実は、私たち人類に
とても密接に関係しているものです。
無意識というと、
『自分の意識していない感覚として
それぞれ個人が持っているもの』
というイメージがあるかと思います。
ですが、人類はみな
一般的な無意識とは別に
『集合的無意識』という
共通の無意識を持っているのです。
これを読んでいるあなたも、
これを書いている私も。
この記事では、
集合的無意識について
分かりやすく解説していきます。
目次
1.集合的無意識とは
集合的無意識とは、心理学の3大巨頭の一人であるカール・ユスタフ・ユングが提唱した考え方で、人種や国境など関係なく、人類に共通して備わっている無意識のことです。
集合的無意識は、現実を超越したところにあると考えられており、例えば、私たちが見ている「夢」もここから生まれていると考えられています。
さらに、人類が神話を生み出せたのは、この集合的無意識を持っていたからだとユングは言います。
近年では、SF映画などの近未来的なストーリーも生まれていますが、これも、集合的無意識を持っている人類だからこそ、成しえた技と考えられています。
1-1.図解でわかる集合的無意識
集合的無意識を、図解で分かりやすく示すと下記のようになります。
人間の意識は、顕在意識(自分で意識できている領域)と潜在意識(自分では意識できていない領域:無意識)に分かれていると言われています。
そして、ユングは潜在意識は、さらに個人的無意識と集合的無意識に分けられると考えました。
1-2.個人的無意識との違いは?
個人的無意識とは、私たち個人が、それぞれ持っている無意識のことです。
一人ひとりが経験したことをベースに作られており、もちろん人それぞれ異なるものです。
それに対し、集合的無意識は、人類が共通して持っているものです。
この集合的無意識は、私たち人類が意識できるものではなく、高い次元で繋がり合っているというイメージです。
国境や人種、年齢など関係なく、人類は例外なく共通して同じ『集合的無意識』を持っていると考えられています。
遺伝によって代々受け継がれていると考えられており、昔から現在にかけて、今もなお人類はこの集合的無意識を持っていると言われています。
2.集合的無意識の不思議なパワー
では、日常においてこの集合的無意識は、どのようなパワー(影響)があるのでしょうか。
この章で集合的無意識のパワーについてお伝えしていきます。
2-1.創造的なアイデアの源
統合失調症患者を診ていたユング。
ある日ユングは、患者が「神がなんだ」と空想の世界のことを話したり、現実とはかけ離れた言葉を共通して使うことに気がつきました。
ユングはそこに注目し、
「なぜそれぞれ違う人生を歩んでいるはずなのに
似たような空想上の世界を口にするのか?」
これを説明するために、ユングは『集合的無意識』という概念を生み出しました。
人類は共通して、現実を超越した世界の領域として『集合的無意識』を持っている。そして、それらが創造的なアイデアの源になっていると。
SF映画や神話など、これらも集合的無意識によるアイデアと言われています。
一般的に、アイデアの創造には、適切なアプローチや特殊な経験、才能や努力など、いろいろな要素が必要だと言われています。
しかし、私たち人類は、集合的無意識という深い部分で繋がっていて、そこからアイデアが創造されているかもしれないということは、非常に興味深いポイントです。
2-2.シンクロニシティの起原
ユングが提唱した概念に、 シンクロニシティがあります。
シンクロニシティとは、何の関係もなさそうな出来事が、偶然とは思えない形で起きる現象のことをいいます。
例えば、こんな出来事が日常で起こったことはありませんか?
- 広告の仕事をしたいと思っていたら、友人の紹介で会った人が広告関係者だった
- 好きな人のことを考えていたら、ちょうどその相手から電話がかかってきた
ユングは、シンクロニシティが起こる原因は、集合的無意識による影響だと考えました。
人類は集合的無意識で繋がっているがゆえに、必要なタイミングで人に出会ったり、普通では考えられないような出来事が起きたりするのです。
3.無意識を味方につけるために
1章で、人間の意識は、顕在意識と潜在意識に分かれていることを説明しましたが、実は約90%が潜在意識(無意識)だと言われています。
意識の大半を占める無意識を味方につけることができれば、人生や仕事に活かすことに役立ち、あなたの人生が今よりも明るく豊かなものになるかもしれません。
では、どうしたら無意識を味方につけることができるのでしょうか。
簡単に無意識を味方にできる方法を1つご紹介すると、それは「セルフイメージを高める」ことです。
セルフイメージとは、自分について持っているイメージのことで、これまでの人生の経験によって形成されると言われています。
例えば、「自分は何をやってもうまくいく」というポジティブなセルフイメージを持っている人と「自分はいつも失敗する」とネガティブなセルフイメージを持っている人がいるとします。
前者は、仕事や恋愛など何をやってもうまくいくと思っているため、少しの失敗があったとしても、「これもいい経験だ、次に活かそう!」と切り替えられるため、最終的には成功します。
筆者が「自分は何をやってもうまくいく」というセルフイメージを持っているときは、下記のようなイメージです。
逆に後者は、何か少しでも失敗があったときに、「また自分はだめだ」「やっぱりうまくいかない」とネガティブな思考に陥るため、そこから立て直すこともできず、結局失敗のままで終わってしまいます。
筆者が「自分はだめだ、うまくいかない。」というセルフイメージを持っているときは、下記のようなイメージです。
無意識も90~95%が過去の経験や行動によって形成されているため、セルフイメージが高いとポジティブな循環を生み出し、多くの良い出来事を自然と引き寄せます。
セルフイメージを高める詳しい方法は、こちらの記事をご確認ください。
↓
人生を変えるセルフイメージの高め方「6つの方法」
まとめ
集合的無意識など、人の心理は非常に奥が深く、私たちの想像を超える効果をときにもたらしてくれるものです。
今回ご紹介した集合的無意識は、 スピリチュアルな要素も大きなものですので、 日常に活かすのは難しいかもしれません。
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