自己肯定感という言葉を
日常的に耳にするようになりました。
自己肯定感とは、
ありのままの自分を肯定できる感覚のこと。
そして自己肯定感が高いか低いかは、
- 自分がどんな仕事に就くか
- どんな人たちと付き合うのか
- どのくらいの収入を手にするのか
など、人生全般の
「選択」に大きく影響しており、
ひいては人生の「質」や「充実感」を
左右するとも言われています。
ですから私たちにとって
自己肯定感は、非常に重要なことなのです。
そこでこの記事では、
私たちが専門としている心理学NLPの視点から、
- そもそも自己肯定感とはどのようなものか
- どのように作られるのか
- すぐに取り組めて、無理なく効果的に
自己肯定感を高める方法
について、解説していきます。
お伝えする内容が少しでも
望む人生を手にするための
ヒントになれば幸いです。
監修:足達 大和 全米NLP協会公認・NLPマスタートレーナー |
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当サイトの運営元である「NLP-JAPAN ラーニング・センター」の専属トレーナー。5,600回以上という圧倒的な回数の研修実績を持つ。 NLP-JAPANラーニング・センターとは、日本最大手の「NLP総合スクール」で、NLP業界の世界5大組織と連携。日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関。 |
目次
1.自己肯定感とは?
自己肯定感とは、自分自身を肯定する感覚のこと。
- ありのままの自分で大丈夫だ
- 自分は価値のある存在だ
- 自分が自分であることに満足している
このように表現されることが多く、存在そのものを受け入れられる状態です。
赤ちゃんをイメージしていただくと、さらにわかりやすいでしょう。
赤ちゃんは身の回りのことが自分でできなくても、価値が無いとはなりませんよね。いてくれるだけで良い、存在そのものに価値があるという状態で、これが自己肯定感の基本です。
ですから自分に対して「◯◯だから価値がある」と条件を付けている場合は、自己肯定感が低くなっている可能性が高いと言えるでしょう。
もし自己肯定感が下がったり、低いと感じていたとしても、自己肯定感はいつからでも高めることは可能です。
後半では心理学を活かした効果的な高め方もお伝えしていますので、ご興味をお持ちでしたらこのまま読み進めてみてください。
1-1.自己肯定感と似ている言葉
自己肯定感と似ている言葉がいくつかありますので、それぞれの意味を簡単に整理しておきます。
自己効力感 | 自分にはできると思える感覚 |
自己受容感 | ありのままの自分を認める感覚 |
自己信頼感 | 自分を信じられる感覚 |
自己決定感 | 自分で決定できるという感覚 |
自己有用感 | 自分は何かの役に立っているという感覚 |
自尊感情 | 自分には価値があると思える感覚 |
引用:何が合っても「大丈夫。」と思える様になる自己肯定感の教科書
自己肯定感はこれら6つの感覚と、密接に関連しています。
例えば、何か失敗をしてしまったときには「自己有用感」が傷つき、それに伴って自己肯定感も下がるケースがあります。
そして、成功した時には「自己効力感」や「自己信頼感」が高まり、自己肯定感も高まることもあるでしょう。
このように6つの感覚の状態によって、自己肯定感の状態も変化を受けるのです。
自己肯定感の上下を感じたときには、自分の状況を客観的に捉えることで、自己肯定感を安定させることが出来るようになります。
※自己肯定感と自己効力感の違いについては、以下の記事でも解説しています。
1-2.人生の質を左右するセルフイメージと自己肯定感
心理学NLPでは「自分のことをどのように思っているか」という、セルフイメージ(自己認識)が人生に大きく影響すると言われており、それは自己肯定感とも深く関係しています。
例えばあなたが今、
- どんな仕事に就いているか
- どんな人たちと付き合っているか
- どのくらいの収入を手にしているか
こうしたことに、少なからず影響しているのです。
心理学NLPでは、私たちの意識レベルを5つに分類しており、上位にあるものが下のレベルに、より強く影響すると考えられています。
この図で言うと、自己認識=自分のことをどう思っているか、つまりセルフイメージや自己肯定感が、私たちの能力や行動に影響を与え、どのような環境に身を置くかの選択にも関わっているのです。
