コーチングビジネスとは、
コーチングを通して、クライアントを
最高の結果へとサポートし、
その対価として報酬をいただくことです。
これが、この記事でお伝えする
コーチングビジネスの定義です。
また、コーチングはクライアントの、
人生の質を高めるために行うものです。
もしもあなたが
以下のようなことをお考えでしたら、
この記事を読み進めることで、
大きな力になるように書いています。
- コーチングビジネスがどういうものか知りたい(流れや全体像)
- コーチとして起業したい/起業を考え始めている
- 自社のビジネスの新しい柱として、コーチングを考えている
- すでに行っているコーチングビジネスを立て直したい/見直したい
- コーチとしてお金を稼ぐことができるか知りたい
- コーチングビジネスを始める(起業)ために、何が必要かを知りたい など
記事を読み進めることで、
コーチングへの理解、
起業するかどうかの判断、
起業のための準備などに役立つ情報や
きっかけを手にしていただけます。
結果を出すコーチになるための
ヒントにもなりますので、
ぜひご覧ください。
目次
1.コーチングビジネスとは
まずは、コーチングビジネスとは何か、セラピーやカウンセリングとの違いについてをお伝えさせていただきます。
1-1.コーチングビジネスとは?
コーチングビジネスとは、「クライアントにとっての最高の結果を、コーチングを通してサポートし、クライアントが人生の質を高めることを手伝い、その対価として報酬をいただく」ことです。
具体的には、コーチングセッションを通して、クライアントが「現在の状態」から、「望んでいる最高の結果」へ向かうことをサポート、後押しして、収益を得ること。
それがコーチングビジネスです。
そのために、コーチとしての能力、スキル、信頼性、関わり方、人間的な魅力などを総合的に磨き上げることが重要です。
結果を出せるコーチングビジネスを行う第一歩は、下記のポイントをしっかりと理解することが大切です。
【コーチングビジネスを行う上で押さえておくべきポイント】
- コーチングのステップと流れ
- コーチングビジネスを行うメリット
- コーチングを成功させるための秘訣
これらを正しく知っておきましょう。
さらに、コーチングビジネスについて理解を深めるためには、コーチングの定義を知ることも重要です。
そこで以下に、コーチングの父的存在と言われ、世界100カ国以上に展開する国際的な組織、「International Coach Foundation(国際コーチ連盟):通称ICF」を創設した、トマス・レナード氏の言葉を引用します。
「コーチングとは、もっとも欲しい結果(ゴール)を明確にし、自分一人では絶対に行くことができないであろう速さで、ゴールに向かうことを助けること」
つまり、クライアントが「今まで通りの思考や行動、頑張り方では手にすることができないであろうスピードで、今までの延長では到達できないであろうゴールを達成する」ことをサポートする。それがコーチングだと言えます。
そして、クライアントが望むゴールを手にしたことに対する、報酬を得ることが、コーチングビジネスです。
【補足】:重要なポイント
クライアントは、どんなコーチに出会うかで、手にする結果が変わります。
つまり、あなたのコーチとしてのレベルに比例して、クライアントが手にする変化や結果が変わります。その意味で、常にコーチとして磨きをかけることに責任を持ち、継続してレベルを高めることが重要です。
その結果、クライアントは満足いく結果、感動的な変化を手にします。そこから継続的なセッション、紹介、口コミが生まれ、あなたのコーチングビジネスを成功に方向づけてくれます。
【出典・参照元】
1-2.セラピーやコンサルティングとの違いを理解する
セラピーやコンサルティングとの違いを理解することは、質の高いコーチングビジネスを行う上で欠かせません。
もちろん共通点もありますが、これらにはクライアントに結果を出してもらうための考え方、関わり方、進め方には、決定的な違いがあります。
また、この違いを知らないと、コーチが意図していないところで、クライアントから、「コーチの価値観を押し付けられている」と感じさせてしまう結果になりかねません。
