「フォロワーシップ」
という考え方をご存知でしょうか。
リーダーシップという言葉は
多くの人が耳にしていることと思いますが
もしかしたら、フォロワーシップは
馴染みのない言葉かもしれません。
組織やチームの成長には、
強力なリーダーシップをもった、
リーダーの存在が必要ですが、
実は、組織で実行した結果に対して
リーダーが与える影響力は
「たった1〜2割ほど」と言われています。
そこで、必要となるのが
リーダーを支える立場にある
「フォロワーシップ」を持った
メンバーの存在です。
本記事では、そんな組織にとって
影響力が大きいフォロワーシップとは何か?
フォロワーシップを高めて、
発揮することによる組織への影響や
ポイントをお伝えしていきます。
また、5章では
優秀なフォロワーになるための方法と、
あなたの市場価値が高まる内容を
ご紹介します。
目次
1.フォロワーシップとは
フォロワーシップとは、仕事の成果を高めることや組織やチームの活性化のために、
メンバーが主体的に行動しリーダーを支えることを言います。
具体的には、リーダーが方針を決めた時などに見えていない部分や、不足があると感じた時に、
それを補うような建設的な提言を行い、組織やチームがよりよい方向へ促し、調整することを意味しています。
1-1.なぜ、今フォロワーシップが注目されているか
フォロワーシップに注目が集まったのは、
1992年にカーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授が出版した著書『The Power of Followership』で提唱したことがはじまりです。
同書では、
【組織の成功の8割はフォロワーシップによって決まる】
とも言われています。
実は、組織を上手く動かすカギを大きく握っているフォロワーシップ。
注目されている理由としては、下記のような背景があります。
近年、急速に広まったリモートワークをはじめとした、ビジネス環境の変化によりマネジメント体制も多様化してきました。
そのような中で、現場の管理のみならず、業務も担うプレイングマネージャーも増加する傾向にあり、
リーダーがマネジメントに集中する時間が減少してしまうことで、リーダーシップを発揮できない場合もあります。
リーダー1人の判断や決定が必ずしも適切とは限りません。
そして、時には、トップダウンの指示系統だけで進めることにより、間違った方向へ進んでしまうこともあるかもしれません。
そこで重要なのが、
建設的な意見を提言でき、主体的に動くことができる
【フォロワーシップ】をもったメンバーの支援です。
つまり、今、必要とされているのは、指示を受けたことに対して成果を上げるだけでなく、
しっかりとフォロワーシップを発揮していける人材というわけです。
1-2.リーダーシップとフォロワーシップの違い
よく聞く、似た言葉として【リーダーシップ】や【メンバーシップ】があります。
それぞれ、フォロワーシップとどのような違いがあるのかご説明します。
リーダーシップとは、成果を上げるために組織やチームへ向けてポジティブな影響を与えることをいいます。
また、目的の達成に向けて、方向性を示して共有したり、
場合により目的に向かう際に、メンバーを先導するリーダーの役割を持つこともあります。
例えば、チームでタスクを動かしていく際に、周りのメンバーのモチベーションを高めていくような関わりをしていくことなどを言います。
これに対し、フォロワーシップはリーダーの示した方向性やビジョンの元組織やチームの成果を上げるために、
フォロワーが主体的に組織やチーム、リーダーへ働きかけて成果の向上ために、支えていくアクションのことをいいます。
いわゆる『影武者』や『参謀』と呼ばれるような立ち位置のような仕事の仕方をフォロワーシップと言います。
そして、もう一つよく聞く言葉としてメンバーシップがあります。
こちらは、与えられた役割を果たすことにより、組織やチームへ貢献することをいいます。
1-3.リーダーシップとフォロワーシップの関係性
上記、1-2でもお伝えした通り、リーダーシップとフォロワーシップには大きな違いがあります。
一例として、組織の中では、リーダーが方向性を示し先導してきますが、
必ずしも、リーダーが示した内容やリーダーシップが目的の達成に対し正しいとは限りません。
そのようなときに、力を発揮するのが、フォロワーシップをもったメンバーです。
優秀なフォロワーは、リーダーの示した内容に疑問の余地があった場合に、具体的な提言をし、目的に向けて建設的な批判を行います。
そうすることで、失敗のリスクも軽減でき、成果を上げられる可能性が広がります。
つまりは、目的を達成するために方向性を示すためのリーダーシップが大切ですし、