自己肯定感やセルフイメージが高い場合は、何事も前向きに捉えて積極的に行動し、持っている能力を発揮しやすいという傾向があります。
一方で自己肯定感やセルフイメージが低いと、自己否定が多くなり、本来持っている能力を発揮しにくかったり、生きづらさを感じてしまう方もいらっしゃいます。
自然と、そのような自分に相応しい環境(職場、ポジションなど)を選択するようになっていくのです。
セルフイメージや自己肯定感は、20歳頃までに作られると言われていますから、良いイメージを持っていれば将来も良い傾向が続くと予想できます。
一方でネガティブなイメージがあるとしたら、それも一生続いてしまうと言われており、意識的に変えようとしていかない限り、残念ながら今の延長線上の未来が待っている可能性が高いと言えるのです。
そして、あなたの現状は、あなたが持っているセルフイメージ通りに作り上げられてきました。
ですから、今のセルフイメージを確認しておくと、あなたの将来の傾向も予測することができるということなのです。
セルフイメージは仕事やお金、人間関係など人生全般に大きく影響しますから、一度チェックしておくと良いでしょう。
「当たってる!」と評判のセルフイメージの診断テストです。3分ほどでチェックができて、より良い未来を手にするためのヒントもお伝えしています。
→ あなたの今と未来が怖いほど当たる「セルフイメージ診断テスト」
2.どうやって自己肯定感は作られるのか
2-1.自己肯定感の土台は幼少期に作られる
自己肯定感の土台が作られるのは幼少期だと言われ、子供の頃の生活環境や、親・兄弟との関わり方、教育などに影響を受けています。
- 親や兄弟から十分愛情を受けていた
- 得意なことで、よく褒められた
- 部活で先輩に可愛がられた、モテた
上記のような環境で育ったり、経験をしてきた場合・・・
↓↓↓
- 私は愛される存在だ
- 私には能力・才能がある
- 私は魅力的/人気者だ
このようなセルフイメージを持ち、そしてそんな自分を、肯定的に感じる傾向が高くなるでしょう。
一方で、
- 幼い頃、両親にひどい仕打ちを受けたり
- 兄弟と比較されることが多かった
- 鍵っ子で孤独だった
- いじめを受けたり、恥をかく経験をした
上記のような環境で育ったり、経験をしてきた場合・・・
↓↓↓
- 私は価値がない/愛されていない
- 私はひとりぼっちだ
- 私は嫌われている/能力がない
このようなセルフイメージを持つことに繋がり、そしてそんな自分を否定したり、自信を持てなくなってしまうような、低い自己肯定感が育まれる可能性が高いと言えます。
2-2.自己肯定感が下がってしまう主な3つの要因
自己肯定感が下がってしまう主な要因としては、以下の3つが挙げられます。
- 他者からの評価
- 人との比較による自己評価
- 成功・失敗の体験
それぞれ簡単にお伝えしていきます。
①他者からの評価
仕事での成績や評価、他者からかけられた言葉が原因で、自己肯定感が下がる場合があります。
そもそもなぜ、私たちは人の評価を気にしてしまうのかと言うと、無力な状態で生まれてくるからです。
一番最初の他人は親であり、親から見放されたら私たちは生きることができません。
親にきちんと育ててもらうために、親の反応は非常に重要でしたから、これが元となって他者の評価に敏感になってしまうのです。
そして幼少期は、他者からかけられた言葉や評価が正しいかどうか判断できず、人からの評価をそのまま受け入れてしまう傾向があります。
こうした評価が心の奥深くに根付いた場合、その後の人生で自己肯定感を下げてしまう原因の1つとなっていくのです。
②人と比べての自己評価
自分で自分に下した評価によっても、自己肯定感は上がったり下がったりします。
私たちは競争社会に生きていますから、
- 良い成績をとると評価される
- 良い学校にいく必要がある
- いい会社に入るのが成功だ
といった競争が基準となった価値観を、自然と身に着けてしまう可能性があります。
その価値観を元に、自分と他者とを比較して、自分は〇〇さんより劣っていると考えてしまい、自己肯定感を下げてしまうことに繋がっていくのです。
③成功・失敗の体験
失敗体験だけでなく、成功の体験も自己肯定感を下げる要因の1つです。
失敗の経験の方は、できなかった自分を責めることで、そのまま自己肯定感を下げていってしまいます。
そして、成功の体験は、「勝ったから」「1位になったから」自分には価値がある、というように、条件付きで自分の存在を肯定していくことに繋がるのです。
以上が自己肯定感を下げてしまう主な原因でした。