そのため、それぞれの違いを知ることで、コーチとしての思考や行動をぶらさずに、クライアントに質の高いコーチングを提供できるのです。
セラピーとの違い
セラピーとコーチングは、セッションをする際の、目的とフォーカスする視点に違いがあります。
詳しくは、下記の表をご覧ください。
セッションをする目的の違い | |
---|---|
コーチング | クライアントが望んでいるゴールを達成すること。 |
セラピー | クライアントが直面する、心理的な問題や課題を解決すること。 |
セッションでフォーカスする視点の違い | |
コーチング | 今と未来へフォーカスし、「現在の状態」から「望んでいる最高の状態」に向かうためのセッションを行う。 |
セラピー | 過去にフォーカスし、変化をサポートする。 |
コンサルティングとの違い
コンサルティングとコーチングは、セッションをする際の、目的とその専門性に違いがあります。
詳しくは、下記になります。
セッションをする目的の違い | |
---|---|
コーチング | クライアントが望んでいるゴールを達成すること。 |
コンサルティング | クライアントのパフォーマンス、業績を高めること。例えば、IT コンサルティング、ビジネスコンサルティングなど。 |
セッションでフォーカスする視点の違い | |
コーチング | 専門的な助言をせずに、「クライアントが必要としている答えや資質は、すべてクライアントの中にある」という前提で行うため、コーチは自分の意見を助言することはありません。 |
コンサルティング | 専門知識と豊富な実例、データに基づき、専門的な手法を用いて、指導やアドバイスを行う。 |
コーチングと、セラピー、コンサルティングとでは、上記のような目的やセッションをする上での考え方の違いがあります。
補足:コーチングでは、コーチはクライアント自身が気づいていない課題や情報に気づき、それを伝えたほうがいいと思う瞬間があります。その時は、提案という形でクライアントに許可を得た上で伝えます。
1-3.知っておきたい主なコーチングの種類
主なコーチングの種類を知ることで、あなたは、どの分野のコーチングを専門に活動するかを決めやすくなります。
以下にご紹介しますのでご覧ください。
コーチングの種類 | 特徴や目的 |
---|---|
個人へのコーチング | 仕事、ビジネス、目標達成、人間関係、恋愛、ブレイクスルー、お金、健康など。望んでいる結果やゴールに向けて、パフォーマンスを高め、結果を出すためのコーチングを提供します。 |
経営者やビジネスパーソンへのコーチング | 仕事やビジネスにおいて、様々なレベルで(個人、チーム、組織など)パフォーマンスを高め、結果を出すためのコーチングを提供します。
|
企業へのコーチング | 企業と契約をして、経営者、経営幹部、社員に向けて、パフォーマンスを高め、結果を出すためのコーチングを提供します。 |
上記にご紹介した内容は、かなり大きな分類をしています。
しかし、まずは大枠のレベルで、あなたがどんなコーチングをしたいのかを決めましょう。
その上で、より具体的に、誰に、どのような目標達成や問題解決を提供したいのかを決めて、あなたの専門分野を確立していきましょう。
1-4.コーチングセッションの3つのアプローチ
クライアントが手にする成果は、あなたのコーチングセッションの質に比例します。
それを左右するポイントは、あなたがどのようなアプローチでクライアントにコーチングを提供するかで決まります。
イメージしやすいように、まずは以下をご覧ください。
【クライアントに提供するコーチング3つのアプローチ】
- 行動や能力へのアプローチ
- 心理的なマイナス面へのアプローチ
- 行動、能力、心理的にブレイクスルーを起こすアプローチ
ゴール達成に向けて、クライアントの行動を促し、能力を引き出す/高める
ゴールの達成を妨げている心理的なマイナス面に変化を起こす
クライアントの人生を次のステージに押し上げる/引き上げる
1つ目の行動や能力へのアプローチは、一般的なコーチングの形です。
2つ目、3つ目との大きな違いは、心理的な面へのアプローチをするかどうかです。
一般的なコーチングの手法は、ポジティブな心理状態にある方に対して、非常に効果的です。
