コンセプチュアルスキルとは
「概念化能力」とも言われており、
複雑な事象や物事の本質を見抜き
問題解決や目標達成をするために
必要なスキルのことを意味します。
コンセプチュアルスキルは
さまざまな課題に直面した際に
求められてくる力であり、
特に経営者や管理職には
必須の能力とも言われています。
また管理職でない方にとっても
コンセプチュアルスキルを磨くことで、
身近な問題の解決やスキルアップにもつながるので
ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.コンセプチュアルスキルとは?
コンセプチュアルスキルとは抽象的な考え方や事象の本質を見極め、新たなアイデアや問題解決に導くための能力です。
1-1.コンセプチュアルスキルの理解をより深めるために
コンセプチュアルスキルの理解をより深めるために欠かせないスキルについてご紹介していきます。
コンセプチュアルスキルは、1955年、ハーバード大学の経済学者であるロバート・カッツ氏が発表した論文『スキル・アプローチによる優秀な管理者への道』で提唱されたスキルです。
これらはカッツモデルと呼ばれ、役職ごとに求められるスキルを図にして表したものです。
カッツモデルでは、コンセプチュアルスキル以外に2つのスキルについて紹介されており、それがテクニカルスキルとヒューマンスキルです。
テクニカルスキルとヒューマンスキルについて簡単に解説をさせていただきます。
- テクニカルスキル
テクニカルスキルとは業務を遂行する上で
求められてくる商品知識やPCスキル、技術のことを言います。
- ヒューマンスキル
ヒューマンスキルとは他者との
コミュニケーションや良好な人間関係を築いていく上で
必須のスキルになります。
主にコミュニケーション能力やリーダーシップ能力が挙げられます。
以上がカッツモデルの解説になります。
コンセプチュアルスキルを向上させながらこれらのスキルを高めることであなたの仕事での成果につながる事を期待できるでしょう。
2.コンセプチュアルスキルを高めるメリット
コンセプチュアルスキルを高めることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは仕事で望む結果を手に入れるために必須になるコンセプチュアルスキルのメリットで代表的なものを3つを簡単に解説していきます。
2-1.対応力の向上
コンセプチュアルスキルを高める事で対応力の向上に繋がります。
最近では、コロナウイルス蔓延により人々の生活スタイルやニーズの変化、AIの発展により目まぐるしく経済状況が変化しています。
この状況下でコンセプチュアルスキルを身につけることで複雑な事象や問題の本質は何かを見極め、解決に向けた対応が可能になります。
また「答えのない問題」に直面することもあるかもしません。そんな中でどんな考えや行動が必要になるのかなど最適な対応を導き出すことも管理職や経営者は求められてくるため、コンセプチュアルスキルを磨くことは必須と言えるでしょう。
2-2.目標達成能力の向上
コンセプチュアルスキルを身につけることで目標達成能力を高めることができます。何か目標を立てた時、何からスタートすれば順調にいくのか迷った経験はありませんか。これは仕事や私生活の中で誰もが経験することです。
コンセプチュアルスキルを鍛えることで、物事の本質を見極める力がつくため、目標を達成するためにはどんなことをするべきなのか、どのようなプロセスで進めていくのかを明確にすることができます。
そうすることで目標達成の可能性が高まります。
2-3.決断力の向上
決断力を向上させるためにコンセプチュアルスキルは欠かせません。
特に経営者や管理職の方であれば、日々決断の連続だと思います。
この決断を間違えてしまえば組織の崩壊につながる恐れもあります。
また時代の変化とともに対応していく力も求められてくるため、
「正解のない」問題に直面した際に組織の力を最大限に発揮し、問題や重要なことの本質を見極めることができるコンセプチュアルスキルは非常に有効なスキルと言えるでしょう。
このようにコンセプチュアルスキルを高めることで仕事でも役立つだけでなく、業績UPや業務の効率化に繋がるメリットを多く得ることができます。
3.コンセプチュアルスキルの構成要素
ここからはコンセプチュアルスキルの10個の構成要素について解説していきます。
コンセプチュアルスキルを高めるためには欠かせない要素になるのでぜひご一読ください。
3-1.ロジカルシンキング
ロジカルシンキング(倫理的思考)とは複雑な物事をシンプルにし、道筋を立て論理的に考えていく能力です。
ロジカルシンキングは問題解決をするためにとても重要な考え方の1つで、複雑な事象を整理して優先順位を考えて解決策を導き出すため際にも非常に役立ちます。
3-2.クリティカルシンキング
クリティカルシンキング(批判的思考)とは、物事を批判的な視点から分析をすることで、建設的に結論を導き出す思考法です。
クリティカルシンキングではただ物事を肯定し議論を進めるのではなく、批判的な視点も取り入れることでより実現可能な方法を見つけ出す事が可能になります。そのためリスク管理にも役立ちます。
3-3.ラテラルシンキング
ラテラルシンキング(水平思考)とは今までの経験や常識とされていた枠の中でやり方を考えるのではなく、新しい視点での発想ややり方を見つけ出す能力のことを言います。
時代の変化とともに、今までのやり方に捉われない自由な方法を導き出すためにとても役立つ能力です。
3-4.多面的視野
多面的視野とは目の前の事象に対して、自分視点ではなく、他業界や、顧客といった異なる視点で物事を見ることです。
ロジカルシンキングやクリティカルシンキングと同時に考えることでより高い効果を期待することができます。
3-5.柔軟性
仕事でのトラブル対応や顧客のニーズの変化に対応をしていくことなど、マニュアルだけでは対応しきれない部分が多くあります。このような時に求められてくる能力がその場に応じた柔軟性です。
