「自分にとって『天職』とは何か。」
「熱中して時間を忘れるほどに
取り組める仕事なんてあるのか。」
このようなことを考えたことは
ありますか。
今就いている仕事で充実感や
高揚感が得られない場合、
もしかすると、
他に「あなたの天職」にあたる
職業があるのかもしれません。
毎週、月曜日の電車は
まるで地獄行きの電車にでも
乗っているかのような
憂鬱で仕方ないという
状況を続けてしまっていると、
「自分は何のために
仕事しているのだろう」と
悩むこともあると思います。
もし、この状況を脱することができたら、
いかがでしょうか。
自分にとっての天職を見つけることで、
上記の悩みは吹き飛び、
毎日ポジティブな気持ちで
仕事ができる良い未来が待っていて
あなたの人生がより輝くことでしょう。
この記事では、
天職、自己分析などの分野で著名な本や、
心理学の考え方をもとにしながら、
天職の見つけ方について
解説していきます。
目次
1.天職とは何か
1-1.天職とは?
まず、天職とは『自分が生まれ持った性質に合う職業』のことを指します。
それは例えば、「ワクワク」することであったり、「時間を忘れるほど熱中して取り組める」など考えたりすることです。
『あなたが「一番輝く」仕事を見つける 最強の自己分析 』によると、天職について下記のように説明されています。
天職とは、3つの意味を込めています。
ライクワーク(like work)、
ライフワーク(life work)、
ライトワーク(light work)です。
少し解説すると、ライクワークというのは、ワクワクした気持ちやウキウキした気持ちで仕事に向き合うため、
非常にパワフルな気持ちを持つことができるもののことを指しています。
また、ライフワークというのは、最近よく聞く「ライフワークバランス」のことではなく、生まれてきた使命や夢、志に生きることを指しています。
最後に、ライトワークというのは、天からの命令であり、その人らしさを存分に活かせる仕事という意味です。
これに対するもので、ライスワーク(rice work)というものがあり、ご飯を食べるためにストレスを抱えながらいやいや取り組む仕事という意味があります。
このように、天職というのは自分が「このために生まれてきたんだ」と実感できるような仕事を意味します。
参考文献:『あなたが「一番輝く」仕事を見つける 最強の自己分析 』梅田幸子 (著)
1-2.天職と適職との違い
天職と似たような意味で「適職」というものもあります。
その違いを一言でいうと、適職は「得意」なもの、天職は「好き」なものであるということです。
「自分に合う仕事」という意味では、天職も適職も同じ意味合いを持ちます。
そして、適職というものは複数の要素を持つため、適職の中に「天職」にあたるものが存在していると考えるとわかりやすいかもしれません。
2.天職の見つけ方(一般的)
天職を見つけるためのステップとして、まず3つご紹介していきます。
この3つを順番に進めてみてください。
2-1.自分の価値基準を知る
天職を見つけるために一番最初に取り組んでいただきたいのは、「自分の価値基準を知る」ということです。
価値基準というのは言い換えると、「自分にとって大切なこと」です。
例えば、仕事をするうえで「人とのコミュニケーション」を最も重視する方もいれば、「結果にこだわること」を最も大切にしているなど、
人それぞれによって価値基準、すなわち大切にしていることが異なります。
そのため、まずは自分にとっての価値基準が何かを明確にできると、天職の方向性が明確になるでしょう。
その理由として、心理学NLPとコーチングの世界権威ティム・ハルボム氏は、価値基準の大切さについて下記のように述べています。
「価値観を明確にすることは、本当にほしい結果を得て、満たされるためにとても大切な役割を果たす」
「わたしたちは自分が大切にしている価値観を、実感したくて生きている」
私達は天職を見つけることで、自分が大切にしている価値観を実感できるようになるでしょう。
そのため、天職を見つけるためにはまず価値基準を明確にして、
それを大切にできる仕事は何があるかを考えてみることから始めてみてください。
下記に、価値基準を用いて自分のやりたいことを探す方法を、例を交えて載せますので、ぜひご参考にしてみてください。
(1)自分が大切にしている価値基準を1つ出す
(例)
自己成長
(2)「自己成長」という価値基準を満たす仕事をリストアップしてみる。
(例)
- 営業
- コンサル
- パーソナルトレーナー
- フリーランス
(3)自分がやりたいことをさらに直感で絞る(丸つける)
(例)
- 営業 ◯
- コンサル ◯
- パーソナルトレーナー ☓
- フリーランス △
上記のステップで、価値基準を満たす仕事が何かを、まずは探してみることが大切です。
価値観を知るには自分の棚卸しも有効です。これまでを振り返りたい方はこちらの記事もご覧ください。
↓
絶対にやっておきたい自分の棚卸し|人生の方向性を明確にする方法
2-2.長所や得意なことを動詞で表す
長所や得意なことを表すことも天職を見つけるために大切なステップとなります。
これらはいわゆる「自己分析」のようなものですが、手順の1つをご紹介します。
自己分析では「自分を分析」するため、例えば自分の過去の経験を振り返って、
長所や短所、得意不得意などを自分の目線だけでなく、客観的にも分析をすることができます。
その中で、ぜひ注目していただきたいのは「動詞」の部分です。
実は、USJをV字回復させた有名なマーケッターである森岡毅さんは、自分の子供に向けて書いたキャリアに関する書籍の中で、「動詞に着目せよ。」と説いています。
なぜ「動詞」に着目すべきなのか?