一方で、コーチングを行う方の多くが行き詰まるポイントは、クライアントの心理的マイナス面へのアプローチです。
コーチを実践している方であればあるほど、クライアントが、悩みや問題を抱えていると、一般的なコーチングが機能しないということを実感されています。
5章でも詳しくお伝えさせていただきますが、効果的なコーチングセッションを目指すためには、心理的な面へのアプローチ方法も知っておくと、あなたがコーチングビジネスをする際に、非常に役に立つでしょう。
【補足:重要なポイント】
近年では、クライアントの心理的な面へアプローチできるようになるために、心理学、NLP、セラピー、NLPコーチングなどを学ぶコーチが増えています。
1-5.コーチングで起業した場合の年収
コーチングで起業をした場合、年収がどれくらいになるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
関西医科大学の西垣教授による、「日本のコーチに対するウェブ調査:コーチの現状と展望」の論文では、コーチを職業としている人の年収について、下記のグラフのような結果になっていることがわかりました。
参考データ:日本のコーチに対するウェブ調査:コーチの現状と展望
結論として、2極化しているのが現状ですが、中には、年収1000万円以上稼いでいる方もいらっしゃいる状況です。
また、
- 設定料金
- 新規のクライアント数
- リピーターの数
- セッションを行う回数
などによっても、手にする収入に差があります。
現在コーチングで稼いでいる方の多くは、以前からコーチングをしていたり、業界で名が売れていたり、専門分野に特化したコーチングをしている方々がほとんどです。
また、年収で1000万円以上稼げている方は、クライアントの心理的な面へのアプローチを適切に行える方が多い傾向があります。
このような方々は、コーチとしての高いスキルはもちろん、コーチングを依頼したクライアントから、信頼や安心を得やすいです。
そのため、自然と口コミが広がったり、リピートが増えて、稼ぎやすい傾向にあります。
逆に、思うように稼げていない方は、起業してもどこかの会社から雇われてコーチングをしていたり、クライアントに対して適切なアプローチができていなかったり、専門性が低いといったことから稼ぎにくい傾向にあります。
もし、起業して稼ぎたいのであれば、
- 高いコーチングスキル
- 心理面への適切なアプローチ
- 自分で集客できるマーケティングスキル
- 他の分野の専門性
これらを学び、高めることが必要になってくるかもしれません。
2.コーチングビジネスで、あなたが手にする7つのメリット
続いては、コーチングビジネスを通して得られるメリットをご紹介します。
このメリットを理解することは、ビジネスを進める上でとても大切ですので、ぜひご覧ください。
コーチングビジネスであなたが手にする7つのメリット | |
---|---|
利点1 |
クライアントと共に、あなた自身も成長することができる 同じ環境に身を置くと、考え方や話し方が似てくることがありますが、これはミラーニューロンの働きによるものです。 脳内のミラーニューロンは、無意識に相手の行動を自分ごととして捉えるため、ミラーニューロンは、クライアントの良い変化をあなた自身のこととして理解、学習し、クライアントと共にあなた自身も成長することにつながります。 |
利点2 |
少ない費用で収益を得ることができる ※原価があまりかからないため、ビジネスの進め方次第では、必要十分、あるいはそれ以上の収益を得られます。 |
利点3 |
自分の人生を次の段階(ステージ)に進めることができる ※クライアントをサポートする鍵は、コーチ自身が常に心身ともに成長し、良い状態にあることです。そのために優れたコーチほどセルフコーチングを毎日行います。さらに、優れたコーチのセッションを定期的に受けています。 それにより、コーチは自分の人生を次の段階(ステージ)へ進めることができるようになります。 |
利点4 |
お金を稼ぎながら、素晴らしいものを提供でき、感謝される ※クライアントに感謝され、クライアントの変化や成長、努力の過程を目の前で見ることができ、やりがいのあるビジネスや人生を手にできます。さらに、人が自然に持っている承認の欲求、他者貢献の欲求を満たせるため、非常に幸せな職業の一つといえます。 |
