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2024.07.17 心理学

レジリエンスとは?仕事や日常で活用しやすい3つの方法

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研究対象や分野の幅広さにより、数多くの尺度や共通特性が用いられているのです。

では、

  • 最近浸透しているレジリエンスとは何か?
  • 具体的な活用方法とは?
  • レジリエンスが高い人の共通特性とは?

レジリエンスに関する膨大な研究結果を、まとめてお伝えしていきます。

そして、個人が活かせるようシンプルな内容を柱とし、短期間での成果が期待できるような方法もご紹介しています。

私は今人気の心理学NLPのマスタートレーナーとしてこれまで5,600回以上の研修やセミナーで登壇してきました。現場でのご相談に対しお伝えしてきた実践的な内容ですので、ぜひお役立てください。

著者:足達 大和
全米NLP協会認定 NLPマスタートレーナー

当メディアサイトの運営元である「NLP-JAPAN ラーニング・センター」の専属トレーナー。5,600回以上という圧倒的な回数の研修実績を持つ。

NLP-JAPANラーニング・センターとは、日本最大手の「NLP総合スクール」で、NLP業界の世界5大組織と連携。日本で唯一、NLPの基礎から大学院レベルまでの学びを提供している日本最高峰のNLPトレーニング機関。

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目次

    1.レジリエンスとは?

    1-1.レジリエンスの意味

    レジリエンスとは回復力、弾力性、跳ね返す力、復元力といった意味を持つ言葉です。

    ストレスとレジリエンス

    工学や物理の世界で使われてきた言葉で、図のように物質に負荷をかけ、その状態から元の形状に戻そうとする力のことを意味します。

    近年では物質だけではなく心の分野に焦点があてられ、心理学やビジネスの分野にも浸透し、心のストレスに対する回復力、耐久性、抵抗力の強化といった意味で使われています。

    心理学の分野におけるレジリエンスの背景

    以下のような違いを見つけ、同じように過酷な境遇の中でも、建設的に生き残る人の共通項を見出す目的から生まれた研究が発端となりました。

    • 悲惨な状況における、同じ遺伝子をもった子供の成長の違い
    • ナチスの大量虐殺、また戦争や震災などによる過酷な環境の中に生きた人の違い
    • 予期せぬ不運な出来事の中で、建設的に生きた人と、トラウマなどで悩み続けた人の違い

    こういった背景をもつレジリエンスに関する定義は様々で、分野によっても捉え方が異なり、個人のレジリエンスと組織のレジリエンスでも違う場合があります。

    そして多くの場でレジリエンスは、このように表現されています。

    • 「精神的回復力」
    • 「逆境や挫折から素早く回復する力」
    • 「打たれ強さ」

    この記事では「逆境から立ち直る力」という意味に加え、その状況を機会とし、さらにプラスの価値を生み出せる力の意味を込めて、「逆境から立ち直り、新たな価値を創造する力」と定義してご紹介していきます。

    【コラム】

    関連する用語「メンタルヘルス」「コーピング」について

    メンタルヘルスとは、一言で表すと精神と心の健全な状態のことを指します。
    コーピングは、ストレスに耐えるために対処することです。
    レジリエンスは、ストレスがかかる逆境から回復する力のことです。

    つまり「状態」と「対処すること」と「力」の違いです。

    1-2.各研究者が提唱するレジリエンスの因子

    レジリエンスのイメージ

    レジリエンスの研究では、どういった人たちがレジリエンスが高く、どういった因子や要因がレジリエンスを高くするのかといった共通特性が挙げられていますが、定義の提唱者や研究の対象や分野によって異なり、明確になっていないのが現状です。
    ここで各理論の研究のまとめからどんな因子がわかっているのか、その一覧をご紹介します。

