出来事も、報われる出来事も、どちらも起こる魔法の世界に生きること!
これが私のゴールです。
これは、「未来の自分への手紙」シリーズの一編です。2019年6月2日に読むために、2018年7月3日から5日にかけて書いたものです。
このメモについて考えを巡らせ、期待と不安で周囲の人々との関係性のニュアンスに気づくとき、突然、手にはメモなどはなく、世界がメモなのだと気づきます。
まるで人生が、「あなただけが読んでください」とタグ付けしてきたかのように、
あなたが見るもの、聞くもの、触れるもの、味わうもの、嗅ぐものすべてが、期待の叙法助動詞を通してフィルターをかけられています。
あなたが出会う世界は、あなたが期待する世界なのです。
- あなたの背景にある人生への期待とは何ですか?
- 世界に対する期待は?
- 他者に対する期待は?
- 自分の認識を広げたなら、何が起こるのでしょうか?
【慣用句に関する注記】
「もう片方の靴が落ちるのを待つ」という表現は、避けられないと思えることが起こるのは、今か今かと待つことを意味します。
これは19世紀末から20世紀初頭、ニューヨークのあるアパートで生まれた言葉でした。
このアパートは、上階の寝室が下階の寝室の真上に位置する造りだったため、上階の住人がベッドに入るために靴を脱いで床に落とす音が、下階の住人に聞こえるのが普通でした。
片方の靴が床に落ちる音を聞けば、もう片方が落ちる音を無意識に待ってしまうものです。
このことから、必ず起こるとわかっている何かを待つという意味の慣用句になっていきました。
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NLPトレーナー ニック・レフォース(Nick LeForce)プロフィール
著者より許可をいただき掲載しています。
https://nick-leforce.squarespace.com/blog/2019/6/2/with-rapture
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