利点5 |
クライアントを選ぶことができる ※コーチングで起業をすることで、クライアントを選ぶことができ、嫌なクライアントと付き合うことがなくなり、常に主導権を持つことができます。ただし企業に雇われている場合は、クライアントを選べないこともあります。 |
利点6 |
自分の人生に向き合うことができる ※多くのクライアントと接する中で、例えば、思うような結果が出ていない状態から、コーチングにより望んでいる結果を手にするケースなど。様々なクライアントの事例に触れることができます。 |
利点7 |
コーチ自身のマイナスな思い込みを変えることができる ※クライアントの心理的なマイナス面の中でも、特に重要なポイントがあります。それはクライアントの思い込みや、正しいと信じている考え方です。 心理学NLPではマイナスな思い込みのことをビリーフと呼び、思考、感情、行動を生み出し、マイナスの結果をつくり出す原因になります。 そのためマイナスのビリーフを持っている場合、プラスに変えることが結果を出すためのポイントになります。このような知識やビリーフを変えるスキルを磨くことで、コーチ自身もマイナスの思い込みに気づくことができ、より良い人生を手にすることができるようになります。 |
【補足情報】
7つのメリットは、「トマス・レナード氏:コーチングビジネスで得られる7つのメリット」。そして「コーチングセミナー:NLPプロフェッショナルコーチ認定プログラム」を参考にしています。
【参照・出典元】
3.コーチングビジネスの5ステップと流れ
コーチングビジネスの5ステップと流れを知ることで、取るべき行動、学ぶべき知識やスキル、起業前の準備を行いやすくなります。
早速見ていきましょう。
3-1.コーチングビジネスの5ステップ
コーチングビジネスは、下記のように5つのステップに分けることができます。
これを知ることで、コーチとしての起業を考えている人、ビジネスを立て直したい、より良い結果を出したいと考えているコーチの方は、ビジネスの設計をしやすくなります。
【コーチングビジネスの5ステップ】
- クライアントに存在を知ってもらう
サイト、SNS、広告、口コミ、紹介などで、あなたの存在を知っていただく。これが最初の段階です。
- クライアントにお問い合わせ、お申込をいただく
WEBサイト、SNS、メールマガジンなどを通して、あなたのコーチングを試したい、受けたいと興味を持っていただき、お問い合わせやお申込みをいただく段階です。※お申込みとは、インテーク(導入セッション)、無料セッション、コーチングセッションの申込みのことです。
- インテーク(導入セッション)や無料セッションを行う
コーチとクライアントに最初の接点が生まれる段階です。仮に最初から本格的なコーチングセッションをお申込みいいただいても、最初に行うのは「インテーク(導入セッション)」か「無料セッション」になります。これはどちらも無料です。
そして、インテークや無料セッションを通して、コーチとクライアントがお互いに、本格的なコーチングセッションに進みたいかどうかを判断します。お互いに同意した時のみ、4段階目へ進みます。
- コーチングセッションを行う
インテーク(導入セッション)、無料セッションを経て、本格的なコーチングセッションに入ります。料金プランの設定によりますが、例えば「1回、60分、5回セット、5万円」で料金設定をしている場合、最初の5回のコーチングセッションを行うのが、この段階です。
- リピート申込(セッションの継続)をいただく
もっとあなたと関わりたい、コーチングセッションを受けたいと思っていただくことで、クライアントにリピートしていただくことができます。つまり、継続的にコーチングセッションを行う段階です。
まずは上記の5ステップを知ることで、コーチングビジネスを行う上で、課題を発見しやすくなります。さらに、ゴールに向かい必要な情報、適切なアクション、試行錯誤、改善を行いやすくなります。
【補足】:「インテーク(導入)」と「無料セッション」について
インテークは、初回の導入セッションのことです。