    提唱者
    Rutter氏 (1985)
    因子
    レジリエンスが機能するための条件
    ①ストレッサーに適切に反応すること
    ②不運な出来事を適切に処理すること
    ③積極的に行動する能力
    ④自分のレジリエンスが機能していることに本人が気づいていること
    ⑤他者との十分で適切な相互作用
    ⑥ストレッサーを乗り越えることに本人が意義を見出していること
    提唱者
    小塩氏(2002)
    因子
    「新奇性追求」「感情調整」「肯定的な未来思考」
    提唱者
    森氏・清水氏・石田氏・冨永氏・Hiew氏(2002)
    因子
    ①自分自身を受け入れていく「I AM」の力
    ②他者との信頼関係を築く「I HAVE」の力
    ③問題解決能力である「I CAN」の力
    ④目標を定め伸びていく力である「I WILL」の力  
    提唱者
    Salvatore.R氏
    Deborah.M氏(2006)
    因子
    レジリエンスの基盤をなす心理特性
    コミットメント(Commitment)、コントロール(Control)、チャレンジ(Challenge)
    提唱者
    C.Hirenburando氏 (2010)
    因子
    変化に対する順応性、希望(楽観性)、忍耐力、大局観、社会的知能
    提唱者
    American Psychological Association(2013)
    因子
    レジリエンスを育成するための 10 要因
    ①他者との関係性を築くこと
    ②危機を乗り越えられない問題であるとはとらえないこと
    ③変化を生活における一部分として受容すること
    ④目標に向かって進むこと
    ⑤断固とした行動を取ること
    ⑥自己発見の機会を求めること
    ⑦自分に対してポジティブな認知をもつこと
    ⑧事実を全体像の中でとらえること
    ⑨希望に満ちた見方をもつこと
    ⑩自分自身を大切にすること
    提唱者
    平野氏(2016)
    因子
    資質的レジリエンス要因:
    「楽観性」「統御力」「社交性」「行動力」
    獲得的レジリエンス要因:
    「問題解決志向」「自己理解」「他者心理の理解」

    引用
    レジリエンス(精神的回復力)とは?その促進方法と測定方法、システム化に向けた調査
    レジリエンス理論一覧
    http://www.cc.aoyama.ac.jp/~well-being/resilience/index.html

    レジリエンス

    このように理論は様々です。
    『レジリエンスとは?』に対しては複数の答えがあり、レジリエンスを高める絶対的な方法が確立されているわけでもありません。

    レジリエンスというものが、『はっきりわからない』というのが、現時点での答えですが、高めると良さそうだという期待はあります。

    では、私たちはなにをしたら良いのでしょうか?

    その一つの提案として「逆境から立ち直り、新たな価値を創造」していった人々をお手本に学んでいくことが、レジリエンスを高めるための近道となるのではないかと考えています。

    そこで、実践心理学NLPのトレーナーとして、またクライアントの逆境、困難、トラウマ体験など多くの相談を受ける現場の視点から、レジリエンスを高める方法と、レジリエンスが高い人の特徴をお伝えしていきます。

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    2.レジリエンスを高める

    では、理論で挙げられるような特性、また生々しい現場で見てきた特性を、どのように習得できるのか。

    ここが大切なポイントだと思いますので、専門としてお伝えしている実践心理学NLP(神経言語プログラミング)から、短期間で逆境から立ち直り、新たな価値を創造するレジリエンスを高めていくフレーム(枠組み)と具体的な3つの方法、期待できる効果をご紹介します。

    2-1.レジリエンスを高めるフレーム

    レジリエンスを高めるための枠組み

    まずはフレーム(枠組み)をお伝えします。
    図のように「現在の状態」があります。
    そしてそこから進み「望ましい状態」があります。

    まずはこの二つの状態を特定していくことが重要です。

    「現在の状態」は主に停滞または落ち込んでいる状態だと思いますが、心理学NLP(神経言語プログラミング)の権威、ロバート・ディルツ氏はこの状態を「クラッシュ」と呼んでいます。

    【クラッシュ】Crash
    Contracted 収縮、緊張
    Reactive 受け身、受動的、反応的
    Analysis paralysis 分析麻痺、思考から逃れられない
    Separate 分離 人から離れる 都合が悪い自分を排除する
    Hurting hitting 痛める、攻撃する

    頭文字をとってまとめた表現で、自分の思考や感情、または行動に気づきやすく、実践的で便利なとらえ方です。

    そして望ましい状態を特定します。
    安心したいのか、落ち着きたいのか。
    またフラットにしたいのか、集中したいのか、やる気を感じたいのか。

    こういった状態を特定します。
    現在のクラッシュ状態と望ましい状態を明確にすると、ギャップが見えてくると思いますので、そのギャップを特定していきましょう。

    レジリエンスを高めるためのギャップの特定

    ※状況によっては、いきなりポジティブな状態を目指すのは困難な場合があります。
    その時はマイナスの状態をフラットにすること、そしてフラットな状態から望ましい状態にすることを分けて考えると効果的でしょう。

