顕在意識とは何か?
この記事では、心理学NLPの観点も踏まえて、
顕在意識と潜在意識の関係性や
顕在意識を変えるための
5つの方法をご紹介しています。
顕在意識を変えることは、
あなたの人生で望んだ結果を
手に入れるための大きなきっかけになります。
ぜひ最後まで読んでいただき、
1つでも学びになれば幸いです。
目次
1.顕在意識とは
顕在意識(表面意識)とは、自分が自覚、認識することができる意識のことをいいます。
日常の中で自覚することができる意識のことで、理性や論理的に考えること、行動の判断など頭で考えている部分のことです。
例えば、「今日は家でゆっくりしよう」「仕事で成果を出したい」「カフェで勉強しよう」このような思考は顕在意識で考えていることです。
顕在意識をコントロールすることができれば、自身の意思決定や、感情のコントロールをすることも可能になります。
2.顕在意識と潜在意識の関係性
顕在意識と必ずセットで出てくる言葉が、潜在意識です。
ここでは潜在意識、顕在意識との違い、潜在意識と顕在意識の不一致によって起こる心のブレーキについてご紹介をしていきます。
2-1.潜在意識とは
潜在意識(無意識)とは、普段は意識できない心の領域のことです。
感情や直感、本能的な欲求などは潜在意識に含まれます。
また潜在意識は、過去の記憶や感情を蓄積する「記憶の貯蔵庫」とも呼ばれています。
様々な経験を通して、見たことや聞いたこと、感じたことなどが気づかぬうちに、潜在意識に蓄積されているのです。
2-2.顕在意識と潜在意識の違い
ここからは、顕在意識と潜在意識の違いについて、解説していきます。
私たちの意識には、顕在意識と潜在意識の2つの領域があると言われています。
顕在意識は、自覚できる意識の領域で、
潜在意識とは自覚できない意識の領域のことです。
また他にも、これら2つは意思決定の場面に注目したときに、及ぼす影響に違いがあります。
例えば、重要な会議の場で発言をしようとした際に、「発言をする」か「発言をしない」かを、最終的に決めるのは、顕在意識です。
その中で、意思決定の要因になるのが、過去の体験や経験を蓄積した潜在意識です。
人生の中で、
- 過去に間違った発言をして恥ずかしい思いをした
- 自分の意見を否定された
- 意見を主張して周囲から嫌われてしまった
このようなインパクトのある嫌な経験をされている方は、意見を言うことに対して、「失敗をして恥をかくことが怖い」「もう同じ嫌な経験をしたくない」と無意識に抵抗を感じ、発言を控えるかもしれません。
一方で、過去に意見を言って、褒められたり、認められたりした経験が多くある人は、会議の場で意見を主張することができるでしょう。
このように、人生の中でどのような経験をしたかによって、潜在意識に蓄積される感情や思考が変わり、行動が大きく左右されるのです。
なぜ、このような意思決定の場面で、過去の体験や経験が影響しているかと言うと、
心の領域の3%〜10%前後が顕在意識、90〜97%前後が潜在意識が占めているからだと言われています。
このように、どれだけ顕在意識で、自分を変えようとしたり、行動を起こそうとしても、なかなかうまくいかないのは、過去に体験した感情や経験が蓄積されている領域である、潜在意識が気づかぬうちに大きな影響を与えているからです。
また、過去にトラウマのような衝撃的な経験をしていると、心の傷を癒やさない限り、人生や仕事の場面で意思決定をする際に、あなたも気づいていないところでマイナスな影響を与え続けるのです。
つまり、顕在意識と潜在意識の違いは、このような意思決定の場面での影響や、自覚できるか、そうでないかといった点があります。
以上のことから、顕在意識を変えると同時に、潜在意識も変えていく必要があるのです。
2-3.顕在意識と潜在意識の不一致により、行動を起こす際のブレーキになる
目標を立てても実現できない。努力をしても長続きしない。このような経験はありませんか?