例えば、自分の好きなことの1つで、コーヒーに関わる仕事がしたいという理由から、「カフェが好き」ということを出したとします。
そうなると、「カフェが好きだから、カフェで働けばいいんだ。」と思うかもしれませんが、「そのものが好き」=「適正がある」とは限りません。
実際にカフェで働くとなると、基本的には接客や会計対応がメインになったり、
店長になれば売上管理、予算の組み立てや調理、バイトメンバーの育成、シフト作成など業務内容は多岐にわたります。
このような側面は、「好き」という気持ちだけでは気づきにくいポイントです。
実際には上記に挙げたような雑務など、コーヒーとは全く関係のない仕事も多いでしょう。
そうすると、カフェという好きな空間で働いているにもかかわらず、なぜか満たされない気持ちになってしまったり、
「本当にやりたいことだっけ?」と不安になってしまうかもしれません。
「動詞」から長所や得意を探す方法
なぜ、「カフェが好き」だけだとうまくいかないのでしょうか。
それは「名詞」で好きなことを抽象的に表しているからかもしれません。
そこで、好きなことを今度は「動詞」で考えて表現してみましょう。
おすすめの方法としては「自分が好きなことを動詞で30〜50個挙げてみる」ことです。
カフェが好き、というところから「あえて動詞にすると何をすることが好きなのか」を洗い出してみてください。
例として、以下のようなことが上がったとします。
- 話すことが好き/得意
- 食べること
- 話を聞く
- 人を笑わせる、楽しませる
- 人気商品を探す
- 新商品を試す
- お気に入りのお店を発信する
- ゆったりとした空間で過ごす
- 新しいお店を開拓する
...
もしかすると、自分が好きなことの中には「接客」は入っているけど「金銭面の管理」は入っていないから、
カフェでの仕事となると、自分が本当に好きなことに携われる時間が少なくなってしまうかもしれません。
このように、名詞だけだと「自分がやりたいこと」「自分が好きなこと」とは少し離れてしまうことがあるのです。
そのため、動詞で自分が好きなこと、得意なこと、長所を表してみてください。
2-3.自分のキャリアビジョンを立ててみる
2-1、2-2を経て自分が大切にしていることや得意なことを洗い出すことができたら、
そのうえで最後に自分の未来を想像してみるステップに入ります。
後ほどお伝えしますが、天職は1つとは限りません。
なんでもやってみないとわからないので、リハーサルの意味でまずはやってみていることを想像することがオススメです。
人の脳は、鮮明に解像度高く想像したものと現実を区別できなくなる、ということが起こります。
より具体的に想像することによって、想像した内容と現実とで区別できなくなるのです。
そのため、この性質を利用して、自分で具体的に想像したうえで、それでもイメージがピッタリ来るのであれば、それが天職である可能性が高くなります。
いくつか「天職かも」と思える職業が見つかったら、想像力を駆使して、脳内で『疑似体験』をして確かめてみるのも一つの手です。
3.「自分はこのために生まれてきたんだ」という使命感に気づくための手法
2章では、天職の見つけ方の基本的なステップをご紹介しました。
もちろん、2章でご紹介した内容でも、自分に合う天職を見つけるステップを踏むことができますが、
実は基本的なステップのみだと天職と思えるものが変動する可能性があります。
例えば、価値基準はいろんなきっかけで変わることがあったり、得意なことも年を重ねるごとに増えたりするかもしれません。
そのため、先々もしかすると「これ本当にやりたいんだっけ?」という感情が先々芽生えることもあるかもしれません。
これは価値基準の導出や得意なことの洗い出しだけではなかなか拭うことができません。
本来、天職は「これをやるために生まれてきたんだ」という使命感をまっとうするものです。
そんな使命感に気付ける手法を、実践心理学NLPを用いてご紹介していきます。
使命が見つかる「ニューロ・ロジカル・レベル」
実践心理学NLPには、ニューロ・ロジカル・レベルというものがあります。
これは、心理学NLPの開発者の一人であるロバート・ディルツ氏が提唱した考え方で、人の意識の段階を5つのレベルに分けたものです。
5つのレベルというのは、①環境、②行動、③能力、④信念・価値観、⑤自己認識です。
マネジメントや人間関係、子育て、恋愛など様々な場面で活用することができます。
今回は、天職を見つけるためにこの5つの階層を活用してみます。
具体的には5つの階層で、それぞれ自分は何ができるのか、何が周りに見えていてどんな音が聞こえて、
そしてどのように感じるのかを表していきます。
それぞれ何を表現していくのか例を用いてご紹介します。
■望ましい未来はなにか:
使命感を持てる仕事に就いている
上記を考えた時に1~5の順番でそれぞれ想像してみてください。
- 環境:
望ましい状態を作り出すにあたって、周りに見える、聞こえる、感じるものを表現する - 行動:
望ましい状態を作り出すにあたって必要な行動や振る舞いを表現する - 能力:
必要な行動をするにあたって、自分が持っている能力は何か表現する - 信念・価値観:
