プレッシャーとは、
何かをするときに自信が持てず、
緊張したり心配したり、
恐れを抱いたりする気持ちのことです。
それは、精神的な圧力や、
重圧と表現されたりもしています。
例えば、大きな仕事を任されたとき、
プレッシャーを感じることがあるでしょう。
プレッシャーは、周りの人からの期待や要求、
また自分自身で抱いた期待に、
応えようとするときに生じることが多いからです。
そのため、子どもでも大人でも、
プレッシャーを感じること自体は自然なことです。
ときには、大きな期待を感じることで、
プレッシャーも、とても大きく感じられて、
押しつぶされそうになるかもしれません。
そして、そのプレッシャーに立ち向かうことは、
挑戦であり、飛躍的な成長の機会にもなり得ます。
そこで、この記事ではプレッシャーを感じる仕組みと
プレッシャーが軽くなっていく考え方、
そして、あなたがまだ気づいていないかもしれない、
プレッシャーに弱くなる心理的な原因についてご紹介していきます。
目次
1.プレッシャーを感じる仕組み
プレッシャーとは冒頭で記しましたとおり、 緊張、心配、恐れと言った気持ちのことです。
特に、これまでやったことがない新しいことや、自分の能力に自信がないときほど、プレッシャーは大きく感じます。
そして、プレッシャーを感じるということは、周囲や自分が抱いた期待に応えたい、要求を満たしたい、失敗せずに上手くやり遂げたい、という前向きな気持ちがある証拠と言えるでしょう。
そのように前向きな気持ちがあるものの、自信が持てない状況で、精神的な重圧を感じているのです。
それは、例えばこのようなことです。
仕事で新しいことを任された
↓
経験がないので自信が持てない
失敗が恐いけど、なんとか成し遂げたい
↓
失敗したらどうしよう
自分にできるだろうか?
という不安が生じる
↓
重圧としてプレッシャーを感じる
また、プレッシャーを感じるときには、以下のようにネガティブな思考が働いていることもあります。
-
「失敗したら取り返しがつかない」
-
「自分には無理かもしれない」
-
「ガッカリされるかもしれない」
こういったネガティブな思考が働くことで、プレッシャーは膨らんでいくのです。
そして、気づいておきたいことは、プレッシャーは、外からの圧力のようでいて、 実際は自分が作っているという事実です。
もし、以下のように状況をプラスに 受け止めることができたらどうでしょうか?
仕事で新しいことを任された
↓
経験がないのに任されたということは、自分にできると思われているはずだ
できると期待されている
↓
自分ならきっとできるだろう
期待に応えられるはずだ
とやる気が湧いてくる
↓
期待の表れとしてプレッシャーを感じる
このように、プレッシャーは捉え方次第で、プラスにもマイナスにもなるのです。
そこで、重圧としてのプレッシャーがグンと軽くなる考え方を、続けてご紹介します。
2.重いプレッシャーが軽くなる7つの考え方
2-1.なるようになる
周囲からの期待が高まると、「なんとしてでも成し遂げたい」という思いも強くなり、プレッシャーが増すように感じるかもしれません。
また、プレッシャーに押しつぶされそうなときは、どんなに準備万端でも、最初の一歩を踏み出すことが不安になってしまうこともあるでしょう。
そこで、このように考えることをご提案します。
「なるようになる」
期待に応えようと、責任感を強く持って準備しているのであれば、あとは「なるようになる」と思うことです。
この言葉は、「後は野となれ山となれ」と同様に、開き直りのように聞こえるかもしれません。
そして、開き直ることで無駄な力が抜けて、良いパフォーマンスが出せるので、ぜひ使ってみてください。
2-2.笑われて、笑われて、強くなる。
もし、過去の失敗などがあると、プレッシャーをより重く感じてしまうかもしれません。
そこで、このように考えることをご提案します。
「笑われて、笑われて、強くなる。」
太宰 治
失敗して笑われたり恥をかいたとしても、多くの人がそうやって強くなっていったと分かれば、プレッシャーを感じつつも、立ち向かっていけるのではないでしょうか。
よくよくお話を聞いてみれば、成功されている人ほど、失敗を多く経験されているものです。
そして、プレッシャーに立ち向かう際にはいつでも、この言葉を思いだすことで、プレッシャーが軽くなるのを感じられることでしょう。
(参照元)HUMAN LOST 太宰 治 (著)
2-3.失敗したらやり直せばいい
何かに取り組む際は、失敗を恐れたりネガティブに考え過ぎると、プレッシャーがマイナスに働きます。
特に「0か100か」「白か黒か」と極端に考えたり、以下のように考えることは、自分をより一層窮地に追い込むでしょう。
-
「失敗したら、すべてを失う」
-
「絶対にやり直すことはできない」
そこで、このように考えることをご提案します。
「失敗したらやり直せばいい。
やり直してダメなら、
もう一度工夫し、もう一度やり直せばいい。」
これは、数々の苦境や倒産の危機を乗り越え、パナソニックを世界に誇る日本の代表的な企業にした、パナソニックの創業者・松下幸之助氏の言葉です。
このように考えることができると、重圧がほぐれて行き、プレッシャーが軽くなる感覚を得られるでしょう。
2-4.プレッシャーは自分を強くしてくれる
もしあなたが、プレッシャーをプラスなものに捉えることができると、プレッシャーは役に立つものに変わります。
そこで、このように考えることをご提案します。
「プレッシャーは自分を強くしてくれる」
これは、ストレスなど健康心理学者のケリー・マクゴニガル氏の研究結果を元にしています。
マクゴニガル氏は、以下のように発言されています。
「ストレスを人生に価値のある、
意義のあるものと考えることで