そして無料セッションは、コーチを探しているクライアントが、リスクを負わずにお試しで受けられるような配慮であり、集客目的のマーケティング戦略でもあります。
具体的な目的は以下になります。
- コーチが提供できるもの、クライアントが求めているものがマッチしているかを確認する
- コーチとクライアントの相性が合っているかを確認する
- コーチがクライアントと継続的に付き合いたいか、付き合えるかを確認する
- クライアントが安心して、本契約できるようにする
- 継続的なセッションを行う前に、クライアントのニーズや課題を確認する
- 無料お試しによるマーケティング戦略(集客)
など
3-2.コーチングセッションの流れ
コーチングセッションの具体的な流れを見ていきましょう。
3-1でご紹介した5ステップでいうと、3と4ステップ目が必要なコーチングの基本的な流れになります。
順番 | 内容 |
---|---|
1 | セッションのテーマを決める (今日はどんなテーマでセッションをしたいですか?) |
2 | 現在の状態を確認する |
3 | 望ましい状態(ゴール)を明確にする (具体的で、詳細に、臨場感をもったイメージができるようにする) (望ましい状態を手にしたことはどのように分かるかを明確にする) |
4 | 現状と望ましい状態(ゴール)を比較する |
5 | 結果を手にすることを妨げている要素を明確にする |
6 | 望ましい状態(ゴール)に向かうために必要な行動を明確にする |
7 | 行動計画を立てる (何を、いつ、どのように行うかを決める) |
8 | 報告の方法を決める (クライアントに行動をしてもらい、結果を報告してもらいます。これはクライアントが自分に責任を持ち、行動できるように促すための仕組みになります) |
上記はあくまで一例です。コーチングには下記のような主なモデルがいくつかありますが、基本的には、上記のような流れになります。
4.コーチングで起業を成功させる秘訣15選
コーチングビジネスで結果を出す。そして、クライアントの人生の質を高め、最高の結果を手にしてもらう。そのためにおさえておきたい秘訣を15選紹介します。
すでにコーチとして活動している方で、思うように結果が出ていない場合も効果を発揮します。これらを把握しているかどうかで、クライアントが出す結果、コーチとしての活動、パフォーマンス、売上に大きく影響します。ぜひご覧ください。
4-1.クライアントを明確にする(ターゲットを明確にする)
あなたが付き合うクライアントを明確に定義しましょう。
それがコーチングセッション、ビジネスの運営に大きく影響します。
そこで以下を明確にしましょう。
- どんなクライアントと付き合うか/付き合わないか
- どんなクライアントと付き合いたいか/付き合いたくないか
- 理想的なクライアントはどんな人か?(年齢、性別、職業、ニーズ、経済状態など)
- クライアントが抱えている悩みや問題は何か?
- クライアントとは、どのように出会えるか?
- クライアントに、どのようにあなたのことを知ってもらうか?
など
4-2.セッションをお断りする場合の基準を明確にする
お断りする基準を明確にしましょう。
お断りするべき人のセッションでは、クライアントの最高の結果にはつながりにくく、クレームやストレスが生まれるなど、お互いにベストではありません。
そこで以下を明確にしましょう。
- セラピーが必要な場合はどうするか?(うつ病、虐待、性的虐待など)
- 相性が合わない場合はどうするか? (これは必ず出てきます)
- クライアントのニーズが、あなたの専門外の場合にどうするか?
- クライアントのニーズが、自分の能力の範囲を超える場合はどうするか?
など
4-3.セッションをお断りする際の対策を決める
セッションをお断りする際の対策を事前に考えておくことも、コーチングビジネスを成功させるためには、非常に重要です。
特に、セッションをお断りする方の紹介先を決めておくことがオススメです。
紹介先を決める際に役立つ質問は以下になります。
- セラピーが必要な方を、誰(どこ)に紹介するか?
- 相性が合わない場合は、誰(どこ)に紹介するか?
- 自分の専門外のニーズの方を、誰(どこ)に紹介するか?