示した方向性を理解して具現化するための実行力をもった、フォロワーシップが必要ということです。
このように、相互のバランスが両輪で取れることにより、組織の活性化や目的の達成に向けていい影響をもたらします。
2.フォロワーシップが発揮されることで得られる4つの効果
1章では、フォロワーシップとは何か?またリーダーシップとの関連性をお伝えしてきました。
こちらでは、実際に【フォロワーシップ】が発揮されることにより組織にどのような効果を発揮するかご紹介していきます。
2-1.信頼関係が深まりチームに一体感がでる
仕事を円滑に進めていく上で、もっとも大切と言えるのは【信頼関係】です。
リーダーとフォロワーお互いが尊重し合い、建設的な会話をしていくことで
フォロワーもリーダーの考えを取り入れることができ、お互いの機能が最大限発揮できることで組織の活性につながります。
そして、リーダー・フォロワー共にお互いを認め合うことで足並みをそろえて仕事を進めることができ、組織にまとまりも出て信頼関係がより深まります。
2-2.組織の活性化により業績向上に期待が持てる
フォロワーシップが発揮されているとリーダーと同じ方向を向いて、メンバーが自発的に行動を起こしていきます。
そして、リーダーの方針を理解して実行に移せる有能なフォロワーが増えることで、業績の向上なども、期待できます。
その結果、さらにメンバーのモチベーションも高まり、より自発的に仕事に取り組む姿勢も生まれ、
チームにとってプラスの影響を与え、組織全体が活き活きとしてきます。
2-3.メンバーのモチベーションが高まる
メンバーのフォロワーシップが発揮されることにより、一人一人が自発的に行動を起こし、リーダーを支えていきます。
また、下記のように
『今回のタスクは〇〇さん(フォロワー)の意見を軸にプランを考えていきましょう』
『〇〇さん(フォロワー)が出してくれた意見が、先方の要望とぴったり合ったおかげでこのプロジェクトが上手く進みそうです!』
など、フォロワーの立場からの提案が反映される機会があると、
自分の力で結果を出して組織に貢献している実感が湧いてきてメンバーのモチベーション向上にも繋がります。
2-4.管理職の負担が軽減される
1-1でもお伝えした通り、プレイングマネージャーの増加傾向によるマネジメント時間の不足などの状況により、
管理職が、リーダーシップを発揮することができない時もあります。
リーダー1人の力では組織の活性や業績向上を支えるには限界があります。
そのような時にも、このようなフォロワーがいることで、リーダーはとても助かります。
『〇〇さん(リーダー)のタスク、私たちで分担して進めます』
『〇〇さん(リーダー)今日は□□プロジェクトの管理を進めてもらって、私たちで▲▲プロジェクトは回していきます』
『〇〇さん(リーダー)の代わりに分からないことがあったら、私が聴くよ』
(他のメンバーに対しての声掛け)
など、主体的に仕事を進めるフォロワーシップをもったメンバーが、リーダーとメンバーの間の調整役として力を発揮することで、
管理職の負担軽減や、リーダーの不足している部分を補うことができるようになります。
3.フォロワーシップを高める2つの軸と5つのフォロワータイプ
「フォロワーシップ」を提唱した、ロバート・ケリー教授によると、
フォロワーシップには、ある2つの軸を基にして、それぞれの軸に応じた力の高低により5つのフォロワータイプに分類しています。
こちらでは、2つの軸と5つのフォロワータイプについてお伝えしていきます。
3-1.フォロワーシップを高める2つの軸
提言力(建設的な批判ができる力)
この力は、リーダーが示した方向性や指示内容を自分で考え、必要に応じ建設的な批判を行うことができることを指します。
単純に問題提起をするだけでなく、リーダーが示した方向性や、組織内の問題やサービスに関する問題がある場合に、
リーダーへ提言していき、その上で対策を提案する力をいいます。
率先力(積極的に関わる力)
率先力と聞くと、
「リーダーに必要な力」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は、フォロワーシップの中には提言するだけでなく問題を見つけた際に、役割を超えて率先して動く力が必要になります。
この率先力とは、リーダーが示した方向性や指示内容をポジティブに捉えて、
積極的かつ協力的に実現に向けて行動することを言います。
3-2.5つのフォロワータイプ
フォロワーには、先にお伝えした【提案力】と【率先力】を軸にして、5つのフォロワータイプが存在します。
出典元:トップ3%の人は、「これ」を必ずやっている上司と組織を動かす「フォロワーシップ」
下記に、それぞれのフォロワータイプをご紹介します。
あなた自身はどのタイプに当てはまりますか?
