「才能」や「天才」と聞くと、
「生まれ持ったもの」という
イメージを持つ方がほとんどかと思います。
確かに、生まれた時から
驚異的な記憶力をもつ人や、
ずば抜けて運動神経が良い人は存在します。
しかし、生まれながらの
「天才」はほんの一握りしかいません。
「才能がある」と
呼ばれる人のほとんどは、
才能を自分の手で掴み取り、
磨き続けてきた人なのです。
このことを、
私は身をもって痛感しています。
本記事では、
私自身の様々な経験を交えながら
「才能」について深掘りしていきます。
著者:安藤 梨友(あんどう りとも) |
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男子新体操を4歳から22歳まで続け、現役中に全国大会で12回優勝した経験をもつ。 スポーツを通して、緊張と向き合い成功と失敗を繰り返しながら、克服するためには自身の過去の体験を振り返ることがヒントになることに気づいた。 スポーツと人間心理を知ることで得た、実践的な学びを広めようと執筆に臨む。 |
目次
1.才能とは
才能とは、1人1人の個性や能力を最大限に発揮し、自分で決めた夢や目標を成し遂げる力のことを指します。
己の力をどれだけ活かして、成果や結果に結びつけていくのかが鍵となります。
1-1.才能を開花させるのはあなた次第
先ほどもお伝えしましたが、生まれながらの才能を持った人は確かに存在します。
しかし、このような天才は少数派と言えます。
実際に「才能がある」と言われる人は、自分の才能に自ら気付き、それを磨くことで後天的に開花させていくケースがほとんどです。
その例として、私の実体験をご紹介します。
私は、男子新体操という競技で、中学から大学卒業までの間に全国大会で12回の優勝経験があります。
これを聞くと、
「初めから新体操の才能があったから。」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、私が最初に新体操に触れた4歳の時から、既に恵まれた体格をもち、あらゆる技を簡単に習得できて絶対に失敗をしない子どもだったかというと、全くそうではありませんでした。
人前に出ることもあまり得意ではなく、極度のあがり症でもありました。
幼稚園の跳び箱の発表会本番で、いつもなら絶対にしない大失敗をしたこともあります。
そんな私でしたが、男子新体操に出会い、身体を全力で動かすことが大好きだということに気付き、同時に男子新体操という競技をどんどん大好きになっていきました。
そして、小学校低学年の頃から毎日練習に通い、チームとしては練習が休みの日でもコーチにお願いをして、1人でも練習に行き、マンツーマンで教えてもらう日もありました。
このように自分の好きなことに気付き、繰り返し努力をし続けた結果、全国大会で何度も優勝することができるようになったのです。
生まれつきの天才ではなかった私も、後天的に才能を磨いて開花させることができたのです。
才能を開花させるためには、徹底的な努力はもちろん、何をするにも自分を100%信じて進むことも重要です。ここについては、3章で詳しくご説明します。
1-2.誰もが「才能がある人」になれる
繰り返しになりますが、才能とは、「自ら気付いて磨くもの」です。
つまり、誰もがその人だけの「才能」を持っています。
もしあなたが、「才能がない」と感じているのだとしたら、それは、ただ自分の才能に気付けていないだけなのです。
ですから、もしあなたが今、「才能」に気付けていなかったとしても焦る必要はありません。
これからお伝えする方法を実践すれば、きっと、そのことに気付くでしょう。
次の章では、才能に気付けなくなってしまう3つの原因を、まずお伝えしていきます。
2.自分の才能に気付けない3つの原因
自分には才能がないと思ってしまったり、自分の才能に気付けない原因はいくつかあります。
この章で、自分の才能に蓋をしてしまっている3つの原因について詳しく解説し、ご紹介していきます。
2-1.才能がある人の「上辺」だけを見ている
私たちは、偉大な成功を収めたり、何か大きな物事を成し遂げた人の「上辺」だけを見て、「この人は才能があるからだ」と判断してしまいがちです。
確かに、輝かしい成績や結果を残している人を見ると、「才能」という言葉で片付けてしまいたくなる気持ちもよくわかります。
しかし、本当にそうでしょうか?