実は、これらの原因の1つが、顕在意識と潜在意識の不一致によって起こります。
どんなに顕在意識で、願望を実現したいと思っても、無意識の領域である潜在意識と一致していなければ、実現をすることは難しいでしょう。
なぜなら、潜在意識の中にある、過去のマイナスな体験や思考が、知らぬ間にあなたの行動を止めるブレーキになっている可能性が高いからです。
顕在意識では、「今日は新しいことに挑戦しよう!」と意気込んでいても、「YouTubeを見た方が楽」「なにもしたくない」と潜在意識が感じてしまえば、心のブレーキとなり行動を起こすことはできないのです。
この記事を読んでいるあなたも、やる気を出して勉強をしようとしていたのに、気づいたら部屋の片付けを始めていたり、物の整理、整頓をしていた。このような経験をされたことがあるかもしれません。
実はこれも、顕在意識と潜在意識のズレによって起こる行動の1つで、潜在意識が気づかぬうちに、勉強以外にやるべきことを探してしまっているのです。
目標を達成したい、何かを実現したいと思うのであれば、顕在意識と潜在意識を一致させる必要があります。
この2つの意識について知り、心のブレーキを外すことができれば、今までに経験をしたことがないほど楽に努力ができたり、行動を起こす自分を実感することができるでしょう。
顕在意識と潜在意識を一致させるためには、これら2つを書き換えるアプローチをする必要があります。
ただ、何もしなければ、顕在意識と潜在意識を書き換えることは難しいでしょう。
これら2つを変えるためには、日常の行動や思考を変えていくことが大切です。
また、人の思考や心の動きを研究する分野である心理学の視点から、アプローチをすることも必要になってきます。
この記事では、心理学の視点も踏まえて、顕在意識を変えるための方法を次の章で解説をしています。
3.顕在意識を変えるための5つの方法
多くの場面では、潜在意識を変えることの重要性について書かれていますが、実は顕在意識を変えることも、とても重要なのです。
なぜなら、顕在意識と潜在意識は密接に関係していて、顕在意識を変えることが、潜在意識を変えることにも繋がるからです。
反対に、潜在意識を変えることができれば、顕在意識を変えることも可能になります。
ここでは、顕在意識を変えるための5つの方法をご紹介していきます。
3-1.良い本を読む
顕在意識を変えるために、良い本を読むことは非常に有効です。
なぜなら、良い本には、自分の顕在意識を変えるような言葉が多くあるからです。
どんな言葉に触れるかで、私たちの顕在意識は大きく変わります。
国民教育の師父と呼ばれ、多くの教育者に影響を与えた「森信三」も、著書の中で読書をすることを勧めています。
特に、歴史に名を刻んでいるような偉人の伝記を読むことの重要性について書かれています。
偉人の言葉や生き方を書籍から知り、自分を見つめ直す機会や意識を変えることを意識的に増やしていきましょう。
また、伝記を読むことが苦手だという方もいらっしゃるかもしれません。
このような場合は、現代の成功者と呼ばれるような人の本を読むこともオススメです。
成功者の考え方を、自分の中にアップデートしていくことで、意識が徐々に変わることを体感することができるでしょう。
3-2.良い環境に身を置く
良い環境に身を置くことは、顕在意識を変えるためにとても重要です。
なぜなら、普段からどのような環境に身を置き、どんな言葉を聞くかで、人の思考は大きく変化するからです。
ネガティブな言葉を聞けば、自分自身の思考もネガティブな方向に変わります。
一方で、ポジティブな人と時間を共にすれば、思考もポジティブになるでしょう。
この記事を読んでいるあなたも、友人や同僚が誰かの愚痴を言っていた時に、一緒になって愚痴を言ってしまったり、気づいたら愚痴を言われたその人の、悪いところばかりに目がいってしまうようになった。
このような経験はありませんか?