ただし自己肯定感は、成功体験を重ねたり、人間関係に恵まれていくと、大人になっても変化していく、と考えられています。
仮に今、自己肯定感が低い状態だとしても、高めていくことができるのです。
今のあなたの自己肯定感の状態は、こちらの診断テストでチェックできます。
→ あなたの人生を無意識に決定づける「自己肯定感」診断テスト
3.自己肯定感が高い人の5つの特徴
ここからは、自己肯定感が高い人の特徴をご紹介します。
自己肯定感が高い人は、物ごとをポジティブに捉える傾向が高く、次のような特徴を持っています。
3-1.自信を持つことができる
自己肯定感が高い人は、自分に対して自信を持っている場合が多いです。
自己肯定感が高いと、「ありのままの自分でOK」という安心感を、常に心の深い部分で感じることができています。
行動の結果や評価と、自分の存在を切り離して考えることができますから、自然と自信を持つことに繋がるのです。
学歴や勤務先、役職、年収といった社会的な評価でも自信を持つことは出来ますが、この場合、評価がなくなると同時に自信も失ってしまうケースが多く、とても脆いもの。
自己肯定感に基づく自信は、たとえ社会的な評価を失ったとしても、自分を支え続けてくれる確固たる自信です。
3-2.人間関係を良好に保ちやすい
自己肯定感が高い人は、人間関係を良好に保ちやすい傾向にあります。
自分自身について欠点や短所も含めて存在価値を受け入れているので、他者に対しても同様に、短所や自分とは違う考え方・個性なども含めて、存在を肯定することが簡単にできるのです。
相手の存在を全面的に肯定したうえでコミュニケーションを取ることができますから、自然と、良好な人間関係を築くことができます。
そして、他の人からの評価や指摘・アドバイスも素直に受け取ることができるので、立場の違う方ともコミュニケーションを取ることができ、コミュニティも広がることに繋がります。
3-3.行動力が高く、何事にもチャレンジする
自己肯定感が高い人は、何事にも前向きに挑戦してみる方が多いです。
取り組む前に「失敗したらどうしよう」「もっといい方法があるのでは」などと考えすぎることはなく、まずは行動してみて、その結果に応じてまた次の行動をとっていきます。
- 失敗は、行動の一つの結果にすぎない
- 失敗から学べることがある
このように捉えて必要以上に失敗を恐れないため、次から次へと行動することができるのです。
3-4.ストレスに強い
自己肯定感が高い人は、ストレスに強い傾向もあります。
何事もポジティブに前向きに考えますので、課題や困難、トラブルがある場合でも、それをストレスとして捉えません。
課題や困難に対しては、どうやって解決するか?ということを考えるために頭を使い、楽しみながら解決していくことが多いようです。
3-5.感情をコントロールできる
自己肯定感が高いと、感情をコントロールして常に冷静でいられることが多いです。
人は自分の思い通りにいかない場合や、自分の存在価値を否定されたときに、「怒り」を感じます。
自己肯定感が高いと、自分の存在価値を自分で決められているので、仮に他者から否定的な言葉をかけられたとしても、それによって怒りを感じることはありません。
状況や自分を客観的に捉える余裕があるため、感情をコントロールすることができるのです。
以上のような特徴から、自己肯定感が高い方は、仕事ができたり、自然と成功への道を歩まれる方も、少なくありません。
4.自己肯定感が低い人の3つの特徴
自己肯定感が低い方には、次のような特徴があります。
4-1.他者の評価で自分の価値を決める
自己肯定感が低い人は自分の価値を、他者からの評価で判断する傾向があります。
特に競争が激しい現代社会では、学生時代から社会人まで、あらゆる評価がつきまとうため、ある意味、自分で自分を評価しなくてもよい状態になっています。
そのまま他者の評価に身を委ねていると、他者からの評価に依存してしまい、場合によっては自己否定の負のスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。
4-2.褒め言葉を素直に受け取れない
自己肯定感が低い人は、他人からの肯定的な言葉や褒め言葉を、素直に受け止めることができない傾向があります。
例えば、
- 「かっこいいですね」
- 「すごく上手ですね」
- 「仕事がとても早いね!」
など褒められても、
- 「本当にそう思ってるのかな」
- 「お世辞じゃないかな」
- 「そんなことないのに...」
と思ってしまうのです。
