マネジメントで
メタプログラムを使用する
マネジメントの場面で、メタプログラムを活用するケースを考えてみましょう。
例えば、プロジェクトを遂行するにあたって、
部下の「方向性」を理解することは大変役に立ちます。
仮に、部下が目標を達成することに焦点をあてている「目的追求型」だったとしたら、
どのような働きがけが効果的でしょうか。
例の一つとして、このような働きがけが効果的かもしれません。
「このプロジェクトを成功させると、多くの事を学べて、成長できるね」
「目的追求型」の部下に対しては、このような言葉がけをする事によって、
部下のモチベーションを維持する事ができるのです。
逆に、部下がトラブルを回避することに焦点があたっている「問題回避型」だとしたら、
どのような働きがけが効果的でしょうか。
「プロジェクトがうまくいかないと、また部長に怒られるよ」
「問題回避型」の部下に対しては、このような言葉がけをする事によって、
部下をうまくやる気にさせる事ができます。
個人に対してマネジメントをする際は、
個人のメタプログラムの傾向に合わせたアプローチをしていけばよいですが、
プロジェクトメンバーを選ぶ際は、さまざまなメタプログラムの傾向を持つメンバーを
バランスよく混ぜることがポイントになってきます。
プロジェクトには目標に向かって突き進むパワーと、
慎重に目標達成の道を探る慎重さの両方が必要になります。
そのため、「目的追求型」の人と「問題回避型」の人、両方が必要になります。
チームリーダーには、個人の能力を最大限に引き出すことだけでなく、
チームとしてのバランスを考える視点も求められます。
それゆえ、
個人のメタプログラムを理解することは、
チームマネジメントに大変活用できるものです。