また、他のメンバーはどのタイプに当てはまるでしょうか?
日常のあなたの行動と照らし合わせてご覧ください。
(1)理想型フォロワー
リーダーの不足や見落としている部分がある場合に建設的な提言ができ、
かつ積極的に行動することができる、まさに【参謀】のようなフォロワーです。
30人に1人の割合で存在して、出現率3%とも言われており単純にリーダーのサポートをするだけでなく、
役割の垣根を超えて、リーダーの代わりになる時やリーダーが動きやすいようにサポートに徹することもできます。
リーダーの提示した方向性や指示を、阿吽の呼吸で理解してくれるので、
場合により必要な提言ができ、率先力も抜群な、まさに理想的なフォロワーです。
(2)孤立型フォロワー
提言力はあるが、率先力が低いのが孤立型フォロワーです。
提言をしたとしても、実行するのは自分ではないという【評論家】のようなフォロワーとも言われています。
提言力は高いので、意見をすることは多くありますが、
率先力が低い傾向にあるので、チームで動くことには向かない、独りよがりなフォロワーといえます。
しかしながら、孤立型フォロワーへの関わりは、方針や指示に対して丁寧で納得のいく説明をすることで、理想的なフォロワーに変わるケースもあります。
例えば、
『このタスクについては〇〇さん(フォロワー)が長けていると思うんだけど、
私(リーダー)だけでは上手く進めることができないので、
是非、その知識を広めるという立場で協力してほしいです。』
と伝えるなど、具体的な説明をすることで、孤立型のフォロワーが理想型に変化する可能性が期待できます。
(3)順応型フォロワー
孤立型フォロワーとは逆の立場ともいえる、
いわゆる【イエスマン】というタイプがこの順応型フォロワーです。
リーダーのいう事はよく聞くのですが、弱点として、リーダーの言っていることがおかしいと思っていても従ってしまうのが順応型フォロワーです。
そのため、提言力は低いのですが、リーダーの言うことに対しての率先力は高いです。
指示された業務は積極的にこなしていきますが、指示待ちになる傾向もあるため、
より提言力を高めるためには、リーダーのために何ができるのか?という視点を持ってもらうことも大切です。
また、関わり方としては、提言ができるようになるまで、
本人が自発的に発言できるように、何かを決める際には、発言の機会を持てるような関わりが必要です。
例えば
『〇〇さん(フォロワー)は指示通りにしっかり進めてくれて助かります。
そして、私(リーダー)も間違ってしまうことがあるから、私(リーダー)が見落としていることがあったら、教えてほしいです。
そうしてもらえると、より〇〇さんに具体的な指示もできると思うんです』
など、リーダーを助けるという要素が入ることで、順応型のフォロワーは力を発揮してくれることでしょう。
(4)消極型フォロワー
理想型フォロワーとは対照的な位置に存在しており、
提言力も率先力も低い、いわゆる【指示待ち】のフォロワーです。
指示があれば従いますが、率先して動いていくタイプではありません。
そして、発言することもなく建設的な批判もないので、組織への貢献度が低いフォロワーと言えます。
また、消極型フォロワーの要注意な点としては、もともとは積極的な提言をしたり、
自発的に動いていたようなメンバーが、組織への不満から消極的フォロワーに変わってしまうケースもあるため、
モチベーションの維持のためのアプローチが必要になります。
消極型フォロワーの方への関わり方としては、モチベーションの低下が起きていないか?
