長い社会人生活の中で、
「上司とのコミュニケーション」は
避けて通ることができません。
もし、あなたが
上司とのコミュニケーションに
苦手意識や難しさを
感じているのなら、
なるべく早い段階で
払拭しておくに
越したことはないでしょう。
そして、むしろ
「上司とのコミュニケーション」が
あなたの武器(得意分野)となれば、
どうでしょうか。
上司とより良い関係性を築くことは、
今後の仕事に大きな影響を
もたらします。
この記事では、
上司とのコミュニケーションを
取るうえで欠かせないポイントや、
あなたの実力や評価を高める
コミュニケーションスキルについても
ご紹介していきます。
目次
1.上司とより良いコミュニケーションを取るメリットとは
ここでお伝えする良いコミュニケーションとは、
ただ上司に対して意見が言えるというものや上司とただ仲良くなる、雑談ができるようになるというものではありません。
上司と部下、それぞれが真剣に対話をすることができ、
情報交換が活発になり、業務がよりスムーズに、より良い成果を出すことができるためのコミュニケーションです。
上司と良い関係性を築くことで、部下にとって多くのメリットを得られます。
- 業務の効率化に繋がる
- モチベーションアップする
- 物事に挑戦しやすくなる
- 安心して働くことができる
- ストレスが生まれにくい
つまり、より良いコミュニケーションを取ることは、仕事を充実させるために、そして自分自身を有利にするためにも、欠かせないポイントです。
仕事の成果を上げている人ほど、上司とのコミュニケーションをより良くする工夫を徹底しています。
良いコミュニケーションは、基本的なポイントをしっかりと押さえていくことで、可能になります。
あなたが仕事の場面で損をしないためにも、これからご紹介するポイントを押さえていただければと思います。
2.コミュニケーションが上手くいかない理由
コミュニケーションがうまくいかないのには、2つの原因が考えられます。
下記で詳しくお伝えします。
2-1.上司側に原因がある場合
上司もコミュニケーションに対する問題を抱えていることがあります。
■ハラスメント問題
上司は自分の発言がパワー・ハラスメントやセクシャル・ハラスメントになってしまうことへの恐れから、コミュニケーションが慎重になっている可能性があります。
つまり、言葉の選び方や行動が慎重になりすぎたために、コミュニケーションがうまくいっていないことがあるのです。
■上司が常に正解とは限らない
上司も完璧ではないため、上司の取っているコミュニケーションが常に正しいものとは限りません。
上司の使う言葉が、話しかけるタイミングが必ずしも正しいとは限りません。
上司も間違えてしまうことは往々にしてあるのです。
このように上司も様々な考えを持って、模索しながらコミュニケーションをとっているのです。
分かりづらいと思ったときや後ほど聞きたいと感じたときには、上司に対して素直に伝えるべきなのです。
2-2.部下側に原因がある場合
部下側に原因がある場合もあります。
報告・相談・連絡いわゆる、報連相がこまめにできていないことや挨拶、お礼などのビジネスマナーが守れていないことが大きな原因と考えられています。
■こまめな報告・連絡・相談ができていない
こまめな連絡・報告・相談、いわゆる報連相ができていない場合、コミュニケーションにおいて齟齬が生まれやすくなります。
また、都度内容を確認する必要性が出てきてしまい、コミュニケーション自体を億劫に感じさせてしまう可能性もあります。
■ビジネスマナーが守れていない
ビジネスマナーとされる挨拶や、お礼が守れていないことでコミュニケーションにおいて重要な信頼を得ることができなくなってしまいます。
信頼できないと感じた相手に、重要な業務を任せることはできなくなり、コミュニケーションも必要最低限となってしまいます。
つまり、信頼を得ることができないままではより高い成果を生み出すことや、お互い安心して働くことができなくなってしまうのです。
このようにコミュニケーションにおいて信頼関係は非常に重要なのです。
信頼関係を築くことのできるコミュニケーションについては、4章で詳しくご紹介します。
3.上司と良い関係を築く人は「3つの違い」を理解している
良好なコミュニケーションを取るために、これからご紹介する上司との「3つの違い」を知ることが大切です。
ぜひ、この「3つの違い」を押さえて、上司とのコミュニケーションをより円滑にしていきましょう。
3-1.世代(価値観)の違い
まず、押さえておかなければならないことは、世代の違いです。
テレビなどでも耳にすることがあるかと思いますが、いわゆるジェネレーションギャップと言われるものがあります。
当たり前のことですが、上司は上司の世代で、部下は部下の世代で、それぞれ別個に様々な経験をしてきました。
そのため、それぞれの世代で養われた価値観や考え方は異なっていることはよくあります。