    2-2.レジリエンスを高める具体的な3つの方法

    レジリエンスを高めるための方法

    これから心理学NLPからレジリエンスに効果的な3つの方法をお伝えします。

    【アンカリング】

    アンカリングとは、刺激と反応をリンクさせることです。

    有名な話に「パブロフの犬」があります。
    エサをあげるときにベルを鳴らし、このことを何度も繰り返していくと、ベルが鳴るとヨダレが出る反応が生まれるという話です。

    つまり以下のようになります。

    これと似た反応は私たち人間にもあり、例をあげると以下のようなこともその一つです。

    • お店で「蛍の光」が聞こえてくると、「閉店だ、急がなきゃ」という感覚になる
    • 街中であるドラマの主題歌が流れると、当時の思い出がよみがえる
    • 卒業アルバムで好きだった初恋の人の写真をみつけて、恋の感覚が呼び起こされる
    • サザエさんの曲を聞くと、休みが終わる感覚、明日から会社、嫌だなぁという感覚がでてくる

    つまり、

    と、なります。

    アンカリングは、このことを意図的に活用し、感じたい望ましい状態(反応Y)を先に決めて、その状態を呼び起こすトリガー(刺激X)を設定していきます。

    わかりやすい例でお伝えすると、誰もが一度は見たことがある、イチローのバッターボックスでのあのポーズです。

    このポーズをトリガーに、「集中した状態」をつくっていると考えられます。

    このことをあなたのレジリエンスの強化に役立てることが可能です。
    まずは、「安心」「大切にされている」「感謝」といった、幸せを感じる望ましい状態を過去の体験から思い出し、スイッチとなるトリガーを設定します。

    シンプルな手順は以下の3つです。

    1. 過去の経験で「安心」や「感謝」などを体験した出来事を思い出す
    2. その体験の中に入り、見ていたもの、聞こえていたもの、触れて感じていたものなど五感で十分に体験をする
    3. その状態を体験しているときに、トリガーとなるポーズをする

    このやり方は、ポーズをトリガーにしたやり方ですが、他にも以下のような方法もあります。

    • 思い出の音楽をトリガーにする
    • 愛しい人や大切な人の動画や写真をトリガーにする
    • 思い出の物を握ることをトリガーにする

    生理的反応を活用したクラッシュ状態からの脱却、または望んでいる状態の感じ方、それが「NLPのアンカリング」です。

    私の場合ですが、例えば家族で食事をしているときによくアンカリングを設定します。子どもたちがごはんをモリモリと食べているときに幸せを感じ、さらに「この子たちのためにも頑張ろう」といったやる気を感じ、その時にトリガー(望ましい状態のスイッチ)として、左の親指を右手でギュッと握りしめます。

    あなたが見ているもの、聞いているもの、また触れているもので脳は反応を起こします。
    この働きを意図して活用し、望ましい状態を手に入れてください。

    【リフレーミング】

    そんな時に役に立つのがNLPのリフレーミングです。

    「リ、フレーム」、つまり認識の枠組みを変えるということです。
    枠組み(フレーム)は、想像以上に私たちの認識に影響を与えます。

    例えば、次の絵を見てください。

    これは「魚」の絵ですが、次のように枠組みを変えると、

    「小魚を追いかける魚」という認識が生まれます。
    さらにこの枠組みで見るといかがでしょうか。

    今度は、「逃げている魚」の意味も現れてきます。

    ※参考文献 Encyclopedia of Systemic Neuro-Linguistic Programming and NLP New Coding By Robert Dilts and Judith DeLozier.

    つまり、枠組み(フレーム)は、私たちの認識に影響を与え、ひいては感情や気分に影響を与えます。

    また突然ですが、あなたが病気で手術を受けなければならなかったとき、次のように医師に説明されたらどちらの手術に同意しますか?

    • A:この手術は死亡率が10%の手術です
    • B:この手術は生存率が90%の手術です

    どちらも同じ確率の手術です。

    もしあなたの担当医がAの説明をしたとき、おそらく不安でいっぱいになることでしょう。逆にBの説明があれば、少し安心した状態になることも想像がつくと思います。

    このようにフレームは、「不安」を「安心」という状態に誘うことができます。

    こういった認知のフレームをレジリエンスに活かすことが可能です。
    リフレーミングを具体的に実践するには、【問い】を活用することです。

    「昨日の朝食は何を食べましたか」と聞かれて、「3日前に食べたランチ」を思い出す人はいません。つまり問いは、その人の脳の情報を枠組み、焦点を当てるときのパワフルなツールになります。