- ニーズが自分の能力の範囲外の方を、誰(どこ)に紹介するか?
- その他に、考えられるお断りする場合において、誰(どこ)に紹介するか?
など
4-4.専門にするコーチングの種類を決める
どんなコーチングを専門にして活動するかを決めましょう。
それによりクライアントも変わり、コーチとしてのあなたの見せ方、売り込み方が変わります。
そこで以下を明確にしましょう。(コーチングの種類やアプローチの方法については、1-3,1-4をご参照ください)
- 個人向けのコーチングか、企業向けのコーチングか?
- どんなコーチングを専門にするか?(ビジネス、人間関係、お金、健康など)
- 心理的なマイナス面へもアプローチできるようにするか?
- クライアントのどのようなニーズが、あなたの専門外になるか?
など
4-5.自分にマッチしたコーチングのスタイル
あなたのライフスタイルや価値観と、コーチングビジネスの進め方をマッチさせながら、調整する必要があります。無理なスタイルは長続きしません。
そこで以下を明確にしましょう。
- コーチングセッションは、オンライン、対面、両方、どのスタイルで行うか?
- 対面のセッションをどこで行うか?(会社の応接室、レンタルスペース、喫茶店など)
- オンラインのセッションを行う時、どこで行うか?(落ち着いた、静かな場所の確保が重要です)
など
4-6.1セッションの時間、セッションを行う頻度
コーチングビジネスで、何人のクライアントと関わり、どれくらいの売上を立てたいかを明確にしましょう。
それを年、月、週、日の単位で明確にします。それも考慮しつつ、クライアントの成果のために、どれだけの時間を提供したいかも含め、1セッションの時間、セッションを行う間隔や頻度を決めていきます。(月に何回のペースで行うかなど)
そこで以下を明確にしましょう。(お金に関する質問は次の7になります)
- セッションを行うのは、平日か土日か?何曜日を休みにするか?
- 営業時間をどうするか?
- 1セッションの時間はどうするか?(30分、50分、60分など)
- インテークや無料セッションの時間をどうするか?
(少し長めの90分くらい取れるとベストです) - どれくらいのペースでセッションを行うか?(月1回、月2回など)
など
4-7.金額(価格)やパッケージ
4-6の続きです。以下を明確にしましょう。
- 1セッションの金額をどうするか?
- パッケージにするかどうか?
(例:1セッション、60分、5回セットなど) - 何種類のパッケージを用意するか?
(ベーシック、アドバンス、スペシャルなど) - パッケージ内容と金額をどうするか?
(金額やフォローシステムを含む) - 申込の特典を付けるか?付けるなら何を付けるか?
- フォローアップをどのように行うか?
(電話、メール、チャットなど。月何回のフォローをするかなど)
など
4-8.連絡、問い合わせ、予約、予約変更、キャンセルなど
クライアントが安心し、信頼するポイントは、連絡手段が明確であること。そしてレスポンスが早いことです。
そして連絡手段やいつまでにレスポンスがあるかを、WEBサイト、SNS、契約書などに明記していると安心していただけます。
そこで以下を明確にしましょう。
- 連絡手段をどうするか?(電話、メール、チャットなど)
- 電話対応が可能な曜日・時間帯をどうするか?
- メール問い合わせへの返信対応をする曜日・時間帯をいつにするか?
- 予約変更の期限をどうするか?(予約日の2日前までなど)
など
4-9.無料セッション
お試しで無料セッションを行うコーチは増えました。しかし、無料セッションを行わないコーチもいます。あなたはどうするかを決めましょう。
4-10.コーチとしての強みを確立する
あなたのコーチとしての強みは何ですか?
強みを明確にすることで、あなたの見せ方、売り込み方が変わり、クライアントのあなたに対する好感、信頼、興味、期待の持ち方も変わります。
それは集客やコーチングセッションに大きく影響します。
そこで以下を明確にしましょう。
- あなたはどのような経験があるか?