必要以上の謙遜によって、褒めた側を困らせてしまうケースも。
実はこれは自己肯定感が低いことが原因で、起こってしまうことなのです。
4-3.人間関係が狭まり苦労しやすい
自己肯定感が低いと交友関係がなかなか広がらず、うちにこもってしまう可能性があります。
相手の態度や振る舞いをネガティブに捉えやすくなるため、相手の言葉を素直に受け取れないだけでなく、
逆に批判・否定的な態度をとってしまい、人間関係を壊してしまう場合もあります。
このように、自己肯定感が低い場合、自分が本来持っている能力を発揮できない状況になりやすいです。
また、自分自身を常に否定している状態のため、前向きな思考・行動をもちづらく、生きづらさを抱えている方も多くいらっしゃいます。
5.心理学を活かした自己肯定感を高める5つの方法
心理学NLPのスキルを活かして、効果的に自己肯定感を高める方法を5つお伝えしていきます。
取り組みやすい方法から順番にご紹介していますから、順番にご覧いただき、ピンと来た方法を試してみてください。
5-1.スモールウィンの積み重ねで自己肯定感を高める
スモールウィンとは、小さな成功のことです。
「偉業は小さなことの積み重ねである」という言葉があるように、小さな一歩を積み重ねることで、自己肯定感が強化され、自信を持つことに繋がっていきます。
講演や研修活動をする原田隆史さんは、荒れた中学校の教師として赴任後立て直し、陸上の全国大会では「7年間で13回の日本一」に生徒を導いた実績を持つ、いわゆるスゴイ先生です。
その指導法の中にもこのことは取り入れられています。
心をきれいに、強くするには小さな習慣を決めて毎日続けることです。
例えば、「ゴミ出しをする」「近所の清掃をする」「20分ウォーキングする」といったところでしょうか。
小さな生活習慣でも、毎日続けていると、「自分もやればできる」という自己肯定感が高まり、自信がつくものです。
そして、この小さな成功体験を積み重ねると、セルフイメージが改善されます。それが、大きなことを成し遂げるパワーにつながるのです。
あなたにとってのスモールウィンは何でしょうか?
ぜひ取り組んでみてください。毎日行うことがポイントです。
5-2.リフレーミングで、あなたの短所をクリアにする
リフレーミングとは、枠組みを変えて物事の捉え方を変える手法のことで、心理学NLPのスキルの1つです。
例えば、声が大きい人の場合、電車の中でおしゃべりをすると、周囲の方に迷惑がかかってしまうこともあるでしょう。
それが地震や火事などの災害時には、その声の大きさが周囲の人の安全に貢献できる要素となり、その人にとっての長所になります。
「声が大きい」という要素そのものは変わらないのですが、状況や場面といった枠組みが変わると、短所から長所になるということです。
ここでご紹介するのは、このことを活用してあなたが思い込んでいる短所をリフレーミングする方法です。
例えば、「飽きっぽい」という特徴は、「切り替えが早い」「フットワークが軽い」「順応性が高い」と捉えることができます。
このように短所と感じている特徴を書き出し、リフレーミングしてみましょう。
- 怒りっぽい
- のろま
- 意思が弱い
例えば、そのような特徴が挙がれば、
- 怒りっぽい
⇒ 情熱的、正義感が強い、感情表現豊か、人間味がある - のろま
⇒ おちついている、人に安心感を与える、動じない自分 - せっかち
⇒ すぐ動ける人、行動的、決断力がある
このように表現することができると思います。
もしうまく思いつかない場合には、人に聞いてみるのもおすすめです。
「◯◯な人って、ポジティブな意味で表現するとどうなるかな?」
◯◯の部分は、あなたが短所だと思い込んでいる特徴を入れて確認してみてください。
※リフレーミングに関しては、以下の記事で詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。
5-3.質問を使って建設的な思考に変える
私たちの脳は、質問を問いかけられるとその答えを探し出そうとします。
例えば、「昨日の夜何を食べましたか?」と質問したら、夜ご飯の内容を思い出そうとしますよね。
このように、質問をすると脳はそのことに集中して、情報を探すのです。
ですから、
- 「どうしてうまくいかないんだろう?」
- 「なぜ自分ばかり失敗するんだろう?」
こうした質問を自分に投げかけていると、うまくいかない原因や、失敗する理由ばかり探してしまい、更に自分を否定してしまう可能性が高いです。
オススメしたいのは、
- 「どうしたらうまくいくだろうか?」