部下にとって当たり前だと思っていた価値観は、上司の立場からすると当たり前のものではなくなっている可能性があることを理解する必要があるのです。
上司とよいコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことができる人は、この世代の違いを十分に理解し、コミュニケーションを取っています。
言い換えると、相手の価値観に合わせて、相手にとってわかりやすい方法でコミュニケーションを取っているのです。
世代の違いを押さえたコミュニケーションを取ることで、今まで話しづらいと感じていた上司と、より良好なコミュニケーションがとりやすくなると言えます。
3-2.責任感の違い
次に押さえておきたいことは、責任感の違いについてです。
立場や役職が上にある上司は、どのような業務においても、背負っている責任感が違います。
部下や会社を守るため、時には厳しく、時には慎重な態度を取らなければならないことがあるのです。
こうした責任感の大きさの違いは、コミュニケーションにも如実に現れます。
上司は比較的、責任感が強いために、発言が慎重になりやすく、
大胆なことが言えなくなってしまったり、判断が甘い部下に対しては時に厳しいことを言わなければならない場面があるのです。
そうした背景から、あなたの発言を拒むような姿勢を見せることもあるかもしれません。
この場合、「コミュニケーションが取りづらい人だ」と感じて上司を敬遠してしまうのではなく、
「自分たちを守るためにもこのようなコミュニケーションを取っているのかもしれない」と、上司への理解を深めることが重要です。
上司と部下との間には、感じている責任感の大きさに差があるということを十分に理解しましょう。
3-3.経験値の違い
最後は、経験値の違いです。
上司は、働いている年数が長かったり、様々な業務に携わっていることなどから、比較的、経験値が高いと言えます。
経験値が高いからこそ、新しい意見が生まれたり、より良い成果を作る手がかりを得ているのです。
しかし、この経験値の差によって、時にコミュニケーションが上手く機能しない場面が起こりえます。
例えば、上司が経験したことに基づく話をした場合、同じ経験をしていない部下にとっては、前提となる経験がない状態で話をすべて理解しなければなりません。
これは想像力を要しますし、基本的には難しいことです。
つまり、何かフィードバックを受けたとき、前提が分からないままではスムーズに理解することができないことが起こりうるのです。
一方で、上司もまた、部下のこれまでの経験を知りません。
部下自身が経験したことだけを前提にコミュニケーションを取ると、上司は話を十分に理解できず、コミュニケーションにおいて齟齬が生まれやすくなってしまいます。
経験値の違いを理解したうえで、コミュニケーションをとる、
つまり、前提が違うことを理解し、コミュニケーションを取ることが上司と良い関係を築く重要なポイントです。
4.上司とのコミュニケーションをより良くするために実践したい3つのこと
3章では上司とのよりよいコミュニケーションをとる上で理解しておきたいポイントをご紹介しました。
そして、上司とのコミュニケーションが上手い人は、この章で紹介する3つのことを、共通して実践しています。
少しの差で大きな違いが生まれますから、ぜひピンとくるものから試してみてください。
4-1.相手の立場に立つ
上司とのより良いコミュニケーションを取るために、上司の立場だったらどう考えるのか、を考えることが大切です。
では、一体、相手の立場に立つために何をする必要があるのでしょうか。
それは、上司にタスクの背景などを自ら聞きに行くこと、知ろうとすることです。
具体例を交えてお伝えします。
上司「この資料を今日中にまとめて欲しい。よろしく!」
(他部署が関わっている業務だから 15時までに完了してくれると有り難い)
↓
■部下のAさんの場合
「承知いたしました。今日中に完成させます。」
(他の仕事もあるし 18時までには提出しよう)
■部下のBさんの場合
「承知いたしました。今日中とのことですが、何時頃までには完成してほしいなど、目安はありますでしょうか?」
(上司は私にどう動いてほしいのか、 齟齬の無いように すり合わせをしておこう)
このとき、部下のAさんとBさんとの違いは、「上司の意図や背景を知ろうとする一言があるかないか」です。
2章でもお伝えしましたが、上司も人間ですから、言葉が足りない場面も多くあると言えます。
言われたことをこなすことも大切ですが、もう一段階アップするためには、「相手の立場に立つ」という工夫が重要となります。
コミュニケーションは自分の視点だけでなく、相手の視点も取り入れることで上手くいくことが明らかになっています。
相手の視点を取り入れるためには、上記の具体例のように実際に聞くことも大切ですし、
人の心理を押さえて、「相手だったらどう考えるのか」を予測する、あるいは実際に聞いてすり合わせる姿勢が大切です。