- どのようなトレーニングを積んできたか?
- どれだけのコーチトレーニングを受けてきたか?(何時間くらいトレーニングしたか)
- あなたの強みは何か?
- どのような能力やスキルがあるか?
- クライアントに何を提供できるか?
など
4-11.コーチングビジネスへの関わり方
コーチングビジネスを進めるにあたり、以下を決めることも大事です。
それにより、あなたの時間の使い方や覚悟が変わります。
そこで以下を明確にしましょう。
- コーチ一本でビジネスを行うか?
- 複数あるビジネスの中に、柱の1つとして行うか?
4-12.コーチとしてのモチベーション
コーチングビジネスは、3章でご紹介した5段階のように、やるべきことが様々あります。
クライアントにとって最高の結果をサポートしながら、コーチングビジネスを軌道に乗せるのは容易ではありません。
そのため、モチベーションの管理、維持、コントロールが大切になります。
そこでモチベーションの源泉となる以下を明確にしましょう。
- コーチングビジネスの目標・ゴールは何か?
- コーチとして何を提供したいか?
- コーチングすることは、あなたにとってどのように大切か?
- コーチングすることの価値は何か?
- コーチングビジネスで何が大切か?
- クライアントに何を手にしてほしいか?/提供したいか?
など
4-13.集客
集客の方法、仕組みは「最初から」しっかりと明確にしましょう。
ここは多くのコーチに共通する課題の一つです。
そこで以下を明確にして、必要なことを学びましょう。
- どのように集客するか?
- WEBサイトをつくるかどうか?
- SNSは使うか?使うなら何を使うか?
- WEB広告を使うか?(リスティング、SNSの広告など)
- 無料オファーを用意するか?
など
4-14.セールス
セールスの方法や仕組みも、集客同様に大切です。
そこで以下を明確にしましょう。
- どのように行うか?
(メールマガジン、動画、イベント、無料セッションなど)
など
4-15.コーチングを受ける
コーチングで起業をするなら、コーチングを受けることもオススメです。
この記事を読んでいる方は、既にコーチングを学ばれた経験がある方もいれば、コーチングをまだ学ばれていない方もいらっしゃると思います。
どちらの方にも言えることは、コーチングで起業をするという視点も持ちながら学ぶことで、ただコーチングを学ぶのとは全く別の学びが得られるということです。
具体的には、どの様な流れでコーチングを行っているのか、時間はどのくらいかなど、クライアント側の視点を体験できます。
そのため、自身が起業した際のイメージが鮮明になるでしょう。
コーチングで起業する前に一度、コーチングをご自身で受けてみてはいかがでしょうか。
5.知っておくべきコーチングで起業する場合の注意点
この章では、コーチングで起業をする場合や、コーチングの資格を取得する際の、押さえておきたい注意点についてご紹介していきます。
5-1.心理的マイナス面を解消しないとセッションがうまくいかないことがある
多くのコーチがセッションで行き詰まるポイントがあります。
それはクライアントが抱えている、心の傷や深い悩みといった「心理的なマイナス面の解消」がうまくいかないということです。
プロのコーチの方やコーチングを深く学んだ方でさえも、心理的マイナス面を解消することの難しさと、重要性について実感されています。
なぜなら、心理的なマイナス面を正しく解消せずに、コーチングを行ってしまうことで、効果を発揮するどころか、さらにマイナスな悪影響を作り出してしまうことがあるからです。
クライアントは大なり小なり、心理的なマイナス面を持っています。
一見、ポジティブに見える方でも、心の傷は本人も気づいていない深層心理で抱えていることもあるため、正しくアプローチを行わないと、コーチングが逆効果になる可能性もあります。
そのため、コーチとしての経験を多く積まれている方も、心理的マイナス面の解消についてを重要視しているのです。
これらの解消方法を学び、正しくアプローチできるようになると、クライアントが「本当に欲しい結果」を手にするためのサポートができるようになります。