一般的にどの分野でも、「才能がある」と言われているほとんどの人は、そのポジションに至るまでにあらゆる工夫や努力を重ねているものです。
つまり彼らは、自分自身が最大限に輝くためには、どうしたら良いかを考え尽くしたり、成功するために何度も何度も試行錯誤を続けているのです。
そして、「才能がある」と言われる人は、人の何倍も多くの失敗をしていることも特徴として挙げられます。
今では、指導者としても活躍をしているイチロー元選手。
4000本安打を達成した時の会見で、
「4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね。」
という言葉を残しています。
この言葉からもわかる通り、偉大な成功の裏には、必ずそれ以上の失敗や多くの悔しい思いがあるということです。
しかし、「4000本安打」という記録だけを見てしまうと、その結果を残せた要因や過程を見落としてしまい、「才能」と言う言葉で自分を納得させようとしまうのです。
その結果、自分と成功を収めた人とのギャップを感じ、自分が持っているはずの磨かれていない「才能」に気付くことに制限をかけてしまうのです。
(参照元)イチロー4000安打 失敗と向き合い、逆境を糧に - 日本経済新聞
2-2.「自分には才能がない」と決めつけている
「自分には才能がない」と決めつけてしまうのは、才能に気付き、磨いていく上で、最も危険なことだと言われています。
なぜなら、セルフイメージに大きく関わるからです。
セルフイメージとは、自分自身に抱いているイメージや自己認識、印象のことを指します。
どんなセルフイメージを持つかによって、その人の人生は大きく左右されるのです。
ここで、私の興味深い実体験をお伝えさせていただきます。
全国大会の本番は、どんな時でも緊張するものです。ただ、その時の私のセルフイメージによって、競技のパフォーマンスや結果が大きく変わっていきます。
心の底から「俺はできる」「絶対に大丈夫」と自分を信じ、本番に臨むことができると、
良い演技ができたり、多少のミスやズレが起きてしまったとしても、落ち着いて対処することができるのです。
逆に、少しでも「あそこの部分が不安だな」「うまくいかないかも」というセルフイメージを持ってしまうと、
やはり本番ではミスが続いたり、そこから立て直すことができなかったのです。
このことからもわかる通り、「自分には才能がない」と決めつけてしまうと、
自分では気付かない無意識のうちに、才能に気付けない行動やその結果に結びつきやすくなるのです。
また、後ほどお伝えしますが、「自分には才能がない」というセルフイメージは、仮に才能を見つけ出すことができたとしても、それを磨いていくためのモチベーションや行動にも大きな影響を与えます。
2-3.結果が出ないとすぐに諦める
「結果が出ないとすぐに諦める」ということも、才能に気付けない原因の1つです。
「才能」を、先天的かつ自然と身についているものだと思ったり、簡単に結果に繋がるものだと決めつけてしまうと、
すぐに結果が出なかったり、失敗をしてしまった段階で見切りをつけてしまうことがあります。
そして、そこで人は、「私には才能がなかった」とすぐに諦めてしまうのです。
しかし、「才能」を自分の手で見つけ出し、磨いていくには、多くの時間を要する場合がほとんどです。
そして、それはあなただけではありません。
私自身も、新体操を始めたその瞬間から、バク転やバク宙ができたわけではありませんでした。
何日も練習に通い、何度も何度も同じ技を繰り返し練習し続けたことで、自分の得意分野となっていったのです。
「できるまでやる」ということ、非常にシンプルですが、これが非常に重要なのです。
そして、結果が出るタイミングというのは、人によって必ず異なります。
全員が同じ時間をかければ、結果が出るわけではありません。
ですので、人と同じ時間を使っても結果が出なかったとしても焦る必要は全くないのです。
時間がかかるということは、それだけ向き合うことができる時間が増えると言うことでもあるので、後にあなた自身のリソースになることは間違いありません。
3.自分の才能に気付いて磨く3つの方法
1章でもお伝えした通り、才能とは、「自ら気付いて磨くもの」です。
この章では、誰もがそれぞれ持っている才能に気付き、磨いていく3つの方法をご紹介していきます。
3-1.自分が何に熱中できるのかを知る
自分の才能に気付いて磨くには、「自分が何に熱中できるのかを知る」ことが非常に大切です。
なぜなら、人は、何か物事に「熱中」したり、「没頭」することができれば、
そこにかかる時間や労力もいとわないほどの、驚くべき強力なエネルギーを発揮することができるからです。