ストレスはプラスに変わる」
プレッシャーにも同じことが言えるでしょう。
「プレッシャーは重圧で苦しいものだ」と考えるのではなく、「プレッシャーは自分を強くしてくれる」と考えることで、プレッシャーをプラスなものに変えていきましょう。
参考・引用:TED・ストレスと友だちになる方法
2-5.壁を感じた時は飛躍するチャンス
現在の自分の能力や経験値では、超えるのが難しいと思うような、問題や目標を前にした時、強いプレッシャーを感じる人も多いでしょう。
そこで、このように考えることをご提案します。
「壁を感じた時は、飛躍するチャンス」
これは、元メジャーリーガーのイチロー選手のコメントです。
イチロー選手は過去のインタビューで、以下のようにコメントされていました。
「壁というのは、
できる人にしかやってこない。
超えられる可能性がある人にしかやってこない。
だから、壁がある時はチャンスだと思っている。」
このように「超えられない」と思われるような問題や目標を前にした際は、それをチャンスと考えて行きましょう。
もしかすると慣れるまでは、壁をチャンスと考えることを、少し難しいと感じるかもしれません。
新しい思考は、繰り返すことで自分に馴染んでくるので、何度も繰り返し、自分のものにしていきましょう。
2-6.失敗はない、ただフィードバックがあるだけ
失敗はマイナスなものだと考えていると、プレッシャーからマイナスな影響を受けやすくなってしまいます。
そこで、電球や電話など様々な発明をしたトーマス・エジソン氏が残した言葉をご提案します。
「私は失敗したことがない。
ただ1万通りの、
うまく行かない方法を見つけただけだ。」
これを、実践心理学NLPでは以下のような言い方をしています。※1
「失敗はない、ただフィードバックがあるだけ」
何かに取り組み、希望の結果と違った場合に、「この結果は失敗ではなく、こうすると上手くいかなかったというフィードバックがあった」というように、考えるのです。
失敗を恐れる気持ちが出てくるようなときでも、世紀の大発明をした、あのエジソンがこのような考え方だったのであれば、私たちも早速取り入れていきましょう。
(参照元)
・トーマスエジソンの「ビジネスと人生を逆転させる魔法の名言集」
・NLP用語集:NLPの前提
2-7.できると思えばできる
プレッシャーが重く感じられてしまい、「自分にできるだろうか、できないかもしれない」
などと考えていると、できないことをイメージしてしまいやすく、本来できることまで、できなくなってしまうかもしれません。
そこで、このように考えることをご提案します。
「できると思えばできる、
できないと思えばできない。
これは、ゆるぎない絶対的な法則である」
パブロ・ピカソ
よって、できると思ってやるのです。
強く自分を信じることができれば、本来のパワーを発揮することができるでしょう。
※1:実践心理学NLPとは
3人の天才セラピストの卓越した技術や技法をもとに、「心理的な変化の方法」や「コミュニケーションスキル」を体系化した実践的な心理学です。
近年は仕事、人間関係、スポーツなど、人生全般で卓越した結果を出せるため、広く学ばれています。
3.あなたがプレッシャーに弱くなった原因とは?
プレッシャーは一般的に、自信がないことで生まれることが多いものです。
それは、単純に経験がなく、自信が持てないだけのこともありますが、漠然と「自分に自信が持てない」と思っていて、プレッシャーを強く感じるケースもあります。
そして、「自分に自信が持てない」原因は、過去の失敗体験やマイナスな体験によるものかもしれません。
失敗体験やマイナスな体験は、「自分はダメなやつだ」などと、ネガティブな思考を生みやすいため、
失敗を繰り返し体験することで、セルフイメージがどんどん低くなっていきます。
(セルフイメージとは「自分はダメなやつだ」というような、自分に対するイメージ・印象のことです。※2)
もし、そういった過去の経験から、セルフイメージが下がっていると、様々な状況をネガティブに捉えやすくなってしまうため、
自分に自信を持っている、セルフイメージが高い人に比べて、より強くプレッシャーを感じてしまうこともあるのです。
そのため、「自分はプレッシャーに弱いほうだ」とお感じであれば、自分が自信を持てなくなっている原因を改善していくことや、セルフイメージを高めることが、
プレッシャーをはねのけて、自分の成長の機会とし、自信を持って前進する上で大切なことになっていくのです。
そして、当メディアサイトは、実践心理学NLPやコーチングのスクールを20年以上続けている、NLP-JAPANラーニング・センターが運営しています。
そこでは、人生や人間関係をより良いものにし、仕事で結果を出し、自分の市場価値を上げることにも役立つ学びを伝えており、経営者や会社員の方々、教育者や医師、弁護士、コンサルタント、コーチやセラピスト、主婦の方から学生といった様々な方がスクールに学びに来られています。
実践心理学NLPには、セルフイメージを高める方法や、マイナス思考・ネガティブな思い込みを変える方法がたくさんあります。
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まとめ
プレッシャーは、あなたに大きな岩が乗っている状態ではなく、外からの何かの要因によって、あなたの心のなかで生じた気持ちです。
そしてあなた次第で、プレッシャーは挑戦や成長のきっかけになってくれます。
もし、あなたがプレッシャーを挑戦や成長に変えることができるようになると、自分の能力やパフォーマンスをさらに引き出せるようになります。
プレッシャーを感じたときには、2章でご紹介したような考え方を持って、プレッシャーを軽くして立ち向かっていきましょう。