メタモデル
私たちが人に何かを伝えるとき、一般的に情報を完璧な形で伝えることはありません。
ある部分を省略したり、相手ももちろん知っているだろうという前提で話をしたり、
またいつの間にか違う形で記憶した情報を話したりします。
このようなことを、詳細に系統化したものをNLPではメタモデルと呼び、
メタモデルの種類を理解することで、欠落された情報を明確にし、
言葉によるコミュニケーションを完全にしようと試みることができます。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
その理由は、NLPでよく言われる地図の違いが挙げられます。
人は、自分の価値観・世界観をもって周りの世界を認識しています。
そして、価値観・世界観は人ぞれぞれ異なるため、世界の見え方も変わってします。
私たちは、相手が自分とは違った見え方で世界を認識しているという事実を忘れがちですが、
相手の地図が違うという前提をもってコミュニケーションを行うと、
相手をしっかり理解しようという前提でコミュニケーションをとることができます。
そして、その際、メタモデルの知識をもって話を聞くことで、
より完璧なコミュニケーションを取ることができるでしょう。
▼メタモデルの種類
■一般化
- 可能性の叙法助動詞...無意識のうちに限界を定めている。
- 必要性の叙法助動詞...~すべきだ、~すべきではない、と決めつけているため。
- 普遍的数量詞...全て、いつも、誰でも、決して~ない、一つも~ないなど、逆説的に制限を与え、すべての可能性を肯定するか、否定するかによって、例外を認めることがない。
■歪曲
- 等価の複合観念...二つの異なる文章が同じ意味になっている。
- 前提...何かの前提が隠されている。
- 因果...原因と結果の関係がある。
- 憶測...他人の気持ち・考え方を決めつけている。
■省略
- 不特定名詞...誰が?いつ?何が?どこで?誰に?などが省略されている。
- 不特定動詞...具体的にどのように行われたのかが示されていない。
- 比較...比較対象が省略されている
- 判断...評価・判断基準が省略されている。
- 名詞化...プロセスを静止した名詞化してしまう。