望ましい状態を作り出すにあたってどのような信念が必要かを表現する - 自己認識:
望ましい状態を作り出すための自分自身のアイデンティティーを探る
信念レベルにたどり着いたとき、自分はどんな気持ちになるでしょうか。
もし、運命的な気持ちを感じるのであれば天職かもしれません。
ニューロ・ロジカル・レベルについて詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。
↓
ニューロ・ロジカル・レベルとは?基本的な考え方と活用方法を解説
また、冒頭でお伝えした実践心理学NLPでは、自分の使命を見つけたり、コミュニケーション能力を高めるなど、
人生で必要なことを幅広く学び、身につけることができます。
そのため、経営者や役員、ビジネスパーソンをはじめ、医師、教師、主婦、学生など、たくさんの方が学んでいらっしゃいます。
当メディアサイトを運営しているNLP-JAPANラーニング・センターでは、心理学NLPを学ぶこともできます。
まずNLPをより詳しく知りたいという場合は、『NLP体験講座」で実践を通して学んでいただくことが可能です。
2-1でもご紹介した価値基準を導出するワークも扱うため、
理解を深めながら、実際に自分が大切にしていることがわかる機会もご用意しています。
↓
NLP体験講座(東京・名古屋・大阪・福岡・オンラインで開催中)
4.天職を見つける注意点
ここまで、天職を見つける基本的なステップと更に使命感を持てるような見つけ方をお伝えしてきました。
最後に天職を見つけるうえでの注意点をお伝えします。
ここを押さえておくと、安心して天職探しができると思います。
4-1.天職がすぐに見つからなくても大丈夫
天職は冒頭でもお伝えした通り「使命感」をもって取り組むことができるものです。
そのため、すぐに見つからないということが起きるかもしれません。
もし、すぐに見つけられないと「自分には天職がないのか」と不安になることがあるかもしれませんが、心配には及びません。
むしろ、すぐに見つからないからこそ、本当に見つかった時に「これだ」と確信を持つことができるでしょう。
ぜひ、天職を見つけるまでの時間をゲームのような気持ちで楽しんでいってもらえることがおすすめです。
4-2.天職でも苦しいことがないわけではない
天職につくことができたら、苦しさから解放されるのかと期待するかもしれません。
ですが、天職を見つけることができて、さあこれだといざ天職への道を進んでも、実は苦しみから全く開放されるわけではないのです。
天職に就くことができても、ミスやトラブルがあるかもしれないですし、
やりたくない業務もところどころ出てくるかもしれません。
ですが、本来のその職業の目的やあり方自体があなたにとっての天職になるため、
このような心構えを持っておくことで、いざという時に心の余裕が生まれやすくなるでしょう。
そのため、お伝えしておきたいこととしては、天職かと思ったけど辛いこともあるからと、どんどん転職してしまわないようにしてほしいということです。
また、天職を見つけることができたら、30〜35歳頃までに、その道のスペシャリストになっておくことがおすすめです。
何か、自分はここだけは誰にも負けないというものがある人は市場価値も高くなりますし、どの企業へ行っても引く手数多の状態になることができます。
ぜひ、天職を見つけたらそこを極めるために自分の時間を使っていっていただけるといいと思います。
苦しさや辛いことなど壁があるからこその達成感や幸せがあるというマインドが整っていると
強い自分を作ることができますし、何より成長や新しい気付きもあります。
むしろ、何かが起きて大変なこともあるのが普通という気持ちを持っておきましょう。
4-3.天職は1つとは限らない
天職は1つとは限りません。
もしかすると、自分の中での使命感として2つ以上のことが出てくることもあります。
そのような場合は、無理に1つに絞ろうとしなくて大丈夫です。
全てを大切にできる仕事はあるか、あるとしたら何かということから考えてみましょう。
それでもなかなか見つからない場合は、価値基準などと照らし合わせて
より自分が大切にしていきたいことを十分に大切にできる仕事はどれかという視点から絞り込んでいくこともお勧めです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
天職を探すステップと、さらに生まれてきた使命感の見つけ方まで含めてお伝えしてきました。
人生1度きりの中、1日の活動時間の半分ほどを働くことに当てている人が多いと思います。
せっかくならその時間をイキイキと過ごせるように、今から自分の天職を探してみると、これからの人生がガラッと変わるかもしれません。
また、途中でご紹介したニューロ・ロジカル・レベル以外にも、自分の本当に大切にしていることに向き合ったり、
仕事で成功するための秘訣などの学びを提供しているのが、このメディアサイトを運営しているNLP-JAPANラーニング・センターです。
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