例えば、食事や睡眠を取るのも忘れるくらいテレビゲームに熱中したり、電車を降り損ねるくらい読書に没頭してしまう、というようなことです。
これは特別なことである必要はなく、本当に些細なことでも構いません。
「才能」に気付いて磨くためには、それに見合った努力や継続が必要です。
ですので、熱中した経験を遡ることができれば、そこにあなただけの「才能」のヒントが隠されている可能性が非常に高いのです。
私も、学生時代は新体操に「熱中」する毎日でした。
練習の時間もそれ以外の時間も、常に新体操を上手になって、理想とする演技をできるようになるには、どうしたら良いかを考えて生活していました。
私の好きな言葉で、「365日24時間」というものがありますが、
まさに寝ても起きても新体操のことを考え、熱中していたからこそ、全国大会で何度も優勝できるようになれたのだと確信しています。
3-2.昨日の自分を超えようと努力する
あなたが、「才能」を見つけ出すことができたとしたら、やることはただ1つです。その「才能」を磨くために、ひたすら努力し続けることです。
もしかすると、
「才能を磨くには、努力し続けましょう」と聞くと、「それができたら、最初から苦労しないよ」と、思う方も中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、安心してください。
1つ前の節でご紹介した通り、あなた熱中できるものの中から、あなただけの「才能」を磨いていきます。
そのため、「才能」を磨くために努力することが、そこまで苦にならないケースが多いのです。
前の節でもお伝えした通り、自分の好きなことや得意なこと、興味をもっていることに対しては、時間を忘れるほど熱中し、のめり込んだ経験がある方も多いと思います。
それと似たようなことが起きるため、努力をし続けることのハードルが下がるのです。
そして、「昨日の自分を超えようと努力する」ことが才能を磨くためには必要なことですが、「超えようとする」ということに大きな意味があるのです。
もちろん、毎日、昨日の自分を超え続けることができたとしたら、これほど素晴らしいことはありません。
しかし、時には後退してしまうことがあるのが人生です。
ですので、「超えようとする」ということに意識を向けることで、新たな工夫が生まれたり、良い意味で自分に余裕を持つことができるようになります。
また、他人と比べるのではなく、「昨日の自分」と比べることも重要です。
なぜなら、その「才能」はあなただけのものだからです。
1人ひとりの顔や声などが違うように、その人が持っている「才能」も人それぞれ違うのです。
ですから、「昨日の自分」を超えようと努力することが、「才能」を磨くために大切になってくるのです。
3-3.自分の才能を自分で認める
自分の才能に気付いて磨く、3つ目の方法は、「自分の才能を自分で認める」ことです。
なぜなら、あなたの「才能」は、あなただけのものだからです。
ですので、人と比べる必要は全くなく、ただ自分の可能性と「才能」を信じて突き進むことが重要なのです。
また、これはあなたのセルフイメージにも大きく影響してきます。
なぜなら、自分で自分の才能を認める、または自分には何かしらの才能があることを認めることで、自分自身にかける言葉や印象も変わってくるからです。
仮に「自分には才能がない」と思っていたり、「これはあの人と比べると、才能とは言えない」という気持ちを持っていたとします。
それは、才能を磨くために努力を続けていくには、非常に苦しいことだと思いませんか?
「才能がない」という自分自身にとって、マイナスな印象(低いセルフイメージ)を持ち続けると、
人は無意識にマイナスの方向に引っ張られて、本来自分が望んでいる行動ができなくなってしまいます。
逆に、良いセルフイメージをもつことで、同じようにプラスの方向に導くこともできるのです。
ですから、「自分の才能を自分で認める」ことで、よりパワフルな状態で「才能」を磨いていくことができるようになります。
4.最後に
いかがでしたでしょうか?
本記事では、「才能」について詳しく解説するとともに、自分の才能に気付けない3つの原因をそれぞれ解説しました。
- 才能がある人の「上辺」だけを見ている
- 「自分には才能がない」と決めつけている
- 結果が出ないとすぐに諦める
さらに、自分の才能に気付いて磨く、3つの具体的な方法をご紹介しました。
- 自分が何を熱中にしているかを知る
- 昨日の自分を超えようと努力する
- 自分の才能を自分で認める
才能を開花させるためには、徹底的な努力はもちろん、自分を100%信じて進むことが鍵となります。
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