このように、上司とコミュニケーションがうまく行っている人は、人の心理を理解して、相手の立場に立ったコミュニケーションを自然と行っています。
4-2.信頼関係を構築するためのスキルを活用する
4-1でもお伝えしましたが、人の心理を押さえたコミュニケーションは非常に重要です。
特に、上司とよいコミュニケーションを取り、上司と信頼関係をすぐに築く人は、人の心理を押さえたコミュニケーションを徹底して行っています。
ここでご紹介する、人の心理を押さえたコミュニケーションスキルを実践することで、より良いコミュニケーションを取ることができるようになります。
そのスキルとは、信頼関係を築く3つのラポールスキル「ミラーリング」「ペーシング」「バックトラッキング」です。
■ミラーリング
ミラーリングとは、相手の動作をさりげなく鏡写しのように真似をすることです。
ただ、全てを真似するのではなく、
上司が飲み物を飲んだときに同じように飲み物を飲んでみる、話しているときに深く腰かけているときには、同じように深く腰をかけてみるなどです。
ミラーリングを行うことで、無意識のうちに相手に一体感を感じさせ、短い時間で信頼関係を築くことができるようになります。
ただし、大げさに行ってしまうと、猿真似のようになってしまい、かえって逆効果となる場合もあるため、さり気なく行うことがポイントです。
■ペーシング
ペーシングとは、相手の話すスピードや声の大きさ、トーン、呼吸などに合わせることです。
ミラーリングは「目に見える部分」を合わせるスキルですが、一方でペーシングとは「目に見えない部分」を併せていくスキルです。
具体的には、話すスピードが早い方には、同じように早い口調で話し、小さな声で話す方には、比較的小さな声で話すようにする。
そして、相手が深い呼吸をしているときには、実際に自分自身も深い呼吸をしてみる、などが挙げられます。
ペーシングを行い、相手の無意識の行動に合わせることで、
相手が無意識に行っている心理的パターンと同調することができ、信頼関係を短時間で築くことができます。
■バックトラッキング
バックトラッキングは、まるで「オウム返し」のように、相手の話した内容をもう一度繰り返してコミュニケーションをしていく方法です。
ポイントとしては3つです。
- 相手の話した「事実」を繰り返すこと
- 相手の話した「感情」を繰り返すこと
- 相手が話している内容を要約して、繰り返すこと
これらを意識し、バックトラッキングを行うことで、
自分の話をよく聞いてもらえていると感じさせることができ、早いうちから信頼関係を築くことができるようになるのです。
このように、人の心理を押さえたコミュニケーションを取ることで、
上司と信頼関係を築くことができ、よりよいコミュニケーションを取ることができるようになるのです。
人の心理を押さえるコミュニケーションは上司とだけではなく、仕事、プライベートなど人生全般でも、大きな効果を発揮します。
ミラーリング、ペーシング、バックトラッキングについて更に詳しく知りたい方はこちらの無料レポートをご覧ください。
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4-3.社会人の基礎を徹底する
コミュニケーションが上手くいかない原因でもご紹介しましたが、社会人の基礎ができていないことには、
よいコミュニケーションをとることは難しくなってしまいます。
報告・連絡・相談は特に重要です。
上司から聞かれる前に、スピードを意識して、報告・連絡・相談を徹底することで、
よいコミュニケーションだけではなく信頼関係を勝ち取ることができるようになります。
さらに挨拶は、基本中の基本ですが、基本だからこそ、疎かになっている人は意外と少なくありません。
そのため、明るく心地のよい挨拶は、それだけで目立ち、周囲の目を引くため、良い印象を与えるために非常に効果的と言えます。
また、お礼を3割増しにして伝えることも、挨拶と同様、とても大切なポイントです。
こちらも基本的なポイントですが、意識はできていても、徹底まではできていない人が多いため、差をつけるために意識することが重要です。
成功している人ほど、3割増しにお礼を伝えることを徹底しています。
社会人の基礎をしっかりと押さえ、徹底していくことで、コミュニケーションがより良くなり、信頼関係を築くことが出来るようになります。
そうして、あなたに任される仕事の幅も広がり、あなたの可能性がさらに広がるのです。
最後に
上司とよりよいコミュニケーションを取るために知っておきたいポイントから、実践的なスキルまでお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
少しの意識で上司とよりよいコミュニケーションを取ることができるようになります。
さらに、信頼関係を築き、あなたの可能性を広げることができます。
ご紹介したスキルをぜひ、実践してみてください。
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