「やる気が出ない」
「体も心もヘトヘト」
「人と関わるのが面倒」
「どうせ私なんてなにもできない」
このように、何もかもどうでもよくなっていたら、
それは燃え尽き症候群の予兆かもしれません。
燃え尽き症候群は何かを頑張りすぎたときに
起こってしまう可能性があると言われています。
もし、当てはまったり、
当てはまる方が周りにいらっしゃったら、
それは心からSOSが出ているということです。
この記事では、燃え尽き症候群になる原因から、
燃え尽き症候群にならないようにするための
予防方法まで、紹介しております。
燃え尽き症候群についてなにか知りたい方には
本記事に書かれている内容が
解決のヒントになるかもしれません。
仕事もプライベートも有意義な時間にして、
平穏な毎日を送るきっかけになればと思います。
目次
1.そもそも燃え尽き症候群ってなに?
燃え尽き症候群とは、今までやる気に満ち溢れていた人が、炎が燃え尽きたように、突然そのやる気やモチベーションを失ってしまう症状のことを言います。
バーンアウト症候群とも呼ばれており、アメリカの精神心理学者、ハーバート・フロイデンバーガーが提唱した概念のことです。
医学的にはうつ病の一種とされており、性別や職種にかかわらず、心をすり減らしてしまうことで起こります。
やる気が起きず、人へ気遣いもできなくなり、日々の暮らしもままならなくなってしまい、非常につらい状態が続いてしまう危険性があります。
一度燃え尽き症候群になってしまうと、元の状態に戻るまでに少なくとも数週間から、長ければ数ヶ月以上かかってしまうこともあります。
元の健康な状態に戻すには、お金や時間、エネルギーを余分に使うことになります。
そのため、燃え尽き症候群を未然に防ぐということが大事なポイントです。
2.燃え尽き症候群の症状
燃え尽き症候群には、Maslach Burnout Inventory、通称MBIと呼ばれる測定尺度があり、MBIでは燃え尽き症候群は、主に下記3つの症状があらわれると定義づけています。
- 情緒的消耗感
- 脱人格化
- 個人的達成感の低下
それぞれについて、詳しくご紹介いたします。
2-1.情緒的消耗感=心が疲れている状態
情緒的消耗感とは、文字通り情緒的に消耗している状態のことを言います。
簡単に言えば、仕事で心が疲弊してしまっていると感じることです。
この情緒的消耗感を感じるということは、燃え尽き症候群の入口に立っているということです。
たとえば、周りに合わせすぎてしまったり、理不尽なことを受け入れてしまうなど、自分を閉じ込めてしまうことで、心をすり減らしてしまいます。
どこかで自分を開放する術をお持ちならば、あまり心配はないかもしれませんが、その方法を知らない方は、心がへとへとに疲れ切ってしまい、情緒的消耗感という状態になってしまいます。
2-2.脱人格化=思いやりがなくなる状態
脱人格化とは、思いやりがなくなった状態のことです。
これ以上、心を消耗したくないという防衛本能から起こると言われています。
元々は気を使えていたのに、自分本位の行動しか取れなくなってしまったり、普段言わなかった人の悪口を平気で言うなど、人に対して、思いやりのない割り切った対応しかできなくなるのが特徴です。
2-3.個人的達成感の低下=仕事の質が低下すること
個人的達成感の低下とは、もうどうでもいいやと何事に対しても感じて、全てにやる気が出ない状態になってしまい、仕事の質が落ちることです。
情緒的消耗感と脱人格化になってしまうと、明らかに仕事の質が落ちるのは明確です。
評価も気にしない、周りの信頼がくなっても気にしない、仕事パフォーマンスが低下しても気にしないというように、何に対しても頑張れなくなってしまいます。
そうなってしまうと、最悪退職せざるを得ない状況になってしまうことが、容易に予想ができます。
3.燃え尽き症候群になりやすい人の特徴10選
燃え尽き症候群になりやすい人には、いくつかの特徴があります。
このような方は、燃え尽き症候群の予備軍になりやすいので、注意が必要です。
ご自身が当てはまっているか、確認してみてください。
もし、当てはまっている数が多いと感じた方は、5章の自分を守る方法を知って予防していきましょう。
- 真面目で誠実
- 完璧主義
- 一つの事に熱中してまう
- 理想と現実の乖離が大きい
- 何もかも一生懸命
- 努力家
- 人との関わりが好き
- 誰かのために精神が強い
- 仕事が大好き
- 人と関わる仕事をしている
4.燃え尽き症候群の原因
なぜ、3章で挙げた特徴の人が、燃え尽き症候群になりやすいのでしょうか。
それは下記のような原因で起こることが多いからです。
- 職場での慢性的なストレス
- 努力に見合った結果が出ない
- 1つのことを頑張りすぎる
- 誰かのために必死に頑張ってしまう
サービス業など対人を扱っている職業だと、目に見えた成果が出にくいため、お相手の笑顔や喜んだ顔が成果の結果だと捉えてしまい、頑張りすぎてしまう人も多いです。
成果を出すためにひたむきに努力し続けるのに対し、高い目標や理想には程遠い結果になってしまうと、限界を超えていても、更に頑張り続けてしまい、ある時いきなり心がポキッと折れてしまうということが起こります。