- 「どうしたらできるようになるだろうか?」
というように、脳が建設的な答えを導き出すような問いかけです。
建設的な答えが出てくる質問をどんどんあなたに投げかけていくことで、私たちの脳は、その答えやヒントを探し始めます。
他にも、
- うまくいく理由があるとしたら、どんなことだろう
- 楽しみながら進めていくには、どんなことができるだろう
- このことがうまくいったら、誰が喜んでくれるだろう
- 今、感謝できること、感謝したい人がいるとしたらそれは誰だろう
- 今、夢中になれるものがあるとしたら、それはなんだろう
といった問いかけも有効です。
5-4.力づけのアファメーションやイメージを活用する
アファメーションとは、ポジティブな言葉を使って、自分に宣言したり暗示をかけていくことです。
例えば、
- 自分はできる
- 自分は自分を信じていて、人も自分を信じている
- 自分は愛されている
- 自分は幸せになる価値がある
- 自分は人に貢献できる
こうした表現を使っていきます。
自分の力付けとなるようなポジティブな内容について、
- 断定的(~~である、~~できる)
- 許可型(~~してもよい)
で表現し、何度も口に出したり、書いたり、読んだり、眺めていくのです。
※否定的な自己肯定感を持ったままだと逆効果になる可能性もあります。
違和感や抵抗感がある場合は、5-5で紹介する「3つのステップ」に先に取り組んでください。
ポイントはアファメーションをする際に、目標を達成した自分や、自己肯定感が高い自分を十分にイメージすること。
仕事や人生を楽しんでいる時の自分を客観的に見るのではなく、そのことを体験しているあなたの目から見える景色や状況、情景を想像してください。
私たちの脳は現実とイメージの区別がつかないと言われています。
このことを活用すると、目標の達成や自己肯定感を高めることが実現しやすくなるのです。
目から見た情報、聞こえてくる声や音、体で感じている感覚や気分や感情を、リアルに体験することで、効果を高めることができます。
- 自分はできる、そう思っている自分が見る景色や状況はどんなものか?
- 自分には価値がある、そう思っている自分が聞く周囲の声や音はどんな情報か?
- 私は人生をもっと楽しんでもよい、そう思っている自分が感じる気持ちはどんな気持ちか?
上記の質問に答えるだけでもイメージのトレーニングになります。
実際に体を動かしながらイメージするとより強力です。
5-5.気づき、受け入れ、許可する3つのステップ
この3つのステップは、自分に対してどんな否定的な思いを持っているのかに気づき、それが事実ではなく、思い込みであることを受け入れること。
最初の一歩を見出していくための3ステップです。
【ステップ1】
まずは自分が、「どんなことに対して、ダメだと思っているか」を見つけていきましょう。
以下のように紙に書き出します。
- 私は仕事ができない人間だ
- 私は異性にはモテない。魅力がない
- 自分は愛されない
- 自分は何をやっても失敗する
- 私はみんなに迷惑をかける
あなた自身がしっくりくる第一人称、(私は/僕は/自分は)を使ってください。
【ステップ2】
ステップ1で書き出した、否定的でネガティブな文言に対して、
「〜と、今は思い込んでいる」または「〜と、今は感じている」という言葉を加えます。
例えば以下のような文章です。
- 「私は仕事ができない人間だ」と、今は思い込んでいる
- 「私は異性にはモテない。魅力がない」と、今は思い込んでいる
- 「自分は愛されない」と、今は思い込んでいる
- 「自分は何をやっても失敗する」と、今は感じている
- 「私はみんなに迷惑をかける」と、今は感じている
今自分に対してネガティブに思っていることに、「本当にそう?」とふと疑問が起きたり、「今は」という言葉の影響で、「将来は改善されていく」という期待のような感覚が生じてくるのを感じられるかもしれません。
そのためにも、実際に紙に書いて客観視することが大切です。
【ステップ3】
最後は、ステップ2で書き出した言葉を、「許可する」言葉に変えていきましょう。
私たちは「あれはダメ」「これはダメ」と、さまざまな体験で、心の中にいろいろな制限や、マイナスの思い込みができてしまっています。
その制限、思い込みを緩和させるために「◯◯してもよい」という言葉に変えていきます。
以下の例を参考にしてください。
- 私は仕事ができない人間だ
- 私は異性にはモテない。魅力がない
- 自分は愛されない
- 自分は何をやっても失敗する