    この問いの力を意図的に活用し、レジリエンスを高め、望ましい状態が自然と出てくるようにするための効果的な質問を活用します。

    例えば次のような質問です。

    • 今、感謝できることは何だろう
    • 今、大切にしたいことは何だろう
    • 今、やすらぎや安心を感じられることは何だろう
    • 今、私にとって大切な人、私を大切にしてくれている人は誰だろう
    • 今、幸せを感じるために、今からできることは何だろう

    行き詰まっている時、また不幸だと自分を憐れむ人は、どれだけ恵まれていても「ない」ものに目を向けていて、幸せな人は「ない」ものではなく、「ある」ものに目を向けて生きている人と言われます。

    またその人の状態が非常に重たくクラッシュだと見受けられる時は、先にご紹介をしたアンカリングで中和させ、以下の「問い」で新たな価値を創造する機会にしていくとよいでしょう。

    • このことで学んだことは何だろう
    • このことは何をやめて、何を始める機会にできるだろうか
    • このことが教えてくれることは何だろう
    • このことを2度と体験しないために今の自分にできる小さな一歩は何だろう
    • もし理想のあの人がこの状況だったらどんなふうにレジリエンスを発揮するだろうか

    こういった問いです。

    認知の枠組みを変え、新たな見解や視点を手に入れてください。

    【モデリング】

    モデリングは観察学習とも呼ばれ、他者の行動や態度、また感情の表出などを観察することで、その行動の型を学ぶ学習方法のことです。

    子供が幼い時に親や兄や姉、また祖父や祖母と周りを見ていろいろなことができるようになっていくのと同様です。

    ですので、いいことも、適切でないことも無意識に学習していきます。

    子供のころは学習する対象が、身近な大人でしかありませんが、心理学NLPでは、理想のモデルを自分で決めて、そのモデルのレジリエンスを同様に発揮していくことに役立ちます。

    理想とするモデルのマネをすることではなく、モデルのように「そのまま動いてみる」「そのまま話してみる」「そのまま考えてみる」ことがポイントで、これは心理学や脳科学的な背景を持った方法です。

    手順は以下の通りです。

    1. どんな結果が欲しいのかを特定する
    2. その達成のためにどんなリソースが必要なのかを決める(例:やる気、情熱、楽観的観点、鋭敏さなど)
    3. そのリソースを持っているモデルを決める(レジリエンスが高いと思っている人)
    4. そのモデルなら、今の状況にどのように対応するか、映像で想像する
    5. そのイメージの映像の中でモデルがどのようにふるまっているかをよく観察する(背筋や表情、呼吸や言葉遣いなど細かく観る)
    6. イメージの中でそのモデルの中に入り、その通りに動く
    7. 以下の各階層の情報を自分の中で確認する
    8. 環境レベル どこにいるのか(何が見えて、何が聞こえて、何を感じているのか)
      行動レベル 何をしているのか
      能力レベル それをどのように取り組んでいるのか。どんな能力を発揮しているか
      信念・価値観レベル 何を信じて、何を大切にしながらそのことに取り組んでいるか
      自己認識レベル 自分は何者か。何を使命としているか
    9. 一度モデルから出て、各階層の情報を確認する
    10. その情報を活用して、実際に行動に起こす

    以上の3つが具体的な方法です。

    これは実際に体を使って動きながら取り組むことが重要です。
    なぜなら体の動きは脳に影響を与えるからです。

    多くの場合クラッシュしている時には、下をむいたり、背骨が曲がっていたり、ため息が多く出たりする傾向にあります。

    つまり、それにふさわしい姿勢や仕草になっています。
    体から変えて、脳に影響を与え、モデルのような動きを取り入れ、新たな価値を創造していく機会にしてください。

    【注意!】

    レジリエンスを高めるための、具体的な方法をお伝えしてきましたが、人によっては想像を絶する体験をしていて、時間が必要なケースもあります。

    自分でも他者でも、過去の点がいつか何かの線になることを願って、しばらくは見守ることもあることを覚えておいてください。

    2-3.レジリエンスを高める目的と効果

    レジリエンスの理解を深め高める目的は、逆境や挫折、また不幸や困難、そして失意や絶望といった状況から、以下にご紹介する項目を回復させ、その人の人生に新しい価値を創造することにあります。

    • 感情の起伏の安定
    • しなやかな柔軟性の発揮
    • ネガティブな状況への過剰反応の抑制
    • 問題行動の減少
    • 心理的安全性の確保
    • 集中力の発揮・・・・