など日頃からの仕事ぶりを観察することに加えて、必要に応じてリーダーが定期的な面談などでヒアリングすることが大切です。
(5)実務型フォロワー
実利的で現実的な「妥協策」に落ち着かせようとするいわゆる【官僚】のようなフォロワーです。
実力はあり、与えられた範囲での成果は上げられるため、バランスが良いメンバーに見えることもありますが、
その他の範囲への関心が薄く、率先力は低いです。
チャレンジ精神が低いとも言えるので、組織への貢献度は高くも低くもありません。
ただ、与えられた範囲の仕事はしっかりとこなしていくので、目標を高く設定することで、良いフォロワーとして力を発揮できると予測できます。
能力は高く、実践力もあるので、与えられた範囲で【プロ】と言われるレベルまで極めてもらうなど、個の実力を高めてもらうことで、
フォロワーとしての実力を高めていける可能性が広がります。
関わり方としては
『〇〇さん(フォロワー)には、是非□□の分野では社内で1番詳しい人になってもらえると、私たちのチームでとても貴重な戦力になります。』
というように、与えられた範囲での目標値を高めるような関わり方が良いでしょう。
4.優秀なフォロワーになるために必要な5つの能力・アクション
ここまでフォロワーの意味、そして、フォロワーに必要な力やフォロワータイプをお伝えしてきました。
「あなたは今、どのフォロワータイプとして仕事をしていますか?」
そして、
「今後どういうフォロワーになっていきたいでしょうか?」
おそらく、ほとんどの方が【理想型】フォロワーになりたいと思っていることと思います。
ここからは、組織にとって必要とされる、優秀なフォロワーとして必要な5つの能力・アクションをご紹介します。
この力を持っていることで、フォロワーとしてだけでなくあなたの市場価値も高めてくれることでしょう。
4-1.信頼関係の構築力(コミュニケーション能力)
リーダーを支えていくフォロワーとして、一番大切にしたいのが...
【絶対的な信頼関係】です。
なぜかというと、フォロワーシップを高めるために必要な「提言力」と「率先力」は、強固な信頼関係によって最大限に引き出されるからです。
あなたの周りにも、下記のような方がいるのではないでしょうか。
上司や先輩方(リーダー層)と絶妙な距離感を取りながら、意見や疑問は対等にしっかりと伝える、
そして、周りのメンバーを巻き込み、協力を得つつも仕事を率先して進めていく人。
これはまさに理想的なフォロワーシップ像です。
「この人の意見なら信じられる」という揺るがない信頼関係があるからこそ、理想的なフォロワーシップが発揮できるというわけです。
そして、信頼関係の構築には、「コミュニケーション能力の高さ」が欠かせません。
具体的には...