- 私はみんなに迷惑をかける
⇒「仕事ができる私になってもいい」
⇒「魅力的になってもいい」
「そして異性にモテてもいい」
⇒「自分は愛されてもいい」
「人の好意を受け取ってもいい」
⇒「自分は何かにチャレンジしてもいい」
「失敗したとしても、また始めればいい」
⇒「私は誰かの役に立ってもいい」
幼い子を励まし、応援するような言葉を作ってください。
このような、自分に対して許可を出してあげる言葉を頭に浮かべるだけでも、あなたの傷ついた心を癒し、自分の制限を手放していくアプローチになります。
5-6.専門的なアプローチが必要な時もある
今回ご紹介した方法は、着実に自己肯定感を高めていくために役立ちます。
しかし、幼少期に辛い経験をされて、それがトラウマとなっていたり、自分の可能性を閉じてしまうような、足枷のようなものを感じている・・・。
心の深い部分に、こうした傷をお持ちの方の場合は、自己肯定感を高めていくための取り組みが、なぜかうまくいかないことが起こったり、あるいはさらに辛いと感じてしまうかもしれません。
そのような状態の方は、まず心に受けたその深い傷を癒して、足枷を外していくという取り組みが有効だったりします。
セラピーの講座で学んだり、セラピーを受けて自分の内面と深く向き合うことで、自分を肯定的に受け入れることができるようになった方はたくさんいらっしゃいます。
そして、セラピーの現場から生まれた心理学NLPには、自分自身の内面と向き合い、より良くしていくための方法が豊富にあります。
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ご参加された方が「もっと早く知りたかった」と仰る、学んだその日から人生を変えると言っても過言ではない、NLPのワークも体験が可能。
人生をより良くしていきたいとお考えの方にとって、価値ある学びであることをお約束します。
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6.人生をより良くアップデートする学び
もしかしたらあなたは今、自己肯定感が低いことで苦労しているかもしれません。
ですが、マイナスなものが大きければ大きいほど、プラスに転じたときの成果も大きく感じ、ここで獲得した自己肯定感は、決して揺るがない強固なものになっていきます。
私たちの脳には、もともと柔軟性があり、常に進化し続けることができるものです。脳を上手に使って、自己肯定感を高めていきましょう。
私たちがお伝えしている心理学NLPは、別名「脳と心の取り扱い説明書」とも呼ばれています。
今回お伝えしたように自己肯定感を高めることの他にも
- 目標達成、問題解決の能力を高めること
- 人生のビジョン、ミッションを明確にすること
- コミュニケーション能力を飛躍的に向上させること
- 自信や人生のビジョン・軸を持つこと
- 心の傷やマイナス面を解消すること など
人生をより良くするために必要なことを、バランスよく学ぶことができるのが特徴です。
欧米では、オバマ元大統領やクリントン元大統領を始めとする政治家や、レディー・ガガ、ビル・ゲイツなど各界の第一線で活躍されている方が学ばれ、
日本でも、経営者やビジネスパーソンをはじめ、医師、弁護士、教育関係者、カウンセラー、コーチ、セラピスト、主婦、そして学生など、幅広い方が学んでいらっしゃいます。
心理学NLPを学ぶことで、どのように人生が変化するのかについて、その一部を無料レポートでお伝えしています。ご興味をお持ちでしたら、以下のリンクよりダウンロードしてご覧ください。
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参考文献
- 田島,賢侍; 奥住,秀之(2013-02-28)「子どもの自尊感情・自己肯定感等についての定義及び尺度に関する文献検討 : 肢体不自由児を対象とした予備的調査も含めて」東京学芸大学紀要. 総合教育科学系, 64(2): 19-30,東京学芸大学学術情報委員会
- リチャード・バンドラー,ジョン・グリンダー(1998)『リフレーミング―心理的枠組の変換をもたらすもの』(吉本武史 , 越川弘吉訳) 星和書店
- 原田隆史(2005)『成功の教科書熱血!原田塾のすべて』小学館
- 加藤俊徳『脳の名医が教える すごい自己肯定感』クロスメディア・パブリッシング
- 宮崎直子『鋼の自己肯定感』かんき出版
- 中嶋輝『何があっても「大丈夫。」と思える様になる自己肯定感の教科書』SBクリエイティブ