悪い噂が一瞬で広まるように、ネガティブな言葉は、顕在意識への影響力が想像以上にあります。
そのためあなたも、意識を変えて、目標達成や自分を良い方向に変えていきたいのであれば、環境やどんな人と一緒にいるのかを考え、まずは意識的に変えていくことが必要なのです。
3-3.アファメーションをする
アファメーションとは、「肯定的な自己暗示」とも呼ばれていて、理想の自分になるために言葉を唱え続けることを言います。
例えば、
- 理想の姿に徐々に近づいている
- 私は目標達成するのに相応しい
- 何があってもうまくいく
など、自分に肯定的な言葉を発します。
アファメーションは、潜在意識を変えるための手法としても良く使われますが、同時に顕在意識を変えるためにも有効な手段です。
なぜなら、アファメーションをすることで、行動や思考をポジティブに変化させるための意識を変えることができるからです。
自分自身の思考がネガティブだと感じたときや、焦りや不安を感じているときにも効果的ですので、ぜひ実践してみてください。
アファメーションを詳しく知り、さらに意識を変えたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
3-4.繰り返し練習する
何度も、意識(顕在意識)が変わるまで繰り返し練習をすることです。
これを行うと、思考や行動が変わり今までできなかったことができるようになります。
そして、繰り返し行うことで無意識でできるレベルにまで落とし込むことができます。
なぜなら、人には成長のステップがあるからです。
【成長のステップ】
- 意識してもできない
- 意識してできる
- 無意識でできる
例えば、自転車に乗れるようになるまでの過程をこのステップに当てはめると、
初めは、自転車に乗れるようになるために、体のバランスやペダルの回し方などを意識して行っていたと思います。
そこから、転んだり、怪我をしたりしながらも、何度も繰り返し練習をして、ようやく感覚が掴めて、意識して自転車に乗れるようになります。
そして、自転車に乗れるようになってしばらくすると、ハンドル操作や足の動きなど、意識せずとも、無意識で行えるようになるのです。
このように、初めは、意識してもできなかったことも、反復を繰り返すことで、意識してできるようになり、そして無意識でもできるようになるのです。
3-5.心理学を学ぶ
顕在意識を変えるために、心理学を学ぶことは非常に効果的です。
心理学は、「人はどうすれば行動を起こすのか」や「心のメカニズム」などを知ることができます。
仕事ができる人や何かの分野の権威などは相手だけでなく、自分自身の心の動きや、行動パターン、すなわち人の心理をよく理解していると言われています。
自分のことを知れば、否定的な感情やモチベーションを意識的に、コントロールすることもできます。
また、自分の目標達成に向けて、意識的に行動を変えることも可能です。
つまり心理学を学ぶことで、顕在意識を変えることに繋がるのです。
中でも、心理学NLPは、意識だけでなく、無意識の両方を行動レベルで変えるためのアプローチ方法があります。
心理学NLPとは、『脳と心の取扱説明書』とも呼ばれ、目標達成に必要な思考パターンや、問題解決に必要な能力など仕事や人生に役立つ学びを得ることができます。
- 根本から意識を変えて自分の可能性を広げたい
- ネガティブな思考や行動を変えたい
- 目標達成をより確実なものにしたい
このようなことを真剣に考えている方にとって、価値のある学びになります。
心理学NLPについては、NLP無料レポートで、詳しく書いているので、興味のある方はこちらからご覧ください。
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最後に
ここまで顕在意識と潜在意識の関係や、顕在意識を変える方法などをお伝えしました。
顕在意識を変えることができれば、あなたの経験や価値観が変わり、潜在意識に良い影響を与えることができるでしょう。
そして顕在意識よりもさらに、潜在意識は気づかぬうちに、人の心の奥深くに影響を与えます。
なぜなら潜在意識は、意識できない領域であり、心の領域の90%〜97%を占めているからです。
どれだけ、顕在意識を変えても潜在意識に問題を抱えていれば、思考や行動を変えることができず、目標を達成することも難しいです。
一方で、潜在意識と顕在意識が一致していれば、あなたの望む結果を手にすることは、今まで以上に容易になることでしょう。
そのため、顕在意識を変えると同時に、潜在意識を変えることも大切にしてみてください。