5.燃え尽き症候群の4つの予防方法
燃え尽き症候群は、発症する前に予防することが非常に重要になってきます。
下記に予防方法をご紹介します。
5-1.友人や恋人とコミュニケーションを取る
気の知れた友人や恋人と会って、コミュニケーションを取るということは、燃え尽き症候群を予防することに効果があります。
大事なポイントは、コミュニケーションを取る相手は、仕事以外の人であるということです。
気の知れた相手に、心で思っている本心を吐き出すことで、ストレスまで一緒に吐き出すことができます。
燃え尽き症候群になりかけているときは、自分の話に共感や心配、サポートしてくれる人に話を聞いてもらいましょう。
すでに信頼関係が築けている相手からの本気の心配や、共感は必ずあなたの助けになります。
燃え尽き症候群にならないためにも、しっかりと自己開示をして心にある本音を、1人でもいいので打ち合けてみてください。
5-2.自己肯定感を高める
燃え尽き症候群は、やる気がでなくなることはもちろん、「どうせ私なんて」「私はだめな人間だ」のような考えも湧いてきてしまいます。
その原因の一つとして、自己肯定感が低いということが挙げられます。
自己肯定感とは、「良い面も悪い面も含めて、ありのままの自分を肯定できる感情・感覚のこと」です。
この自己肯定感が低いと、やる気が出ないときに、「なんて私はだめな人間なんだ」と自分を卑下してしまい、燃え尽き症候群になる道へと導いてしまいます。
自己肯定感が低い方はなにか心に傷を持っている人が多いです。
その傷を癒してからではないと、自己肯定感がなかなか高められないのが現状です。
まず、なぜ自己肯定感が低いのか、原因を明らかにする必要があります。
自分のマイナス面の改善に使える心理学NLPの考え方としては、心に傷があると、自己肯定感を高めるのに時間がかかり、思うように結果を出すことができません。
最初は原因を追求してから、次のステップに行くことをおすすめします。
自分の自己肯定感の状態を知りたい方は、こちらを試してみてください。
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5-3.仕事以外で趣味を作る
プライベートを充実させることで、燃え尽き症候群になることを防ぐことができます。
退勤後にも自宅で仕事をしていたり、仕事を頑張りすぎたり、働きすぎたりしてしまっている人は、業務量を上手く調整して、プライベートを充実させることに時間を使いましょう。
仕事のストレスを発散できるなにかを持っておくことが、非常に重要になってきます。
また、「仕事が趣味です」という人も要注意です。
仕事がうまくいかなかったときに、趣味で発散することが困難になってしまうため、燃え尽きた状態になりやすくなります。
もし、休日にどこにも出かけずに、何もせず寝ているだけの人は、疲れが溜まっている証拠です。
「休日に何をして遊ぼうか?」と考えられるゆとりがあることが、元気でしっかりリラックスできている状態です。
仕事のことを考えて憂鬱だと感じる人もいい状態ではないので、プライベートではストレスフリーに自分の好きなことを力いっぱい行いましょう。
5-4.健康的な生活を送る
燃え尽き症候群とは心が疲れ切ってしまっている状態のことです。
この心の疲労感を取り除いて、元気になるだけでも、燃え尽き症候群の大きな予防になります。
燃え尽き症候群になりやすい人は、心が疲弊しているにも関わらず、もっともっと頑張らないとと、自分にムチを打ち続けてしまう人も少なくありません。
やる気が出ない、心身ともに使えていると感じている人は、まずはよく寝て、よく食べて健康的な生活を送り、土台を整えることに力を使いましょう。
睡眠の質や寝る環境にも気を使い、しっかり陽の光を浴びることも意識して生活してみてください。
6.燃え尽き症候群になってしまう前に
燃え尽き症候群の明確な治療方法はなく、診断された場合は、うつ病と同じように、抗うつ剤を処方されます。
そのため、燃え尽き症候群にならないように仕事量を減らすなどして、十分に休息を取って早めに対策を取ることをおすすめします。
燃え尽き症候群になってからでは治すのに時間がかかり、生きづらくなってしまう可能性があります。
だからこそ、燃え尽き症候群にならないようにするために、事前に予防することが極めて重要です。
自分のマイナス面を解消したり、人とコミュニケーションをとってオープンマインドでいることで、燃え尽き症候群と無縁の安定した精神状態を手に入れることが容易になります。
また、心のケアに役立つNLPという心理学を学ぶことも、選択肢の1つとして挙げられます。
心理学NLPでは、自分のマイナス面の解消だけではなく、自分自身と上手く向き合うための自分とのコミュニケーションを取る方法も学ぶことができ、ほしい結果を手に入れることに役立ちます。
医療に携わっている医師やカウンセラーだけではなく、経営者など仕事で成果を出している人も多く学んでいる注目の心理学です。
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参考文献
池井 佑丞著「燃え尽きさんの本」