- 人を動かす/人に協力してもらう能力
- 相手の悩みや課題をうまく引き出し、聞き取る力
- 人に好かれる魅力的な言葉の使い方や立ち居振る舞い など
こうした能力は、正しい知識や学びを得れば、誰もが後天的に得られる内容ばかりです。
多くの人にとって、社会に出てからコミュニケーションを体系的に学ぶ機会は、何かしらのきっかけがない限りありません。
しかし、コミュニケーション能力の重要性に気付いた人たちは、役立つ場面の広さや効果の高さから、多くの人が密かに学んでいます。
このメディアサイトの運営元であるNLP-JAPANラーニング・センターは、NLPという実践心理学の講座を運営しています。
こちらの講座には、リーダー、フォロワーといった役割に関係なく、社会人の方がたくさん学びにお越しになりますが、
これは伝達能力や組織のコミュニケーションを活性化させるためでもあります。
※実践心理学NLPとは
NLPとは、Neuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)の略称で、別名「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれる最新の心理学です。
世界のトップビジネスシーンやスポーツの世界などでも幅広く活用され、
仕事やビジネス・人間関係など、人生全般をアップデートしたい方にとって、価値ある学びを得られるものとなっています。
引用元:NLP-JAPANラーニング・センター「NLPとは」
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4-2.相手の立場に立てる力
フォロワーとしてコミュニケーションを取る上で、相手の立場を考えることが大切です。
ここでいう相手とは
- 組織全体
- リーダー
- 顧客
- メンバー
- 他部署
など、関連する全ての【相手】のことを指します。
フォロワーとして提言をしていくためには【ただの不満】を伝えるだけでは独りよがりの不満で終わってしまいます。
実践心理学NLPでは【ポジションチェンジ】という3つの立場に立ったコミュニケーションの考え方があります。
- 第1ポジンション(自分の視点)
- 第2ポジション(相手の視点)
- 第3ポジション(客観的な視点)
自分側だけでなく、相手の世界に入り相手の視点を汲み取ることに加えて、客観的なの視点からも、見ていくことで様々な側面から見ることができる考え方です。
リーダーに提言する際も、関係する全ての相手のことを考えた提言ができることで、リーダーが見えなかった視点も補う事ができることでしょう。
4-3.常に期待を超えていく
4-1では質の高いコミュニケーションを取ることが重要ということをお伝えしました。
求められていることに対して、期待以上で応える力は、率先力を高める方法の1つです。
これができると、どんな環境においても非常に貴重な存在になります。
仕事をしている以上、目の前にはお客様や、上司、関係者とのやり取りは必要不可欠です。
常に相手の希望に対し、プラスアルファのものを提供し続けることができると、フォロワーとしての実力も高まります。
例えば
- 1週間後が期日のタスクを3日で仕上げる
- 先回りして準備をすすめていく
- リーダーが手を下さなくても、周りのメンバーのやる気を引き出すことができる
- 組織の課題に対し優れたアイデアを出すことができる
- 課題に対して有効な改善案を出すことができる
これができる人はまさに【理想型フォロワー】と言えるでしょう。
4-4.エンパワーメント
提言力、そして率先力を高める能力の1つに【エンパワーメント】という考え方があります。
これは、原因側に立つという考え方に基づいて
『自分だったらどう考えるか』
『自分が解決をしていく』
という視点で、組織の問題や課題を解決していくときに役立ちます。
そして、【自分が解決していく】という視点で提言をしていくことで、
リーダーが見えていない部分も補填できる可能性もあることから提言力を高められるようになります。
また、この考え方を身につけることで率先力も高まります。
組織内で何か問題が起きた時に『誰かがやってくれるだろう』『リーダーが考えてくれるだろう』と思っていたら、問題解決には至りません。
そんな時に、リーダーに対して適切な提言や役割を超えてリーダーシップを発揮できるフォロワーはとても貴重な存在になります。
4-5.リーダーの視点に立つ
4-2のポジションチェンジにもつながる内容になりますが
リーダーが望むフォロワーは、見えていないところに気づき建設的な提言をしてくれる、参謀のようなメンバーです。
そして、そのような参謀になるためには
- リーダーの気持ちがわかる
- リーダーの視点で考え提案できる力
が必要です。
とはいえ、リーダーの経験がない中でリーダーの気持ちを知るということは難しいことです。
そこで、もしあなたにリーダーの経験がないとしたら
【あなたがリーダーだったら、どんなフォロワーにいてほしいか】
という視点で考えてみてください。
そうすると、双方の視点・気持ちがわかるようになり、実際に自分がどのようにリーダーを支えていくことが良いのか、
また、どのような提言や行動を示していけばよいのかわかってきます。
5.「3%」の貴重な存在になるために
いかがでしたでしょうか。
ここまで、フォロワーシップという考え方をお伝えしてきました。
冒頭でもお伝えした通り、組織で実行した結果に対して、リーダーが与える影響は【1割~2割ほど】と言われています。
激しく変化するビジネス環境において、フォロワーシップを高めることは、あなた自身を向上させ、かつ市場価値も高められる方法になります。
出現率3%と言われ、組織に大きな影響を与えることができる理想型フォロワーになるために、本記事がお役に立てましたら嬉しく思います。