柔軟性のある臨機応変な対応は、経営者や管理職といった決断をする立場にある人にとって特に必要になってきます。
ただ決められたことを遂行するだけでなく、自分の頭で考えて行動する人は世の中では評価されやすいです。これができれば社会で求められる人材になること間違いなしです。
3-6.受容性
受容性とは、つまり受け入れることです。
自分と周囲の人の意見が必ずしも一致するわけではないと思います。このような時に他の人の意見を受け入れた上でどのように対応していくのかを考えることや、
新しい考えや価値観を拒むのではなく、1つの材料として取り入れる力がコンセプチュアルスキルでは必要になります。
3-7.応用力
コンセプチュアルスキルでは、応用力も求められてきます。応用とは今までの知識や経験を事柄に当てはめて利用することです。
応用力が身につけば、物事の予測をすることもできるようになります。
例えば、類似した出来事に対しても、再び同じことが起きるのではないかといった思考を持てるようになるため、トラブルを前もって防ぐことも可能になります。
3-8.探究心
探究心とは物事を深掘り分析して理解することです。
何か結果が出た時に、「どうしてこれが結果につながったのか?」という問いを持ち追求をすることで、次のより高い結果に結びつけるためにはどのようなことが必要かを知ることができます。
新たなやり方の発見にもつながる非常に重要な力です。
3-9.俯瞰力
俯瞰力とは全体を把握する能力です。特に経営者や管理職の方にとって物事の全体像を把握することは的確な判断をする上で非常に重要になってきます。
目の前の事象だけを見るのではなく、大枠で捉えることができるため、業務の先回りやトラブル回避にも役立ちます。
4.コンセプチュアルスキルの高め方
ここまでコンセプチュアルスキルの構成要素をいくつかご紹介させていただきました。
コンセプチュアルスキルを高めることで視野を広げ、問題解決や目標達成の能力の向上にも繋がります。
ここからはコンセプチュアルスキルを高めるための3つのステップと2つの方法を解説していきます。
4-1.ステップ1 事象の抽象化
コンセプチュアルスキルは物事の本質を見極める力です。
起こった事象の核となる部分を見つけるために、抽象化は非常に重要な要素です。
チームで結果が出ている時と、そうでない時の違いは何か。
またうまくことが進んでいるときの共通点は何かを考える習慣を身につけることで、抽象化して考える力が身につきます。
目の前で起きている出来事をなんとなく見過ごすのではなく、起きている原因の共通項を探してみてください。
4-2.ステップ2 事象の定義づけ
続いて抽象化をして成功のパターンや失敗のパターンの共通項を知ることができたらそこに定義づけをしていきましょう。
例えば、「これをすると失敗する」「成功するための要素は~が必要だ」といったことを定義づけして紙に書き出してください。これにより概念化能力を高めることができます。
4-3.ステップ3 事象の具体化
抽象化と定義づけの後に事象の具体化を行っていきましょう。定義づけした内容を元に実務やマニュアルに落とし込んでいきます。
これを行うことで、同じ失敗をしないことや、他の人が質で仕事を行えるようになります。
4-4.物事の背景を知る
物事の背景を知ることはコンセプチュアルスキルを高める上で極めて重要な要素になります。
仕事において自分が行っていることだけではなく、関係している他部署の人の動きや顧客に届くまでの流れを知ることで全体を把握することができます。これにより、先回りすることや柔軟な対応が可能になります。
例えば、チームでの仕事がうまく進んでいる時、このような時は必ずと言っていいほど、誰かが裏で先回りをしています。イベントやお祭りなどお客さんとしての視点ではなく、裏側の運営側を知ろうとするとイメージが湧きやすいかもしれません。
ただ仕事をするのではなく全体像と物事の背景を把握しながら仕事をやってみましょう。
4-5.多角的な視点を持つ(ポジションチェンジ)
コンセプチュアルスキルを身につけるためには多くの視点を持つことが求められてきます。
構成要素にも俯瞰することや多面的思考についてご紹介をさせていただきました。
このような広い視点を持つことは簡単ではありません。実際にトレーニングすることで今までとは異なる視点を持つことが可能になります。この視点を広げるトレーニングとして1つポジションチェンジをご紹介させていただきます。
ポジションチェンジとは成功心理学であるNLPで行うトレーニング方法の1つです。
これは
- 自分の視点
- 相手の視点
- 上記に関係のない第三者の視点
これら3つの視点から物事を見て
全体を見る力や第三者の視点を持ち論理的に物事を考えます。
これはコンセプチュアルスキルを高める上で極めて重要な力です。またヒューマンスキルもポジションチェンジを使って同時に高めることも可能です。
もし興味のある方はぜひ実践してみてください。
5.最後までご覧いただいたあなたへ
ここまでコンセプチュアルスキルの構成要素や高め方をご紹介させていただきました。
コンセプチュアルスキルは概念化する能力であり、物事の本質を見極めることは非常に重要になります。仕事で結果を出している人の多くがこれを身につけています。
コンセプチュアルスキルは頭で理解するだけでなく、実践や経験を積み重ねることでさらに向上をさせることが可能になります。
当メディアサイトを
運営しているNLP-JAPANラーニング・センターは、
NLPと呼ばれる実践心理学を
扱っているスクールです。
NLPは成功心理学とよばれていて、
経営者の方や管理職と呼ばれるような方が
多く学びに来られています。
コンセプチュアルスキルを高めるための
ワークと共に、コミュニケーション能力を
高める方法なども学ぶことができます。
もし興味のある方は私たちのスクールで
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