    そして、回復し立ち直るだけでなく、「機会」として捉えることでこのような結果が期待できます。

    • リーダーシップやセールスといったもう一段階上のスキル習得が可能になる。
    • 仕事での安定した評価や収入を増やしていく可能性が広がる。
    • 家族、友人、恋人といったプライベートのパートナーとの関係性が良くなる。
    • 自信を取り戻し、心身両面においての充実した時間を過ごすことができる。
    • 現状への再評価を行い新しい価値あるライフスタイルの構築が可能となる。

    そのためには、逆境や不幸といった状況を「危機」としてとらえるのではなく、また「現状維持のため」でもなく、
    「新たな価値を創造する機会」として捉えなおしていくことが重要です。

    3.レジリエンスが高い人がもつ3つの共通特性

    経営者、管理職をはじめとするビジネスパーソン、ストレスが多いといわれる教師や医師や看護師、また最近ではアーティストやアスリートの方々からの数多くの相談から見えてきた現場の立場からのレジリエンスが高い人の共通特性を厳選して3つご紹介します。

    ※逆境や挫折から立ち直り、よりよい結果を心の分野だけでなく、現実的な結果を生み出した方の共通項です。

    それは「自己への気づきがある」「選択肢を持とうとする」「つながりをもつ」の3つです。

    3-1.その1「自己への気づきがある」

    • 今、どんな状況にいるのか
    • 今、どんな思考をしているのか
    • 今、どんな感情を感じているのか

    こういったことに「気づく力」があるということです。

    感情に振り回されている状態の人は、自分の思考や思い込みに気づかないことが多々あります。そのため視野が狭くなってしまい、ただ物事や人の言動に反応しているだけで、他の選択肢をもつことは難しい傾向があります。

    レジリエンスが高い人は、ポジティブであろうが、ネガティブであろうが、まずは今の自分のありのままの状態に気づく力があると言えるでしょう。

    3-2.その2「選択肢を持とうとする」

    レジリエンスが高い人は選択肢を持っていることが挙げられます。

    楽観的でモノの見方が多面的、そして大局的に観察できるので、柔軟性をもち選択肢をもち、今はないと思われても、選択肢を持とうとすることが、共通特性の一つとして挙げられます。

    理論の分野でも出てくる楽観的という言葉は、現実逃避をイメージする方が多いのですが、大きな特徴としては不運に見舞われたときに、それは「一時的なもの」と考えます。

    逆に悲観主義の特徴はその事態は一時的ではなく、これからも長く続き、自分は何をやってもダメだと思い込みが働きます。

    過去は過去、今は今。
    そして、未来は良くなるという期待が、立ち直ることを助けるでしょう。

    また、「べき」「ねばならない」といったジャッジが厳しいと、人にも自分にもその刃を突き付けてしまい、自分も人も傷つけてしまう可能性があります。

    「自己への気づき」とも関連しますが、起きたことは起きたこととして「今どんな選択肢があるか」その問いをもちながら、選択肢を見出していきます。

    3-3.その3「つながりをもつ」

    つながりとは人だけでなく、職場や社会といったコミュニティとのつながり、また自然との一体感を意味するものです。

    レジリエンスが高い人は、人との絆やつながりをもっている傾向があります。
    これは国内でも震災などのニュースで見たことがあるように、また経験した方もいるかもしれませんが、人が人を支援する姿や被害にあった集落の人たちが一致団結して町を復活させるといったことなどが挙げられます。

    また人だけではなく、何かしらのコミュニティやより大きな社会や世界とのつながり、また自然との一体感といったことを感じながら過ごしているということも挙げられます。

    そして何よりも、未来に対する希望と自己への信頼も含め、「自分自身とのつながり」を持っているのではないでしょうか。

    4.まとめ

    レジリエンスとは「逆境から立ち直り、新しい価値を創造する力」と定義しご紹介しました。
    多くの人たちの尊い人生の積み重ねで、そういった力が生まれていることが、次第にわかってきました。

    今回は膨大な研究資料から厳選して、定義や解決方法としての具体的なフレーム(枠組み)とやり方、レジリエンスが高い人たちの共通特性を、実践心理学NLPの視点を踏まえてご紹介しました。

    実践心理学NLPは、トラウマを10分程度で解消する方法など、セラピーの分野から世界に広がってきましたが、今では自分のミッションやビジョンの実現に向けてのアプローチも確立しています。

    今のあなたの状況がどうであれ、未来を信じて学び進めてください。

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