心理的マイナス面を解消しつつ、コーチングを行うことができる学びが「NLPコーチング」です。
NLPはもともとセラピーの分野で、優れた効果を発揮していた心理学でもあるため、従来のコーチングと掛け合わせることで、さらなる効果を期待することができます。
実際に受講していただいた方からは、
- NLPのスキルがコーチングでは不可欠だと感じました
- NLPとコーチングが組み合わさることで大きなシナジーを体験できた
- すぐにビジネスに活かせる知識とスキルを学ぶことができた
などのお声をいただいております。
もしも、心理的なマイナス面にも変化を起こすことができるコーチになりたいとお望みであれば、NLPコーチングを学んでみてはいかがでしょうか。
5-2.クライアントをうまく集客できない
コーチングにおいて、まず最初に注意すべきことが集客です。
どんなに優れたコーチングスキルを持っていたとしても、クライアントが集まらなければ、その能力を発揮することはできません。
特に、コーチングビジネスで起業をしようとする場合、自分の力でクライアントを集めなければいけないため、この集客力という壁にぶつかるケースが非常に多くあります。
そのため、コーチングのスキルを高めると同時に、集客力やマーケティング力も高めておくことをおすすめします。
また、SNSやWEBサイトなどで、集客がうまくできるようになると、自分自身でクライアントを選べるようになるだけではなく、年収を大幅にアップさせることも可能です。
もしも、セールスの力が優れた方が身近にいらっしゃるのであれば、ビジネスパートナーとして、サポートをしていただいたり、ともに起業をしても良いかもしれません。
5-3.実績のある団体でコーチング資格の取得をする
コーチングビジネスを行うにあたって、資格の取得をしようとお考えの方は、どのような団体で資格を取得するかを正しく選ぶようにしましょう。
まずは、失敗しないスクール選びで見る際のポイントを押さえておきましょう。
ポイントは以下の5つです。
- 実績のある団体なのか
- 権威のある団体から認められているか
- 卒業生の数
- 口コミ
- 専門機関が提供しているかどうか
これらを、比較することでスクールの信用度をはかることができます。
他にも、1-4でお伝えさせていただいたように、資格を取得する際は
- 行動や能力へのアプローチ
- 心理的なマイナス面へのアプローチ
- 行動、能力、心理的にブレイクスルーを起こすアプローチ
これらの、どのアプローチでコーチングを行えるようになるのかを知ることも、非常に重要です。
実際にコーチングを行う際、心理的なマイナス面を解消するための、カウンセリングやセラピーの知識が必要になることもあります。
クライアントに心理的なマイナス面がある場合、通常のコーチングのみではベテランのコーチでさえも、クライアントを望む結果へ導くことは難しいでしょう。
そのため、心理的マイナス面へのアプローチをするコーチングを学ぶことで、クライアントに、より大きな変化を与えることができるでしょう。
まとめ
コーチングビジネスは、クライアントの人生の質を高め、「最高の結果」「望んでいる状態」「なりたい自分」になることをサポートする、やりがいのある仕事です。
もしもあなたが、コーチングをビジネスとして立ち上げ、人の成功や幸せに貢献しながら売上を立てたいと思うのであれば、今回ご紹介してきた下記の内容は役立ちます。
- コーチングビジネスとは?
(この視点を持つかどうかで、コーチとしての思考、行動、結果が変わります) - コーチングビジネスを行う7つのメリット
- コーチングビジネスの全体像5ステップ・セッションの流れ
- コーチとして結果を出すために、起業前に決めておきたいこと/明確にしておきたいこと
- 知っておくべきコーチングで起業する場合の注意点
この記事が少しでも、お役立ていただければ嬉しく思います。
※コーチングにご興味をお持ちの方はこちらの動画(40秒)もおすすめです。
- 公式サイトはこちらから
『NLPプロフェッショナルコーチ認定コース』
起業やフリーランスとしてビジネスをしていく際には、以下で発信されている情報も参考になるかもしれません。